13 / 19
ガールズトーク
しおりを挟む
「久しぶりー!恵真」
「こずえちゃーん!元気だった?」
「うん!元気元気ー」
二人ともオフの日に、恵真は久しぶりにこずえとランチをすることになった。
電話でいつも近況は話しているが、やはりこうやって会って話すのが一番いい。
注文を済ませると、早速二人はおしゃべりに花を咲かせる。
「恵真、相変わらず幸せオーラがハンパないねえ。それに引き換え伊沢ときたら…」
「ん?伊沢くんがどうかしたの?」
「もう、恵真からも言ってやって!あいつ、人のことばっかりなんだから。乗客の女性に一目惚れしたキャプテンの相談に乗ったり、恵真に言い寄るキャプテンに悩んだり…。で、上手く事が治まったら、まるで自分のことみたいに喜んじゃって。なんなの?一体」
こ、こずえちゃん?と、恵真は苦笑いする。
「えっと、どうしてそんなにご立腹なの?」
「だってそうでしょ?私はね、あいつを励ましてきたの。それなのに、いっこうに自分から幸せになろうとしなくて。あんな男いる?なんかさ、子犬みたいなのよ。お目々キラキラさせて喜んだり、落ち込んで涙目で擦り寄ってきたり。でさ、冷たくあしらうと、悲しそうに背中丸めてちっちゃくなっちゃうような。もう!私、捨てられた子犬は放っておけない性格なのよ?どうしてくれんのよ!」
恵真は苦笑いを浮かべたまま、首をかしげる。
詳しい事は分からないが、どうやらこずえと伊沢の間には色々あるらしかった。
「こずえちゃんがそこまで熱くなるなんて。伊沢くんのこと、そんなに気になるの?」
「は?気になる?!」
恵真の言葉にこずえは目を見開く。
「気になるも何も、あいつがいちいち電話してくるの!で、何度言っても私の言葉を理解しないのよね。もう、ほんとに頭にくるー!」
グビッとグラスの水を飲むこずえを、恵真は不思議な気持ちで見つめる。
「なんか、珍しいね。こずえちゃんって、いつも大人の余裕があって、どんな時も落ち着いてアドバイスしてくれるのに」
「え?そうかな…」
「そうだよ。何でもお見通しって感じで、冷静に諭してくれるのに。今はもう、自分の気持ちが分からないーって感じ」
「分からないのは自分の気持ちじゃないの。伊沢の気持ちよ。まったく、あいつこの先どうするつもりなんだろ?」
恵真は、んーと首をかしげる。
「じゃあこずえちゃんは、どうしてこんなに伊沢くんのことが気になるのかが分からないって感じ?」
そう言うと、え…とこずえは言葉を失う。
「やっぱりそうだよ。こずえちゃん、伊沢くんのことが妙に気になっちゃうんでしょう?」
「それは、だって。捨てられた子犬に見つめられたら、誰だって気になっちゃうでしょ?」
恵真は、ふふっと笑ってこずえに顔を寄せる。
「こずえちゃん。伊沢くんは確かに無邪気だけど、子犬じゃないよ。立派な男の人だよ」
「なっ、何を言ってんの?恵真ったら」
「だって、こずえちゃんがいつまで経っても認めないんだもん」
「…何を?」
「伊沢くんのことが気になって仕方ないって。子犬としてじゃないよ?ちゃんと男の人として」
「…え、恵真?!」
こずえはもはや絶句して、ひたすら視線を泳がせる。
「こずえちゃんは伊沢くんが電話してくる度にヤキモキするんでしょ?冷静になれないくらいに。それって、どうしてなんだろうねえ」
恵真がそう言った時、お待たせしましたー!と料理が運ばれてきた。
「わー、美味しそう!ね、食べよう」
「う、うん。そうだね」
「いただきまーす!」
恵真は嬉しそうに、グリルチキンサンドを頬張る。
「んー、美味しい!ね?こずえちゃん」
「うん、そうだね」
頷きながら、こずえは恵真の言葉を思い返していた。
伊沢のことが気になる、それってどうして?
こんなにも自分の気持ちが分からなくなるのは、こずえにとって初めてのことだった。
◇
伊沢の様子とこずえの様子、どちらも気にかけながら過ごしていた恵真は、ある日意外な人物から電話を受けた。
「彩乃さん?どうかしましたか?」
「こんにちは、恵真さん。実は明後日、出張から羽田に帰ってくるんだけど。その日、恵真さんはお仕事?」
「ええ。でも夕方の5時には上がれます」
「本当?私、ちょうど5時前に到着する便なの。良かったらお茶でもおつき合い頂けないかしら?」
「ええ。もちろん!」
そして2日後、空港ターミナルビルのカフェで一緒にお茶を飲むことになった。
滑走路を見下ろしながら、二人でカウンターに並んで座る。
「お仕事でお疲れのところ、ごめんなさいね、恵真さん」
「いいえ。彩乃さんもお疲れ様です。いつもJWAをご利用頂きありがとうございます」
「うふふ。こちらこそ、いつも快適なフライトをありがとうございます」
二人で笑い合う。
「結婚式の準備はいかがですか?」
「色々決めているところなんだけどね。式は都内のホテルで、身内だけで挙げることになったの。挙式後そのままそのホテルで食事会をして、披露宴は別の日にしようかって話していて…」
「そうなんですか?」
「ええ。式は日曜日だけど、披露宴は真一さんも私も平日の方がお客様をお呼びしやすくて」
「なるほど」
「だけどやっぱり、真一さんのお呼びしたい人、皆様のご都合が合う日なんて無理でしょう?」
「まあ、そうですね。飛行機は毎日飛んでいますから、パイロット全員が休める日なんてありませんし」
「そうなの。だからまだ日程が決められなくて…。そろそろ決めないとって話しているんだけどね」
そう言って彩乃は紅茶を飲む。
恵真はふと窓の外の滑走路に目をやった。
とその時、ある事を思い出して彩乃に顔を向ける。
「彩乃さん。私、ちょっと思いついた事があるんです!」
「え?なあに?」
恵真は早速、彩乃に話し始めた。
◇
「うわー、なんて素敵なの!」
大きな窓から見える滑走路に、彩乃は感激して口元に手をやる。
「こちらの窓は、横に全長30mございます。飛行機の離発着や綺麗な夜景も、広くゆったりとご覧頂けます」
スーツを着た男性スタッフの説明に、彩乃はますますうっとりと外を眺めた。
ここは空港ターミナルビルの最上階にあるバンケットホール。
会議やパーティーなどでも使用されるが、結婚式も行われている事を、恵真はふと思い出したのだった。
「彩乃さん。ここならその日に勤務がある人も、休憩時間に立ち寄る事が出来ます。エレベーターですぐですから」
「ええ、それはとっても素敵なアイデアね!」
野中と彩乃の披露宴の日は仕事で休めなくても、ここなら空き時間に気軽に来られる。
ひと目だけでも、野中と彩乃の幸せな姿を見てもらえるだろうと、恵真は彩乃に提案したのだった。
それに飛行機をバックにウェディングフォトも撮れる。
二人には打って付けの会場だろう。
彩乃は目を輝かせて頷き、恵真はパンフレットだけでももらえたらと、早速相談カウンターに彩乃と行ってみた。
するとたまたま今はホールが空いているとの事で、スタッフは二人にホールの下見をさせてくれた。
「こちらのイメージアルバムもどうぞご覧ください。お花の装飾やテーブルコーディネートなど、ご希望も出来る限り承ります」
分厚いアルバムをめくって、実際の会場装飾や、ケーキカット、キャンドルサービスなどの演出の写真も見せてくれる。
「まあ!とっても素敵だわ。ねえ、恵真さん」
「本当に。お花やテーブルクロスの印象だけでも、こんなに変わるんですね。どれもきれい。ケーキカットのケーキもゴージャスだし、キャンドルサービスの写真もうっとりしちゃう」
「私、もうここ以外は考えられなくなっちゃった」
「本当ですか?!でも私もここは、お二人にピッタリの会場だと思います」
「そうよね。早速真一さんと相談してみる。ありがとう!恵真さん」
にっこり笑う彩乃に、恵真も嬉しくなって微笑んだ。
「こずえちゃーん!元気だった?」
「うん!元気元気ー」
二人ともオフの日に、恵真は久しぶりにこずえとランチをすることになった。
電話でいつも近況は話しているが、やはりこうやって会って話すのが一番いい。
注文を済ませると、早速二人はおしゃべりに花を咲かせる。
「恵真、相変わらず幸せオーラがハンパないねえ。それに引き換え伊沢ときたら…」
「ん?伊沢くんがどうかしたの?」
「もう、恵真からも言ってやって!あいつ、人のことばっかりなんだから。乗客の女性に一目惚れしたキャプテンの相談に乗ったり、恵真に言い寄るキャプテンに悩んだり…。で、上手く事が治まったら、まるで自分のことみたいに喜んじゃって。なんなの?一体」
こ、こずえちゃん?と、恵真は苦笑いする。
「えっと、どうしてそんなにご立腹なの?」
「だってそうでしょ?私はね、あいつを励ましてきたの。それなのに、いっこうに自分から幸せになろうとしなくて。あんな男いる?なんかさ、子犬みたいなのよ。お目々キラキラさせて喜んだり、落ち込んで涙目で擦り寄ってきたり。でさ、冷たくあしらうと、悲しそうに背中丸めてちっちゃくなっちゃうような。もう!私、捨てられた子犬は放っておけない性格なのよ?どうしてくれんのよ!」
恵真は苦笑いを浮かべたまま、首をかしげる。
詳しい事は分からないが、どうやらこずえと伊沢の間には色々あるらしかった。
「こずえちゃんがそこまで熱くなるなんて。伊沢くんのこと、そんなに気になるの?」
「は?気になる?!」
恵真の言葉にこずえは目を見開く。
「気になるも何も、あいつがいちいち電話してくるの!で、何度言っても私の言葉を理解しないのよね。もう、ほんとに頭にくるー!」
グビッとグラスの水を飲むこずえを、恵真は不思議な気持ちで見つめる。
「なんか、珍しいね。こずえちゃんって、いつも大人の余裕があって、どんな時も落ち着いてアドバイスしてくれるのに」
「え?そうかな…」
「そうだよ。何でもお見通しって感じで、冷静に諭してくれるのに。今はもう、自分の気持ちが分からないーって感じ」
「分からないのは自分の気持ちじゃないの。伊沢の気持ちよ。まったく、あいつこの先どうするつもりなんだろ?」
恵真は、んーと首をかしげる。
「じゃあこずえちゃんは、どうしてこんなに伊沢くんのことが気になるのかが分からないって感じ?」
そう言うと、え…とこずえは言葉を失う。
「やっぱりそうだよ。こずえちゃん、伊沢くんのことが妙に気になっちゃうんでしょう?」
「それは、だって。捨てられた子犬に見つめられたら、誰だって気になっちゃうでしょ?」
恵真は、ふふっと笑ってこずえに顔を寄せる。
「こずえちゃん。伊沢くんは確かに無邪気だけど、子犬じゃないよ。立派な男の人だよ」
「なっ、何を言ってんの?恵真ったら」
「だって、こずえちゃんがいつまで経っても認めないんだもん」
「…何を?」
「伊沢くんのことが気になって仕方ないって。子犬としてじゃないよ?ちゃんと男の人として」
「…え、恵真?!」
こずえはもはや絶句して、ひたすら視線を泳がせる。
「こずえちゃんは伊沢くんが電話してくる度にヤキモキするんでしょ?冷静になれないくらいに。それって、どうしてなんだろうねえ」
恵真がそう言った時、お待たせしましたー!と料理が運ばれてきた。
「わー、美味しそう!ね、食べよう」
「う、うん。そうだね」
「いただきまーす!」
恵真は嬉しそうに、グリルチキンサンドを頬張る。
「んー、美味しい!ね?こずえちゃん」
「うん、そうだね」
頷きながら、こずえは恵真の言葉を思い返していた。
伊沢のことが気になる、それってどうして?
こんなにも自分の気持ちが分からなくなるのは、こずえにとって初めてのことだった。
◇
伊沢の様子とこずえの様子、どちらも気にかけながら過ごしていた恵真は、ある日意外な人物から電話を受けた。
「彩乃さん?どうかしましたか?」
「こんにちは、恵真さん。実は明後日、出張から羽田に帰ってくるんだけど。その日、恵真さんはお仕事?」
「ええ。でも夕方の5時には上がれます」
「本当?私、ちょうど5時前に到着する便なの。良かったらお茶でもおつき合い頂けないかしら?」
「ええ。もちろん!」
そして2日後、空港ターミナルビルのカフェで一緒にお茶を飲むことになった。
滑走路を見下ろしながら、二人でカウンターに並んで座る。
「お仕事でお疲れのところ、ごめんなさいね、恵真さん」
「いいえ。彩乃さんもお疲れ様です。いつもJWAをご利用頂きありがとうございます」
「うふふ。こちらこそ、いつも快適なフライトをありがとうございます」
二人で笑い合う。
「結婚式の準備はいかがですか?」
「色々決めているところなんだけどね。式は都内のホテルで、身内だけで挙げることになったの。挙式後そのままそのホテルで食事会をして、披露宴は別の日にしようかって話していて…」
「そうなんですか?」
「ええ。式は日曜日だけど、披露宴は真一さんも私も平日の方がお客様をお呼びしやすくて」
「なるほど」
「だけどやっぱり、真一さんのお呼びしたい人、皆様のご都合が合う日なんて無理でしょう?」
「まあ、そうですね。飛行機は毎日飛んでいますから、パイロット全員が休める日なんてありませんし」
「そうなの。だからまだ日程が決められなくて…。そろそろ決めないとって話しているんだけどね」
そう言って彩乃は紅茶を飲む。
恵真はふと窓の外の滑走路に目をやった。
とその時、ある事を思い出して彩乃に顔を向ける。
「彩乃さん。私、ちょっと思いついた事があるんです!」
「え?なあに?」
恵真は早速、彩乃に話し始めた。
◇
「うわー、なんて素敵なの!」
大きな窓から見える滑走路に、彩乃は感激して口元に手をやる。
「こちらの窓は、横に全長30mございます。飛行機の離発着や綺麗な夜景も、広くゆったりとご覧頂けます」
スーツを着た男性スタッフの説明に、彩乃はますますうっとりと外を眺めた。
ここは空港ターミナルビルの最上階にあるバンケットホール。
会議やパーティーなどでも使用されるが、結婚式も行われている事を、恵真はふと思い出したのだった。
「彩乃さん。ここならその日に勤務がある人も、休憩時間に立ち寄る事が出来ます。エレベーターですぐですから」
「ええ、それはとっても素敵なアイデアね!」
野中と彩乃の披露宴の日は仕事で休めなくても、ここなら空き時間に気軽に来られる。
ひと目だけでも、野中と彩乃の幸せな姿を見てもらえるだろうと、恵真は彩乃に提案したのだった。
それに飛行機をバックにウェディングフォトも撮れる。
二人には打って付けの会場だろう。
彩乃は目を輝かせて頷き、恵真はパンフレットだけでももらえたらと、早速相談カウンターに彩乃と行ってみた。
するとたまたま今はホールが空いているとの事で、スタッフは二人にホールの下見をさせてくれた。
「こちらのイメージアルバムもどうぞご覧ください。お花の装飾やテーブルコーディネートなど、ご希望も出来る限り承ります」
分厚いアルバムをめくって、実際の会場装飾や、ケーキカット、キャンドルサービスなどの演出の写真も見せてくれる。
「まあ!とっても素敵だわ。ねえ、恵真さん」
「本当に。お花やテーブルクロスの印象だけでも、こんなに変わるんですね。どれもきれい。ケーキカットのケーキもゴージャスだし、キャンドルサービスの写真もうっとりしちゃう」
「私、もうここ以外は考えられなくなっちゃった」
「本当ですか?!でも私もここは、お二人にピッタリの会場だと思います」
「そうよね。早速真一さんと相談してみる。ありがとう!恵真さん」
にっこり笑う彩乃に、恵真も嬉しくなって微笑んだ。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在
一緒にいるのに 言えない言葉
すれ違い、通り過ぎる二人の想いは
いつか重なるのだろうか…
心に秘めた想いを
いつか伝えてもいいのだろうか…
遠回りする幼馴染二人の恋の行方は?
幼い頃からいつも一緒にいた
幼馴染の朱里と瑛。
瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、
朱里を遠ざけようとする。
そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて…
・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・
栗田 朱里(21歳)… 大学生
桐生 瑛(21歳)… 大学生
桐生ホールディングス 御曹司
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
アンコール マリアージュ
葉月 まい
恋愛
理想の恋って、ありますか?
ファーストキスは、どんな場所で?
プロポーズのシチュエーションは?
ウェディングドレスはどんなものを?
誰よりも理想を思い描き、
いつの日かやってくる結婚式を夢見ていたのに、
ある日いきなり全てを奪われてしまい…
そこから始まる恋の行方とは?
そして本当の恋とはいったい?
古風な女の子の、泣き笑いの恋物語が始まります。
━━ʚ♡ɞ━━ʚ♡ɞ━━ʚ♡ɞ━━
恋に恋する純情な真菜は、
会ったばかりの見ず知らずの相手と
結婚式を挙げるはめに…
夢に描いていたファーストキス
人生でたった一度の結婚式
憧れていたウェディングドレス
全ての理想を奪われて、落ち込む真菜に
果たして本当の恋はやってくるのか?
恋とキスは背伸びして
葉月 まい
恋愛
結城 美怜(24歳)…身長160㎝、平社員
成瀬 隼斗(33歳)…身長182㎝、本部長
年齢差 9歳
身長差 22㎝
役職 雲泥の差
この違い、恋愛には大きな壁?
そして同期の卓の存在
異性の親友は成立する?
数々の壁を乗り越え、結ばれるまでの
二人の恋の物語
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【完結】maybe 恋の予感~イジワル上司の甘いご褒美~
蓮美ちま
恋愛
会社のなんでも屋さん。それが私の仕事。
なのに突然、企画部エースの補佐につくことになって……?!
アイドル顔負けのルックス
庶務課 蜂谷あすか(24)
×
社内人気NO.1のイケメンエリート
企画部エース 天野翔(31)
「会社のなんでも屋さんから、天野さん専属のなんでも屋さんってこと…?」
女子社員から妬まれるのは面倒。
イケメンには関わりたくないのに。
「お前は俺専属のなんでも屋だろ?」
イジワルで横柄な天野さんだけど、仕事は抜群に出来て人望もあって
人を思いやれる優しい人。
そんな彼に認められたいと思う反面、なかなか素直になれなくて…。
「私、…役に立ちました?」
それなら…もっと……。
「褒めて下さい」
もっともっと、彼に認められたい。
「もっと、褒めて下さ…っん!」
首の後ろを掬いあげられるように掴まれて
重ねた唇は煙草の匂いがした。
「なぁ。褒めて欲しい?」
それは甘いキスの誘惑…。
Sweet Healing~真摯な上司の、その唇に癒されて~
汐埼ゆたか
恋愛
絶え間なく溢れ出る涙は彼の唇に吸い取られ
慟哭だけが薄暗い部屋に沈んでいく。
その夜、彼女の絶望と悲しみをすくい取ったのは
仕事上でしか接点のない上司だった。
思っていることを口にするのが苦手
地味で大人しい司書
木ノ下 千紗子 (きのした ちさこ) (24)
×
真面目で優しい千紗子の上司
知的で容姿端麗な課長
雨宮 一彰 (あまみや かずあき) (29)
胸を締め付ける切ない想いを
抱えているのはいったいどちらなのか———
「叫んでも暴れてもいい、全部受け止めるから」
「君が笑っていられるなら、自分の気持ちなんてどうでもいい」
「その可愛い笑顔が戻るなら、俺は何でも出来そうだよ」
真摯でひたむきな愛が、傷付いた心を癒していく。
**********
►Attention
※他サイトからの転載(2018/11に書き上げたものです)
※表紙は「かんたん表紙メーカー2」様で作りました。
※※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
推活♡指南〜秘密持ちVtuberはスパダリ社長の溺愛にほだされる〜
湊未来
恋愛
「同じファンとして、推し活に協力してくれ!」
「はっ?」
突然呼び出された社長室。総務課の地味メガネこと『清瀬穂花(きよせほのか)』は、困惑していた。今朝落とした自分のマスコットを握りしめ、頭を下げる美丈夫『一色颯真(いっしきそうま)』からの突然の申し出に。
しかも、彼は穂花の分身『Vチューバー花音』のコアなファンだった。
モデル顔負けのイケメン社長がヲタクで、自分のファン!?
素性がバレる訳にはいかない。絶対に……
自分の分身であるVチューバーを推すファンに、推し活指南しなければならなくなった地味メガネOLと、並々ならぬ愛を『推し』に注ぐイケメンヲタク社長とのハートフルラブコメディ。
果たして、イケメンヲタク社長は無事に『推し』を手に入れる事が出来るのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる