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【後編】魔界の救済
四魔将 vs ベリアル
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「へっ、俺様としたことがとんだヘマしたな。洗脳を解かれちまうなんてよ。」
僕の方へにじり寄ったベリアルが僕に背中を向け、四魔将に相対する。
「ベリアル、貴様…!魔王様を裏切るか!?」
「サタンのことか?俺はあんな屑野郎より先代魔王様の方がずっと好きだったぜ。」
「くっ、減らず口を……!」
「最後まで使命を全うさせてくれ。必ずサタンを倒せ!さぁ、上を目指して進め!」
「……ベリアル……済まない!」
僕はドレッドと上の階へ駆けていく。
「させるかぁーーーー!!」
僕達に向かってルシファーが切りかかっている、しかし…
「ごふっ……。」
突然四魔将と僕達を分断する分厚い壁が現れ、ルシファーが勢いよくぶつかる。
「けっ、おまえらの相手はこの俺様よぉーーー!」
こうして四魔将とベリアルの壮絶な戦いの火蓋が切って落とされた。
四魔将が一瞬ベリアルを睨むも、直ぐに軽笑する。
「はぁあ?アンタ1人で倒せる気ぃ?キャハハッ、バカじゃないの?」
「アハハ、お腹がよじれるわ。」
「たっぷりと、可愛がってあげないとね…?」
四魔将がじんわりとベリアルとの距離を詰める。
「けけっ、誰が一人だって?」
するとベリアルの後ろから城中の魔族と魔獣の軍勢が現れた。ベリアルが勝ち誇った顔をするが四魔将は余裕たっぷりの表情だった。
「なんだ?気色悪りぃな…。」
ベリアルが疑問に思っているとアスモデウスが軍勢に呼びかける。
「お前達、やっておしまいぃ!!」
軍勢の一人がベリアルに向けて発砲する。しかし、ベリアルをかすってルシファーに目掛けて攻撃が飛び、彼女はそれを剣で防ぐ。
「何をやっているのだ、おまえたち!」
「そうよ、無能なノーコンね!ちゃんと当てなさいよ!!」
発砲してきた魔族が彼女達に向かって微笑する。
「……そうですね、外すなんて本当にノーコンだな。」
今度は銃口をルシファーに向ける。
「えーーっ、うっそーー!!信じられない」
「馬鹿な、おまえ達に洗脳をかけてベリアルの洗脳を上書きしたはず…!?」
四魔将の2人が驚愕した様子だ。どうやら彼女達も創造魔法で城内の魔族達に洗脳をかけ、ベリアルの洗脳を上書きしたがそれが上手くいってなかったようだ。
「教えてやろうか?貴女たちの洗脳上書きは失敗してたんだ。」
「洗脳を解除するだけの結果になった。ここにいる皆は己の意思で戦っている。」
軍勢の中のメイドと思わしき魔族の姉妹も口を開く。
「我々はハーデス様の意思を継ぐもの。力で支配する時代は終わりですよ。」
「そうよ、いつもコキ使って私達をゴミのように扱う生活にもうウンザリだわ!」
「くそっ、ゴミ屑風情が……!」
ルシファーが怒りをあらわにしている。その隙にベリアルが突撃命令を下す。
「おまえら、イクぞぉーーー!!」
「「おおぉーーー!!」」
「くっ、舐め腐りおって。」
「私達四魔将の実力、みせてあげるわ。」
「いまさら後悔してもおそいんだからねぇーー!」
「遺言のご用意は宜しいですか?」
四魔将は飼っている狂暴な魔獣達を呼び寄せると軍勢に突撃する。こうして四魔将とその他城内の魔族全員による熾烈な戦いが始まった…!
僕の方へにじり寄ったベリアルが僕に背中を向け、四魔将に相対する。
「ベリアル、貴様…!魔王様を裏切るか!?」
「サタンのことか?俺はあんな屑野郎より先代魔王様の方がずっと好きだったぜ。」
「くっ、減らず口を……!」
「最後まで使命を全うさせてくれ。必ずサタンを倒せ!さぁ、上を目指して進め!」
「……ベリアル……済まない!」
僕はドレッドと上の階へ駆けていく。
「させるかぁーーーー!!」
僕達に向かってルシファーが切りかかっている、しかし…
「ごふっ……。」
突然四魔将と僕達を分断する分厚い壁が現れ、ルシファーが勢いよくぶつかる。
「けっ、おまえらの相手はこの俺様よぉーーー!」
こうして四魔将とベリアルの壮絶な戦いの火蓋が切って落とされた。
四魔将が一瞬ベリアルを睨むも、直ぐに軽笑する。
「はぁあ?アンタ1人で倒せる気ぃ?キャハハッ、バカじゃないの?」
「アハハ、お腹がよじれるわ。」
「たっぷりと、可愛がってあげないとね…?」
四魔将がじんわりとベリアルとの距離を詰める。
「けけっ、誰が一人だって?」
するとベリアルの後ろから城中の魔族と魔獣の軍勢が現れた。ベリアルが勝ち誇った顔をするが四魔将は余裕たっぷりの表情だった。
「なんだ?気色悪りぃな…。」
ベリアルが疑問に思っているとアスモデウスが軍勢に呼びかける。
「お前達、やっておしまいぃ!!」
軍勢の一人がベリアルに向けて発砲する。しかし、ベリアルをかすってルシファーに目掛けて攻撃が飛び、彼女はそれを剣で防ぐ。
「何をやっているのだ、おまえたち!」
「そうよ、無能なノーコンね!ちゃんと当てなさいよ!!」
発砲してきた魔族が彼女達に向かって微笑する。
「……そうですね、外すなんて本当にノーコンだな。」
今度は銃口をルシファーに向ける。
「えーーっ、うっそーー!!信じられない」
「馬鹿な、おまえ達に洗脳をかけてベリアルの洗脳を上書きしたはず…!?」
四魔将の2人が驚愕した様子だ。どうやら彼女達も創造魔法で城内の魔族達に洗脳をかけ、ベリアルの洗脳を上書きしたがそれが上手くいってなかったようだ。
「教えてやろうか?貴女たちの洗脳上書きは失敗してたんだ。」
「洗脳を解除するだけの結果になった。ここにいる皆は己の意思で戦っている。」
軍勢の中のメイドと思わしき魔族の姉妹も口を開く。
「我々はハーデス様の意思を継ぐもの。力で支配する時代は終わりですよ。」
「そうよ、いつもコキ使って私達をゴミのように扱う生活にもうウンザリだわ!」
「くそっ、ゴミ屑風情が……!」
ルシファーが怒りをあらわにしている。その隙にベリアルが突撃命令を下す。
「おまえら、イクぞぉーーー!!」
「「おおぉーーー!!」」
「くっ、舐め腐りおって。」
「私達四魔将の実力、みせてあげるわ。」
「いまさら後悔してもおそいんだからねぇーー!」
「遺言のご用意は宜しいですか?」
四魔将は飼っている狂暴な魔獣達を呼び寄せると軍勢に突撃する。こうして四魔将とその他城内の魔族全員による熾烈な戦いが始まった…!
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