33 / 127
王都
第三十三話 報酬と対談
しおりを挟む
オレたちが案内された部屋は、いわゆる応接室の様な部屋でかなり豪華に飾られていた。
部屋に到着すると座り心地の良いソファに座るように促され、オレたちは言われるままに寛ぐことになった。
お茶やお菓子なども座ると同時に、奥から複数人のメイドがやってきて予め手配されていたようだ。
オレたちが一息ついたころに、一人の人物が訪ねてきた。
「お初にお目にかかります。わたくしは、メキオン・パンネ・ローフリング。この国の第一王女です。以後お見知りおきを」
「オレは林信希だ。貴族や王族に対する礼儀なんかに詳しくないんだ、言葉遣いは勘弁してくれ」
「はい、もちろんですの」
メキオン・パンネ・ローフリングと名乗る彼女は、先ほどの謁見の間に王の横に座っていた人物だった。
彼女の見た目はとても美しく、もしも元の世界に居たのなら間違いなく傾国の美女と謳われて持て囃されるだろう。
年のころは…、成人はしてなさそうだ。十五歳くらいがいいところではないだろうかといった風貌だ。
背丈もさほど大きくなく、イレーナと変わらないくらいだなといった印象だが、あまり小ささを感じさせないようなドレスを着ているので、そのあたりにも意識が向けられているのが窺える。
「褒賞が準備できるまで、よければわたくしとお話でもいかがと思い伺いましたの」
王女が…?オレに何の用だろうか。
「もちろん構わないが、王女様を楽しませられる話題なんて持ってないぞ」
「わたくしは、信希様にとても興味がありますの。ここに来るのも父上にとても無理を言って来ましたの」
「なるほど…?」
「興味と言っても、さほど難しい事ではありませんの。信希様はどうして、多くの女性を従えているのでしょうか?」
「そんなことを聞いてどうするの?」
オレは予想もしていなかった質問に戸惑ってしまう。
「簡単なことですの。王族や貴族というのは一夫多妻制が求められる立場ですから、その参考にまでと思いまして」
「彼女たちはオレと行動を共にしてるだけで、そういう間柄じゃないぞ?」
「まぁ、そうですの?てっきり皆さんとそういう間柄だとばかり…」
「用はそれだけ?」
「いえ、まだありますの。先ほどのあの場ではわたくしが喋ることは叶いませんから、もう一度この国を代表してお礼申し上げますの。本当にありがとうございました」
そう言うとお姫様は立ち上がり深々とお辞儀をする。
だが、オレは少し困惑していた。
本当にただケモミミ様を助けたかっただけ、そしてたまたまオレがそこに居ただけの話で、ここまで感謝される必要があるんだろうかと。
「気にしないでくれ、先ほどの話を聞いた時の部屋にいたデストという人を助けたかっただけだから」
「デスト団長とお知り合いですの?」
「いいや?」
「…?」
王女様はオレの好みなんて知らないからな、不思議そうな表情を浮かべて何かを考えているようだ。
「少し話は変わりますが、やはり信希様は王都を出られるのでしょうか…?」
「ああ、そのつもりだ。この世界を見て回りたいって言うオレの希望にみんなが付き合ってくれている状況だけどね」
「世界を見て回る…なるほど、それはお止めするのは難しいかもしれませんね」
どうやら彼女は、まだオレをこの国に留めておくことを考えているようだ。
「どうして、オレをこの国に居させたいの?」
「それは決まっています。もしも、信希様が他国に行ってしまいそこでその『お力』が我が国に向けられることがあったのなら…、そう考えるとこの国に居てもらうのが我らにとって最良なのです」
このお姫様は、貴族や王族にしては明け透けとモノを言う人だな…。それだけオレの力を強大とみて逼迫しているのか…?
「なるほど…?少し納得はしがたい理由ではあるけど、理解はできる。だが、その必要はない。オレがこの力を人間相手に使うことはないと思ってくれていい。特に戦争に参加するつもりもないし、誰かの命令で使うこともない」
「その言葉を信用しろというんですの?」
お姫様のその言葉は、真っすぐでとても力強くオレを射抜く力を持っている。
だからと言ってここで引き下がるわけにはいかない。
「そうだな、信用に足る理由も無いな。だが、一つ事のためにオレはこの力を使う。それに人類が含まれたのなら、この世界に住む全人類を滅ぼすことはあるかもな?」
「脅し…のつもりですの…」
「好きなように解釈してくれていいよ、問題は『ソレ』が何かってことじゃないのか?」
「うかがってもよろしいんですの…?」
もちろんオレは隠すつもりなんてないので堂々と宣言する。
「オレの側に居る獣人、いやケモミミ様に害をなすならその力は振るわれる。オレの行動も言動も生活も人生も全てケモミミ様に捧げている。これを邪魔するなら誰であろうと容赦しない」
「…ケモミミ…?」
「これの事だよっ!」
レストはそう言いつつ、御自慢のケモミミをお姫様の前でぱたぱたさせている。
とてもかわいいな。
「信希様…、あまり要領を得ないのですが…?」
「そうだな。例えば、先ほどの王様の褒賞の件なんかも少し危ういラインではあるぞ?貴族位やこの国にオレを縛り付けようものなら、大切なケモミミ様との時間を奪うことになる。そうしたならオレは間違いなくこの力を使ってケモミミ様との時間を確保する。そういうことだ」
「何が信希様をそこまでさせるんですの…?」
「何…が…だと?見てわからんのか!?この素晴らしきケモミミが!見ろ!レスト様は猫っぽいケモミミが!一見しっかりとした感じだが、その柔らかさは『ぱたぱた』させた時に見て分かるだろう!それに!こちらのポミナ様に関しては、モリっとしたふわふわもこもこのケモミミが!この良さがわからんのか!なんたる体たらくか…オレは悲しいぞ。シアン様に関しては言うまでもない!このワンちゃんを彷彿させる元気の良い耳は、日常的に!そして自分の本能に従い稼働しているのが!このケモミミ様たちが居るからこそ、オレはこの世界に居るんだぞ!この良さがわからんか…やっぱり人間はどこまで行っても人間ということよな…オレは損底見損なった…。これだけ素晴らしいものが目の前にあるというのに、感動するどころか理解できない自分のことを棚に上げてわが身の保身ばかり…やはり人間か…本当につまらん生き物だな」
「……」
オレのケモミミ愛を語ったのだが…?
当のお姫様はというと、オレの勢いで呆気にとられたのかどこか空を見つめるような表情をしている。
本当にこれだから人間ってやつは…。
そうこうしているうちに、金貨の準備が出来たのかオレたちを迎えに来た貴族の男が部屋に入ってくる。
「信希殿、こちらが我々の感謝の気持ちになります。お納めください」
「ああ、分かった。王様にも感謝を伝えておいてくれる?世話になったな、すぐに王城から出るよ」
「かしこまりました。すぐにメイドへ案内させます、本日はお時間いただきありがとうございました」
お姫様はオレの言葉に驚いていたのかそれから話すことはなく、ただただオレたちを見送るだけだった。
オレたちは案内されるままにそのまま王城を出て、再び日常ともいえる街に戻っていく。
──。
部屋に到着すると座り心地の良いソファに座るように促され、オレたちは言われるままに寛ぐことになった。
お茶やお菓子なども座ると同時に、奥から複数人のメイドがやってきて予め手配されていたようだ。
オレたちが一息ついたころに、一人の人物が訪ねてきた。
「お初にお目にかかります。わたくしは、メキオン・パンネ・ローフリング。この国の第一王女です。以後お見知りおきを」
「オレは林信希だ。貴族や王族に対する礼儀なんかに詳しくないんだ、言葉遣いは勘弁してくれ」
「はい、もちろんですの」
メキオン・パンネ・ローフリングと名乗る彼女は、先ほどの謁見の間に王の横に座っていた人物だった。
彼女の見た目はとても美しく、もしも元の世界に居たのなら間違いなく傾国の美女と謳われて持て囃されるだろう。
年のころは…、成人はしてなさそうだ。十五歳くらいがいいところではないだろうかといった風貌だ。
背丈もさほど大きくなく、イレーナと変わらないくらいだなといった印象だが、あまり小ささを感じさせないようなドレスを着ているので、そのあたりにも意識が向けられているのが窺える。
「褒賞が準備できるまで、よければわたくしとお話でもいかがと思い伺いましたの」
王女が…?オレに何の用だろうか。
「もちろん構わないが、王女様を楽しませられる話題なんて持ってないぞ」
「わたくしは、信希様にとても興味がありますの。ここに来るのも父上にとても無理を言って来ましたの」
「なるほど…?」
「興味と言っても、さほど難しい事ではありませんの。信希様はどうして、多くの女性を従えているのでしょうか?」
「そんなことを聞いてどうするの?」
オレは予想もしていなかった質問に戸惑ってしまう。
「簡単なことですの。王族や貴族というのは一夫多妻制が求められる立場ですから、その参考にまでと思いまして」
「彼女たちはオレと行動を共にしてるだけで、そういう間柄じゃないぞ?」
「まぁ、そうですの?てっきり皆さんとそういう間柄だとばかり…」
「用はそれだけ?」
「いえ、まだありますの。先ほどのあの場ではわたくしが喋ることは叶いませんから、もう一度この国を代表してお礼申し上げますの。本当にありがとうございました」
そう言うとお姫様は立ち上がり深々とお辞儀をする。
だが、オレは少し困惑していた。
本当にただケモミミ様を助けたかっただけ、そしてたまたまオレがそこに居ただけの話で、ここまで感謝される必要があるんだろうかと。
「気にしないでくれ、先ほどの話を聞いた時の部屋にいたデストという人を助けたかっただけだから」
「デスト団長とお知り合いですの?」
「いいや?」
「…?」
王女様はオレの好みなんて知らないからな、不思議そうな表情を浮かべて何かを考えているようだ。
「少し話は変わりますが、やはり信希様は王都を出られるのでしょうか…?」
「ああ、そのつもりだ。この世界を見て回りたいって言うオレの希望にみんなが付き合ってくれている状況だけどね」
「世界を見て回る…なるほど、それはお止めするのは難しいかもしれませんね」
どうやら彼女は、まだオレをこの国に留めておくことを考えているようだ。
「どうして、オレをこの国に居させたいの?」
「それは決まっています。もしも、信希様が他国に行ってしまいそこでその『お力』が我が国に向けられることがあったのなら…、そう考えるとこの国に居てもらうのが我らにとって最良なのです」
このお姫様は、貴族や王族にしては明け透けとモノを言う人だな…。それだけオレの力を強大とみて逼迫しているのか…?
「なるほど…?少し納得はしがたい理由ではあるけど、理解はできる。だが、その必要はない。オレがこの力を人間相手に使うことはないと思ってくれていい。特に戦争に参加するつもりもないし、誰かの命令で使うこともない」
「その言葉を信用しろというんですの?」
お姫様のその言葉は、真っすぐでとても力強くオレを射抜く力を持っている。
だからと言ってここで引き下がるわけにはいかない。
「そうだな、信用に足る理由も無いな。だが、一つ事のためにオレはこの力を使う。それに人類が含まれたのなら、この世界に住む全人類を滅ぼすことはあるかもな?」
「脅し…のつもりですの…」
「好きなように解釈してくれていいよ、問題は『ソレ』が何かってことじゃないのか?」
「うかがってもよろしいんですの…?」
もちろんオレは隠すつもりなんてないので堂々と宣言する。
「オレの側に居る獣人、いやケモミミ様に害をなすならその力は振るわれる。オレの行動も言動も生活も人生も全てケモミミ様に捧げている。これを邪魔するなら誰であろうと容赦しない」
「…ケモミミ…?」
「これの事だよっ!」
レストはそう言いつつ、御自慢のケモミミをお姫様の前でぱたぱたさせている。
とてもかわいいな。
「信希様…、あまり要領を得ないのですが…?」
「そうだな。例えば、先ほどの王様の褒賞の件なんかも少し危ういラインではあるぞ?貴族位やこの国にオレを縛り付けようものなら、大切なケモミミ様との時間を奪うことになる。そうしたならオレは間違いなくこの力を使ってケモミミ様との時間を確保する。そういうことだ」
「何が信希様をそこまでさせるんですの…?」
「何…が…だと?見てわからんのか!?この素晴らしきケモミミが!見ろ!レスト様は猫っぽいケモミミが!一見しっかりとした感じだが、その柔らかさは『ぱたぱた』させた時に見て分かるだろう!それに!こちらのポミナ様に関しては、モリっとしたふわふわもこもこのケモミミが!この良さがわからんのか!なんたる体たらくか…オレは悲しいぞ。シアン様に関しては言うまでもない!このワンちゃんを彷彿させる元気の良い耳は、日常的に!そして自分の本能に従い稼働しているのが!このケモミミ様たちが居るからこそ、オレはこの世界に居るんだぞ!この良さがわからんか…やっぱり人間はどこまで行っても人間ということよな…オレは損底見損なった…。これだけ素晴らしいものが目の前にあるというのに、感動するどころか理解できない自分のことを棚に上げてわが身の保身ばかり…やはり人間か…本当につまらん生き物だな」
「……」
オレのケモミミ愛を語ったのだが…?
当のお姫様はというと、オレの勢いで呆気にとられたのかどこか空を見つめるような表情をしている。
本当にこれだから人間ってやつは…。
そうこうしているうちに、金貨の準備が出来たのかオレたちを迎えに来た貴族の男が部屋に入ってくる。
「信希殿、こちらが我々の感謝の気持ちになります。お納めください」
「ああ、分かった。王様にも感謝を伝えておいてくれる?世話になったな、すぐに王城から出るよ」
「かしこまりました。すぐにメイドへ案内させます、本日はお時間いただきありがとうございました」
お姫様はオレの言葉に驚いていたのかそれから話すことはなく、ただただオレたちを見送るだけだった。
オレたちは案内されるままにそのまま王城を出て、再び日常ともいえる街に戻っていく。
──。
0
お気に入りに追加
214
あなたにおすすめの小説

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる