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第六章・幸せのカタチ
74・待ち望んだ番*
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私は自分のあられもない姿に欲情して、我慢出来なくなっている直哉さんを見て嬉しくなる。
こんな恥ずかしい姿、見せるのはあなただけ…
直哉さんもすっかりと裸になって、その彫像のような逞しい身体に息を呑んだ。
その身体に思わずキスをして、ビクンと反応する直哉さんに微笑みかける。
私だって直哉さんを気持ち良くしたい…って、続けようとしたのに逆に組み敷かれる。
そして首筋から脇、胸からお腹へと指や唇、更に舌で丹念に愛撫されて、ひっきりなしに甘い声を上げてしまって…
やがて直哉さんの指が尻の割れ目を辿って、確かめるように差し入れてきた。
「涼、ヒートだからもうたっぷりと濡れてるな?もう良さそうだ…」
そう言って私を四つん這いにさせ、腰を掴んで突き出すようにさせる。
私はいつも直哉さんの顔を見ながらしたくって、あまりバックからは経験ないんだ…ちょっとドキドキする…
そして私の後ろに硬いものを充てがった。
──グプッ、ググッ…
熱い楔を打ち込まれ、あまりの熱に慄く。
その圧迫感と刺激にハァハァと息を吐きながら耐えていると、直哉さんの身体がぴったりと重なって宥めるように抱き締めてくれた。
その温かさと感じる愛で少し和らぎ力が抜けて、直哉さんはぐぐっと奥に進めてくる。
パンっと奥に当たった瞬間、今まで感じたことがないような快感が貫く。
──はぁ…っ、つ!
そこを何度も何度も繰り返し打ち付けられて、息も絶え絶えになるくらいに嬌声を上げ続けた!
「か、咬んで!直哉さん…!」
突然うなじに衝撃が!まるで灼熱の金属が押し当てられたような熱だ…!
そこからドクドクと血が流れ込んできて、そして私の身体に吸収されやがて交じり合って全く違う新しいものになる…そんな初めての感覚にゾクリとする。
──あぁあ、これが「番」なんだ!!
振り向いて直哉さんを見ると、全く同じ感覚のようで驚きで目を見開いている。
そして直哉さんのものからドクドクと私の奥にも流れ込んできて、その瞬間私も…果てる。
それから二人でぎゅっと抱き合って、いつの間にかそのまま眠ってしまった。
次の瞬間、頭を撫でられているような気がして目が覚める。
目を開けると直哉さんがじっと私を見つめて頭や身体を撫でていてくれた…
「涼、痛いところはないか?うなじとか大丈夫なのか…?」
そう言って血の滲む咬み跡を心配そうに見ていた。
私は嬉しくて、フッと笑って大丈夫だよ!って伝えた。
そしてうなじに手をやって触ってみると、ちょっとだけヒリヒリするだけで安心する。
「ふふっ、嬉しい!」
思わずそう言って笑うと、直哉さんがチュッとキスして、可愛いすぎて反則…って困った顔をしてた。
こうして私達は晴れて「番」になったんだ──。
こんな恥ずかしい姿、見せるのはあなただけ…
直哉さんもすっかりと裸になって、その彫像のような逞しい身体に息を呑んだ。
その身体に思わずキスをして、ビクンと反応する直哉さんに微笑みかける。
私だって直哉さんを気持ち良くしたい…って、続けようとしたのに逆に組み敷かれる。
そして首筋から脇、胸からお腹へと指や唇、更に舌で丹念に愛撫されて、ひっきりなしに甘い声を上げてしまって…
やがて直哉さんの指が尻の割れ目を辿って、確かめるように差し入れてきた。
「涼、ヒートだからもうたっぷりと濡れてるな?もう良さそうだ…」
そう言って私を四つん這いにさせ、腰を掴んで突き出すようにさせる。
私はいつも直哉さんの顔を見ながらしたくって、あまりバックからは経験ないんだ…ちょっとドキドキする…
そして私の後ろに硬いものを充てがった。
──グプッ、ググッ…
熱い楔を打ち込まれ、あまりの熱に慄く。
その圧迫感と刺激にハァハァと息を吐きながら耐えていると、直哉さんの身体がぴったりと重なって宥めるように抱き締めてくれた。
その温かさと感じる愛で少し和らぎ力が抜けて、直哉さんはぐぐっと奥に進めてくる。
パンっと奥に当たった瞬間、今まで感じたことがないような快感が貫く。
──はぁ…っ、つ!
そこを何度も何度も繰り返し打ち付けられて、息も絶え絶えになるくらいに嬌声を上げ続けた!
「か、咬んで!直哉さん…!」
突然うなじに衝撃が!まるで灼熱の金属が押し当てられたような熱だ…!
そこからドクドクと血が流れ込んできて、そして私の身体に吸収されやがて交じり合って全く違う新しいものになる…そんな初めての感覚にゾクリとする。
──あぁあ、これが「番」なんだ!!
振り向いて直哉さんを見ると、全く同じ感覚のようで驚きで目を見開いている。
そして直哉さんのものからドクドクと私の奥にも流れ込んできて、その瞬間私も…果てる。
それから二人でぎゅっと抱き合って、いつの間にかそのまま眠ってしまった。
次の瞬間、頭を撫でられているような気がして目が覚める。
目を開けると直哉さんがじっと私を見つめて頭や身体を撫でていてくれた…
「涼、痛いところはないか?うなじとか大丈夫なのか…?」
そう言って血の滲む咬み跡を心配そうに見ていた。
私は嬉しくて、フッと笑って大丈夫だよ!って伝えた。
そしてうなじに手をやって触ってみると、ちょっとだけヒリヒリするだけで安心する。
「ふふっ、嬉しい!」
思わずそう言って笑うと、直哉さんがチュッとキスして、可愛いすぎて反則…って困った顔をしてた。
こうして私達は晴れて「番」になったんだ──。
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