41 / 51
第四章・オメガの僕
40・先輩という幸運
しおりを挟む
母さんの言う通り、初めての発情期は3日ほどでおさまった。
だけど┉辛い!!想像以上に辛かった┉。
世の中のオメガ、どうやってやり過ごしているんだろう?って、思ったほどだ。
終わった後も2日ほどフラフラで┉。た、体力つけなきゃ。
とっくの昔から発情期が始まっている、立巳や涼さんの苦労が分かったと言うか、尊敬する!
特に涼さんなんて、子供まで産んでるんだから~。おまけに二人目妊娠中で。
僕は自分で、分かっているようで何も分かってなかった事に気付いた。オメガになる覚悟というか┉。
でも、立巳が言うには誰だってそうらしい┉。
オメガとして壁にぶつかりながら、一つ一つ乗り越えていけるようになればいいって。
オメガの先輩である立巳にそう言われて、少し気が楽になった。
結局、僕は僕のペースでいくしかないんだからね。
そして、僕は番たい相手の先輩が既にいる事が、物凄く幸運なのかも知れないって気が付いたんだ──。
今日は久しぶりに先輩に会う。
発情期の後だし、何だか恥ずかしい~!
何だろ?この感情は┉。
今までだってもちろん先輩の事は大好きだったし、大切に思ってきたんだけど、完璧なオメガになった今は何かが違うって感じる。
やっぱり求める大きさっていうかね?だから、困った┉。
ちょっと変な態度になっちゃうかもしれない。
そう思いながら先輩のマンションを訪れた。
「瑞樹!ヒートになったんだって!?もう大丈夫なのか?初めてだっていうし、心配してたんだ。」
僕が来るなり、そう心配してくれる先輩を見てるだけで、身体がブワッと熱を帯びる。
もーう!何なんだ?発情期終わっただろう?
ダメだ┉落ち着かなきゃ!そう思って深呼吸する。
『心頭滅却すれば火もまた涼し!!』
ちょっと違う気もするが、そう自分に言い聞かせて、心を落ち着かせる。
プハァ~危ない、危ない!そう思って、それから先輩を見ると┉あららっ?
口を押えて真っ赤になっている先輩の顔が┉んん?
「み、瑞樹┉お前、何てフェロモン出すんだ!ビックリした~どうしよう?全然今までと違うぞ!?」
そう言って動揺している。
うそ┉本当に!?そんなにフェロモン出るんだ!
「先輩ごめんなさい!なんか先輩の顔見てたらこうなっちゃって┉。気をつけますね!」
もうヤダ~ホント恥ずかしいってー!
コントロール方法見つけなきゃならないんだろうか┉。
先輩にも申し訳ないし┉えっ、殺す気かって?何で!?
取り敢えず二人共、一旦落ち着こうってソファに座ってコーヒーを飲んだ。
「瑞樹落ち着いたか?もうフェロモン駄々漏れにするのはヤメてくれよ?俺が抑えるのも限界があるから。改めてだけど、あれから兄さん達と話し合ったよ。」
そうだ!僕はそれどころじゃなくなっちゃったけど、皆んなで話し合ってくれたんだね。それで一体、どうなったの?
だけど┉辛い!!想像以上に辛かった┉。
世の中のオメガ、どうやってやり過ごしているんだろう?って、思ったほどだ。
終わった後も2日ほどフラフラで┉。た、体力つけなきゃ。
とっくの昔から発情期が始まっている、立巳や涼さんの苦労が分かったと言うか、尊敬する!
特に涼さんなんて、子供まで産んでるんだから~。おまけに二人目妊娠中で。
僕は自分で、分かっているようで何も分かってなかった事に気付いた。オメガになる覚悟というか┉。
でも、立巳が言うには誰だってそうらしい┉。
オメガとして壁にぶつかりながら、一つ一つ乗り越えていけるようになればいいって。
オメガの先輩である立巳にそう言われて、少し気が楽になった。
結局、僕は僕のペースでいくしかないんだからね。
そして、僕は番たい相手の先輩が既にいる事が、物凄く幸運なのかも知れないって気が付いたんだ──。
今日は久しぶりに先輩に会う。
発情期の後だし、何だか恥ずかしい~!
何だろ?この感情は┉。
今までだってもちろん先輩の事は大好きだったし、大切に思ってきたんだけど、完璧なオメガになった今は何かが違うって感じる。
やっぱり求める大きさっていうかね?だから、困った┉。
ちょっと変な態度になっちゃうかもしれない。
そう思いながら先輩のマンションを訪れた。
「瑞樹!ヒートになったんだって!?もう大丈夫なのか?初めてだっていうし、心配してたんだ。」
僕が来るなり、そう心配してくれる先輩を見てるだけで、身体がブワッと熱を帯びる。
もーう!何なんだ?発情期終わっただろう?
ダメだ┉落ち着かなきゃ!そう思って深呼吸する。
『心頭滅却すれば火もまた涼し!!』
ちょっと違う気もするが、そう自分に言い聞かせて、心を落ち着かせる。
プハァ~危ない、危ない!そう思って、それから先輩を見ると┉あららっ?
口を押えて真っ赤になっている先輩の顔が┉んん?
「み、瑞樹┉お前、何てフェロモン出すんだ!ビックリした~どうしよう?全然今までと違うぞ!?」
そう言って動揺している。
うそ┉本当に!?そんなにフェロモン出るんだ!
「先輩ごめんなさい!なんか先輩の顔見てたらこうなっちゃって┉。気をつけますね!」
もうヤダ~ホント恥ずかしいってー!
コントロール方法見つけなきゃならないんだろうか┉。
先輩にも申し訳ないし┉えっ、殺す気かって?何で!?
取り敢えず二人共、一旦落ち着こうってソファに座ってコーヒーを飲んだ。
「瑞樹落ち着いたか?もうフェロモン駄々漏れにするのはヤメてくれよ?俺が抑えるのも限界があるから。改めてだけど、あれから兄さん達と話し合ったよ。」
そうだ!僕はそれどころじゃなくなっちゃったけど、皆んなで話し合ってくれたんだね。それで一体、どうなったの?
応援ありがとうございます!
12
お気に入りに追加
645
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる