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王都
第二十三話 王都散策Ⅱ
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「次はどこに行こうか?」
「馬車など見てみませんか?もしもこの先旅を続けるなら、とても便利ですよ」
「馬車かぁ、手入れとか大変そうだけど大丈夫…?」
「ワタシが御者も手入れも全部分かりますから安心してください」
「す、すごいな…。じゃあ見てみようか」
「あっちですね。馬を扱っているので、外壁に近くで少し歩きますけど」
「うん、行こう」
馬車を扱っているところまで行くまでに、相場とかをイレーナに聞いてみる。
「馬車って高そうだけど、今のオレたちでも買えたりするもの?」
「そうですね、馬車本体が4000ゴールド程です。馬は個体にもよりますけど2000から3000ゴールドくらいが相場ですかね。二頭引きが良いので全部で金貨1枚ほどで揃えることもできるかもしれません」
「この世界の通貨価値で言えば、結構な高級品だよね…?」
「そうですね。そこそこ高額な金額ですね」
「馬車かぁ、高そうけどちょっと興味あるな」
「旅路は一気に楽なりますね」
「だよねぇ」
「まぁ、今すぐに決めなくてもいいですから」
「それもそっか」
──。
それから十分ほど歩いたところは、ある程度の人は居るものの賑わっている感じではない所だった。
「見えてきましたね」
「すごい、本当に馬だ」
「…?信希はおかしなことを言いますね?」
「この世界に来てからは初めて見たから…」
「そう言われるとその通りかもしれません。馴染みがないとか?」
「前の世界にも居たけど、日常的に見れるものじゃなかったからね」
「そうなんですね、王都では多くの馬が販売されていますから色々な子がいますよ」
「馬を選ぶのも大変そうだね。馬車の方もよくわからないし…」
「ワタシに任せてください」
えっへん!と言いそうな勢いで、イレーナは得意げな表情を浮かべている。
馬車の店自体はそんなに賑わうものではないらしく、車庫の様な建物と小物などを売っている店舗が連結している、元居た世界の車屋さんにも似ている感じだった。
店主は老人の様な人が一人居ただけで「ご自由にどうぞ」と言いつつ小物販売用の店舗で座っていた。
馬車の種類は数十種類ほど用意されていて、イレーナ曰く「それぞれの用途によって作りが違う」とのこと。
お偉いさんを運ぶもの、商売を目的にするもの、馬車で人を運ぶ商売をするためのもの、重量物を運ぶためのものと目的別によって全く別の見た目をしている。
「冒険や旅で使うなら、丈夫で頑丈な方がいいよね」
「そうですね、故障などの少ないものを選ぶのが無難ですね」
「自分たちで使うなら、故障もそうだけど使いやすさ重視で魔改造したいよね」
「ま、まかいぞう?」
「この世界に一台しかない馬車にしようってことかな」
「ふふ、信希ならできそうですね」
「なんだかこういうのいいな」と思いつつ、自分が馬車を買ったらどんなものにしようか少しだけ考えてみていると─
「次は馬も見てみますか?」
「あ、ああ。少し見てみよう」
店舗の裏には大きな厩舎があり、そこも店の一部になっているらしい。
「すごいな、こんなに販売しているのか」
「そうですね、このくらい大きな街だったら妥当なところだと思います」
厩舎で販売されている馬たちは馬車の数よりも多く五十頭くらい居そうだった。
馬のことなど、素人が見てもよくわからないので馬たちの顔を見るくらいしかできないのが情けなく感じる。
「みんな、少しずつだけど表情とか顔つきが違うな」
「へ…?そんなところを見ていたんですか」
きょとんとこちらを見るイレーナに恥ずかしくなってしまう。
「い、イレーナはどんなところを見るの?」
「そうですね。若そうか、丈夫そうか、前後ろ足の筋肉の付き、難しい性格をしていないかとか、そんな感じですかね」
「すごいな…全くわからん…」
「こればかりは慣れもありますから」
「二頭必要なんだっけ、おすすめできそうな子は居た?」
「ここの店舗は良い馬を揃えていますから、どの子でも問題なさそうです。あとは主人と良い関係を持てる子を探すだけです」
「なるほどー、なんだか馬車も魅力的だなぁ」
「移動に制限が付きますけど、便利ですからね」
「制限って?」
「ここへ来た山岳地帯などは越えるのが難しいですから、迂回する必要があったりしますね」
「なるほど、たしかにあの道は越えられないよね」
「まだ見ていたいですか?」
「いや、イレーナのおかげでかなり理解できたから、もう大丈夫だよ?」
「でしたら、宿に戻る途中で食事にしませんか?」
「ああ、そうだね。そろそろオレもお腹空いた」
宿で朝食を取ることもできたが、みんなが起きて来るまで待っていたオレたちは朝食を食べ損ねていた。
「では、行きましょうか。戻る頃には丁度お昼ごろではないでしょうか」
「そうだね、あんまり出かけすぎてもみんなが心配するか」
オレたちは、宿のある街中央へと戻っていく。
中央に近づくにつれて、街は朝の時間帯とはまた違った様子になっていた。屋台などが稼働し始めて、街に良い匂いを振りまいている。
「本当に賑やかな街だね」
「この世界には、こういった王都が各所に点在していますよ」
「すごいな…。どのくらいの数があるんだろうね」
「ワタシもそこまでは…、ですが五年ほどでは全世界周るのは無理でしたね」
「イレーナはそんなに旅を続けているんだね?」
「ええ、一族の掟ですから」
「そっか」
一族の掟、これまでに何度か聞こうかと思ったけど、イレーナにも聞かれたくないことがあるかもしれないとオレは聞かないように心がけている。
「軽食でよければあそこに入りませんか?」
「うん、そこにしようか」
オレとイレーナは、宿の近くに見つけた軽食とスイーツを楽しめそうな喫茶店に入ることにした。
しばらく街の中を散策して、いい感じにお腹空いていたのでどんな料理が出てくるのか楽しみだ。
注文を済ませ料理を待っている間に、気になっていたことをイレーナに聞いてみる。
「そういえば、この街って王様とかいるの?」
「いますよ。この街は『ローフリング』という名前で、王族はローフリング家ですね」
「おー、やっぱりお城とかに住んでるのかな」
「そうですね、昨日は色々あって見てないかもしれませんね。北側に立派な王城があります」
「なるほど、王族がいるってことは貴族制度もあったりする?」
「そうですね、街に必要な各分野の長として貴族位を賜ることになります」
「各分野って?」
「民政、軍政、外政、内政、商売、輸入出、鍛冶など多くの種類に分けられていて、重要度の高いものに任命される者の地位が高くなり、各分野の必要数に応じて、爵位を与えられます」
「なるほどね。街や国を支えるための偉い人が王族や貴族って感じなんだね」
「その通りです」
「それに、必要であれば貴族も増えていくと」
「なかなか増えることはありませんけどね、すでに運営が回っているところがほとんどですし。特別な功績を成したものへ授与される程度でしょうか」
「なるほどね、ありがとう」
少し難しい内容だったけど、イレーナの説明で何となく理解することができた。
でも、アニメや漫画で得ていた知識よりも複雑では無い感じだ。
その世界ごとに王族や貴族界の内容って変わるものなのかな…?
そんなことを話しているうちに料理は運ばれてきた。
オレたちはおいしい料理を満喫し、スイーツも食べながら雑談を楽しんだ。
──。
遅すぎる朝食を食べ終わる頃には、街の中は既にかなりの賑わいを見せていた。
「この時間は商隊などが到着してきますから、賑わってますね」
「そうなんだね、じゃあそろそろ時間もよさそうだし宿に戻ってみる?」
「そうしましょう、みなさんが起きているといいですね」
会計を済ませ、喫茶店を出る。
「人も多いし、手を繋ごう」
「はい」
もう、お互いに緊張することもなく手を繋ぐことができるようになっていることに「慣れって怖いなぁ」と考えつつ、みんなの待つ宿に向かう。
喫茶店から二分も歩かない距離に宿はあったので、すぐに到着した。
そして、宿も休んでいる人たちで食堂は盛り上がっているようで、外まで楽しそうな声が聞こえてきていた。
宿に入ると同時にオレとイレーナの短いデートは終わる。
──。
「馬車など見てみませんか?もしもこの先旅を続けるなら、とても便利ですよ」
「馬車かぁ、手入れとか大変そうだけど大丈夫…?」
「ワタシが御者も手入れも全部分かりますから安心してください」
「す、すごいな…。じゃあ見てみようか」
「あっちですね。馬を扱っているので、外壁に近くで少し歩きますけど」
「うん、行こう」
馬車を扱っているところまで行くまでに、相場とかをイレーナに聞いてみる。
「馬車って高そうだけど、今のオレたちでも買えたりするもの?」
「そうですね、馬車本体が4000ゴールド程です。馬は個体にもよりますけど2000から3000ゴールドくらいが相場ですかね。二頭引きが良いので全部で金貨1枚ほどで揃えることもできるかもしれません」
「この世界の通貨価値で言えば、結構な高級品だよね…?」
「そうですね。そこそこ高額な金額ですね」
「馬車かぁ、高そうけどちょっと興味あるな」
「旅路は一気に楽なりますね」
「だよねぇ」
「まぁ、今すぐに決めなくてもいいですから」
「それもそっか」
──。
それから十分ほど歩いたところは、ある程度の人は居るものの賑わっている感じではない所だった。
「見えてきましたね」
「すごい、本当に馬だ」
「…?信希はおかしなことを言いますね?」
「この世界に来てからは初めて見たから…」
「そう言われるとその通りかもしれません。馴染みがないとか?」
「前の世界にも居たけど、日常的に見れるものじゃなかったからね」
「そうなんですね、王都では多くの馬が販売されていますから色々な子がいますよ」
「馬を選ぶのも大変そうだね。馬車の方もよくわからないし…」
「ワタシに任せてください」
えっへん!と言いそうな勢いで、イレーナは得意げな表情を浮かべている。
馬車の店自体はそんなに賑わうものではないらしく、車庫の様な建物と小物などを売っている店舗が連結している、元居た世界の車屋さんにも似ている感じだった。
店主は老人の様な人が一人居ただけで「ご自由にどうぞ」と言いつつ小物販売用の店舗で座っていた。
馬車の種類は数十種類ほど用意されていて、イレーナ曰く「それぞれの用途によって作りが違う」とのこと。
お偉いさんを運ぶもの、商売を目的にするもの、馬車で人を運ぶ商売をするためのもの、重量物を運ぶためのものと目的別によって全く別の見た目をしている。
「冒険や旅で使うなら、丈夫で頑丈な方がいいよね」
「そうですね、故障などの少ないものを選ぶのが無難ですね」
「自分たちで使うなら、故障もそうだけど使いやすさ重視で魔改造したいよね」
「ま、まかいぞう?」
「この世界に一台しかない馬車にしようってことかな」
「ふふ、信希ならできそうですね」
「なんだかこういうのいいな」と思いつつ、自分が馬車を買ったらどんなものにしようか少しだけ考えてみていると─
「次は馬も見てみますか?」
「あ、ああ。少し見てみよう」
店舗の裏には大きな厩舎があり、そこも店の一部になっているらしい。
「すごいな、こんなに販売しているのか」
「そうですね、このくらい大きな街だったら妥当なところだと思います」
厩舎で販売されている馬たちは馬車の数よりも多く五十頭くらい居そうだった。
馬のことなど、素人が見てもよくわからないので馬たちの顔を見るくらいしかできないのが情けなく感じる。
「みんな、少しずつだけど表情とか顔つきが違うな」
「へ…?そんなところを見ていたんですか」
きょとんとこちらを見るイレーナに恥ずかしくなってしまう。
「い、イレーナはどんなところを見るの?」
「そうですね。若そうか、丈夫そうか、前後ろ足の筋肉の付き、難しい性格をしていないかとか、そんな感じですかね」
「すごいな…全くわからん…」
「こればかりは慣れもありますから」
「二頭必要なんだっけ、おすすめできそうな子は居た?」
「ここの店舗は良い馬を揃えていますから、どの子でも問題なさそうです。あとは主人と良い関係を持てる子を探すだけです」
「なるほどー、なんだか馬車も魅力的だなぁ」
「移動に制限が付きますけど、便利ですからね」
「制限って?」
「ここへ来た山岳地帯などは越えるのが難しいですから、迂回する必要があったりしますね」
「なるほど、たしかにあの道は越えられないよね」
「まだ見ていたいですか?」
「いや、イレーナのおかげでかなり理解できたから、もう大丈夫だよ?」
「でしたら、宿に戻る途中で食事にしませんか?」
「ああ、そうだね。そろそろオレもお腹空いた」
宿で朝食を取ることもできたが、みんなが起きて来るまで待っていたオレたちは朝食を食べ損ねていた。
「では、行きましょうか。戻る頃には丁度お昼ごろではないでしょうか」
「そうだね、あんまり出かけすぎてもみんなが心配するか」
オレたちは、宿のある街中央へと戻っていく。
中央に近づくにつれて、街は朝の時間帯とはまた違った様子になっていた。屋台などが稼働し始めて、街に良い匂いを振りまいている。
「本当に賑やかな街だね」
「この世界には、こういった王都が各所に点在していますよ」
「すごいな…。どのくらいの数があるんだろうね」
「ワタシもそこまでは…、ですが五年ほどでは全世界周るのは無理でしたね」
「イレーナはそんなに旅を続けているんだね?」
「ええ、一族の掟ですから」
「そっか」
一族の掟、これまでに何度か聞こうかと思ったけど、イレーナにも聞かれたくないことがあるかもしれないとオレは聞かないように心がけている。
「軽食でよければあそこに入りませんか?」
「うん、そこにしようか」
オレとイレーナは、宿の近くに見つけた軽食とスイーツを楽しめそうな喫茶店に入ることにした。
しばらく街の中を散策して、いい感じにお腹空いていたのでどんな料理が出てくるのか楽しみだ。
注文を済ませ料理を待っている間に、気になっていたことをイレーナに聞いてみる。
「そういえば、この街って王様とかいるの?」
「いますよ。この街は『ローフリング』という名前で、王族はローフリング家ですね」
「おー、やっぱりお城とかに住んでるのかな」
「そうですね、昨日は色々あって見てないかもしれませんね。北側に立派な王城があります」
「なるほど、王族がいるってことは貴族制度もあったりする?」
「そうですね、街に必要な各分野の長として貴族位を賜ることになります」
「各分野って?」
「民政、軍政、外政、内政、商売、輸入出、鍛冶など多くの種類に分けられていて、重要度の高いものに任命される者の地位が高くなり、各分野の必要数に応じて、爵位を与えられます」
「なるほどね。街や国を支えるための偉い人が王族や貴族って感じなんだね」
「その通りです」
「それに、必要であれば貴族も増えていくと」
「なかなか増えることはありませんけどね、すでに運営が回っているところがほとんどですし。特別な功績を成したものへ授与される程度でしょうか」
「なるほどね、ありがとう」
少し難しい内容だったけど、イレーナの説明で何となく理解することができた。
でも、アニメや漫画で得ていた知識よりも複雑では無い感じだ。
その世界ごとに王族や貴族界の内容って変わるものなのかな…?
そんなことを話しているうちに料理は運ばれてきた。
オレたちはおいしい料理を満喫し、スイーツも食べながら雑談を楽しんだ。
──。
遅すぎる朝食を食べ終わる頃には、街の中は既にかなりの賑わいを見せていた。
「この時間は商隊などが到着してきますから、賑わってますね」
「そうなんだね、じゃあそろそろ時間もよさそうだし宿に戻ってみる?」
「そうしましょう、みなさんが起きているといいですね」
会計を済ませ、喫茶店を出る。
「人も多いし、手を繋ごう」
「はい」
もう、お互いに緊張することもなく手を繋ぐことができるようになっていることに「慣れって怖いなぁ」と考えつつ、みんなの待つ宿に向かう。
喫茶店から二分も歩かない距離に宿はあったので、すぐに到着した。
そして、宿も休んでいる人たちで食堂は盛り上がっているようで、外まで楽しそうな声が聞こえてきていた。
宿に入ると同時にオレとイレーナの短いデートは終わる。
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