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第1章9話:クレアベル視点2
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しかし。
「ふむ、なるほど」
とセレナは理解し、納得している。
そして、腕だけでなく全身を使って剣を振る動作を、試行しはじめていた。
(やはりセレナは、賢いな)
クレアベルは、薄々感じていたことだった。
セレナの知能の高さ。
子どもだとは思えないほど利発で、物分かりが抜群に良い。
まだ7歳なのに、既に大人のような落ち着きと良識を持っている。
クレアベルがアイリスの前で、難しい言葉や、難しい概念をついペラペラと口にしてしまうのは、セレナには普通に通用したからでもあった。
セレナを基準に考えると、いろんなことがおかしくなってしまう。
(自分が子どもだったころに比べると、段違いだな)
クレアベルの7歳時なんて、もっとヤンチャだった。
いや、15歳ぐらいまでは荒れてたかな。
血の気が多く、ギラギラして、力を持て余していたように思う。
16歳からは軍に入ったので、品性や態度を鍛え直されたが……
「ふっ!!」
セレナが勢いよく剣を振る。
コツを掴んだか、さっきより安定した素振りになっている。
クレアベルは微笑んだ。
(セレナには間違いなく、抜きんでた才がある。将来、どんなふうに育つか楽しみだな)
セレナの将来性を予期して、クレアベルは期待に胸を膨らませるのだった。
「ふむ、なるほど」
とセレナは理解し、納得している。
そして、腕だけでなく全身を使って剣を振る動作を、試行しはじめていた。
(やはりセレナは、賢いな)
クレアベルは、薄々感じていたことだった。
セレナの知能の高さ。
子どもだとは思えないほど利発で、物分かりが抜群に良い。
まだ7歳なのに、既に大人のような落ち着きと良識を持っている。
クレアベルがアイリスの前で、難しい言葉や、難しい概念をついペラペラと口にしてしまうのは、セレナには普通に通用したからでもあった。
セレナを基準に考えると、いろんなことがおかしくなってしまう。
(自分が子どもだったころに比べると、段違いだな)
クレアベルの7歳時なんて、もっとヤンチャだった。
いや、15歳ぐらいまでは荒れてたかな。
血の気が多く、ギラギラして、力を持て余していたように思う。
16歳からは軍に入ったので、品性や態度を鍛え直されたが……
「ふっ!!」
セレナが勢いよく剣を振る。
コツを掴んだか、さっきより安定した素振りになっている。
クレアベルは微笑んだ。
(セレナには間違いなく、抜きんでた才がある。将来、どんなふうに育つか楽しみだな)
セレナの将来性を予期して、クレアベルは期待に胸を膨らませるのだった。
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