87 / 107
第十一章・僕らの幸せ
86・二人の時間
しおりを挟む
僕はこの人を愛していたのかも知れない…そう思って戸惑う。
何の躊躇もなく近づき、そして離れがたいとさえ思った。初めて会ったかのように、一切憶えていないこの人を…
身体は正直に出来ている。そのことを身を以て本当なんだと感じる。兄弟のジェイにさえ抱き着く時は気恥ずかしさを感じるのに、この人の場合は当たり前かのように馴染む。まるで、いつだってこうしていたかのように…
──僕って、本当は抱き着き魔だったんだ。そして目の前のこの人が、嬉しそうにしているのを見て安心する。そして…
「今日は突然訪ねて来てしまったから、エリオ…エリイも疲れただろう?私は今、アジャンタに滞在している。ジェイが戻って来るまで、私は毎日ここに訪ねて来よう!それくらいは…許してくれるね?」
そう言って華やかな笑顔を向けてくるその人に驚いた…毎日?それもジェイが帰ってくるまで、後一週間はあるんだよ?って。だけど嬉しい気持ちもある。それはジェイが居なくて寂しいからなのか、この人にこれからも会えるのが嬉しいのかは分からない。それはジェイが帰ってくるまでにハッキリするだろうか…と思いながら頷いた。
+++++
あれから有言実行で、ジュリアスは毎日僕に会いにきている。最初は正直、あの美しい顔を見る度に緊張が走った。こんな田舎にあれほど美しい人などいない。本当美しいという理由だけで?と、自分でもよくわからない感情からだったように思う。だけど二日、三日と共に過ごしていると、心から安心している自分がいる。だからまるで何年も共に過ごしていたかのように思えてしまうから不思議だ。それで今日もドキドキしながらジュリアスの訪れを待っているんだ。
「ほら!出来たぞ、乗ってみぃ」
ぼうっとしながらそんなことを考えていた僕は、その声にビクリと身体を揺らす。そしてその声の方へと顔を向けて笑った。
「マロリー爺さん、ありがとう!」
隣の家に住む…といってもちょっと離れているが、お隣さんのマロリー爺さんが一人でポツンといる僕が寂しそうに見えたらしくって…庭の大きな木の枝を利用して、ブランコを作ってくれるって!別に僕はジェイが家に居ないからといって、黄昏ていた訳じゃないんだけど…その気持ちだけでも有難いって思う。実はジュリアスを待っていただけなんだけどね!へへへっ。
それにしてもブランコなんて…きっとマロリー爺さん、僕のことを子供だと思ってるよね?そんなに僕って、小さく見えるんだろうか…
だけどさ、これは素直に嬉しい!こんなブランコに乗るの夢だったんだよねぇ~
それでマロリー爺さんにお礼を言って、早速乗って見る。
ブランコに乗るなどいつぶりだろう?もしかして前に、乗ったことあったのかな?そう思いながら細長い木の板に、そっと尻を付ける。それから精一杯爪先立ちしながら後ろに引いた。それからバッ!と足を地から離した。
ぐうーんと滑るように前に出て、それからまた後ろに戻る。それを繰り返すと、徐々にその幅が小さくなってやがて止まった。
「これ…面白い!」
そんな僕にマロリーさんはウンウン頷き、困ったことがあったらまたワシに言いなさいと、満足気に去っていく。それでジュリアスが来るまでの間、ブランコで遊んで待つことに。
──これ…どうやるんだったかな?ブランコを漕ぐ…んだったよね。なんとか見様見真似で脚を前後に動かして、大きくブランコが振れるようになった。するとうろの中にいたジャッキーが、器用にその縄を伝って僕の膝へと降りてきて…
「わぁ~、何だかハ◯ジみたいだ!僕って前からあれに憧れてたんだよねー!」
そう自分で言った後に、おやっ…と思う。ハイ◯って、誰よ?それにあれ…って?
そうジャッキーの背を指で撫でながら考える。時々僕は、理由のわからない妄想をする。その時は決まって黒髪にジェイみたいに黒い瞳で、詰め襟のカッチリした黒い服を着ている。それに周りの人達もそんな感じなんだよねぇ。なんだろ…黒ずくめの組織なの?危ない集団なんだろうか…
──カサッ、コッッ
そんなことを考えていたら、誰かの足音に気付く。その音の方へと顔を向けると…
「ジュリアス!いらっしゃい~」
僕はブランコからピョンと飛び降りて、ジュリアスの方へと駆け寄る。不思議だけど、顔を見るとワクワクしている自分がいて…
「こんにちはエリィ。おやっ、ブランコかい?」
「はい。お隣に住むマロリーさんが作ってくれたんです!」
それから僕は、ジュリアスの手を引いてブランコの方へと連れて行く。それから「どうぞここに」と座ってもらう。すると意外にもジュリアスはブランコは初めてのようで、ちょっとだけ表情が固まっている。それに思わず笑ってしまって…
「フフッ…もしかして初めてですか?大丈夫ですよ、僕がこうして後ろから支えていますから」
そう言って、ジュリアスが縄を握る手を上からそっと掴む。それに少し驚いたジュリアスが、背後に立つ僕の顔を見上げて…とっても嬉しそうな顔をした。
──きゅん!ダメだ…トキメキが止まらないよ?何で僕って、この人をこんなにも好きなんだろう?って思う。やはり前からなのかなぁ。
この家で初めて会った時、あの宝石のような瞳をウルウルさせながら哀しそうに僕を見ていたジュリアス。最近ではそれもなくなり、本当に嬉しそうに微笑んでくれるんだ!そのことに幸せを感じて…もう愛しているんだと思う。記憶はないけれど、きっと以前からこの人を愛していた。それは僕だけの感情なのかそうじゃないのかは分からないが、僕にだって愛する人がいた事実が嬉しいと感じる。
その愛するジュリアスの手をぎゅっと握ったまま、少しだけブランコが前後するように動かした。
「上手ですよ!楽しいですか?」
「うん。初めてだけど、エリィが一緒だからね」
そう言って笑い合って、そんな二人の時間を楽しむ僕達。それからピューッと風が吹いて来て、ジュリアスが風邪を引いてしまうと大変だから家の中でお茶でもと誘う。それで立ち上がったところで…誰かがこちらへと駆けてくる足音が聞こえる。
「坊ちゃま!ジェイデンが帰って来たようです」
その突然の大声に驚いて、その声の主の方へと振り向く。ジェイデン?ジェイのことなのかな…そう思ってマジマジと見つめる。ジュリアスがこの家から少し離れたところに馬車を止め、そこから歩いてここまで来ているのを知っていた。それに御者らしい人が共に来ていたのも。だけどその人は、一度もここまで来ることは無かった。だから初めて会う筈なんだけど…この人も、見たことがあるような気がする。
背の高いガッチリとした体格の大きな声の人物。だけど表情は凄く優しくて…それに僕を見て、泣きそうな顔をしている。この人も物凄く気になるが、僕はまた違うことで愕然としていた。それは…
──坊ちゃま…だって?なんだろう…この言葉が異様に気になる。恐らくジュリアスのことを指すだろうこの『坊ちゃま』という呼び名。それが信じられないくらい心に響いている。
「ぼ、坊ちゃま?」
思わずそう呟いて、ジュリアスを見つめた。
何の躊躇もなく近づき、そして離れがたいとさえ思った。初めて会ったかのように、一切憶えていないこの人を…
身体は正直に出来ている。そのことを身を以て本当なんだと感じる。兄弟のジェイにさえ抱き着く時は気恥ずかしさを感じるのに、この人の場合は当たり前かのように馴染む。まるで、いつだってこうしていたかのように…
──僕って、本当は抱き着き魔だったんだ。そして目の前のこの人が、嬉しそうにしているのを見て安心する。そして…
「今日は突然訪ねて来てしまったから、エリオ…エリイも疲れただろう?私は今、アジャンタに滞在している。ジェイが戻って来るまで、私は毎日ここに訪ねて来よう!それくらいは…許してくれるね?」
そう言って華やかな笑顔を向けてくるその人に驚いた…毎日?それもジェイが帰ってくるまで、後一週間はあるんだよ?って。だけど嬉しい気持ちもある。それはジェイが居なくて寂しいからなのか、この人にこれからも会えるのが嬉しいのかは分からない。それはジェイが帰ってくるまでにハッキリするだろうか…と思いながら頷いた。
+++++
あれから有言実行で、ジュリアスは毎日僕に会いにきている。最初は正直、あの美しい顔を見る度に緊張が走った。こんな田舎にあれほど美しい人などいない。本当美しいという理由だけで?と、自分でもよくわからない感情からだったように思う。だけど二日、三日と共に過ごしていると、心から安心している自分がいる。だからまるで何年も共に過ごしていたかのように思えてしまうから不思議だ。それで今日もドキドキしながらジュリアスの訪れを待っているんだ。
「ほら!出来たぞ、乗ってみぃ」
ぼうっとしながらそんなことを考えていた僕は、その声にビクリと身体を揺らす。そしてその声の方へと顔を向けて笑った。
「マロリー爺さん、ありがとう!」
隣の家に住む…といってもちょっと離れているが、お隣さんのマロリー爺さんが一人でポツンといる僕が寂しそうに見えたらしくって…庭の大きな木の枝を利用して、ブランコを作ってくれるって!別に僕はジェイが家に居ないからといって、黄昏ていた訳じゃないんだけど…その気持ちだけでも有難いって思う。実はジュリアスを待っていただけなんだけどね!へへへっ。
それにしてもブランコなんて…きっとマロリー爺さん、僕のことを子供だと思ってるよね?そんなに僕って、小さく見えるんだろうか…
だけどさ、これは素直に嬉しい!こんなブランコに乗るの夢だったんだよねぇ~
それでマロリー爺さんにお礼を言って、早速乗って見る。
ブランコに乗るなどいつぶりだろう?もしかして前に、乗ったことあったのかな?そう思いながら細長い木の板に、そっと尻を付ける。それから精一杯爪先立ちしながら後ろに引いた。それからバッ!と足を地から離した。
ぐうーんと滑るように前に出て、それからまた後ろに戻る。それを繰り返すと、徐々にその幅が小さくなってやがて止まった。
「これ…面白い!」
そんな僕にマロリーさんはウンウン頷き、困ったことがあったらまたワシに言いなさいと、満足気に去っていく。それでジュリアスが来るまでの間、ブランコで遊んで待つことに。
──これ…どうやるんだったかな?ブランコを漕ぐ…んだったよね。なんとか見様見真似で脚を前後に動かして、大きくブランコが振れるようになった。するとうろの中にいたジャッキーが、器用にその縄を伝って僕の膝へと降りてきて…
「わぁ~、何だかハ◯ジみたいだ!僕って前からあれに憧れてたんだよねー!」
そう自分で言った後に、おやっ…と思う。ハイ◯って、誰よ?それにあれ…って?
そうジャッキーの背を指で撫でながら考える。時々僕は、理由のわからない妄想をする。その時は決まって黒髪にジェイみたいに黒い瞳で、詰め襟のカッチリした黒い服を着ている。それに周りの人達もそんな感じなんだよねぇ。なんだろ…黒ずくめの組織なの?危ない集団なんだろうか…
──カサッ、コッッ
そんなことを考えていたら、誰かの足音に気付く。その音の方へと顔を向けると…
「ジュリアス!いらっしゃい~」
僕はブランコからピョンと飛び降りて、ジュリアスの方へと駆け寄る。不思議だけど、顔を見るとワクワクしている自分がいて…
「こんにちはエリィ。おやっ、ブランコかい?」
「はい。お隣に住むマロリーさんが作ってくれたんです!」
それから僕は、ジュリアスの手を引いてブランコの方へと連れて行く。それから「どうぞここに」と座ってもらう。すると意外にもジュリアスはブランコは初めてのようで、ちょっとだけ表情が固まっている。それに思わず笑ってしまって…
「フフッ…もしかして初めてですか?大丈夫ですよ、僕がこうして後ろから支えていますから」
そう言って、ジュリアスが縄を握る手を上からそっと掴む。それに少し驚いたジュリアスが、背後に立つ僕の顔を見上げて…とっても嬉しそうな顔をした。
──きゅん!ダメだ…トキメキが止まらないよ?何で僕って、この人をこんなにも好きなんだろう?って思う。やはり前からなのかなぁ。
この家で初めて会った時、あの宝石のような瞳をウルウルさせながら哀しそうに僕を見ていたジュリアス。最近ではそれもなくなり、本当に嬉しそうに微笑んでくれるんだ!そのことに幸せを感じて…もう愛しているんだと思う。記憶はないけれど、きっと以前からこの人を愛していた。それは僕だけの感情なのかそうじゃないのかは分からないが、僕にだって愛する人がいた事実が嬉しいと感じる。
その愛するジュリアスの手をぎゅっと握ったまま、少しだけブランコが前後するように動かした。
「上手ですよ!楽しいですか?」
「うん。初めてだけど、エリィが一緒だからね」
そう言って笑い合って、そんな二人の時間を楽しむ僕達。それからピューッと風が吹いて来て、ジュリアスが風邪を引いてしまうと大変だから家の中でお茶でもと誘う。それで立ち上がったところで…誰かがこちらへと駆けてくる足音が聞こえる。
「坊ちゃま!ジェイデンが帰って来たようです」
その突然の大声に驚いて、その声の主の方へと振り向く。ジェイデン?ジェイのことなのかな…そう思ってマジマジと見つめる。ジュリアスがこの家から少し離れたところに馬車を止め、そこから歩いてここまで来ているのを知っていた。それに御者らしい人が共に来ていたのも。だけどその人は、一度もここまで来ることは無かった。だから初めて会う筈なんだけど…この人も、見たことがあるような気がする。
背の高いガッチリとした体格の大きな声の人物。だけど表情は凄く優しくて…それに僕を見て、泣きそうな顔をしている。この人も物凄く気になるが、僕はまた違うことで愕然としていた。それは…
──坊ちゃま…だって?なんだろう…この言葉が異様に気になる。恐らくジュリアスのことを指すだろうこの『坊ちゃま』という呼び名。それが信じられないくらい心に響いている。
「ぼ、坊ちゃま?」
思わずそう呟いて、ジュリアスを見つめた。
503
お気に入りに追加
1,416
あなたにおすすめの小説
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜
N2O
BL
気弱で不憫属性の第三王子が、二人の男から寵愛を受けるはなし。
表紙絵
⇨元素 様 X(@10loveeeyy)
※独自設定、ご都合主義です。
※ハーレム要素を予定しています。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる