【書籍化】魔法のいらないシンデレラ

葉月 まい

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朝、いつものように出勤しようとホテルに向かっていた瑠璃は、電車を降りたところで、電話の着信に気づく。

ホテルからの電話だった。

「はい。早乙女です」

人の波から外れ、階段のうしろで電話に出る。

「もしもし、総支配人室 秘書の早瀬です」
「あ、早瀬さん。おはようございます」
「瑠璃さん、今どちらに?」

早瀬は、いつもの口調ながらも、どこか様子がおかしい。

緊迫した雰囲気で、瑠璃に短く質問する。

「はい。最寄り駅で電車を降りたところです」
「分かりました。すぐそちらに行きますので、その場を動かないで待っていてください」

そう言うと、プツッと電話は切れた。

(え、早瀬さんがこちらに?ここで待つの?なにかしら…)

とりあえず、言われた通りにその場で待つ。

「瑠璃さん!」

ほどなくして、改札口からプラットホームに続く階段を、早瀬が急いで下りてくるのが見えた。

「早瀬さん!」
「ご無事ですね。良かった…」

息を切らしながらも、瑠璃の顔を見てホッとしたような笑顔を浮かべる。

きっとここまでずっと走って来たのだろう、額には汗が浮かんでいた。

「あの、早瀬さん。どうかしたんですか?いったい何が?」
「くわしいことはあとで。まずはご一緒にホテルまで…」

そこまで言って早瀬は、急に口をつぐみ、鋭い視線でうつむく。

(早瀬さん?)

瑠璃も静かに様子をうかがう。

早瀬は、ふり返りはしないものの、自分の背後を気にしているようだった。

やがて、二人の横に電車が到着する。

降りてきた人が続々と階段を上がるなか、早瀬が瑠璃に小声でささやく。

「電車に乗ってください」

瑠璃は戸惑いつつも、早瀬と一緒に目の前の車両に乗る。

アナウンスの後、ドアが閉まる…とその瞬間、失礼!と早瀬が言うやいなや、瑠璃の肩を抱いて電車を降りた。

(え?なに?)

呆然とする瑠璃の前で、電車がゆっくり動き出した。

早瀬は、じっと通り過ぎる電車を見ている。

瑠璃もそちらに顔を向けた時だった。

窓にぴたっと張りついて、悔しそうな表情でこちらを睨んでいる男性と目が合う。

(何かしら?あの男性…)

「やっぱりか…」

隣で早瀬がひとり言のように呟く。

「早瀬さん?あの…」
「急ぎましょう」

瑠璃の質問を遮り、早瀬は瑠璃の肩を抱いたまま階段を上がり始めた。

*

無言のままホテルに向かい、最上階の総支配人室に入ると、早瀬はホッと息をついて瑠璃から手を離す。

「早瀬、どうだった?」

すぐさま一生が近づいて来た。

「はい。やはりあとをつけられていたようです」

(えっ!つけられたって、私が?どういうこと?)

瑠璃は驚いて早瀬と一生の様子を見守る。

「そうか、やっぱり…どんなやつだった?」
「身長は160㎝ほど。黒のジャンパーにデニム、茶色の帽子をかぶったメガネの男です」

あの時こちらを睨んでいた男の特徴だった。

「電車に乗ると見せかけて巻きました」
「分かった、ご苦労」

そう言ってデスクに戻ると、一生はため息をつきながら椅子にドサッと腰を下ろす。

「このあとの対応をどうするか…顧問弁護士に相談した方がいいかもな」

じっと一点を見すえて何かを考え始めた一生に代わり、早瀬が瑠璃に、どうぞとソファを勧める。

とにかく事情を知りたかった瑠璃は、素直に従った。

「早瀬さん、私、尾行されていたのでしょうか?」

口に出してみると、とたんに怖くなってきた。

「その可能性があります」
「そんな…どうして?」

声がかすれてしまう。

早瀬は自分のデスクに行き、雑誌を手に戻ってくるとテーブルに置いた。

「これは?」
「読んでみてください」

週刊誌?と思いながら、広げられたページに目を走らせる。

そのとたん、瑠璃は息を呑んだ。

センセーショナルな見出しには、
『若きホテル界のプリンス、和服美人と熱愛!結婚へ!』
とある。

そしてかろうじて目元を隠してあるだけの、一生と瑠璃の写真。

「こ、これ…フォトコンテストの表彰式の?」
「はい、そのようです。あの日はマスコミを呼んでいましたから」
「じゃあ、その時にこの週刊誌のカメラマンが?」

さっき電車で見た男を思い出す。

「いえ、この週刊誌は呼んでいません。おそらく、あの場にいたカメラマンから買い取った写真だと思われます」
「そんな…それにこの写真、本当は私と総支配人の間に古谷さんがいましたよね?」
「はい。おそらく加工されています」

瑠璃はため息をついた。

もう一度記事に目を落とし、読み進めていくと、ますます目を見張る。

記事には、ホテルFの総支配人が、大病院の令嬢と極秘結婚!ホテル界のイケメンプリンスは多くの女性客の反感を買い、予約はキャンセル続き、もはや評判も地に落ちる、とまで書かれていた。

「何てこと…よくこんなでたらめな」

その時、瑠璃のスマートフォンがバイブで震える。

見ると、父からの着信だった。

戸惑っていると、どうぞと早瀬がうながし、自分のデスクに戻っていく。

瑠璃は小声で応答した。

「もしもし、お父様?」
「ああ、瑠璃?今、大丈夫かい?」
「ええ。あの、何かあった?」
「それがな、うちの病院の電話が朝から鳴りっぱなしなんだ。お嬢さんの結婚についてひと言、とか、お相手をどう思うか?とか」
「えっ!それは、週刊誌の?」

瑠璃の言葉が聞こえたらしく、一生と早瀬がこちらに身を乗り出すのが見えた。

「なんだか早口でよく分からんのだけど、どうやらそうらしい。瑠璃、何かあったのか?とりあえず父さんは、何のことやら身に覚えがありません。とだけ答えているけどな」

瑠璃は小さく息を吐き出す。

「迷惑をかけてごめんなさい。その対応で大丈夫です。今後何か言われても、そう返事してもらえれば」
「分かった。瑠璃は大丈夫なのかい?」
「ええ、私はホテルにいて大丈夫よ」
「そうか。何かあったらすぐ連絡しなさい。帰りもハイヤーをそちらに向かわせるから」
「ありがとう。とりあえず、また連絡します」

そう言って電話を切る。

「もしや、お父上の病院にまで問い合わせが?」

早瀬の言葉に、瑠璃は小さく頷いた。

一生は大きく息を吐き出すと、すぐに弁護士に連絡を取る、と言って受話器を上げた。

*

ひとまずオフィスに出社しますと瑠璃が言うと、早瀬が、お送りしますと立ち上がった。

廊下を真っ直ぐ進み、エレベーターのボタンを押すと、ここで大丈夫ですと瑠璃は早瀬に声をかける。

「いえ、何かあるといけませんし、企画広報課までご一緒します」

こちらに顔を向けている早瀬の後ろにエレベーターが到着する。

扉の窓から中に乗っている男の顔が見え、瑠璃はハッと息を呑んだ。

電車で巻いたはずの、あの男だった。

ん?と早瀬がふり向くのと、エレベーターから降りてきた男が拳をふり上げるのが同時だった。

ガツッという固い音とともに、早瀬は床に倒れ込む。

「早瀬さん!」

駆け寄ろうとした瑠璃は、あっという間に男に腕を掴まれ、廊下を引っぱっていかれる。

「やめて!離して!」

瑠璃の声が聞こえたらしく、近くの客室からハウスキーピングのスタッフが顔をのぞかせた。

そのとたん、男はそのスタッフの手を掴んで廊下に引っぱり出すと、瑠璃の背中をドンと押して部屋の中に入れた。

勢い余って転んだ瑠璃は、パタンとドアが閉まる音と、ニヤリとこちらを見下ろす男の顔に絶望して、サーッと血の気が引いた。

「こ、来ないで…」

喉に張りついたように声が上手く出せない。

瑠璃は、必死に後ずさりながら、心の中で助けを呼ぶ。

(誰か、助けて…早瀬さん、一生さん!)

「へっ、やっとお会い出来ましたな、お嬢さんよ。あの写真、結構高く売れるんだ。もうちょっと稼がせてもらうぜ」

そう言ってポケットからカメラを取り出し、素早くシャッターを何度も切る。

「やめてっ!」

瑠璃は慌てて顔をそむけた。

「そんなことしても無駄だぜ。どうせ顔はモザイク入れるしな。そうだな、実は高級ホステスやってるって肩書きはどうだ?和服美人ってことで、信憑性あるだろ?ますます売れるだろうな」

またしてもカメラを向ける男に、いや!と瑠璃が叫んだ時だった。

「開けろ!ここを開けるんだ!」

誰かが激しくドアを叩く音がした。

「早くしろ!早瀬、マスターキーを!」

(…一生さん!)

瑠璃は力を得たように、ちらりと男の様子をうかがう。

ドアの方に気を取られているようだ。

(今よ!)

瑠璃は自分をふるい立たせると、男に体当たりした。

うわっとよろめいた男の横をすり抜けると、ドアへと走る。

ノブに手をかけて開けようとしたその瞬間、後ろから男に腕を引かれ、瑠璃はまた床に倒れ込んだ。

「瑠璃!」

誰かが自分を呼ぶ声と、男が突き飛ばされて壁に打ちつけられる鈍い音がした。

「大丈夫か?ケガは?」

抱き起こされ、顔をのぞき込まれた瑠璃は、その心配そうな眼差しと、温かくて力強い腕に安心して、一気に涙を溢れさせた。

「い、一生さん…」
「すまない、本当にすまなかった。もう大丈夫だ。大丈夫だから」

ギュッと抱きしめられ、何度も頭をなでられる。

瑠璃は、一生の腕の中で身体を震わせながら、しばらく泣き続けた。

*

「今後一切こちらに関する記事を載せぬよう、直ちに警告文を送るように。今すぐ警察に届けてもいいくらいのことを、すでにされているのだからな」

一生は厳しい口調で電話の相手にそう告げる。

総支配人室に戻り、しきりに早瀬に謝られ、瑠璃はようやく落ち着きを取り戻していた。

警察を呼んで男を突き出す、という一生に、今はまだやめた方がいいのでは、と瑠璃は止めた。

ホテルに警察官が来て、あれこれと事情を聞かれると、妙な噂が一気に広まるだろう。

ましてや週刊誌にあんな記事が出たばかりだ。

ホテルに悪い印象が植えつけられてしまうかもしれない。

そう言って説得すると、ようやく一生は諦めた。

ただ、出版社をいつでも訴えられるように準備はしておく、と言って、顧問弁護士に電話をかけた。

警告文をFAXで送ると、すぐに返事が来たようで、あの男は出版社とは関係なく、ただ写真を買い取っただけだということ、男の身元もよく分からないが、今後一切関係を切り、写真も2度と買い取らないとのことだった。

今出来ることはこれくらいか、と言って、一生は悔しそうにうつむいた。

「あの、私はもう大丈夫ですから。どうかお気になさらず…」

瑠璃がたまらずそう声をかけると、一生は顔を上げ、じっと瑠璃を見つめた。

「いや、少し間違えば、取り返しのつかない事になるところだった。あなたをこんな危険な目に遭わせてしまい…本当に申し訳なかった」

一生と早瀬は、深々と頭を下げる。

「いえ。お二人は私を助けてくださいました。こちらこそ、ありがとうございました」

「…俺と関わらなければ、こんな目に遭わずに済んだんだ」

小さく呟く一生の言葉が聞き取れず、瑠璃が首をかしげていると、一生は顔を上げて瑠璃に言った。

「申し訳ないけれど、今日はここに泊まってもらえないだろうか?」
「え、ここに、ですか?」
「ああ。出版社によると、男は身元も連絡先も分からないらしい。今日のところは解放してしまったし、性懲りもなく、またあなたに危害を加えるかもしれない」

想像して、瑠璃は思わず体を固くする。

「何より、俺が心配でたまらない。どうか今日は、ここにいて欲しい」

そう言って頭を下げる。

瑠璃は、少し考えてから頷いた。

その方が自分にとっても安心だと思った。

*

それからしばらくは、ソファでお茶を飲みながら、一生や早瀬が忙しそうに仕事をするのを眺めていたが、やがて時間を持て余した瑠璃は、自分も仕事をしたいと言って早瀬にパソコンを用意してもらう。

季節のお便りの原稿作りやSNSのチェック、パンフレットのデザインなどやることはたくさんあり、気づけば瑠璃は仕事に集中していた。

と、ふいに早瀬が、ダイニングテーブルで作業をしていた瑠璃のところにやって来た。

「ちょっと失礼」

そう言って画面をのぞき込んだ早瀬は、ああ、やっぱり、と言って瑠璃を見る。

「瑠璃さん、良かったら僕のデスクへどうぞ。このままだとバッテリーが切れます」
「え?あっ…」

近くにコンセントが見当たらず、そのまま作業していたのだった。

そしてあと数パーセントで充電が切れようとしている。

早瀬は瑠璃のパソコンを持ってデスクに戻ると、自分のパソコンの隣に並べて置き、コンセントに繋いだ。

予備の椅子を部屋の隅から持って来て、自分はそこに座る。

どうぞ、とうながされて、瑠璃はお礼を言いながら席に着いた。

静まり返った部屋に、三人がパソコンを操作する音だけがカタカタと響く。

やがて、ふうと一区切りついたらしい早瀬が、すぐ右隣の瑠璃に話しかけた。

「瑠璃さん、タイピングがとても速くて静かですね」
「え、そうですか?」
「ええ。それに長い指できれいに打っていて、まるでピアノを弾いているようです」
「そ、そんなふうに言われるなんて。なんにも考えずに普通に打っているだけですけど」

瑠璃がどぎまぎしていると、プルルとデスクの内線電話が鳴った。

早瀬が受話器に手を伸ばしたが、電話は瑠璃の右側にあり、いつもより遠い。

失礼…と瑠璃に声をかけながら身を乗り出した時だった。

「はい。総支配人室でございます」

瑠璃がひと足早く受話器を取り、電話に出た。

「はい、はい、少々お待ちくださいませ」

そう言って保留音を流すと、一生に声をかける。

「総支配人、宿泊部の田口部長からです。明日お見えになるVIPのお客様について確認したいことがあるそうです」
「あ、は、はい。かしこまりました」

一生は、思わぬ瑠璃からの言葉に姿勢を正して返事をする。

瑠璃が内線電話の1番のボタンを指差して早瀬の顔をうかがうと、うんと早瀬は頷いた。

瑠璃はそのボタンを押すと、一生のデスクの電話がプルッと鳴ったのを確認して受話器を置いた。

「ああ、そうだ。うん…」

電話に応答しながら、一生は早瀬のデスクから目が離せなくなっていた。

お互いの肘が触れ合うほど近い距離の早瀬と瑠璃は、何やら小声で話しては、楽しそうに笑っている。

(なんだ、あいつ。鼻の下伸びてるぞ。いつものカタブツキャラはどうした?)

「もしもし?聞こえますか?」
「ああ、うん。大丈夫だ」

電話の会話がおろそかになってしまう。

なんとか要件を済ませて、電話を切った。

そのあとも、ちらちらと視線を向けながら二人の様子をうかがっていると、やがて瑠璃が早瀬に、内線電話をかけてもいいかと聞いた。

もちろん、と早瀬が答えると、瑠璃はお礼を言って、手早くボタンを押す。

「あ、もしもし、奈々ちゃん?うん、大丈夫よ。ありがとう。あのね、今ファイルをフォルダに入れたから、あとで確認してくれる?例の…」

そこまで言うと、急に受話器を耳から離す。

ん?と思って見ていると、受話器から、うおー!瑠璃ちゃーん!と、野太い声が一生の席まで聞こえてきた。

あまりの声の大きさに、瑠璃は受話器を耳から離したまま返事をする。

「あ、は、はい。皆様、ご迷惑おかけします」
「大丈夫ー?瑠璃ちゃーん!早く戻っておいでよー!」
「あ、ありがとうございます。それではまた…」

耳が痛くなる前に受話器を置いて、苦笑いする瑠璃に、早瀬が声をかける。

「相変わらず体育会系だなあ。大丈夫?あんなヤロー達に囲まれて」
「ええ。皆さんとってもにぎやかで優しくて。毎日すごく楽しいです」
「そう?それなら良かった。青木もいつも言ってるよ。瑠璃ちゃんと奈々ちゃんが来てくれて本当に良かったって」
「早瀬さん、青木さんと仲良しなんですか?」
「うん。青木とは同期なんだ」
「え?じゃあ早瀬さんもまだ20代?」
「そう。28だよ」
「えー!そんなにお若いのに総支配人付きの秘書なんて。ものすごく優秀なんですね、早瀬さん」
「いやー、そうでもないよ。たまたまだよ」

一生は、もはや二人の会話を聞くことにしか集中出来なかった。

(早瀬のやつ!何をヘラヘラと嬉しそうに。しかもサラッと、瑠璃ちゃんって言ったな。聞き逃さなかったぞ。何が瑠璃ちゃんだ。俺でも呼べないのに、なんでお前が瑠璃ちゃんなんて!)

思わず手にしていたボールペンで、ブスッと書類に穴を空けてしまう。

(だめだ、仕事にならない…)

一生は、大きなため息をついた。

やがて定時の17時になろうとしていた。

「早瀬さん」
「ん?どうしたの?」
「このファイル、どうやってもこっちのフォルダに入らなくて…」
「どれどれ…」

(近い!近いぞ、早瀬!)

一生は心の中で睨みを利かす。

今日はずっとこんな調子だった。

「拡張子の問題かな。これでやってみて?」
「あ、出来た!」
「ね?」
「はい。ありがとうございます!」

そうして二人は微笑み合う。

(近い!ああーもうだめだ!)

一生は、ガタガタと音を立てて立ち上がった。

「早瀬!」
「はい」
「お前、今日はもう上がれ!」
「…はい?もうですか?」
「もうってなんだ。定時だぞ」

早瀬は目をしばたたかせる。

定時に帰ったことなんて、ただの一度もなかった。

「あの…お言葉ですが、このあとも色々とやることが…」
「そんなもんは、俺がやる!俺だってお前の代わりくらい出来るんだぞ?」
「は、はあ…」

瑠璃は、小声で早瀬に話しかける。

「今日はもう上がってください。私がいますから」
「そう?でもなあ…」
「なんだか一生さん、ご機嫌がよろしくないみたいですし…」
「確かに。あ、今もこっちを睨んでるよ」

するとまた一生の声が飛んできた。

「早瀬、いいから上がれ!」
「はい!かしこまりました!」

早瀬は瑠璃に、ごめんねとささやく。

いいえ、と瑠璃は笑顔で見送った。
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