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95・クリスマスの奇跡
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今でも時折考える…この世界が、ジュリアスを主人公とするBLゲームの中なんだと。僕はそんな世界にウッカリと迷い込んだ異邦人なんじゃない?って。もしくは、モブ中のモブ…
「そんな僕がさ、よりによってジュリアスと結ばれるなんて、あっていいのかな?ってさぁ…」
そんな考えてもどうにもならないことを、くどくどと思い浮かべて、ハァーッと溜め息を吐く。だけどさ、そんなジュリアスのお相手になるような猛者もいなかったんだよね…怖気づいちゃったのかな?そりゃそうでしょ!誰でもあんな素晴らしい人の前では、自分がちっぽけな人間に見えるもんね…釣り合わない!ってね。だけどさ、それを跳ね除けてチャレンジする者もいないなんて、信じられますぅ~?チャンチャラ可笑しいわ!
──だけど今となっては、そんなの今更だろうって?…だよねぇ~
何故僕がそんなことを思っているのかと言うと、最近ジュリアスの破壊力がハンパない!愛する僕という存在を手に入れたジュリアスは、精力的に公爵家の事業を発展させ、元々エドモア公爵家の主要事業であるロウヘンボク産の魔法石の流通だけでなく、他の鉱物や農産物、それに特産品ワインの高級ブランド化、それに隣のクルーガー領セデナスとの共同ハーブ事業の効率化など、破竹の勢いで関わる事業全てに邁進している。
エドモア公爵家の家長としての自覚と自信?それはもちろんそうなんだけどさ、あとジュリアスの代名詞と言えばその麗しい姿だよね?
王都学園に在学中は学業に邪魔だという理由で短めにしていた髪が、どういう訳か今は長く伸ばしていて…僕を喜ばせようとしているの?
輝くばかりの銀髪はもう既に背中の半ば辺りまで伸び、その髪を掻き上げる仕草をすれば、幻想的に銀の光が流れ落ちる。うわ、めっちゃ綺麗~って毎回思っちゃうのよ!
──も、もしかして…僕をトコトン魅了するつもりなのかも!これ以上夢中にさせられてどうするんだ?っていう…
そんでもってさ、そのまま抱かれてみ?汗だくの張りのある肢体に、針のように細い銀糸が張り付いて、そこからあーた!あろう事か僕の身体へと垂れるんだよ?ポタポタ…ポタッと、まるで生命の雫のような神秘的な汗がっ。
もうさぁ…こんな僕に対してこれほど興奮してくれてるのも有りがたやぁ~だけど、ホントに宝物のように抱いてくれるんだよ。その汗一滴一滴が僕への愛情なんだと思ったら、感動すら覚えるっ。ああ、神よ!
だから何を言いたいのかっていうと、要はね、愛されるって意外と辛い…ってこと。そんな僕への愛が溢れまくりの、一切非の打ち所がない美し過ぎるジュリアスに、どれだけ僕は幸せを返せてるんだろう?って思っちゃうんだよなぁ。まあ自分に自信がないからそう思うんだろうね。だから僕がもしかしてゲーム隠しキャラとかで、エリオットルートなんてものがあった!?って思っちゃって…
そう考え込んでいると、不意に僕を抱き締める腕に力が籠められる。
「う、うげーっ!」
それに僕は、カエルが踏み潰されるような声を出して…
「何を考えてるエリオット。また良からぬことを考えてるんじゃないだろうね?」
ご明算!と思わず言いたくなったが、マズい…と誤魔化し笑いを浮かべる。だってさ、結婚した後の今だって不思議なんだよ。ジュリアスは何故僕をこれほど愛せるのか?って。おまけに今僕は、ジュリアスの腕の中いる。
「バレた?だって何回だって言っちゃうけど、未だに不思議で…。僕よりも可愛くて頭のいい人だって沢山いるよ?なのに、美の化身のような姿で、優しくて頭脳明晰で頼りになって、あらゆる面で完璧パーペキなジュリアスの相手が、よりによってなんで僕なのかな?って思っちゃって…」
そう言ってバツが悪そうに首をすくめる僕にジュリアスは、口を尖らせてキッと厳しい視線を投げかける。それからそんな表情のまま、ふぅ~っと大きな溜め息を吐く。
「それって例のゲームの主人公ってやつ?確か私が、色んな魅力ある人達との恋のゲームを繰り広げるんだよね?」
僕はそれに大きく頷く。結婚してから僕は前世での経験を正直に告白した。この世界がBL恋愛ゲーム「愛する君に花束を…」で、ジュリアスはその中では主人公なこと。そして僕はそのゲームの大ファンで、推しである坊ちゃまの従者になれてこの上なく幸せだったことを…だけど結局、ゲームの展開通りとはならず、こうやって推しの膝の上にいるんですけれども?
最近の僕の定位置は、ここだって決まっているんだよね…ハハハッ。
「私が思うのは、この世界はゲームの中なんかじゃない!私は私自身の意思があり、想いだってある。一括りでゲームだから…とか、こうあるべきだとは決められたくはないんだ。私の心は、初めて会った時からエリオットだけに向いていたし、迷いだって無かった。もしもエリオットが平民だったとしても、添い遂げる為なら貴族の身分を捨てたって構わないと思っているよ。そうだろ?エリオットは違うのかな。私が十人並みの容姿で公爵家の人間じゃ無かったとしたら違うと思うかい?」
そう真剣に言われて、ハッと気付いた。そうだ…僕はゲームの主人公だからジュリアスが好きなんじゃない!きっかけはそうだったかも知れないが、共に同じ時間を過ごして笑ったり泣いたりして、ゲームの中では知る由もなかった、一人の人間としてのジュリアスを愛しているんだ!馬鹿だ僕は…今までそんなことに気付かないとは。そして…
「思わない!ジュリアスがどんな人でもきっと惹かれたと思う。僕達が出会ったのは奇跡のようなものだったけど、だけどどこか必然的だったように思う。あそこで死にかけていなかったとしても、いつか何処かで出会えた筈だ!二人は運命なんだよ」
それから二人は、目を合わせて幸せそうに笑う。今日は偶然にも12月25日…クリスマスだ。もちろんこの世界にはクリスマスなんてなくて、ジュリアスにとってみたら何の変哲もない日かも知れない。だけど…
「これからも二人で時を重ねて、ずっと…ずっと楽しく過ごして行こうね!」
僕は密かに、これはクリスマスの奇跡だ…そう思った。もうこの先は迷うことはない!共に…永遠に二人で。
「そんな僕がさ、よりによってジュリアスと結ばれるなんて、あっていいのかな?ってさぁ…」
そんな考えてもどうにもならないことを、くどくどと思い浮かべて、ハァーッと溜め息を吐く。だけどさ、そんなジュリアスのお相手になるような猛者もいなかったんだよね…怖気づいちゃったのかな?そりゃそうでしょ!誰でもあんな素晴らしい人の前では、自分がちっぽけな人間に見えるもんね…釣り合わない!ってね。だけどさ、それを跳ね除けてチャレンジする者もいないなんて、信じられますぅ~?チャンチャラ可笑しいわ!
──だけど今となっては、そんなの今更だろうって?…だよねぇ~
何故僕がそんなことを思っているのかと言うと、最近ジュリアスの破壊力がハンパない!愛する僕という存在を手に入れたジュリアスは、精力的に公爵家の事業を発展させ、元々エドモア公爵家の主要事業であるロウヘンボク産の魔法石の流通だけでなく、他の鉱物や農産物、それに特産品ワインの高級ブランド化、それに隣のクルーガー領セデナスとの共同ハーブ事業の効率化など、破竹の勢いで関わる事業全てに邁進している。
エドモア公爵家の家長としての自覚と自信?それはもちろんそうなんだけどさ、あとジュリアスの代名詞と言えばその麗しい姿だよね?
王都学園に在学中は学業に邪魔だという理由で短めにしていた髪が、どういう訳か今は長く伸ばしていて…僕を喜ばせようとしているの?
輝くばかりの銀髪はもう既に背中の半ば辺りまで伸び、その髪を掻き上げる仕草をすれば、幻想的に銀の光が流れ落ちる。うわ、めっちゃ綺麗~って毎回思っちゃうのよ!
──も、もしかして…僕をトコトン魅了するつもりなのかも!これ以上夢中にさせられてどうするんだ?っていう…
そんでもってさ、そのまま抱かれてみ?汗だくの張りのある肢体に、針のように細い銀糸が張り付いて、そこからあーた!あろう事か僕の身体へと垂れるんだよ?ポタポタ…ポタッと、まるで生命の雫のような神秘的な汗がっ。
もうさぁ…こんな僕に対してこれほど興奮してくれてるのも有りがたやぁ~だけど、ホントに宝物のように抱いてくれるんだよ。その汗一滴一滴が僕への愛情なんだと思ったら、感動すら覚えるっ。ああ、神よ!
だから何を言いたいのかっていうと、要はね、愛されるって意外と辛い…ってこと。そんな僕への愛が溢れまくりの、一切非の打ち所がない美し過ぎるジュリアスに、どれだけ僕は幸せを返せてるんだろう?って思っちゃうんだよなぁ。まあ自分に自信がないからそう思うんだろうね。だから僕がもしかしてゲーム隠しキャラとかで、エリオットルートなんてものがあった!?って思っちゃって…
そう考え込んでいると、不意に僕を抱き締める腕に力が籠められる。
「う、うげーっ!」
それに僕は、カエルが踏み潰されるような声を出して…
「何を考えてるエリオット。また良からぬことを考えてるんじゃないだろうね?」
ご明算!と思わず言いたくなったが、マズい…と誤魔化し笑いを浮かべる。だってさ、結婚した後の今だって不思議なんだよ。ジュリアスは何故僕をこれほど愛せるのか?って。おまけに今僕は、ジュリアスの腕の中いる。
「バレた?だって何回だって言っちゃうけど、未だに不思議で…。僕よりも可愛くて頭のいい人だって沢山いるよ?なのに、美の化身のような姿で、優しくて頭脳明晰で頼りになって、あらゆる面で完璧パーペキなジュリアスの相手が、よりによってなんで僕なのかな?って思っちゃって…」
そう言ってバツが悪そうに首をすくめる僕にジュリアスは、口を尖らせてキッと厳しい視線を投げかける。それからそんな表情のまま、ふぅ~っと大きな溜め息を吐く。
「それって例のゲームの主人公ってやつ?確か私が、色んな魅力ある人達との恋のゲームを繰り広げるんだよね?」
僕はそれに大きく頷く。結婚してから僕は前世での経験を正直に告白した。この世界がBL恋愛ゲーム「愛する君に花束を…」で、ジュリアスはその中では主人公なこと。そして僕はそのゲームの大ファンで、推しである坊ちゃまの従者になれてこの上なく幸せだったことを…だけど結局、ゲームの展開通りとはならず、こうやって推しの膝の上にいるんですけれども?
最近の僕の定位置は、ここだって決まっているんだよね…ハハハッ。
「私が思うのは、この世界はゲームの中なんかじゃない!私は私自身の意思があり、想いだってある。一括りでゲームだから…とか、こうあるべきだとは決められたくはないんだ。私の心は、初めて会った時からエリオットだけに向いていたし、迷いだって無かった。もしもエリオットが平民だったとしても、添い遂げる為なら貴族の身分を捨てたって構わないと思っているよ。そうだろ?エリオットは違うのかな。私が十人並みの容姿で公爵家の人間じゃ無かったとしたら違うと思うかい?」
そう真剣に言われて、ハッと気付いた。そうだ…僕はゲームの主人公だからジュリアスが好きなんじゃない!きっかけはそうだったかも知れないが、共に同じ時間を過ごして笑ったり泣いたりして、ゲームの中では知る由もなかった、一人の人間としてのジュリアスを愛しているんだ!馬鹿だ僕は…今までそんなことに気付かないとは。そして…
「思わない!ジュリアスがどんな人でもきっと惹かれたと思う。僕達が出会ったのは奇跡のようなものだったけど、だけどどこか必然的だったように思う。あそこで死にかけていなかったとしても、いつか何処かで出会えた筈だ!二人は運命なんだよ」
それから二人は、目を合わせて幸せそうに笑う。今日は偶然にも12月25日…クリスマスだ。もちろんこの世界にはクリスマスなんてなくて、ジュリアスにとってみたら何の変哲もない日かも知れない。だけど…
「これからも二人で時を重ねて、ずっと…ずっと楽しく過ごして行こうね!」
僕は密かに、これはクリスマスの奇跡だ…そう思った。もうこの先は迷うことはない!共に…永遠に二人で。
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