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76.交錯するもの②
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エリオットは浅く息を繰り返しながら、視界の先の光景を凝視していた。
アリーナの中を走ってくる奇怪な馬車の屋根には、確かに一瞬だがフローラの姿が見えた気がした。しかしその馬車は、不死スライムに押し上げられたのだろう、突然盛り上がった床板に弾き飛ばされるように横転した。
奥歯を噛み締め、両の手を爪が食い込む程に握りしめる。不死の粘液に一度全身を飲まれたせいなのか、上半身以外は弛緩したように力が入らない。まがい物の剣すらもう溶けてしまって、戦う術も無い。
そうして今さらになってフローラの身を案じる自分を、責めたてる己の声が頭の中に渦巻く。
──フローラを、突き放したのは、捨てたのは、俺自身じゃないか……。
かつて彼女に向けて口にした言葉が、心のうちにあった己の醜い言葉が、思考が、次々とまるで呪いのように繰り返し浮かんでは消える。そうして延々と突き付けられる過去の自分の姿は、醜悪そのものだ。
離縁状を突き付けて、面倒事は片付いたなどと放言して、気にも留めていなかったのは。
彼女が王都から消えたと聞いて、その旅路を案じる事さえしていなかったのは。
馬車の位置までは距離があり、障害物に遮られて、何が起こっているのか正確な判別はつかない。
焦りを覚えるのに身体が動かないのは、本当に不死スライムの粘液だけが原因なのか。醜悪な自分を直視出来ずに、後悔が心を雁字搦めにして、だから動く事も出来ないだけではないか。そんな自分を責める己の声が鳴りやまない。
やがて例の馬車の周辺から淡い光が広がった。しばらくすると横転していた馬車は再び体勢を整えて、こちらに向かって来る。
「良かった、無事みたいだな。ベレスフォルドの騎士達も居る。きっと、助けに来てくれたんだろうな……」
安堵したように息を吐いてケビンが呟く。それからケビンは、何故ここに来たのかをエリオットに語る。
古い友人としての義理と、王太子アレクシスにも頼まれたのだ、と彼は言った。
先ほど微かに聞こえて来たディラン・アグレアス・ジエメルドの言葉からすれば、あの男に利用されたのだと聞かされても、それを疑う余地など無い。過ちと嘘を重ねた先で、自分は愚かな道化に成り下がったのだ。
俯いて、自己嫌悪で湧き上がる吐き気を噛み殺して堪えた。
「殿下は、お前に例えどんな罪があっても、それでもお前が一年間、国の為に最前線で戦った事実は消えないから、だから死なせるなって。まぁ、お前が今、死んだ方がましだと思ってたとしても、俺が死なせねぇけどな」
ケビンは遠くを見たままそう言った。
壁を背にエリオットの身体を支えながら、黙って話を聞いていたロイドが、息を飲む気配がした。
「あれは……聖剣か……?」
顔を上げれば、こちらに向かって来る集団の、先頭を走るベレスフォルドの騎士達が手にする剣は、どれも淡く光っている。馬車を引いている屈強な、しかし一見すれば破落戸のようにも見える男達が手にする棍棒さえも、同じく光っていた。
エリオットは、惨めにも嗚咽を漏らしそうな己を自覚して顔を歪めた。
失くしたもの、取り戻したかったもの、偽ってしまったもの、囚われていたもの。あるいは自分が歪んでしまった原因、あるいは、かつて自分の手にあった奇跡。
聖剣を手にした事で、自分が醜く歪んでしまった自覚は既にある。けれども聖剣が現れなければ、自分はあの森の中で惨たらしく死んでいたのだ。
今の自分が置かれている絶望と、ほんの少し前まで確かにあった渇望と、再び自分たちを救う希望とが交じり合って、感情をかき乱す。
聖職者がこちらに向かって結界を張るのが見えて、両脇に居たケビンとロイドが安堵の息を吐いた。
馬車と騎士の集団はそのままその結界に飛び込んで来る。天窓からこちらを見ていたのは、やはりフローラだった。一瞬だけ目が合って、安堵したように薄く笑んでいた。だがその笑みは、苦しみを堪えるような痛ましさが混じっている。
そんな顔をさせてしまったのは自分で、それでもフローラは、あのような扱いをした自分の身さえ案じていたのだと思うと胸が痛む。彼女はそういう人だ。どうしてそれを忘れていられたのか。罪悪感は再び降り積もって、余計に胸は軋む。
馬車が近くで止まると、真っ先に飛び出して来たのはケビンの恋人のチェルシーだった。
「ケビン……!!」
「チェルシー!? なんでここに……!?」
抱き合う二人の後方に、見知らぬ老人達が居る。怪我人が居るようで、聖職者が手当てを始めていた。そしてその奥には、フローラが立っている。
立ち上がって、今すぐに過去の全てを謝罪すべきだ。そう思ったが、動けず、声も出ない。
フローラは何故か青々としたアイビーの蔦の葉を身に纏い、そして彼女自身が淡く光っているようにも見えた。それはもう一つの、エリオットが目を背けていた真実を象徴しているかのようだった。
本当は、もう随分と前から、きっと自分は気付いていたのだと思う。
あの刃の毀れた剣を見た時から。あの剣を贈られた時の事を思い出した時から。少しずつ、確実に思考の奥底にあったはずだ。
──自分の大きな過ちを、直視出来ずに、俺は……。偽りに、逃げたんだ。
自覚すればするほどに、後悔は大きくなるばかりだ。
結局言葉を交わす間も無く、周囲は騒がしくなった。結界の外でベレスフォルドの騎士達と、先ほどの破落戸のような男達──どうやら傭兵らしい、彼らが不死スライムと戦っているようだった。
人垣の先から、眩い光が動くのが見えた。
「なんだ、あれは……、戦斧か……? しかし、あの光は……」
ロイドが立ち上がって呟いたまま、それ以上の言葉を失っている。ケビンも立ち尽くして目を見開いていた。
治癒に来た聖職者に手を借りて立ち上がれば、結界の外の光景がはっきりと視えた。
見知らぬ男が、光を宿す戦斧を手に戦っている。斧刃を小さく雷が跳ねて、一撃で広範囲を滅しているのが見て取れる。その凄まじさに圧倒されて肌が粟立つ。
かつて北部の戦場にあった頃、エリオットが手にしていた往時の聖剣さえ、あれ程の光を纏ってなど居なかった。
アリーナの中を走ってくる奇怪な馬車の屋根には、確かに一瞬だがフローラの姿が見えた気がした。しかしその馬車は、不死スライムに押し上げられたのだろう、突然盛り上がった床板に弾き飛ばされるように横転した。
奥歯を噛み締め、両の手を爪が食い込む程に握りしめる。不死の粘液に一度全身を飲まれたせいなのか、上半身以外は弛緩したように力が入らない。まがい物の剣すらもう溶けてしまって、戦う術も無い。
そうして今さらになってフローラの身を案じる自分を、責めたてる己の声が頭の中に渦巻く。
──フローラを、突き放したのは、捨てたのは、俺自身じゃないか……。
かつて彼女に向けて口にした言葉が、心のうちにあった己の醜い言葉が、思考が、次々とまるで呪いのように繰り返し浮かんでは消える。そうして延々と突き付けられる過去の自分の姿は、醜悪そのものだ。
離縁状を突き付けて、面倒事は片付いたなどと放言して、気にも留めていなかったのは。
彼女が王都から消えたと聞いて、その旅路を案じる事さえしていなかったのは。
馬車の位置までは距離があり、障害物に遮られて、何が起こっているのか正確な判別はつかない。
焦りを覚えるのに身体が動かないのは、本当に不死スライムの粘液だけが原因なのか。醜悪な自分を直視出来ずに、後悔が心を雁字搦めにして、だから動く事も出来ないだけではないか。そんな自分を責める己の声が鳴りやまない。
やがて例の馬車の周辺から淡い光が広がった。しばらくすると横転していた馬車は再び体勢を整えて、こちらに向かって来る。
「良かった、無事みたいだな。ベレスフォルドの騎士達も居る。きっと、助けに来てくれたんだろうな……」
安堵したように息を吐いてケビンが呟く。それからケビンは、何故ここに来たのかをエリオットに語る。
古い友人としての義理と、王太子アレクシスにも頼まれたのだ、と彼は言った。
先ほど微かに聞こえて来たディラン・アグレアス・ジエメルドの言葉からすれば、あの男に利用されたのだと聞かされても、それを疑う余地など無い。過ちと嘘を重ねた先で、自分は愚かな道化に成り下がったのだ。
俯いて、自己嫌悪で湧き上がる吐き気を噛み殺して堪えた。
「殿下は、お前に例えどんな罪があっても、それでもお前が一年間、国の為に最前線で戦った事実は消えないから、だから死なせるなって。まぁ、お前が今、死んだ方がましだと思ってたとしても、俺が死なせねぇけどな」
ケビンは遠くを見たままそう言った。
壁を背にエリオットの身体を支えながら、黙って話を聞いていたロイドが、息を飲む気配がした。
「あれは……聖剣か……?」
顔を上げれば、こちらに向かって来る集団の、先頭を走るベレスフォルドの騎士達が手にする剣は、どれも淡く光っている。馬車を引いている屈強な、しかし一見すれば破落戸のようにも見える男達が手にする棍棒さえも、同じく光っていた。
エリオットは、惨めにも嗚咽を漏らしそうな己を自覚して顔を歪めた。
失くしたもの、取り戻したかったもの、偽ってしまったもの、囚われていたもの。あるいは自分が歪んでしまった原因、あるいは、かつて自分の手にあった奇跡。
聖剣を手にした事で、自分が醜く歪んでしまった自覚は既にある。けれども聖剣が現れなければ、自分はあの森の中で惨たらしく死んでいたのだ。
今の自分が置かれている絶望と、ほんの少し前まで確かにあった渇望と、再び自分たちを救う希望とが交じり合って、感情をかき乱す。
聖職者がこちらに向かって結界を張るのが見えて、両脇に居たケビンとロイドが安堵の息を吐いた。
馬車と騎士の集団はそのままその結界に飛び込んで来る。天窓からこちらを見ていたのは、やはりフローラだった。一瞬だけ目が合って、安堵したように薄く笑んでいた。だがその笑みは、苦しみを堪えるような痛ましさが混じっている。
そんな顔をさせてしまったのは自分で、それでもフローラは、あのような扱いをした自分の身さえ案じていたのだと思うと胸が痛む。彼女はそういう人だ。どうしてそれを忘れていられたのか。罪悪感は再び降り積もって、余計に胸は軋む。
馬車が近くで止まると、真っ先に飛び出して来たのはケビンの恋人のチェルシーだった。
「ケビン……!!」
「チェルシー!? なんでここに……!?」
抱き合う二人の後方に、見知らぬ老人達が居る。怪我人が居るようで、聖職者が手当てを始めていた。そしてその奥には、フローラが立っている。
立ち上がって、今すぐに過去の全てを謝罪すべきだ。そう思ったが、動けず、声も出ない。
フローラは何故か青々としたアイビーの蔦の葉を身に纏い、そして彼女自身が淡く光っているようにも見えた。それはもう一つの、エリオットが目を背けていた真実を象徴しているかのようだった。
本当は、もう随分と前から、きっと自分は気付いていたのだと思う。
あの刃の毀れた剣を見た時から。あの剣を贈られた時の事を思い出した時から。少しずつ、確実に思考の奥底にあったはずだ。
──自分の大きな過ちを、直視出来ずに、俺は……。偽りに、逃げたんだ。
自覚すればするほどに、後悔は大きくなるばかりだ。
結局言葉を交わす間も無く、周囲は騒がしくなった。結界の外でベレスフォルドの騎士達と、先ほどの破落戸のような男達──どうやら傭兵らしい、彼らが不死スライムと戦っているようだった。
人垣の先から、眩い光が動くのが見えた。
「なんだ、あれは……、戦斧か……? しかし、あの光は……」
ロイドが立ち上がって呟いたまま、それ以上の言葉を失っている。ケビンも立ち尽くして目を見開いていた。
治癒に来た聖職者に手を借りて立ち上がれば、結界の外の光景がはっきりと視えた。
見知らぬ男が、光を宿す戦斧を手に戦っている。斧刃を小さく雷が跳ねて、一撃で広範囲を滅しているのが見て取れる。その凄まじさに圧倒されて肌が粟立つ。
かつて北部の戦場にあった頃、エリオットが手にしていた往時の聖剣さえ、あれ程の光を纏ってなど居なかった。
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