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アフターヌーンティー
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ルミエール ホテルのファミリールームのリニューアルが始まった。
壁紙を替えるのは難しいとのことで、その分カーテンや壁の装飾にこだわり、テーマごとにいくつかのパターンに分けて家具をセレクトした。
水色のカーテンで空をイメージした部屋は、雲や太陽、虹の飾りつけをする。
夜になり部屋の電気を消すと、たくさんの星が輝くように、蓄光タイプのウォールステッカーを天井や壁に貼った。
子ども用の二段ベッドは、枕やシーツ、布団カバーも全て空の模様。
(部屋に入った瞬間、わあって喜んでもらえるといいな)
子ども達の笑顔を想像して、美怜はふふっと微笑む。
他にも、冒険や海賊のイメージの部屋、プリンセスのお城をイメージした部屋、海の生き物や動物をイメージした部屋など、可愛い家具や雑貨で作り上げていく作業は楽しく、美怜は充実した毎日を送っていた。
「本部長、作業の進捗の一覧です」
卓が差し出す書類を、ありがとうと受け取りながら、成瀬はさり気なく様子をうかがう。
バレンタインの日以来、卓はますます表情が硬くなった。
更に美怜がいつもより微妙に卓と距離を置いているようにも感じる。
(上手くいかなかったのかな。結城さん、富樫の告白を断ったのかも)
それならこの作業もやり辛いだろうと、成瀬はなるべく現場に三人で行く日を減らそうとしていた。
「本部長。このスケジュールですと、確認作業が不十分になってしまうかと。私だけはもう少し現場に足を運んで、立ち会ってもよろしいでしょうか?」
美怜がシフト表を見ながら尋ねると、成瀬は少し考え込む。
「それなら私も立ち会うよ。責任者は私なんだから。それに会社からこのホテルへは、電車で行くと乗り換えも大変だし」
「ですが、本部長はお忙しいですよね?」
「いや。スケジュールを調整すれば問題ない」
富樫は…?と振り返って、その暗い表情に成瀬は言葉を飲み込む。
(やはりこの現場は辛いのだろう)
そう思い、成瀬は美怜だけを連れて現場入りする日を増やした。
***
作業は日々順調に進み、残すはプリンセスがテーマの部屋だけになった。
「とっても可愛いですね!想像以上にラブリーな感じです」
仕上がり具合を確認しに入った部屋で、美怜は目を輝かせてピンクの部屋を見渡す。
「壁に飾ったお城のタペストリーも、存在感あってすごくいいですよね。ドレスを着た女の子が、ここで記念写真撮ったら素敵だろうな。本部長、ちょっとこのお城の前に立っていただけませんか?」
真顔で振り返った美怜に、成瀬は「はっ?!」と間抜けな声を出す。
「いやいやいやいや、無理だから!」
「そうおっしゃらず。参考資料として記録しておきたくて」
「それなら私が撮るから。ほら、君が立って」
「いえ、恥ずかしいので」
「俺は君の百万倍恥ずかしいんだって!」
思わず素に戻って抗議すると、「えー、そんなに?」と美怜は首を傾げる。
「それなら仕方ないですね。人物入れずに撮っておきます」
「うん、それがいい」
美怜は何枚か壁の飾りをスマートフォンで撮影した。
写り具合を確かめていると、ん?と成瀬が美怜を見ながら小さく呟く。
「どうかされましたか?」
「あ、いや。その、それってもしかして…」
それ?と思いながら成瀬の視線を追った美怜は、胸元のペンダントを見て、ああ、と笑みをもらす。
「これ、本部長にいただいたバラのチャームです」
そう言って赤いバラにそっと手で触れる。
「やっぱり!でもそれ、ペンダントじゃなかったと思うけど?」
「はい。スワロフスキーやビーズと一緒にテグスに通して、ペンダントにしてみました」
「ええ?!そんなことできるの?」
「案外簡単ですよ。これを見ると気持ちが落ち着くので、いつも身に着けていたくて。本部長、素敵なチャームをありがとうございました」
「いや、こちらこそ。そんなふうに大切にしてくれるとは思わなかった。嬉しいよ」
美怜はもう一度ふふっと微笑むと、また確認作業に戻った。
他の部屋の確認も全て終えると、倉本に挨拶してからエレベーターへと向かう。
「今日、昼休憩あまり取れなかっただろう?お腹空いてないか?」
歩きながら成瀬は隣の美怜に声をかけた。
「そう言えば空いてます。本部長も、今日は確認作業が多くて昼食召し上がってませんよね?」
「ああ、今になって腹が減ってきた。何か食べていこうか」
「そうですね」
せっかくだからと、ルミエール ホテルの本館のロビーラウンジに行ってみることにした。
***
「本館はアネックス館とはガラッと変わって落ち着いた雰囲気ですね。それにとっても静か。なんだか優雅な気分になります」
「そうだな。老舗ホテルの良さが表れている。昔からの馴染みのお客様に愛されているんだろうな」
ラウンジは空いており、アフターヌーンティーもお二人分から承れますとスタッフに勧められ、それをオーダーすることにした。
グラスの水をひと口飲んでから、美怜はもう一度ロビーに目をやる。
「調度品もアンティークで素敵ですね。本館には、うちからは客室のベッドしかご提供してないんですよね?」
「ああ、今のところはな。だがアネックス館の全面リニューアルに関わらせてもらったから、これを機に本館の方も何かって話が出てるんだ。担当者は営業部の、ほら、富樫と同じ関東法人…」
そこまで言って、成瀬は口をつぐむ。
ん?と美怜が不思議そうにするが、「いや、何でもない」と濁した。
***
「うわー、豪華ですね。とっても美味しそう!」
やがて運ばれてきた三段のプレートスタンドに、美怜は感激して満面の笑みを浮かべる。
一段目にはイチゴタルトやショートケーキ、ショコラやシャーベットなどのスイーツ。
二段目はキッシュやスープ、ローストビーフなどのセイボリー。
そして三段目はひと口サイズのサンドイッチ、ショートブレッドやスコーンとクロテッドクリームが載っていた。
「すごい、贅沢!幸せ過ぎます」
「食べる前から何を言う」
「だって見てるだけでも幸せで」
「じゃあ食べないのか?」
「食べます!」
美怜はどれから食べようかと迷いつつ、綺麗な柄のデザートプレートにあれもこれもと盛り付けた。
いただきます、と食べ始めると、途端にまた笑顔になる。
「美味しそうに食べるんだな」
「だって本当に美味しいですから。本部長もどうぞ」
成瀬もローストビーフを口にして、旨い!と頷く。
「でしょう?どれもこれもすごく美味しいです」
「ああ。それに色んな種類を楽しめるのがいい」
「それがアフターヌーンティーの醍醐味ですよね。欲張りな私には最高のごちそうです。この間も卓…、富樫さんと一緒に出かけた時、迷いに迷ってケーキを三つも頼んでしまって。彼に半分食べてもらいました」
ゴホッと成瀬は喉を詰まらせそうになり、慌てて水を飲む。
「え、君、富樫と二人で出かけたの?」
「はい、二回目の疑似デートで。電車で回れるから二人で行ってきなさいって本部長がおっしゃって。その時にプラネタリウムのアイデアを思いついたんです」
「ああ!あの時の」
なんだ、びっくりした、と成瀬は気持ちを落ち着かせた。
「でも富樫さんも本部長も、甘いものが苦手でなくて良かったです。おかげでこうやってシェアしてもらえますから」
屈託のない笑顔でそう言う美怜を、成瀬はじっと見つめる。
(結城さんは富樫に対して何も気持ちは変わらないのか?そうか、異性の親友は成立するって考えだからか。それなら富樫だけがやり切れない気持ちを抱えていることになるな)
うーん、と難しい顔で考え込むと、美怜が首を傾げた。
「本部長、そんなに迷いますか?大丈夫ですよ、お好きなものをどんどん召し上がってくださいね」
「いや、あのね」
思わず片手を差し出すと、ん?と美怜はまた小首を傾げる。
結局成瀬は、何でもないと言ってまたフォークを手にした。
壁紙を替えるのは難しいとのことで、その分カーテンや壁の装飾にこだわり、テーマごとにいくつかのパターンに分けて家具をセレクトした。
水色のカーテンで空をイメージした部屋は、雲や太陽、虹の飾りつけをする。
夜になり部屋の電気を消すと、たくさんの星が輝くように、蓄光タイプのウォールステッカーを天井や壁に貼った。
子ども用の二段ベッドは、枕やシーツ、布団カバーも全て空の模様。
(部屋に入った瞬間、わあって喜んでもらえるといいな)
子ども達の笑顔を想像して、美怜はふふっと微笑む。
他にも、冒険や海賊のイメージの部屋、プリンセスのお城をイメージした部屋、海の生き物や動物をイメージした部屋など、可愛い家具や雑貨で作り上げていく作業は楽しく、美怜は充実した毎日を送っていた。
「本部長、作業の進捗の一覧です」
卓が差し出す書類を、ありがとうと受け取りながら、成瀬はさり気なく様子をうかがう。
バレンタインの日以来、卓はますます表情が硬くなった。
更に美怜がいつもより微妙に卓と距離を置いているようにも感じる。
(上手くいかなかったのかな。結城さん、富樫の告白を断ったのかも)
それならこの作業もやり辛いだろうと、成瀬はなるべく現場に三人で行く日を減らそうとしていた。
「本部長。このスケジュールですと、確認作業が不十分になってしまうかと。私だけはもう少し現場に足を運んで、立ち会ってもよろしいでしょうか?」
美怜がシフト表を見ながら尋ねると、成瀬は少し考え込む。
「それなら私も立ち会うよ。責任者は私なんだから。それに会社からこのホテルへは、電車で行くと乗り換えも大変だし」
「ですが、本部長はお忙しいですよね?」
「いや。スケジュールを調整すれば問題ない」
富樫は…?と振り返って、その暗い表情に成瀬は言葉を飲み込む。
(やはりこの現場は辛いのだろう)
そう思い、成瀬は美怜だけを連れて現場入りする日を増やした。
***
作業は日々順調に進み、残すはプリンセスがテーマの部屋だけになった。
「とっても可愛いですね!想像以上にラブリーな感じです」
仕上がり具合を確認しに入った部屋で、美怜は目を輝かせてピンクの部屋を見渡す。
「壁に飾ったお城のタペストリーも、存在感あってすごくいいですよね。ドレスを着た女の子が、ここで記念写真撮ったら素敵だろうな。本部長、ちょっとこのお城の前に立っていただけませんか?」
真顔で振り返った美怜に、成瀬は「はっ?!」と間抜けな声を出す。
「いやいやいやいや、無理だから!」
「そうおっしゃらず。参考資料として記録しておきたくて」
「それなら私が撮るから。ほら、君が立って」
「いえ、恥ずかしいので」
「俺は君の百万倍恥ずかしいんだって!」
思わず素に戻って抗議すると、「えー、そんなに?」と美怜は首を傾げる。
「それなら仕方ないですね。人物入れずに撮っておきます」
「うん、それがいい」
美怜は何枚か壁の飾りをスマートフォンで撮影した。
写り具合を確かめていると、ん?と成瀬が美怜を見ながら小さく呟く。
「どうかされましたか?」
「あ、いや。その、それってもしかして…」
それ?と思いながら成瀬の視線を追った美怜は、胸元のペンダントを見て、ああ、と笑みをもらす。
「これ、本部長にいただいたバラのチャームです」
そう言って赤いバラにそっと手で触れる。
「やっぱり!でもそれ、ペンダントじゃなかったと思うけど?」
「はい。スワロフスキーやビーズと一緒にテグスに通して、ペンダントにしてみました」
「ええ?!そんなことできるの?」
「案外簡単ですよ。これを見ると気持ちが落ち着くので、いつも身に着けていたくて。本部長、素敵なチャームをありがとうございました」
「いや、こちらこそ。そんなふうに大切にしてくれるとは思わなかった。嬉しいよ」
美怜はもう一度ふふっと微笑むと、また確認作業に戻った。
他の部屋の確認も全て終えると、倉本に挨拶してからエレベーターへと向かう。
「今日、昼休憩あまり取れなかっただろう?お腹空いてないか?」
歩きながら成瀬は隣の美怜に声をかけた。
「そう言えば空いてます。本部長も、今日は確認作業が多くて昼食召し上がってませんよね?」
「ああ、今になって腹が減ってきた。何か食べていこうか」
「そうですね」
せっかくだからと、ルミエール ホテルの本館のロビーラウンジに行ってみることにした。
***
「本館はアネックス館とはガラッと変わって落ち着いた雰囲気ですね。それにとっても静か。なんだか優雅な気分になります」
「そうだな。老舗ホテルの良さが表れている。昔からの馴染みのお客様に愛されているんだろうな」
ラウンジは空いており、アフターヌーンティーもお二人分から承れますとスタッフに勧められ、それをオーダーすることにした。
グラスの水をひと口飲んでから、美怜はもう一度ロビーに目をやる。
「調度品もアンティークで素敵ですね。本館には、うちからは客室のベッドしかご提供してないんですよね?」
「ああ、今のところはな。だがアネックス館の全面リニューアルに関わらせてもらったから、これを機に本館の方も何かって話が出てるんだ。担当者は営業部の、ほら、富樫と同じ関東法人…」
そこまで言って、成瀬は口をつぐむ。
ん?と美怜が不思議そうにするが、「いや、何でもない」と濁した。
***
「うわー、豪華ですね。とっても美味しそう!」
やがて運ばれてきた三段のプレートスタンドに、美怜は感激して満面の笑みを浮かべる。
一段目にはイチゴタルトやショートケーキ、ショコラやシャーベットなどのスイーツ。
二段目はキッシュやスープ、ローストビーフなどのセイボリー。
そして三段目はひと口サイズのサンドイッチ、ショートブレッドやスコーンとクロテッドクリームが載っていた。
「すごい、贅沢!幸せ過ぎます」
「食べる前から何を言う」
「だって見てるだけでも幸せで」
「じゃあ食べないのか?」
「食べます!」
美怜はどれから食べようかと迷いつつ、綺麗な柄のデザートプレートにあれもこれもと盛り付けた。
いただきます、と食べ始めると、途端にまた笑顔になる。
「美味しそうに食べるんだな」
「だって本当に美味しいですから。本部長もどうぞ」
成瀬もローストビーフを口にして、旨い!と頷く。
「でしょう?どれもこれもすごく美味しいです」
「ああ。それに色んな種類を楽しめるのがいい」
「それがアフターヌーンティーの醍醐味ですよね。欲張りな私には最高のごちそうです。この間も卓…、富樫さんと一緒に出かけた時、迷いに迷ってケーキを三つも頼んでしまって。彼に半分食べてもらいました」
ゴホッと成瀬は喉を詰まらせそうになり、慌てて水を飲む。
「え、君、富樫と二人で出かけたの?」
「はい、二回目の疑似デートで。電車で回れるから二人で行ってきなさいって本部長がおっしゃって。その時にプラネタリウムのアイデアを思いついたんです」
「ああ!あの時の」
なんだ、びっくりした、と成瀬は気持ちを落ち着かせた。
「でも富樫さんも本部長も、甘いものが苦手でなくて良かったです。おかげでこうやってシェアしてもらえますから」
屈託のない笑顔でそう言う美怜を、成瀬はじっと見つめる。
(結城さんは富樫に対して何も気持ちは変わらないのか?そうか、異性の親友は成立するって考えだからか。それなら富樫だけがやり切れない気持ちを抱えていることになるな)
うーん、と難しい顔で考え込むと、美怜が首を傾げた。
「本部長、そんなに迷いますか?大丈夫ですよ、お好きなものをどんどん召し上がってくださいね」
「いや、あのね」
思わず片手を差し出すと、ん?と美怜はまた小首を傾げる。
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