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ラウルは馬車が止まるであろう場所で
到着を待っていた。
「まだか…騎士が多いな。くそっ」
ラウルは緊張で自分の心音しか聞こえない
状態だった
違う場所から馬車が入ってきた。
ラウルは馬車を見ていた
「ん?」
皇太子が馬車から降りると車椅子が用意
された。
ラウルは目を細めて見ている
テリウスが手を伸ばして女性を支えた
「?リディーか、違う…
似ているけれどリディーじゃない。
あれがリディアーナ嬢か?」
テリウスが車椅子を押しながら
高台へと向かった
ラウルは困惑した。
「どういう事なんだ?
いや、どうでもいいさ、リディーを
助けられるなら」
また違う馬車が入って来た
「どうでもいい」
ラウルが視線を外した時
「ん?」
馬車の紋章がブェールス侯爵家だった
ような…
ラウルは馬車を見た
侯爵が降りた後 青年が降りた
するとその後に青年の手を取りながら
女性が降りてきた
「は?えっ、、リディー??」
待て、、どういう事なんだ?
今日は処刑日でリディーが容疑者で…
牢に監禁されている?
取り調べを受けている?
って誰が?
あれっ……リディー普通に綺麗だぞ?
しかも兄と思われる男に軽く微笑んで…
ラウルはその場で固まった。
一体何があったんだ……
その時
人々がざわつき始めた。
1台の馬車が停止すると
頭に袋を被った男女が降ろされた。
男は腹の出具合からして中年と判断でき
女は痩せた腕を見せている
「?????? てか、お前達……誰だよ」
ラウルは呟いた。
再びざわつき始めた
もう1台の馬車が止まると扉が開いた
きらびやかなドレスを着た女が
降ろされた瞬間に奇声を発し
すぐに猿轡をされて
無理やり階段をのぼらされた。
3人が騎士に囲まれると
集まった人々から色々な声が
飛び交っていた。
騎士の1人が手を高く挙げると
人々は静かになった。
3人に被せられていた袋が取られ
人々に顔が見えた時に再びざわつき始めた。
「誰?あの人達が皇太子殿下を刺した
のね」
「ブェールス侯爵家の人達じゃないぞ」
「あれはシルワット公爵じゃないか」
再び騎士が手を挙げた
「静粛に!」
声が潜まると執行人が罪状を読み上げた
一
ミリアナ・シルワット
あなたは皇太子殿下の婚約者候である
令嬢達に毒を含ませた茶を飲ませ
記憶障害 を引き起こさせ
また別の者には
命に関わる程に毒茶を服用させた
「貴族令嬢 毒殺未遂事件」を行った。
一
ミリアナ・シルワット
あなたは毒殺未遂事件を隠すために
真相を知った令嬢を刺そうとした
「貴族令嬢 刺殺未遂事件」を起こした
一
ミリアナ・シルワット
令嬢の刺殺を狙った際
気がついたテリウス皇太子殿下に
刃を向け 口封じを狙い刺した
「王族 刺殺未遂事件」
を行った
反省も無く更生は難しいとして
裁判無しの処刑が確定した。
シルワット公爵夫婦
娘であるミリアナの暴走を止める事も
無く
王宮入りを強く促し
利権を悪に振る舞い
秩序を乱した罪
今をもって
爵位の没収
資産の没収
領地の没収
さらに
過去の行いを検証しミリアナと同じく
裁判無しの処刑が確定した。
したがって
これから旧シルワットの処刑を執行する
テリウスはリディアーナに声をかけた
「辛ければ見なくてもいい」
「大丈夫です。これも私の努めですから」
カルロスもリディーに声をかけた
「大丈夫か?下を向いていてもいいよ」
「はい。そうしますね」
リディーは下を向いた
3人は罪状を聞き呆然としている
夫人は何も発する事もなく
騎士に引きずられるまま
首を差し出した。
公爵は無言のまま娘である
ミリアナを見ていた。
そして諦めたかのような視線を向けた後
高台を見た。
「そういう事か……」そうつぶやき
静かに首を差し出した。
ミリアナは両親を見た後
発狂したように暴れて
高台を睨みつけると言葉にならない
声を発し続けていた
しばらくすると突然と諦めたように
静かになった
騎士はミリアナを座らせて肩を強く
抑えた。
そして「刺殺未遂事件」は
終りを迎えた。
そして数日が過ぎた
ブェールス侯爵家
ほら、、兄様…と言わんばかりに
ソファーに座ったリディーが
カルロスの腕をツンツンしている
ん、あーっ。という顔をしながら
カルロスは視線を泳がせていた。
「なんだお前達は言いたい事があるなら
言いなさい」
「はい。私が言いますね」
リディーは元気よく返事をかえした
「私、リディーは
伯爵家に戻り跡継ぎになりたいです」
侯爵は何を言われたのかわからなかった
「えっと
私は姉様が倒れてからの身代わりで
姉様が元気になった事と犯人が
居なくなった事
それと、姉様が無事に殿下との婚約が
決まった事
まぁ色々ですけれど私の役目は
終わったからですねぇ
自由に生きたいのです」
「そうか、リディーはそう思っていたのか
本当にすまない」
「ここには兄様という立派な跡継ぎが
いますよね。
けれど伯爵家には跡継ぎが居ないんです
だから私は伯爵家の跡継ぎになります」
「ふぅ……」
侯爵は考え込んでいた。
「あ、考え方を変えてください。
私はここに居てもいつか嫁になって
出て行きますよね
伯爵家に嫁ぐ!みたいな設定で
どうでしょうかね?」
「はぁ、、私達はね
リディアーナの代わりだと
お前を呼んだ訳では無いんだぞ。
まぁ結果として辛い思いをさせて
しまったけれどな」
「契約が終了したら好きにしていい。
ってテリウス殿下と約束しましたから」
「「契約??」」
「あ、まぁ…それは内緒で」
「近いうちに陛下に呼ばれるだろう
それまで待ってくれ」
「わかりました。けれど
私の気持ちも忘れないでくださいね」
リディーは侯爵に笑顔を向けた
つづく
到着を待っていた。
「まだか…騎士が多いな。くそっ」
ラウルは緊張で自分の心音しか聞こえない
状態だった
違う場所から馬車が入ってきた。
ラウルは馬車を見ていた
「ん?」
皇太子が馬車から降りると車椅子が用意
された。
ラウルは目を細めて見ている
テリウスが手を伸ばして女性を支えた
「?リディーか、違う…
似ているけれどリディーじゃない。
あれがリディアーナ嬢か?」
テリウスが車椅子を押しながら
高台へと向かった
ラウルは困惑した。
「どういう事なんだ?
いや、どうでもいいさ、リディーを
助けられるなら」
また違う馬車が入って来た
「どうでもいい」
ラウルが視線を外した時
「ん?」
馬車の紋章がブェールス侯爵家だった
ような…
ラウルは馬車を見た
侯爵が降りた後 青年が降りた
するとその後に青年の手を取りながら
女性が降りてきた
「は?えっ、、リディー??」
待て、、どういう事なんだ?
今日は処刑日でリディーが容疑者で…
牢に監禁されている?
取り調べを受けている?
って誰が?
あれっ……リディー普通に綺麗だぞ?
しかも兄と思われる男に軽く微笑んで…
ラウルはその場で固まった。
一体何があったんだ……
その時
人々がざわつき始めた。
1台の馬車が停止すると
頭に袋を被った男女が降ろされた。
男は腹の出具合からして中年と判断でき
女は痩せた腕を見せている
「?????? てか、お前達……誰だよ」
ラウルは呟いた。
再びざわつき始めた
もう1台の馬車が止まると扉が開いた
きらびやかなドレスを着た女が
降ろされた瞬間に奇声を発し
すぐに猿轡をされて
無理やり階段をのぼらされた。
3人が騎士に囲まれると
集まった人々から色々な声が
飛び交っていた。
騎士の1人が手を高く挙げると
人々は静かになった。
3人に被せられていた袋が取られ
人々に顔が見えた時に再びざわつき始めた。
「誰?あの人達が皇太子殿下を刺した
のね」
「ブェールス侯爵家の人達じゃないぞ」
「あれはシルワット公爵じゃないか」
再び騎士が手を挙げた
「静粛に!」
声が潜まると執行人が罪状を読み上げた
一
ミリアナ・シルワット
あなたは皇太子殿下の婚約者候である
令嬢達に毒を含ませた茶を飲ませ
記憶障害 を引き起こさせ
また別の者には
命に関わる程に毒茶を服用させた
「貴族令嬢 毒殺未遂事件」を行った。
一
ミリアナ・シルワット
あなたは毒殺未遂事件を隠すために
真相を知った令嬢を刺そうとした
「貴族令嬢 刺殺未遂事件」を起こした
一
ミリアナ・シルワット
令嬢の刺殺を狙った際
気がついたテリウス皇太子殿下に
刃を向け 口封じを狙い刺した
「王族 刺殺未遂事件」
を行った
反省も無く更生は難しいとして
裁判無しの処刑が確定した。
シルワット公爵夫婦
娘であるミリアナの暴走を止める事も
無く
王宮入りを強く促し
利権を悪に振る舞い
秩序を乱した罪
今をもって
爵位の没収
資産の没収
領地の没収
さらに
過去の行いを検証しミリアナと同じく
裁判無しの処刑が確定した。
したがって
これから旧シルワットの処刑を執行する
テリウスはリディアーナに声をかけた
「辛ければ見なくてもいい」
「大丈夫です。これも私の努めですから」
カルロスもリディーに声をかけた
「大丈夫か?下を向いていてもいいよ」
「はい。そうしますね」
リディーは下を向いた
3人は罪状を聞き呆然としている
夫人は何も発する事もなく
騎士に引きずられるまま
首を差し出した。
公爵は無言のまま娘である
ミリアナを見ていた。
そして諦めたかのような視線を向けた後
高台を見た。
「そういう事か……」そうつぶやき
静かに首を差し出した。
ミリアナは両親を見た後
発狂したように暴れて
高台を睨みつけると言葉にならない
声を発し続けていた
しばらくすると突然と諦めたように
静かになった
騎士はミリアナを座らせて肩を強く
抑えた。
そして「刺殺未遂事件」は
終りを迎えた。
そして数日が過ぎた
ブェールス侯爵家
ほら、、兄様…と言わんばかりに
ソファーに座ったリディーが
カルロスの腕をツンツンしている
ん、あーっ。という顔をしながら
カルロスは視線を泳がせていた。
「なんだお前達は言いたい事があるなら
言いなさい」
「はい。私が言いますね」
リディーは元気よく返事をかえした
「私、リディーは
伯爵家に戻り跡継ぎになりたいです」
侯爵は何を言われたのかわからなかった
「えっと
私は姉様が倒れてからの身代わりで
姉様が元気になった事と犯人が
居なくなった事
それと、姉様が無事に殿下との婚約が
決まった事
まぁ色々ですけれど私の役目は
終わったからですねぇ
自由に生きたいのです」
「そうか、リディーはそう思っていたのか
本当にすまない」
「ここには兄様という立派な跡継ぎが
いますよね。
けれど伯爵家には跡継ぎが居ないんです
だから私は伯爵家の跡継ぎになります」
「ふぅ……」
侯爵は考え込んでいた。
「あ、考え方を変えてください。
私はここに居てもいつか嫁になって
出て行きますよね
伯爵家に嫁ぐ!みたいな設定で
どうでしょうかね?」
「はぁ、、私達はね
リディアーナの代わりだと
お前を呼んだ訳では無いんだぞ。
まぁ結果として辛い思いをさせて
しまったけれどな」
「契約が終了したら好きにしていい。
ってテリウス殿下と約束しましたから」
「「契約??」」
「あ、まぁ…それは内緒で」
「近いうちに陛下に呼ばれるだろう
それまで待ってくれ」
「わかりました。けれど
私の気持ちも忘れないでくださいね」
リディーは侯爵に笑顔を向けた
つづく
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