13 / 127
旅路
第十三話 狩り
しおりを挟む
こちらの世界に来てから、早くも三週間が経過しようとしていた。
2つ目の町、ミィズとユリアに出会った『ラワカ』から出発して七日目、オレたちは山岳地帯に入ろうとしていた。
「ねぇ、イレーナ今の時間って多分昼過ぎくらいだよね?」
「ええ、そうですね」
「時間的にこのまま山岳地帯へ進んでも平気だったりする?」
「難しいところですね、登り始めても早い段階で野営の準備は必要ですし…。今日は平地で休んでから明日登り始める方が無難かもしれません」
「じゃあ今日は休憩にしようか?別に急いでるわけでもないし」
「そうしましょう」
シルバーウルフの襲撃から二日ほど経ち、イレーナは以前のように立ち振る舞えるくらいに回復していた。だが、旅路の道中はオレが何も言わずとも隣を歩くようになっていた。
手を繋いでいるわけではないけれど、これはオレにとって大きな変化だった。出会ったときから監視されているような、どちらかといえば嫌われている印象を持っていたからだ。
襲撃時に助けたこともやりすぎたと思っていたが、あの時以降、嫌われているような感覚を感じることもなく、むしろ好意さえ寄せられているような印象を受ける。
「少し時間もあることですし、この近辺で食料にできる獣を探しますか?」
「どうしようか、食料的には不安はなさそうだけど」
「山岳地帯にはいると食料に出来る様な動物や獣が少なくなりますし、栄養も偏ると危険ですから」
「了解、探しに行ってみようか。少人数がいいかな」
「そうですね、慣れていますからワタシが行きましょう」
「オレも一緒に行くよ」
「わ、わかりました」
「みんなは野営の準備お願いできるかな」
「「はーい」」
「こちらは任せて行ってきてくれ」
手頃な野営地を見つけ、他のメンバーたちに設置と準備をお願いし、オレとイレーナは動物を狩りに野営地周辺で探索を始める。
シルバーウルフの襲撃からというもの、周囲の索敵には自信があったのでイレーナに相談してみることにした。
「ねえ、イレーナ?」
「はい、どうしましたか?」
「実は周囲の動物とか魔物を探知できるみたいなんだけど、これってすごいことだったりする?」
「すごい…と思いますけど…。探知系の魔法特性を持っている人を知っていますが、かなり少数だと思います」
「早速やってみるね」
「あっちに居るかも」
「進みましょう」
──。
「おかえりー、食料見つかったぁ?」
「ええ、信希のおかげですぐに見つかりました。すぐに解体しましょう」
「わーい!お肉お肉!」
「喜んでもらえたようで何より、狩りの腕は流石イレーナって感じだったけど」
「二人ともありがとー」
イレーナは慣れた手つきで、狩ってきた鹿のような動物の解体を始めてくれた。
「何か手伝う?」
「いえ、大丈夫ですからゆっくりしていてください」
「わかった、ありがとうね」
──。
イレーナが動物の解体をしてくれている間に、オレは他のみんなの手伝いと調理用の焚火や調理場を用意していく。
こういった作業は元居た世界では一切触れてこなかったが、もう手慣れたもので手早く用意できるほどになっていた。
いち早く動物の解体を終わらせたイレーナが、食事の準備を終えた時に声をかける。
「イレーナ?」
「はい、どうしましたか」
「ちょっと手を貸して?」
「は、はい。ですが血生臭いですから…」
「だからだよ」
そう言うと、オレは彼女の手を支えて綺麗になるように思考を集中させる。
『手の汚れをキレイに…不純物を取り除く…』
はたから見ている分には特に変化を感じることは出来ないだろうが、イレーナはとても驚いているようで─
「す、すごい…。信希、ありがとうございます」
「ちゃんとできてよかった」
そして、時間的には少し早いが、暗くなる前に夕食の準備も完了して、みんなで食事をすることとなった。
「この煮込みには内臓系を使っていて、旅の途中に不足しがちな栄養が多く入っていますから、みなさん食べるようにしてくださいね」
「「はーい」」
「さすがだね、そこまで気が回るなんて。イレーナが一緒に居てくれて助かるよ」
「いえ、もし誰かが体調不良になったら危険ですから…」
実際イレーナにはとても助けられている。他のメンバーが旅路経験が少なかったり、旅をする必要性がなかったりすることから、専ら先生はイレーナといった感じだ。
オレも元居た世界での知識はある程度あるにしても、実際に旅をするとなるとほぼほぼ使い物にならないことは言うまでもない。
ラワカで物資を充実させることができたので、虫よけのテントや睡眠がしやすくなるためのアイテムなど、調理道具など足りなかったものの大半をイレーナが選択してくれた。
荷物が多すぎても移動が大変になるだけなので、イレーナは最低限必要なものだと言っていたが、オレは結構快適だと感じていた。
唯一問題を感じているとすれば、お風呂がないことだろうか…。日本では、毎日温かい風呂に入るのが当たり前だったが、こちらの世界ではそうも言ってられない。旅路の中で自身の体を清潔にするのは水浴びが一般的で、最悪の場合は濡れ布で体を擦るだけなんてのは当たり前らしい…。
「まぁ、贅沢は言ってられないな。お金のこともあるし」
「どうかしました?」
隣に座っているイレーナには聞こえていたようで─
「ん、大丈夫だよ」
「お金なら心配いりませんよ」
「え?」
「先ほど仕留めたファントムディア―は、とても珍しい動物でその角や蹄は高値で取引されています」
「え、それって」
「王都についたら換金しましょう。おそらくですが、どこで売っても金貨10枚はくだらないと思います」
「え、すごくない?」
「ふふ、すごいのは信希ですよ」
「そうなの?」
「普通は見つけることなんてできませんから、個体数は多いみたいですけどね。逃げられる報告ばかりですよ」
「そ、それはまた…。でもイレーナが仕留めたからすごいのはイレーナじゃない?」
「謙遜も過ぎれば嫌味ですよ?ワタシが本気になっても見つけるのがやっとでしょう。普通は動物の死角や風下なんて、熟練の狩猟人でも考えるのは難しいですから」
「そ、そっか…。じゃあ良かったのか…?」
「ええ、そうですね」
「金貨って、たしか銀貨が十枚分だったよね?」
「その通りです」
「つまり…」
「この世界では相当な金額ですね」
ファントムディア―だっけ、すごい動物だったみたい…。狩りをするときの知識は、漫画やアニメで得ただけの知識だったけど、この世界では高度な技術だったみたい。
この世界に来た時の所持金が銀貨五枚の五千ゴールドだったから、一気に大金を手に入れたことになる。
みんなの食事が終わり、近くの小川で体を綺麗にしても、時間的に寝るには少し早い時間だったので各々好きな時間を過ごしていた。
──。
2つ目の町、ミィズとユリアに出会った『ラワカ』から出発して七日目、オレたちは山岳地帯に入ろうとしていた。
「ねぇ、イレーナ今の時間って多分昼過ぎくらいだよね?」
「ええ、そうですね」
「時間的にこのまま山岳地帯へ進んでも平気だったりする?」
「難しいところですね、登り始めても早い段階で野営の準備は必要ですし…。今日は平地で休んでから明日登り始める方が無難かもしれません」
「じゃあ今日は休憩にしようか?別に急いでるわけでもないし」
「そうしましょう」
シルバーウルフの襲撃から二日ほど経ち、イレーナは以前のように立ち振る舞えるくらいに回復していた。だが、旅路の道中はオレが何も言わずとも隣を歩くようになっていた。
手を繋いでいるわけではないけれど、これはオレにとって大きな変化だった。出会ったときから監視されているような、どちらかといえば嫌われている印象を持っていたからだ。
襲撃時に助けたこともやりすぎたと思っていたが、あの時以降、嫌われているような感覚を感じることもなく、むしろ好意さえ寄せられているような印象を受ける。
「少し時間もあることですし、この近辺で食料にできる獣を探しますか?」
「どうしようか、食料的には不安はなさそうだけど」
「山岳地帯にはいると食料に出来る様な動物や獣が少なくなりますし、栄養も偏ると危険ですから」
「了解、探しに行ってみようか。少人数がいいかな」
「そうですね、慣れていますからワタシが行きましょう」
「オレも一緒に行くよ」
「わ、わかりました」
「みんなは野営の準備お願いできるかな」
「「はーい」」
「こちらは任せて行ってきてくれ」
手頃な野営地を見つけ、他のメンバーたちに設置と準備をお願いし、オレとイレーナは動物を狩りに野営地周辺で探索を始める。
シルバーウルフの襲撃からというもの、周囲の索敵には自信があったのでイレーナに相談してみることにした。
「ねえ、イレーナ?」
「はい、どうしましたか?」
「実は周囲の動物とか魔物を探知できるみたいなんだけど、これってすごいことだったりする?」
「すごい…と思いますけど…。探知系の魔法特性を持っている人を知っていますが、かなり少数だと思います」
「早速やってみるね」
「あっちに居るかも」
「進みましょう」
──。
「おかえりー、食料見つかったぁ?」
「ええ、信希のおかげですぐに見つかりました。すぐに解体しましょう」
「わーい!お肉お肉!」
「喜んでもらえたようで何より、狩りの腕は流石イレーナって感じだったけど」
「二人ともありがとー」
イレーナは慣れた手つきで、狩ってきた鹿のような動物の解体を始めてくれた。
「何か手伝う?」
「いえ、大丈夫ですからゆっくりしていてください」
「わかった、ありがとうね」
──。
イレーナが動物の解体をしてくれている間に、オレは他のみんなの手伝いと調理用の焚火や調理場を用意していく。
こういった作業は元居た世界では一切触れてこなかったが、もう手慣れたもので手早く用意できるほどになっていた。
いち早く動物の解体を終わらせたイレーナが、食事の準備を終えた時に声をかける。
「イレーナ?」
「はい、どうしましたか」
「ちょっと手を貸して?」
「は、はい。ですが血生臭いですから…」
「だからだよ」
そう言うと、オレは彼女の手を支えて綺麗になるように思考を集中させる。
『手の汚れをキレイに…不純物を取り除く…』
はたから見ている分には特に変化を感じることは出来ないだろうが、イレーナはとても驚いているようで─
「す、すごい…。信希、ありがとうございます」
「ちゃんとできてよかった」
そして、時間的には少し早いが、暗くなる前に夕食の準備も完了して、みんなで食事をすることとなった。
「この煮込みには内臓系を使っていて、旅の途中に不足しがちな栄養が多く入っていますから、みなさん食べるようにしてくださいね」
「「はーい」」
「さすがだね、そこまで気が回るなんて。イレーナが一緒に居てくれて助かるよ」
「いえ、もし誰かが体調不良になったら危険ですから…」
実際イレーナにはとても助けられている。他のメンバーが旅路経験が少なかったり、旅をする必要性がなかったりすることから、専ら先生はイレーナといった感じだ。
オレも元居た世界での知識はある程度あるにしても、実際に旅をするとなるとほぼほぼ使い物にならないことは言うまでもない。
ラワカで物資を充実させることができたので、虫よけのテントや睡眠がしやすくなるためのアイテムなど、調理道具など足りなかったものの大半をイレーナが選択してくれた。
荷物が多すぎても移動が大変になるだけなので、イレーナは最低限必要なものだと言っていたが、オレは結構快適だと感じていた。
唯一問題を感じているとすれば、お風呂がないことだろうか…。日本では、毎日温かい風呂に入るのが当たり前だったが、こちらの世界ではそうも言ってられない。旅路の中で自身の体を清潔にするのは水浴びが一般的で、最悪の場合は濡れ布で体を擦るだけなんてのは当たり前らしい…。
「まぁ、贅沢は言ってられないな。お金のこともあるし」
「どうかしました?」
隣に座っているイレーナには聞こえていたようで─
「ん、大丈夫だよ」
「お金なら心配いりませんよ」
「え?」
「先ほど仕留めたファントムディア―は、とても珍しい動物でその角や蹄は高値で取引されています」
「え、それって」
「王都についたら換金しましょう。おそらくですが、どこで売っても金貨10枚はくだらないと思います」
「え、すごくない?」
「ふふ、すごいのは信希ですよ」
「そうなの?」
「普通は見つけることなんてできませんから、個体数は多いみたいですけどね。逃げられる報告ばかりですよ」
「そ、それはまた…。でもイレーナが仕留めたからすごいのはイレーナじゃない?」
「謙遜も過ぎれば嫌味ですよ?ワタシが本気になっても見つけるのがやっとでしょう。普通は動物の死角や風下なんて、熟練の狩猟人でも考えるのは難しいですから」
「そ、そっか…。じゃあ良かったのか…?」
「ええ、そうですね」
「金貨って、たしか銀貨が十枚分だったよね?」
「その通りです」
「つまり…」
「この世界では相当な金額ですね」
ファントムディア―だっけ、すごい動物だったみたい…。狩りをするときの知識は、漫画やアニメで得ただけの知識だったけど、この世界では高度な技術だったみたい。
この世界に来た時の所持金が銀貨五枚の五千ゴールドだったから、一気に大金を手に入れたことになる。
みんなの食事が終わり、近くの小川で体を綺麗にしても、時間的に寝るには少し早い時間だったので各々好きな時間を過ごしていた。
──。
0
お気に入りに追加
214
あなたにおすすめの小説

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる