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あの日々を取り戻そう
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次の日の早朝。
潤は真美をマンションに送り届けてから帰宅した。
あのあと、安心したようにウトウトし始めた真美をベッドに運び、一晩中髪をなでながら、潤は真美の寝顔を見つめていた。
日が昇る前に真美が目覚め、交代でシャワーを浴びてから部屋を出る。
真美は終始はにかんだ笑みを浮かべていて、その可愛らしさに、仕事なんてさぼってどこかに連れて行こうかとも思ったが、会社で会えるのだからと踏みとどまった。
2時間ほど仮眠してから出社すると、続々と課のメンバーがオフィスに入って来る。
「おはようございます」
飛び交う挨拶に応えていると、やがて真美も出社して来た。
ブラウスにノーカラージャケット、膝下のフレアスカートにパンプスというオフィススタイルで、髪もラフにまとめている。
「おはようございます」
控えめな真美の声に「おはよう」と返事をする。
真美は目を合わせることなく、そそくさと席に着き、隣の席の若菜や向かい側の紗絵と言葉を交わし始めた。
(ふーん……。会社では内緒にするつもりか)
真美の性格を考えたら、まあそうだろう。
課長とつき合うことになった、と自分から言い出すつもりはなさそうだ。
(ても、ま、結婚したらさすがにバレるけどな)
ニヤリとほくそ笑んでいると、視線を感じたのか、ふと真美がこちらに目を向けた。
にっこり笑いかけると、目を丸くしてから慌てて視線を落とす。
(ふっ、可愛いな。しばらくこうやって楽しむのも悪くない)
真美が聞いたら怒りそう、と思いながら、潤はニヤニヤと事あるごとに真美に視線を送っては、顔を赤くして目を逸らす初々しい反応に頬を緩めていた。
◇
『真美、仕事終わったら真美のマンションに行ってもいい?』
昼休み。
若菜や紗絵と食堂でランチを食べていた真美は、画面に表示されたメッセージにハッとして、慌ててスマートフォンをテーブルの下に隠す。
『ねえ、いいでしょ?』
『真美ちゃーん!』
『早く返事くれないと、声かけるよ』
『いいのかなー?』
次々と送られてくるメッセージに、真美は顔を上げて正面を睨んだ。
少し離れた席で、しれっとした顔でスマートフォンを操作している潤が、ん?とばかりに真美と視線を合わせてくる。
「真美さん、なんか立て続けにバイブ震えてましたね。メッセージですか?」
「ああ!うん、なんかね、迷惑メールみたい」
若菜に聞かれて咄嗟に取り繕っていると、またしてもかすかにバイブの音がした。
『真美ー!』
『愛してるよ』
『行ってもいいでしょ?』
『ね?』
真美はムキーとなって、『わかりました!』と素早く返信する。
『ありがと!』
『楽しみにしてるよ』
『愛してる』
『俺の真美』
ブーッブーッと震えっぱなしのスマートフォンを握りしめ、真美は頬を膨らませて潤を睨んだ。
『怒った顔もかわい!』
もう限界だとばかりに、真美はこれ見よがしにスマートフォンをバッグの中にしまい込む。
潤はクスッと笑うとようやくスマートフォンをテーブルに置き、隣の平木としゃべりながら食事を始めた。
◇
「もう!課長ったら」
給湯室でコーヒーを淹れながら、真美は思わず声に出す。
「あんなに露骨にからかうなんて。ひどい!」
毎日あんなことをされては、身がもたない。
(今夜うちでしっかり釘を刺しておこう)
うん、と大きく頷くと、コーヒーメーカーからポットを外してトレーに載せ、オフィスに戻った。
「コーヒー飲む方いらっしゃいますか?」
声をかけると、「はーい!お願いしまーす」と数人が手を挙げた。
真美はデスクを回って、それぞれのカップにコーヒーを注いで回る。
「望月、俺も頼む」
潤の声がして一瞬ギクリとしながらも、平静を装って、はいと返事をした。
だが潤のデスクに置かれたマグカップを見て、真美はヒクッと顔を引きつらせる。
「ん?どうかしたか?」
「いえ、何も」
そう答えつつ、じろりと潤を睨んでからコーヒーを入れる。
そのマグカップは、昨日お揃いで贈り合ったあのカップだった。
◇
その日の夜。
ピンポーンとインターフォンが鳴り、真美は仏頂面のまま玄関を開ける。
「ん?どうした、真美。可愛い顔が台なしだぞ?」
「課長のせいじゃないですか!もう、どうしてあんなことばっかり!」
「あんなことって?」
「だから、あんなことですよ!」
思わず声を荒らげた時、隣の部屋の玄関がガチャッと開く音がして、真美は慌てて潤の腕を引く。
パタンとドアが閉まった時には、真美は潤の大きな腕の中にいた。
え?と顔を上げた瞬間、潤に深く口づけられる。
ん……と吐息がもれ、胸がジンとしびれた。
「課長……、待って、んっ」
逃れようとする分、逃すまいと閉じ込められる。
徐々に真美の身体から力が抜け、思わず壁に寄りかかると、潤は真美の顔の横に手をついた。
「真美……」
唇を少し離して、切なげに名を呼ばれる。
「夢じゃないって、確かめたかったんだ。俺のことを好きだと言ってくれたのは、幻なんかじゃないって。夕べ真美をこの手で抱きしめた時の温もりが、消えてしまいそうで……」
課長……、と真美が呟く。
「仕事中の真美はいつも通りで、だから余計に不安になった。俺、ずっと前から真美のことが好きだったんだ。ようやく想いが結ばれて、信じられないくらい幸せで……。夢じゃないよな?いなくならないよな?真美」
切羽詰まった余裕のない潤の表情に、真美は胸が詰まった。
こんなにも、この人は私を求めてくれている。
私はこんなにも心から愛されているのだと、込み上げる幸せに胸が打ち震えた。
真美は両腕を潤の首に回してギュッと抱きつく。
「大好き。私、あなたのことが大好きです……潤さん」
「真美……」
潤はクッと何かを堪えるように顔を歪めてから、真美を強く抱きしめて熱く唇を奪った。
「真美、愛してる。ずっと離さない」
「潤さん……」
二人は長い間互いの愛を伝え合い、抱きしめ合っていた。
◇
「はあ。久しぶりの真美の手料理、ほんとに美味しい!」
「ふふっ。たくさん食べてくださいね」
懐かしいあの時間が戻ってきた。
潤は心からホッとして、真美が作った肉じゃがや白菜のスープ、小鉢の和え物を次々と平らげる。
食後のコーヒーを淹れると、潤は改めて真美と向き合った。
「真美。明日が仕事納めで、しばらく年末年始の休暇に入るだろ?その間に、ご両親に挨拶させてもらえないか?」
えっ!と真美は驚く。
「私の両親に?」
「ああ。真美には、すぐにでも俺のマンションに引っ越して来て欲しいんだ。その前にご両親にきちんとご挨拶したい。真美と、結婚を前提におつき合いさせて欲しいって」
「そ、そんな大事なこと、今決めて大丈夫なの?」
「そんなって、結婚のこと?もちろんだよ。真美には改めてちゃんとプロポーズする。だけどこの気持ちは絶対に変わらない。俺はずっと真美のそばにいて、真美を一生幸せにしてみせる」
真美の瞳にみるみるうちに涙が溢れ、ぽろぽろとこぼれ落ちた。
「真美。もう絶対に一人で寂しい思いはさせないから。俺のそばで、いつも笑っていて欲しい」
そう言って潤は真美の涙をそっと指で拭い、優しく笑いかける。
「俺と暮らそう、真美。毎日一緒にご飯を食べて、おしゃべりして、一緒に眠ろう。賑やかで楽しかったあの時間を取り戻そう。これから先も、ずっと」
「あの時の……、あんなにも幸せだった日々が、戻ってくるの?」
「そうだよ」
「朝起きたら、おはようって言ってくれるの?寝る前には、おやすみって?」
「もちろん。真夜中に目が覚めても、真美は俺の腕の中にいるんだよ」
「嬉しい……。私、もう寂しくならないのね?」
たまらず潤は、真美をギュッと抱きしめた。
「二度と真美に寂しい思いはさせない。約束する」
「うん。ありがとう、潤さん」
涙のあとが残る顔で笑ってみせる真美に、潤はまた優しくキスをした。
潤は真美をマンションに送り届けてから帰宅した。
あのあと、安心したようにウトウトし始めた真美をベッドに運び、一晩中髪をなでながら、潤は真美の寝顔を見つめていた。
日が昇る前に真美が目覚め、交代でシャワーを浴びてから部屋を出る。
真美は終始はにかんだ笑みを浮かべていて、その可愛らしさに、仕事なんてさぼってどこかに連れて行こうかとも思ったが、会社で会えるのだからと踏みとどまった。
2時間ほど仮眠してから出社すると、続々と課のメンバーがオフィスに入って来る。
「おはようございます」
飛び交う挨拶に応えていると、やがて真美も出社して来た。
ブラウスにノーカラージャケット、膝下のフレアスカートにパンプスというオフィススタイルで、髪もラフにまとめている。
「おはようございます」
控えめな真美の声に「おはよう」と返事をする。
真美は目を合わせることなく、そそくさと席に着き、隣の席の若菜や向かい側の紗絵と言葉を交わし始めた。
(ふーん……。会社では内緒にするつもりか)
真美の性格を考えたら、まあそうだろう。
課長とつき合うことになった、と自分から言い出すつもりはなさそうだ。
(ても、ま、結婚したらさすがにバレるけどな)
ニヤリとほくそ笑んでいると、視線を感じたのか、ふと真美がこちらに目を向けた。
にっこり笑いかけると、目を丸くしてから慌てて視線を落とす。
(ふっ、可愛いな。しばらくこうやって楽しむのも悪くない)
真美が聞いたら怒りそう、と思いながら、潤はニヤニヤと事あるごとに真美に視線を送っては、顔を赤くして目を逸らす初々しい反応に頬を緩めていた。
◇
『真美、仕事終わったら真美のマンションに行ってもいい?』
昼休み。
若菜や紗絵と食堂でランチを食べていた真美は、画面に表示されたメッセージにハッとして、慌ててスマートフォンをテーブルの下に隠す。
『ねえ、いいでしょ?』
『真美ちゃーん!』
『早く返事くれないと、声かけるよ』
『いいのかなー?』
次々と送られてくるメッセージに、真美は顔を上げて正面を睨んだ。
少し離れた席で、しれっとした顔でスマートフォンを操作している潤が、ん?とばかりに真美と視線を合わせてくる。
「真美さん、なんか立て続けにバイブ震えてましたね。メッセージですか?」
「ああ!うん、なんかね、迷惑メールみたい」
若菜に聞かれて咄嗟に取り繕っていると、またしてもかすかにバイブの音がした。
『真美ー!』
『愛してるよ』
『行ってもいいでしょ?』
『ね?』
真美はムキーとなって、『わかりました!』と素早く返信する。
『ありがと!』
『楽しみにしてるよ』
『愛してる』
『俺の真美』
ブーッブーッと震えっぱなしのスマートフォンを握りしめ、真美は頬を膨らませて潤を睨んだ。
『怒った顔もかわい!』
もう限界だとばかりに、真美はこれ見よがしにスマートフォンをバッグの中にしまい込む。
潤はクスッと笑うとようやくスマートフォンをテーブルに置き、隣の平木としゃべりながら食事を始めた。
◇
「もう!課長ったら」
給湯室でコーヒーを淹れながら、真美は思わず声に出す。
「あんなに露骨にからかうなんて。ひどい!」
毎日あんなことをされては、身がもたない。
(今夜うちでしっかり釘を刺しておこう)
うん、と大きく頷くと、コーヒーメーカーからポットを外してトレーに載せ、オフィスに戻った。
「コーヒー飲む方いらっしゃいますか?」
声をかけると、「はーい!お願いしまーす」と数人が手を挙げた。
真美はデスクを回って、それぞれのカップにコーヒーを注いで回る。
「望月、俺も頼む」
潤の声がして一瞬ギクリとしながらも、平静を装って、はいと返事をした。
だが潤のデスクに置かれたマグカップを見て、真美はヒクッと顔を引きつらせる。
「ん?どうかしたか?」
「いえ、何も」
そう答えつつ、じろりと潤を睨んでからコーヒーを入れる。
そのマグカップは、昨日お揃いで贈り合ったあのカップだった。
◇
その日の夜。
ピンポーンとインターフォンが鳴り、真美は仏頂面のまま玄関を開ける。
「ん?どうした、真美。可愛い顔が台なしだぞ?」
「課長のせいじゃないですか!もう、どうしてあんなことばっかり!」
「あんなことって?」
「だから、あんなことですよ!」
思わず声を荒らげた時、隣の部屋の玄関がガチャッと開く音がして、真美は慌てて潤の腕を引く。
パタンとドアが閉まった時には、真美は潤の大きな腕の中にいた。
え?と顔を上げた瞬間、潤に深く口づけられる。
ん……と吐息がもれ、胸がジンとしびれた。
「課長……、待って、んっ」
逃れようとする分、逃すまいと閉じ込められる。
徐々に真美の身体から力が抜け、思わず壁に寄りかかると、潤は真美の顔の横に手をついた。
「真美……」
唇を少し離して、切なげに名を呼ばれる。
「夢じゃないって、確かめたかったんだ。俺のことを好きだと言ってくれたのは、幻なんかじゃないって。夕べ真美をこの手で抱きしめた時の温もりが、消えてしまいそうで……」
課長……、と真美が呟く。
「仕事中の真美はいつも通りで、だから余計に不安になった。俺、ずっと前から真美のことが好きだったんだ。ようやく想いが結ばれて、信じられないくらい幸せで……。夢じゃないよな?いなくならないよな?真美」
切羽詰まった余裕のない潤の表情に、真美は胸が詰まった。
こんなにも、この人は私を求めてくれている。
私はこんなにも心から愛されているのだと、込み上げる幸せに胸が打ち震えた。
真美は両腕を潤の首に回してギュッと抱きつく。
「大好き。私、あなたのことが大好きです……潤さん」
「真美……」
潤はクッと何かを堪えるように顔を歪めてから、真美を強く抱きしめて熱く唇を奪った。
「真美、愛してる。ずっと離さない」
「潤さん……」
二人は長い間互いの愛を伝え合い、抱きしめ合っていた。
◇
「はあ。久しぶりの真美の手料理、ほんとに美味しい!」
「ふふっ。たくさん食べてくださいね」
懐かしいあの時間が戻ってきた。
潤は心からホッとして、真美が作った肉じゃがや白菜のスープ、小鉢の和え物を次々と平らげる。
食後のコーヒーを淹れると、潤は改めて真美と向き合った。
「真美。明日が仕事納めで、しばらく年末年始の休暇に入るだろ?その間に、ご両親に挨拶させてもらえないか?」
えっ!と真美は驚く。
「私の両親に?」
「ああ。真美には、すぐにでも俺のマンションに引っ越して来て欲しいんだ。その前にご両親にきちんとご挨拶したい。真美と、結婚を前提におつき合いさせて欲しいって」
「そ、そんな大事なこと、今決めて大丈夫なの?」
「そんなって、結婚のこと?もちろんだよ。真美には改めてちゃんとプロポーズする。だけどこの気持ちは絶対に変わらない。俺はずっと真美のそばにいて、真美を一生幸せにしてみせる」
真美の瞳にみるみるうちに涙が溢れ、ぽろぽろとこぼれ落ちた。
「真美。もう絶対に一人で寂しい思いはさせないから。俺のそばで、いつも笑っていて欲しい」
そう言って潤は真美の涙をそっと指で拭い、優しく笑いかける。
「俺と暮らそう、真美。毎日一緒にご飯を食べて、おしゃべりして、一緒に眠ろう。賑やかで楽しかったあの時間を取り戻そう。これから先も、ずっと」
「あの時の……、あんなにも幸せだった日々が、戻ってくるの?」
「そうだよ」
「朝起きたら、おはようって言ってくれるの?寝る前には、おやすみって?」
「もちろん。真夜中に目が覚めても、真美は俺の腕の中にいるんだよ」
「嬉しい……。私、もう寂しくならないのね?」
たまらず潤は、真美をギュッと抱きしめた。
「二度と真美に寂しい思いはさせない。約束する」
「うん。ありがとう、潤さん」
涙のあとが残る顔で笑ってみせる真美に、潤はまた優しくキスをした。
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