小さな恋のトライアングル

葉月 まい

文字の大きさ
上 下
20 / 33

岳の父親

しおりを挟む
「まみー!あいたかった」

玄関で飛びついて来た岳を、真美はしっかりと抱きしめる。

「がっくん!私も会いたかった。元気にしてた?」
「うん!ゆずちゃんとか、けいくんも、まみにあいたいっていってたぞ」
「そうなんだ。私もみんなに会いたいなあ。また保育園に遊びに行ってもいい?」
「いつでもこいよ。まってるから」
「ふふっ、ありがと」

相変わらず元気な岳の様子に、真美はホッと胸をなで下ろした。

「いらっしゃい、真美ちゃん、潤。来てもらって悪いわね」
「いいえ、とんでもない。お邪魔します」

都と明るく挨拶すると、まずはコーヒーを飲みながら雑談する。

岳がいる間は、本題に入れなかった。

「お姉さん、これ。遅くなったけど、ちょっとしたクリスマスプレゼントなんです。よかったらがっくんと使ってください」

真美は潤と出かけた日に買ったマグカップを差し出す。

「ええ?そんな、いいのに。でもありがとう!なんだろう……。岳、まみちゃんからまたプレゼントもらったわよ。開けてみる?」
「うん!」

岳は都と一緒にラッピングされた箱を開けた。

「わあ、お揃いのマグカップ?素敵ね。真美ちゃん、ありがとう!」
「まみ、ありがとう!これでココアのむー」
「はいはい。今入れるわね」

都はマグカップを軽くゆすぐと、ココアを入れて冷たいミルクと混ぜた。

「がっくん、飲みやすい?」
「うん!そうだ、まみ。おれ、あのカメラでたくさんしゃしんとったんだぜ?」
「ほんと?見せてくれる?」
「うん!」

岳と真美はソファに並んで座り、カメラの画面を覗きながら楽しそうに話し出す。

その様子を見ながら、都が小声で潤に話しかけた。

「ね、同棲始めたの?真美ちゃんと」

潤はカップを持つ手を止めて、チラリと都に視線を向ける。

「隠してもバレバレだって。夕べ何時に電話したと思ってんの?夜の11時よ?真美ちゃんの予定聞いてみるって言うから、てっきり一旦切るのかと思ったら、『真美、姉貴が俺と真美に相談したいことがあるんだって』なーんて聞こえてくるんだもん。私、きゃ!って声出ちゃったわよ」
「……同棲は、まだしてない。年明けに真美のご両親に挨拶に行ってからにする」
「やだ!すごいじゃない!男になったわねー、潤。プロポーズは?」
「改めて機会を見てから」
「そうなのね!だったらさ、私がデザインしてもいい?婚約指輪」

潤は今度は正面から都と顔を合わせた。

「うん。そうしてくれるとありがたい」
「任せなさいって!真美ちゃんの左手薬指のサイズも、さり気なく測っておいたんだー」
「ええ?!いつの間に?」
「だって、これはもう潤と結婚してもらわなきゃ!って意気込んでたからね。良かったわね、潤」
「ああ。それで、姉貴の方は?何があったんだ?」

すると都は、うーん……と少し顔をしかめる。

「真美ちゃんにもきちんと説明したいから、あとで岳がお昼寝したら、改めて二人に話すわ」
「分かった」

デリバリーで頼んだピザを4人で囲み、賑やかに食べ終わると、真美はソファで岳を寝かしつけた。

「ありがとう、真美ちゃん。今紅茶を淹れるわね」

都はティーポットを持ってダイニングテーブルに着くと、二人に改まって話を始めた。

「今まで、両親にも潤にも話してなかったわよね。岳の父親のこと」
「ああ。姉貴、言いたくなさそうだったし、聞かない方がいいと思ったから」
「ありがとう。でも、もう私一人では抱え切れなくなったの。両親にもいずれ報告するけど、まずは潤と、それから岳が誰よりも信頼してる真美ちゃんに相談させて」

潤と真美は真剣に頷く。

都は少し視線を落としながら、ゆっくりと口を開いた。

「岳の父親とは、仕事関係の祝賀会で知り合ったの。私が勤めてたジュエリーブランドが入ってる、老舗デパートのパーティーだったわ。その日は軽く挨拶して別れたんだけど、後日そのデパートに仕事で顔を出した時に偶然ばったり再会して、ランチでもって一緒にお昼を食べたのよ。そこからつき合うようになった。もうかれこれ、7年も前のことよ」

そう言って都は、ソファで眠っている岳を見つめる。

「彼は私を大切にしてくれる人で、私もこの人ならって思ったわ。プロポーズされて、イエスの返事をした。両家の両親に挨拶に行くことになって、まずは私が彼の実家に伺った。そこで全てが変わったの」

寂しそうな目をする都に、真美は膝の上に置いた両手をギュッと握りしめた。

「彼に連れられて着いた実家は、とんでもなく大きなお屋敷だったの。彼、自分は商社マンで実家は自営業だって言ってたけど、そんな普通のイメージなんかじゃない。その時ようやく気づいたの。彼の名字、三原みはらが何を意味するかって」
「三原……?って、まさか!三原ホールディングスか?!」

驚きを含んだ潤の言葉に、都は少し笑って頷いた。

(三原ホールディングス?!日本のホールディング企業トップファイブに入る、あの三原?)

思ってもみなかった話の展開に、真美も半ば呆然とする。

「そこから先は、まあ、想像つくでしょう?案の定、彼のご両親とお祖父さんは大反対よ。それにあの時、三原ホールディングスは株価が下落して大変な経営難に陥っていた。彼のお父さんとお祖父さんは、彼をメガバンクの頭取のお孫さんと結婚させるつもりだったの。融資を受ける為にね。とまあ、そういう訳。さすがの私も、これは無理だなって。彼はその場で何度も、勘当されても都と結婚すると宣言してくれたわ。だけど私は決めた。このお話はなかったことにさせていただきますって、頭を下げてお屋敷を出たの」
「お姉さん……」

どんなに辛い瞬間だったのだろうと、真美は思わず涙ぐんだ。

「それで良かったのよ。私なんかがそんなご立派なおうちに嫁いだって、大変なだけでしょう?だからきっぱり諦めた。携帯も変えて、引っ越して、勤め先も退職した。完全に彼との連絡手段を断ったの。デザイン画をたくさん描いてコンテストに応募して、今の会社に雇ってもらえた。しばらくして気づいたの。岳がお腹の中にいることに」

潤と真美は言葉も出ない。

そんな壮絶な日々を、都がたった一人で乗り越えていたとは。
潤は自分の不甲斐なさにグッと奥歯を噛みしめた。

「あまりにバタバタしていたから、食欲がないのもそのせいだと思って、なかなか妊娠まで考えがたどり着かなかった。だけど産婦人科でエコーを見た瞬間、嬉しくて涙が止まらなくなったの。神様は私を見捨てなかった、こんなにも素晴らしい宝物を授けてくださったんだって。それからは一気に幸せな毎日になったわ。もちろん大変なこともあったけど、岳がいてくれて、ほんとに毎日が楽しいの」

そう言って愛おしそうにソファの岳を見つめる都の言葉に、嘘はないのだろう。

潤と真美もようやく表情を和らげた。

「で!ここからがようやくお待ちかねのジェットコースターな展開よ」

真顔ながらふざけた口調で、都は人差し指を立てる。

「なんと!今の会社に私宛で彼からメールが届いたの。どうやら、私がクリスマスジュエリーの販売の様子を見に、店舗に顔を出したところを偶然見かけたらしくて。彼ったらあの後、頭取のお孫さんとは結婚せずに、自力で経営を立て直してずっと私を探してたって言うの。私は株が持ち直したのをニュースで知って、てっきり政略結婚したものだとばかり思ってたからびっくりよ。彼、都なら必ずジュリーデザイナーを続けているはずだって、あちこちのショップをチェックしてたんだって。5年半もよ?立派なストーカーよ」

都は呆れたように言うが、潤も真美も真剣な表情のままだ。

「それで姉貴、メールに返信したのか?」
「それがまだ何も」

ええ?!と潤は真美と声を揃えて驚く。

「どうするんだよ?まさかスルーするのか?」
「それがさー、そうしようと思ってたら2通目が届いたの。店舗に顔を出した時、ちょうど岳と一緒に買い物に行ったついでに立ち寄ったんだけど、それを彼に見られちゃったらしくて。で、メールにズバリ書いてあったの。俺の子だよね?って」

ひえっ……と真美は息を呑んだ。

「悔しながら、彼も私の性格をよく知ってんのよねー。最初のメールをスルーした時点で私の考えを悟って、次は切り札を出してきたのよ。あの子が俺の子じゃないというなら、弁護士を通して確かめさせて欲しいって。くーっ、脅しかよ?!」
「お、お姉さん、あの、落ち着いて。がっくんが起きちゃいます」

ドンッと床を踏みしめる都に、真美は思わず手を伸ばす。

「さすがの私も、弁護士なんて単語を出されたらビビっちゃってさ。潤と真美ちゃんに相談しようと思ったの。ね、どうすればいいと思う?」

うーん、と潤は腕を組む。

「まずは、姉貴の気持ちが一番だ。姉貴はどうしたい?」
「え?私?それは、この先もずっと岳と一緒に暮らしていくわよ。何があってもね」
「それは当然だ。じゃあ、岳のことは一度頭から外して。姉貴、その人とまた一緒になりたい?」
「えー、やだー!せっかく5年半逃げてきたのに、見つかったのが悔しいんだもん」
「姉貴、鬼ごっこじゃないんだから」

ヤレヤレとため息をついてから、潤は改めて真剣な眼差しで都に尋ねた。

「姉貴、今まで一人で必死に岳を育ててきただろう?誰かに頼りたくなったり、助けて欲しいって気持ちも押し殺して。俺、3か月間岳を預かって、しみじみ分かった。子育てって想像よりもはるかに大変だって。真美がいてくれなかったら、俺、ちゃんと岳に向き合えなかったかもしれない。どうすればいいんだろうって毎日悩んでばかりで、岳に楽しい時間を過ごさせてやれなかったと思う。姉貴は岳を一人で産んで育ててきた。俺の3か月間よりもはるかに長い年月を、大変な思いをしながら」

潤……、と都は言葉に詰まる。

「姉貴、心を開いてぶつかってみてもいいんじゃないか?一人で答えを出さなくていい。まずは、相手に向き合ってみなよ。互いに5年半の想いを全部出し合ってみなよ。そこから二人で考えればいいじゃないか。だって二人は、岳のパパとママなんだから」

シン……と沈黙が広がり、やがて都の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。

真美も堪え切れずに涙ぐむ。

「姉貴、会いに行って来い。岳は俺と真美で預かってるから。二人でとことん本音で語り合って来い。すっきりするまで気持ちをさらけ出して来い。文句の1つや2つ、3つや4つ、言いたいことだってあるだろう?全部出し切って来いよ」

あ、でも手は出すなよ?と付け加える潤に、都も真美も思わず泣きながら笑う。

「分かった。なるべく手は上げないようにする。足は出るかもしれないけど」
「足ー?!蹴り飛ばすつもりかよ?」
「それくらい、いいでしょ?」
「いや、うーん。傷害事件にならない程度にな」
「がんばってみる」
「そこ?!がんばるのって、そこかよ」

あはは!と都は明るく笑った。

「ありがと!潤、真美ちゃん。私、腹割ってくる。岳を頼むわね」
「ああ」

潤と真美は、大きく頷いてみせた。



岳がお昼寝から起きると、潤と真美は潤のマンションで一晩岳を預かることにした。

「おとまり?やったー!」

岳はウキウキと着替えをリュックに詰めて、早速背中に背負った。

「じゃあねー、ママ。バイバーイ!」
「ええ?もう行くの?岳」

てっきり夕食を食べてからと思っていた都は、拍子抜けする。

「姉貴、早速これから電話してみなよ。今夜会うことにするなり、明日会うなり、都合聞いてさ」
「うん、まあ、そうね」

真美は玄関で靴を履いた岳と手を繋ぎ、都を振り返った。

「お姉さん、がっくんはしっかりお預かりします。どうぞゆっくりしてくださいね」
「ありがとう!真美ちゃん。よろしくね。潤、明日また連絡するから」
「分かった」

3人で都に手を振り、玄関を出た。

「たっだいまー!あー、ひさしぶりにかえってきたぜ」
「ふふふ、ここはがっくんの2つ目のおうちだね」
「そうだよ。まみもだろ?」
「うん、そうかも」

二人でうがい手洗いすると、晩ご飯の準備を始めた。

「今夜はね、すき焼きだよー」
「イエーイ!すきすき、すきやきー」
「あはは!好き好き、すき焼きー」

キッチンに踏み台を置いて、岳は真美が切ったニンジンを型で抜いていった。

「まみはハートで、おれはおほしさまね」
「潤おじさんは?」
「さんかく」
「ビミョー!」

楽しく笑いながら下ごしらえすると、ダイニングテーブルですき焼き鍋を囲んだ。

「おいしい!やっぱりまみのりょうりは、いぶくろにしみわたるな」
「岳、どこでそんなセリフ覚えんだよ?」

岳の言葉に潤が呆れて、真美が笑う。

3人の時間は懐かしく楽しかった。



「がっくん。おじさんとお風呂入ってきてね」
「はーい!じゅん、ふろいれてやるぞ」
「どっちがだよ?!」

まったく……とブツブツ言いながら、潤は岳の頭を洗い、一緒に湯船に浸かった。

「岳、お正月におじいちゃんちに泊まりに行くだろ?今年も車で一緒に帰るか?」
「あー、そうだねー。ママもあしこしつらいっていってるから、そうするか」
「姉貴……、いくつだよ?」

ボヤいていると、岳が振り返った。

「じゅん、まみもつれていく?」
「え?なんで?」

思わずドキリとしてしまう。

「だって、まみにコロをみせたいもん」
「コロって、去年拾った子犬?」
「そう。おばあちゃんがしゃしんおくってくれたけど、おっきくなったんだよなー、コロ」
「お前もな」

思わず岳に突っ込んでから、潤は考えを巡らせる。

真美の実家には年明けの3日に行くことになっていて、それから潤の実家に挨拶に行く日を改めて決めようと話していた。

(けど、真美さえよければ、正月に一緒に行くのもアリかな?)

風呂から上がると、早速真美に提案してみた。

「え?元旦に潤さんの実家に?」
「そう。だめかな?」
「いえ、私は大丈夫です。だけど元旦はさすがにご迷惑ではないですか?非常識だなって思われそうで……」
「うちの親、そんなこと言わないから大丈夫。逆に仕事の都合で、元旦の方がありがたいって言うかも。それに岳が強引に誘って、真美はそれにつき合ってくれたってちゃんと説明するから」

すると横から岳も真美を見上げてきた。

「まみ、いっしょにいこうよ。コロとまみのしゃしんとりたい!かわいいこいぬなんだ」
「コロちゃん?へえ、会いたいな」
「じゃあ、きまりな!」
「うーん……、分かった。私もがっくんと一緒の方が心強いもんね」
「おう!おれにまかせとけ!」
「うん!ありがとう、がっくん」

真美が潤にも頷くと、潤は早速両親に電話を入れていた。



夜は岳を挟んで3人でベッドに入った。

「まみ、おれがいなくてさみしかった?」
「うん、寂しかった。がっくんは?」
「おれも。だけどおれは、ママをまもらないといけないからな」
「そっか。がっくんはママに優しいね。ママもがっくんのこと、大好きなんだよ」

うん、と答えてから、岳はくるりと潤を振り返る。

「じゅん。おれがいないときは、まみのことまもってやって」
「えっ?!あ、うん。分かった」
「おとこのやくそくな」
「おお、約束する」

しっかり頷き合うと、岳はまた真美の方に身体を向けた。

「まみ、じゅんのこと、かちょーってよばなくなったんだな?」
「えっ?あ、そうなの」
「まみもえらくなったの?かちょーってよばなくても、おこられないんだな?」
「うん、怒られないの。ちょっと近い存在になったのかな?」
「そっか。レベルアップだな」
「うん、レベルアップ。えへへー」
「まみ、うれしそう」

子どもってほんとによく見てるな、と感心しながら、潤は片肘をついて二人の様子を微笑ましく見守っていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。

泉野あおい
恋愛
人の気持ちに重い軽いがあるなんて変だと思ってた。 でも今、確かに思ってる。 ―――この愛は、重い。 ------------------------------------------ 羽柴健人(30) 羽柴法律事務所所長 鳳凰グループ法律顧問 座右の銘『危ない橋ほど渡りたい。』 好き:柊みゆ 嫌い:褒められること × 柊 みゆ(28) 弱小飲料メーカー→鳳凰グループ・ホウオウ総務部 座右の銘『石橋は叩いて渡りたい。』 好き:走ること 苦手:羽柴健人 ------------------------------------------

桜のティアラ〜はじまりの六日間〜

葉月 まい
恋愛
ー大好きな人とは、住む世界が違うー たとえ好きになっても 気持ちを打ち明けるわけにはいかない それは相手を想うからこそ… 純粋な二人の恋物語 永遠に続く六日間が、今、はじまる…

ケダモノ、148円ナリ

菱沼あゆ
恋愛
 ケダモノを148円で買いました――。   「結婚するんだ」  大好きな従兄の顕人の結婚に衝撃を受けた明日実は、たまたま、そこに居たイケメンを捕まえ、 「私っ、この方と結婚するんですっ!」 と言ってしまう。  ところが、そのイケメン、貴継は、かつて道で出会ったケダモノだった。  貴継は、顕人にすべてをバラすと明日実を脅し、ちゃっかり、明日実の家に居座ってしまうのだが――。

2人のあなたに愛されて ~歪んだ溺愛と密かな溺愛~

けいこ
恋愛
「柚葉ちゃん。僕と付き合ってほしい。ずっと君のことが好きだったんだ」 片思いだった若きイケメン社長からの突然の告白。 嘘みたいに深い愛情を注がれ、毎日ドキドキの日々を過ごしてる。 「僕の奥さんは柚葉しかいない。どんなことがあっても、一生君を幸せにするから。嘘じゃないよ。絶対に君を離さない」 結婚も決まって幸せ過ぎる私の目の前に現れたのは、もう1人のあなた。 大好きな彼の双子の弟。 第一印象は最悪―― なのに、信じられない裏切りによって天国から地獄に突き落とされた私を、あなたは不器用に包み込んでくれる。 愛情、裏切り、偽装恋愛、同居……そして、結婚。 あんなに穏やかだったはずの日常が、突然、嵐に巻き込まれたかのように目まぐるしく動き出す――

Princess story 〜御曹司とは付き合いません〜

鳴宮鶉子
恋愛
Princess story 〜御曹司とは付き合いません〜

クリスマスに咲くバラ

篠原怜
恋愛
亜美は29歳。クリスマスを目前にしてファッションモデルの仕事を引退した。亜美には貴大という婚約者がいるのだが今のところ結婚はの予定はない。彼は実業家の御曹司で、年下だけど頼りになる人。だけど亜美には結婚に踏み切れない複雑な事情があって……。■2012年に著者のサイトで公開したものの再掲です。

史上最強最低男からの求愛〜今更貴方とはやり直せません!!〜

鳴宮鶉子
恋愛
中高一貫校時代に愛し合ってた仲だけど、大学時代に史上最強最低な別れ方をし、わたしを男嫌いにした相手と復縁できますか?

幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜

葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在 一緒にいるのに 言えない言葉 すれ違い、通り過ぎる二人の想いは いつか重なるのだろうか… 心に秘めた想いを いつか伝えてもいいのだろうか… 遠回りする幼馴染二人の恋の行方は? 幼い頃からいつも一緒にいた 幼馴染の朱里と瑛。 瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、 朱里を遠ざけようとする。 そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて… ・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・ 栗田 朱里(21歳)… 大学生 桐生 瑛(21歳)… 大学生 桐生ホールディングス 御曹司

処理中です...