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一通の手紙
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年が明け、人々がまた日常生活を送り始めたある日、瑠璃はすみれをナーサリーに送り届けに来ていた。
「あけましておめでとうございますっていうのよね?かあさま」
「そうよ」
手を繋いだすみれは、お正月にたくさん使った言葉を思い出して、練習している。
「きょうは、こゆせんせいじゃない?」
「そうね。美和先生だと思うわ」
ナーサリーに着いて扉を開けると、美和が笑顔で迎えてくれる。
「みわせんせい、あけましておめでとうございます」
「あけましておめでとうございます、すみれちゃん、瑠璃様、そして蓮くん。今年もよろしくお願い致します。すみれちゃん、とても上手にご挨拶出来るのね。さあ、靴を脱いで上がってね」
「はい!」
瑠璃は、美和に連絡ノートを渡すと、今年もよろしくお願い致しますと言って、ナーサリーをあとにした。
部屋の外に出ると、肩から掛けたバッグのサイドポケットから、封筒を取り出す。
先日、ホテルに届いたばかりのその手紙は、宛名に一生と瑠璃の名前、そして差出人の住所はなく、封筒の裏に名前だけが書かれていた。
瑠璃は、淡いグリーンのその封筒を見ながらため息をつく。
すると、胸に抱いた蓮が、瑠璃の顔を見ながらニッコリ笑った。
「蓮、ご機嫌なのねー」
瑠璃は封筒をバッグに戻すと、蓮の頭をなでながら歩き始めた。
◇
すみれは、小雪の名前こそ口にしないものの、ナーサリーに向かう時は必ず、今日の先生は誰かなーと言う。
瑠璃は、そうねー、美和先生かしらね、と答えるのが決まりになっていた。
もう小雪が来る事はないと、今の瑠璃は分かっている。
だが、すみれになんと説明すればいいのかと考えると、毎回こんな風に当たり障りない返事をするしかなかった。
週に2回ほどすみれを預ける日々が過ぎ、2月下旬になると、蓮も一緒に預ける事になった。
3月から、瑠璃は時短で職場復帰をする。
その為、蓮を少しずつ慣らし保育するのだ。
美和と、もう一人若い先生が来て、すみれと蓮を預かってくれる。
蓮も、姉のすみれと一緒だからか、すんなりナーサリーに慣れてくれた。
ちょうどその頃、叶恵が男の子を出産し、瑠璃はお見舞いに行ったりお祝いを買いに行ったりと、身軽に動く事が出来て助かった。
そしていよいよ3月1日。
瑠璃は、久しぶりに企画広報課のドアを開けた。
「おはようございます」
「おっはよー!待ってたよー瑠璃ちゃん!」
変わらない賑やかなメンバーに迎えられ、瑠璃はホッとする。
(やっぱりここは、私の大事な居場所だわ)
隣の席の奈々も、嬉しそうに笑顔を向けてくれる。
青木課長が、改めて皆に声をかけた。
「はーい、瑠璃ちゃんが今日からめでたく復帰してくれます!拍手ー!」
わーい!と、皆は歓声を上げながら手を叩く。
「いやー、ついにフルメンバー揃って、これぞ企画広報課って感じだな。このメンバーでやるのも、あと1ヶ月。みんな、大いに楽しもう!」
「課長、楽しむのがメインですか?」
笑いながら突っ込まれると、青木は、そうよ!と返事をする。
「楽しみながら仕事も頑張ろう!」
「おおー!」
皆は片手を挙げて気合いを入れた。
「瑠璃ちゃん、ちょっといい?」
「あ、はい」
山下に呼ばれて、瑠璃は席を立つ。
廊下に出ると、山下は小声で聞いてきた。
「今日、すみれちゃんと蓮くんはナーサリー?」
「ええ、そうです」
「じゃあさ、その…先生は?小雪ちゃん?」
「え?いいえ」
小雪の名前が出た事に少し驚いてから、瑠璃は首を振る。
そっか…と山下はうつむいて呟いた。
瑠璃はそんな山下を見て、考えながら口を開く。
「山下さん、ご存知だったんですか?小雪先生のこと…」
「えっ?あ…、うん。知ってた」
「じゃあ、小雪先生と連絡は取れますか?」
「ううん。連絡先も知らないし、住所も知らない」
そうですか…と瑠璃もうつむく。
「瑠璃ちゃんは小雪ちゃんから、なんて話をされたの?」
「いえ、何も。最後にナーサリーで、これからは、違う場所に派遣される事が多くなるから、しばらくここには来られなくなるかもって事だけ。でも、お正月が過ぎた頃に手紙が届いて…」
「手紙?小雪ちゃんから?」
瑠璃は頷くと、ちょっと待ってて下さいと言って部屋に戻り、薄いグリーンの封筒を持って来た。
「読んでもいいの?」
山下がためらうと、瑠璃は頷いた。
封筒を受け取ると、宛先の住所はホテルの総支配人室宛てで、宛名は神崎 一生様 瑠璃様と書かれている。
裏を見ると住所はなく、高岡 小雪 と名前だけが書かれていた。
そっと封筒から手紙を取り出すと、山下はもう一度瑠璃を見る。
瑠璃は、黙って頷いてみせた。
山下は、小さく息を吐き出してから、ゆっくりと手紙を開く。
整った字で、びっしりと書かれている手紙を目で読み始めた。
◇
神崎 一生様 瑠璃様
大変お世話になっておきながら、最後にきちんとご挨拶もせず、今になってこのようなお手紙を差し上げる無礼をお許し下さい。
私は、故郷の山口に帰ることになりました。
ホテルのナーサリーでの仕事が好きで、すみれちゃんとの時間が幸せで、ずっとずっとここで働きたいと思っていました。
蓮くんとも、いつか一緒に遊びたいと心から願っていました。
ですが、私の大人としての未熟さゆえに、両親から東京でのひとり暮らしを止められ、山口に呼び戻されました。
このような事になり、皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
帰る前にきちんとお詫びをしようと思ったのですが、すみれちゃんになんと言えばいいのか…せめてすみれちゃんには、いつも笑顔でいて欲しい、そう思うと、事実を打ち明けずに誤魔化したまま東京を発ってしまいました。
総支配人、瑠璃様、本当に申し訳ありませんでした。
未熟者の私に大事なお嬢様を預けて下さったこと、社員ではないにも関わらずプロジェクトチームに入れて下さったこと、本当に感謝してもしきれません。
幸せな時間をありがとうございました。
私はこれからもずっと、すみれちゃんの幸せを祈り続けています。
蓮くんや、お父様お母様と一緒に、いつまでも幸せでいてくれるよう、遠くから祈っています。
どうか皆様、お元気で…
ホテル フォルトゥーナ東京の益々のご繁栄を、心よりお祈り申し上げます。
今まで本当にありがとうございました。
高岡 小雪
◇
「…山下さん?」
瑠璃に呼ばれて、ハッと山下は我に返る。
「あの、大丈夫ですか?」
山下は、目に浮かんでいた涙を慌てて拭うと笑顔を作る。
「何でもないよ、ごめん」
そう言って封筒に手紙を戻し、瑠璃に差し出した。
「ありがとう」
「いえ…」
受け取りながら、瑠璃は考える。
(こんな切ない表情の山下さん、初めて。このままでいいのかしら?)
かと言って、どうすればいいのかも思い付かない。
(なんとかしたいのに…。せめて小雪先生の連絡先が分かれば)
だが、手紙に差出人の住所を書かなかったところをみると、おそらく小雪は、こちらからの連絡を望んでいないのだろう。
(では、美和先生に伝言を頼むとか?でもそれも、どうなのだろう…)
瑠璃が黙って考え込んでいると、山下の明るい声がした。
「ごめんね!瑠璃ちゃん、ありがとう。さ、仕事に戻ろう」
瑠璃は、仕方なく頷いて山下と部屋に戻った。
「あけましておめでとうございますっていうのよね?かあさま」
「そうよ」
手を繋いだすみれは、お正月にたくさん使った言葉を思い出して、練習している。
「きょうは、こゆせんせいじゃない?」
「そうね。美和先生だと思うわ」
ナーサリーに着いて扉を開けると、美和が笑顔で迎えてくれる。
「みわせんせい、あけましておめでとうございます」
「あけましておめでとうございます、すみれちゃん、瑠璃様、そして蓮くん。今年もよろしくお願い致します。すみれちゃん、とても上手にご挨拶出来るのね。さあ、靴を脱いで上がってね」
「はい!」
瑠璃は、美和に連絡ノートを渡すと、今年もよろしくお願い致しますと言って、ナーサリーをあとにした。
部屋の外に出ると、肩から掛けたバッグのサイドポケットから、封筒を取り出す。
先日、ホテルに届いたばかりのその手紙は、宛名に一生と瑠璃の名前、そして差出人の住所はなく、封筒の裏に名前だけが書かれていた。
瑠璃は、淡いグリーンのその封筒を見ながらため息をつく。
すると、胸に抱いた蓮が、瑠璃の顔を見ながらニッコリ笑った。
「蓮、ご機嫌なのねー」
瑠璃は封筒をバッグに戻すと、蓮の頭をなでながら歩き始めた。
◇
すみれは、小雪の名前こそ口にしないものの、ナーサリーに向かう時は必ず、今日の先生は誰かなーと言う。
瑠璃は、そうねー、美和先生かしらね、と答えるのが決まりになっていた。
もう小雪が来る事はないと、今の瑠璃は分かっている。
だが、すみれになんと説明すればいいのかと考えると、毎回こんな風に当たり障りない返事をするしかなかった。
週に2回ほどすみれを預ける日々が過ぎ、2月下旬になると、蓮も一緒に預ける事になった。
3月から、瑠璃は時短で職場復帰をする。
その為、蓮を少しずつ慣らし保育するのだ。
美和と、もう一人若い先生が来て、すみれと蓮を預かってくれる。
蓮も、姉のすみれと一緒だからか、すんなりナーサリーに慣れてくれた。
ちょうどその頃、叶恵が男の子を出産し、瑠璃はお見舞いに行ったりお祝いを買いに行ったりと、身軽に動く事が出来て助かった。
そしていよいよ3月1日。
瑠璃は、久しぶりに企画広報課のドアを開けた。
「おはようございます」
「おっはよー!待ってたよー瑠璃ちゃん!」
変わらない賑やかなメンバーに迎えられ、瑠璃はホッとする。
(やっぱりここは、私の大事な居場所だわ)
隣の席の奈々も、嬉しそうに笑顔を向けてくれる。
青木課長が、改めて皆に声をかけた。
「はーい、瑠璃ちゃんが今日からめでたく復帰してくれます!拍手ー!」
わーい!と、皆は歓声を上げながら手を叩く。
「いやー、ついにフルメンバー揃って、これぞ企画広報課って感じだな。このメンバーでやるのも、あと1ヶ月。みんな、大いに楽しもう!」
「課長、楽しむのがメインですか?」
笑いながら突っ込まれると、青木は、そうよ!と返事をする。
「楽しみながら仕事も頑張ろう!」
「おおー!」
皆は片手を挙げて気合いを入れた。
「瑠璃ちゃん、ちょっといい?」
「あ、はい」
山下に呼ばれて、瑠璃は席を立つ。
廊下に出ると、山下は小声で聞いてきた。
「今日、すみれちゃんと蓮くんはナーサリー?」
「ええ、そうです」
「じゃあさ、その…先生は?小雪ちゃん?」
「え?いいえ」
小雪の名前が出た事に少し驚いてから、瑠璃は首を振る。
そっか…と山下はうつむいて呟いた。
瑠璃はそんな山下を見て、考えながら口を開く。
「山下さん、ご存知だったんですか?小雪先生のこと…」
「えっ?あ…、うん。知ってた」
「じゃあ、小雪先生と連絡は取れますか?」
「ううん。連絡先も知らないし、住所も知らない」
そうですか…と瑠璃もうつむく。
「瑠璃ちゃんは小雪ちゃんから、なんて話をされたの?」
「いえ、何も。最後にナーサリーで、これからは、違う場所に派遣される事が多くなるから、しばらくここには来られなくなるかもって事だけ。でも、お正月が過ぎた頃に手紙が届いて…」
「手紙?小雪ちゃんから?」
瑠璃は頷くと、ちょっと待ってて下さいと言って部屋に戻り、薄いグリーンの封筒を持って来た。
「読んでもいいの?」
山下がためらうと、瑠璃は頷いた。
封筒を受け取ると、宛先の住所はホテルの総支配人室宛てで、宛名は神崎 一生様 瑠璃様と書かれている。
裏を見ると住所はなく、高岡 小雪 と名前だけが書かれていた。
そっと封筒から手紙を取り出すと、山下はもう一度瑠璃を見る。
瑠璃は、黙って頷いてみせた。
山下は、小さく息を吐き出してから、ゆっくりと手紙を開く。
整った字で、びっしりと書かれている手紙を目で読み始めた。
◇
神崎 一生様 瑠璃様
大変お世話になっておきながら、最後にきちんとご挨拶もせず、今になってこのようなお手紙を差し上げる無礼をお許し下さい。
私は、故郷の山口に帰ることになりました。
ホテルのナーサリーでの仕事が好きで、すみれちゃんとの時間が幸せで、ずっとずっとここで働きたいと思っていました。
蓮くんとも、いつか一緒に遊びたいと心から願っていました。
ですが、私の大人としての未熟さゆえに、両親から東京でのひとり暮らしを止められ、山口に呼び戻されました。
このような事になり、皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
帰る前にきちんとお詫びをしようと思ったのですが、すみれちゃんになんと言えばいいのか…せめてすみれちゃんには、いつも笑顔でいて欲しい、そう思うと、事実を打ち明けずに誤魔化したまま東京を発ってしまいました。
総支配人、瑠璃様、本当に申し訳ありませんでした。
未熟者の私に大事なお嬢様を預けて下さったこと、社員ではないにも関わらずプロジェクトチームに入れて下さったこと、本当に感謝してもしきれません。
幸せな時間をありがとうございました。
私はこれからもずっと、すみれちゃんの幸せを祈り続けています。
蓮くんや、お父様お母様と一緒に、いつまでも幸せでいてくれるよう、遠くから祈っています。
どうか皆様、お元気で…
ホテル フォルトゥーナ東京の益々のご繁栄を、心よりお祈り申し上げます。
今まで本当にありがとうございました。
高岡 小雪
◇
「…山下さん?」
瑠璃に呼ばれて、ハッと山下は我に返る。
「あの、大丈夫ですか?」
山下は、目に浮かんでいた涙を慌てて拭うと笑顔を作る。
「何でもないよ、ごめん」
そう言って封筒に手紙を戻し、瑠璃に差し出した。
「ありがとう」
「いえ…」
受け取りながら、瑠璃は考える。
(こんな切ない表情の山下さん、初めて。このままでいいのかしら?)
かと言って、どうすればいいのかも思い付かない。
(なんとかしたいのに…。せめて小雪先生の連絡先が分かれば)
だが、手紙に差出人の住所を書かなかったところをみると、おそらく小雪は、こちらからの連絡を望んでいないのだろう。
(では、美和先生に伝言を頼むとか?でもそれも、どうなのだろう…)
瑠璃が黙って考え込んでいると、山下の明るい声がした。
「ごめんね!瑠璃ちゃん、ありがとう。さ、仕事に戻ろう」
瑠璃は、仕方なく頷いて山下と部屋に戻った。
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