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転機
第百二十七話 これからは
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みんなは眠っているみたいだ。
すやすやと寝息を立て、騒がしかった時間が懐かしいとすら感じてしまう。
みんなが部屋に押しかけてくる前はあれだけ眠たかったはずなのに、今は眠ることが出来ないのがこれほどにきついものかと考えている。
馬車で生活している時とは違い、窓を作れたことで時間の把握が容易になっているので、かなりの時間をこのベッドの上で過ごしていることになるはずだ。
みんなの寝顔を見たりしてはいたものの、眠れるタイミングはどこにもなかったように思う。
部屋の中が少しずつ明るみを帯びてきて、結局徹夜になっていることを教えられているみたいだ。
「起きるか…」
本当に眠れないならさっさとベッドから出てしまえばよかったんだけど、みんなの寝顔を見るのはそれなりに楽しめて、初めての人も居たからか気付いたらこんな時間になっていた。
みんなを起こさないようにベッドを出ると、少しだけひんやりとした空気に触れ馬車の中はここまで寒くなかったなと感じる。
洗面を済ませるために部屋の扉をゆっくり開けて一度振り返るが、誰かが起きている様子は無かったのでそのまま洗面所へと向かう。
「外の空気でも吸うか…」
休んでいたはずなのに徹夜明けの疲労を感じながら、明るくなりつつある外へと繰り出す。
「うっ…かなり冷えるな…」
やはり山岳部だからか、家の外はかなり寒さを感じる。
もしかしたら以前に感じていた気温の変化も、このまま冬に向かっている予兆なのかもしれないとすら考えてしまう。
「冬なんてあるんかなぁ…。冬支度が必要なら困るんだけど…」
体を伸ばしつつ、どうやって今日を過ごそうか考えていると──
「風邪をひきますよ」
「あ、ああ…」
家から出てきたイレーナが羽織を持ってきてくれた。
羽織を着てもまだ少し肌寒く感じる…。
「眠れなかったんですか…?」
「ん…。まぁそんな感じ…」
「少し…冷えますね…」
「待ってね」
オレは最近使わないようにしてた能力を使う。
二人の全身を包むには十分な大きいの布を創造した。
彼女の背後から抱きしめるような形で大きな布を使い包み込む。
「これなら少し温かいか」
「はい、とっても…」
彼女の体温は少しだけ高いように感じた。
「流石に全員が一緒だと緊張したよ」
「ふふっ。早く慣れてもらわないと、みんなが喧嘩しちゃいますよ」
「そ、それもそうだね…」
「ワタシのも触ってくれなかったし…」
「……」
可愛らしいケモミミが目の前にある状況で、そんなことを言うのは卑怯じゃないだろうか。
オレは彼女に何を聞くわけでもなく、そのカワイイケモミミに頬擦りしてみる。
「あ、あの…」
「…」
このくらいでいいだろうか、少しの時間彼女のケモミミを堪能させてもらった。
「最高だよ。ありがとう」
「もう…」
「なぁ、イレーナ?この世界の結婚って何かすることがあるの?」
「すること…ですか?」
「結婚式とか、披露宴とか?」
「どちらも聞いたことがありませんね」
なるほど。この世界にはそういった風習は無いのだろうか。
「国とかだったら結婚の申請とかは?」
「申請ですか…?どこへ?」
ふむ…。この世界とオレの元居た世界では、結婚についても大きく乖離があるみたいだな。
「ん-…」
「信希の居た世界ではそんなことをするんですか?」
「ああ。結婚するって決まったら、国に報告して籍っての登録するんだよね。その後に自分の身近な人たちに『結婚しましたよ』って報告する意味も兼ねて式を挙げるんだ」
「ふふっ。なんだか堅苦しいですね?」
「あー…。だからオレとみんなに結婚について誤解があったのかな?」
「そうですね。信希のいた世界の常識だったら簡単に決められることじゃなさそうです」
「こっちの世界だったら結婚ってどんな感じなの?」
「お互いに約束するだけですね」
な、なるほど…?つまりそれ以上のことは無いわけか…?
「イレーナが初めて言ってくれた時は、オレをどこかへ行かせないためって言ってたよね」
「……」
照れているのか、少しの間返事が無いなと思ったら、オレの足の間にあったイレーナの尻尾が揺れだし、オレの足にとっとっとっと当ててくる…。
「そ、それやめて…」
「へ…?」
「恥ずかしいなら言わなくていいよ」
「ちがっ!あの時のことを思い出して嬉しくなっていただけです…」
「ははっ。オレも嬉しかったよ」
「信希なら約束でも絶対に守ってくれると思ったから言えたんです…」
「うん」
「ありがとうございます」
今の彼女の表情を見ることが出来たのなら、オレのケモミミ様アルバムに必ず保存されるだろう。
そんなことを考えていると、イレーナは布で包まれている中でこちらへ振り向いてくる。
「これも、お礼です…」
「…」
身長差はあるものの、イレーナの口づけは届くらしい。
朝の冷えた空気に中てられてではない彼女の赤く染まる頬と、潤んでいる綺麗な瞳に吸い込まれそうになる。
「嬉しいよ。これからもよろしくね」
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
「寒いから戻ろうか」
「はい…」
これからも、みんなとの生活で緊張することは多いだろう。
まだまだみんなの知らないことばかりだし、オレ自身が女性経験豊富になったわけではないからな…。
そうだとしてもみんなのことを守るし、みんなとの間に産まれた子供たちも大切に守っていけると断言できる。
神様たちからの依頼も皆と一緒なら乗り越えることもできるだろう。
オレにも「神になれ」とか言っていたが、そのこともゆっくり考えて行けばいいだろう。少なくとも、獣人たちを助けることが目的ならオレは神にだって悪魔にだってなってやるつもりだ。
あの可愛い獣人たちのケモミミを、これから先も拝ませてもらえるのであればオレの人生なんて好きなように使わせてやる。
それから寿命が無くなるというのにも大変興味がある。今いるみんなとこれから先もずっと一緒に居ることが出来るなんて、それ以上に幸福なことがあるだろうか。それだけでも一考の勝ちが十分にあると言ってもいい。
「あ…」
「おや?随分早かったんだな。もう準備が出来たとか?」
「おおっ、信希よ。ワシらの望み通りに行動してくれて助かっておる」
「お礼はいいよ。全部オレがやりたいことでもあるし」
「今日は折り入って相談がある。まずは、獣人たちがかなりの数迫害されている国につい─」
「詳しく聞こうか」
「長くなりそうですね…。食事の準備にします」
「よろしくお願いします、イレーナ様。ケモミミ様たちはオレに任せてください」
今のオレなら、難なく神たちからの依頼でもこなしていけるだろう。
みんなと一緒に居ることが恥ずかしくないように、これからも頑張っていこう。
─終わり─
すやすやと寝息を立て、騒がしかった時間が懐かしいとすら感じてしまう。
みんなが部屋に押しかけてくる前はあれだけ眠たかったはずなのに、今は眠ることが出来ないのがこれほどにきついものかと考えている。
馬車で生活している時とは違い、窓を作れたことで時間の把握が容易になっているので、かなりの時間をこのベッドの上で過ごしていることになるはずだ。
みんなの寝顔を見たりしてはいたものの、眠れるタイミングはどこにもなかったように思う。
部屋の中が少しずつ明るみを帯びてきて、結局徹夜になっていることを教えられているみたいだ。
「起きるか…」
本当に眠れないならさっさとベッドから出てしまえばよかったんだけど、みんなの寝顔を見るのはそれなりに楽しめて、初めての人も居たからか気付いたらこんな時間になっていた。
みんなを起こさないようにベッドを出ると、少しだけひんやりとした空気に触れ馬車の中はここまで寒くなかったなと感じる。
洗面を済ませるために部屋の扉をゆっくり開けて一度振り返るが、誰かが起きている様子は無かったのでそのまま洗面所へと向かう。
「外の空気でも吸うか…」
休んでいたはずなのに徹夜明けの疲労を感じながら、明るくなりつつある外へと繰り出す。
「うっ…かなり冷えるな…」
やはり山岳部だからか、家の外はかなり寒さを感じる。
もしかしたら以前に感じていた気温の変化も、このまま冬に向かっている予兆なのかもしれないとすら考えてしまう。
「冬なんてあるんかなぁ…。冬支度が必要なら困るんだけど…」
体を伸ばしつつ、どうやって今日を過ごそうか考えていると──
「風邪をひきますよ」
「あ、ああ…」
家から出てきたイレーナが羽織を持ってきてくれた。
羽織を着てもまだ少し肌寒く感じる…。
「眠れなかったんですか…?」
「ん…。まぁそんな感じ…」
「少し…冷えますね…」
「待ってね」
オレは最近使わないようにしてた能力を使う。
二人の全身を包むには十分な大きいの布を創造した。
彼女の背後から抱きしめるような形で大きな布を使い包み込む。
「これなら少し温かいか」
「はい、とっても…」
彼女の体温は少しだけ高いように感じた。
「流石に全員が一緒だと緊張したよ」
「ふふっ。早く慣れてもらわないと、みんなが喧嘩しちゃいますよ」
「そ、それもそうだね…」
「ワタシのも触ってくれなかったし…」
「……」
可愛らしいケモミミが目の前にある状況で、そんなことを言うのは卑怯じゃないだろうか。
オレは彼女に何を聞くわけでもなく、そのカワイイケモミミに頬擦りしてみる。
「あ、あの…」
「…」
このくらいでいいだろうか、少しの時間彼女のケモミミを堪能させてもらった。
「最高だよ。ありがとう」
「もう…」
「なぁ、イレーナ?この世界の結婚って何かすることがあるの?」
「すること…ですか?」
「結婚式とか、披露宴とか?」
「どちらも聞いたことがありませんね」
なるほど。この世界にはそういった風習は無いのだろうか。
「国とかだったら結婚の申請とかは?」
「申請ですか…?どこへ?」
ふむ…。この世界とオレの元居た世界では、結婚についても大きく乖離があるみたいだな。
「ん-…」
「信希の居た世界ではそんなことをするんですか?」
「ああ。結婚するって決まったら、国に報告して籍っての登録するんだよね。その後に自分の身近な人たちに『結婚しましたよ』って報告する意味も兼ねて式を挙げるんだ」
「ふふっ。なんだか堅苦しいですね?」
「あー…。だからオレとみんなに結婚について誤解があったのかな?」
「そうですね。信希のいた世界の常識だったら簡単に決められることじゃなさそうです」
「こっちの世界だったら結婚ってどんな感じなの?」
「お互いに約束するだけですね」
な、なるほど…?つまりそれ以上のことは無いわけか…?
「イレーナが初めて言ってくれた時は、オレをどこかへ行かせないためって言ってたよね」
「……」
照れているのか、少しの間返事が無いなと思ったら、オレの足の間にあったイレーナの尻尾が揺れだし、オレの足にとっとっとっと当ててくる…。
「そ、それやめて…」
「へ…?」
「恥ずかしいなら言わなくていいよ」
「ちがっ!あの時のことを思い出して嬉しくなっていただけです…」
「ははっ。オレも嬉しかったよ」
「信希なら約束でも絶対に守ってくれると思ったから言えたんです…」
「うん」
「ありがとうございます」
今の彼女の表情を見ることが出来たのなら、オレのケモミミ様アルバムに必ず保存されるだろう。
そんなことを考えていると、イレーナは布で包まれている中でこちらへ振り向いてくる。
「これも、お礼です…」
「…」
身長差はあるものの、イレーナの口づけは届くらしい。
朝の冷えた空気に中てられてではない彼女の赤く染まる頬と、潤んでいる綺麗な瞳に吸い込まれそうになる。
「嬉しいよ。これからもよろしくね」
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
「寒いから戻ろうか」
「はい…」
これからも、みんなとの生活で緊張することは多いだろう。
まだまだみんなの知らないことばかりだし、オレ自身が女性経験豊富になったわけではないからな…。
そうだとしてもみんなのことを守るし、みんなとの間に産まれた子供たちも大切に守っていけると断言できる。
神様たちからの依頼も皆と一緒なら乗り越えることもできるだろう。
オレにも「神になれ」とか言っていたが、そのこともゆっくり考えて行けばいいだろう。少なくとも、獣人たちを助けることが目的ならオレは神にだって悪魔にだってなってやるつもりだ。
あの可愛い獣人たちのケモミミを、これから先も拝ませてもらえるのであればオレの人生なんて好きなように使わせてやる。
それから寿命が無くなるというのにも大変興味がある。今いるみんなとこれから先もずっと一緒に居ることが出来るなんて、それ以上に幸福なことがあるだろうか。それだけでも一考の勝ちが十分にあると言ってもいい。
「あ…」
「おや?随分早かったんだな。もう準備が出来たとか?」
「おおっ、信希よ。ワシらの望み通りに行動してくれて助かっておる」
「お礼はいいよ。全部オレがやりたいことでもあるし」
「今日は折り入って相談がある。まずは、獣人たちがかなりの数迫害されている国につい─」
「詳しく聞こうか」
「長くなりそうですね…。食事の準備にします」
「よろしくお願いします、イレーナ様。ケモミミ様たちはオレに任せてください」
今のオレなら、難なく神たちからの依頼でもこなしていけるだろう。
みんなと一緒に居ることが恥ずかしくないように、これからも頑張っていこう。
─終わり─
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