音楽無双――おかしな世界に転生したボクはSランク

結木 夏音

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第一章

005:目覚めました、ここは病院ですか?

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【Side:主人公】


カーテンの隙間から漏れる朝日が顔を照らし、眩しさのあまり目が覚めた。


「ん~。………あれ、ここは?」


ボクはベットから上体を起こして周囲をキョロキョロする。天井も壁も白。どうやら少々広めの1人部屋にいるようだった。

ベッドから抜け出そうと動いたら腕に刺されていた点滴の管が引っかかった。



「病院、だよね………?」


確かめる様にボクは呟いた。

今世では『男性保健センター』には行ったことがあるけど、病院には行ったことがない。


男性保健センターでは流行病のワクチン接種や簡単な検査、電話一本でどこぞの病院からドクターを手配してくれる等、男は手術やレントゲン、MRI、CTみたいに施設的な問題がない限り病院に行く必要がないんだ。


ボクの場合、前世の知識から此処が病院であると察することが出来た。前世では小学生の時に入院することがあったし、救急車で運ばれたこともあった。友人のお見舞いで病院に行ったこともある。大体、どこの病院も病室というのは似た様な作り、設備が整えられているものだよね。



ボクは次こそベッドから完全に抜け出して部屋のカーテンを開けた。

当然であるが、ボクの知っている建物は一切ない。

下の方には沢山の車が止まっている。病院の駐車場だろうね。

再び前を向くと綺麗な窓ガラスに自分の顔が薄っすらと映っている事に気が付いた。



「本当に転生したんだ……」


顔を触りながら改めて自分が転生したことを確認する。

以前の自分と顔が全然違う。自分の手を見れば、いつもの自分の手である筈が何故か小さくも見える。前世で28歳だったボクの手と、13歳の今の手を比較して同じなわけがないか。


肌が綺麗だな………。前世では曲がり曲がって三丁目に向かっていたシワカサ肌が、今は色白で滑らかな珠肌である。

夢じゃないよね、現実なんだよね。

頬っぺたを抓ってみたら……



いひゃいよ痛いよ~」


――痛みを感じる。それに此の部屋のバニラみたいな匂いの芳香剤の香りだって確りと分かる。

これを現実と言わずして何というのだろうね。

夢だったら、五感をここまで知覚するなんて出来ない筈だ。フルダイブ型のゲームなんて、以前ボクがいた地球には存在しなかった。


であれば、自分は『転生した』と結論付けて問題ないと思うんだ。



それにしても、ボクは今世の余りに整った顔立ちに見惚れてしまう。

ボクって、こんなにも『イケメン』だったんだね。知らなかった。

自分から自分へのサービスで窓ガラスにニコリと微笑んでみる。



「なんて、綺麗な笑顔なんだろう………」


前髪をかき上げてキリッした表情をすると、キラキラとしたエフェクトが流れ落ちていくように見える。

調子に乗って様々なポージングを決めてみる。さながらモデル気分だ。


凄いな、Sランク男性………。ボク自身の事だけど、なんか新鮮な気分で何時間でも自分を見ていられる。



ちなみに、別に頭がおかしくなったわけじゃないよ。寧ろ、今のボクは前世の記憶と今世のボクがちゃんと記憶が整理されたようでクリアに深くまで物を考えられる。間違いなくボクの脳は拡張されて大幅なバージョンアップに成功したみたいなんだ。

同じ魂を持つ人間同士だからか何なのか知らないけど、違和感なくどちらも自分だと受け入れられているよ。



「こんなインテリ風なポーズはどうだろう」


ベットで足を組んで某IT社長の様な決めポーズをする。

そんで少し首を傾げて挑発的な笑みをしてみる。



「うん、凄く格好良くて『超イケメン』だ。ブラボーッ!!」


思わず自分で自分に手を叩いて称賛の拍手をしてしまう。

ハーフという事もあって日本人離れした綺麗な顔立ち。顔は小顔で中性的な女性寄りの美顔。

万国共通で気に入られそうな圧倒的なイケメンな気がする。甘いマスクとはこういう顔の事を言うんだろうね。

前世では絶対に自分の周りには存在しなかった超絶イケメンだ。


右目の下にある泣き黒子がセクシーだよ。13歳にしてこの色気。将来を馳せると末恐ろしいもの感じる。大人になったら本当にどうなるんだろう。なんか凄く楽しみだ。



「ヤバイよ、幸せ過ぎるッ、自分がこんなにもイケメンだなんて。ヤッタ、ヤッターッ!」


気分は最高頂!!もしここが家なら今日は赤飯だったのにな。

ボクはベッドの上で泳ぐようにバタバタして独りではしゃいだ。


そして、イケメン繋がりで思い出してしまった。



「そういえば、我が黒歴史………ッ!」


ボクはこれまでの表情とは一転してシリアスな真顔でそう呟いていた。

顔から微笑みが削がれ落ちて行ったよ。

気分は最底辺まで一気に垂直落下した。転がり落ちるなんて軟なもんじゃない。



「男性アナウンサー、………藤原、優斗ォオーッ!」


前世の社畜時代のように、瞳に影が差した。


実はさ、この日本では男性は女性と結婚していてなお『真実の愛』を同性の者に捧げることを美徳としているんだ……。

それも国が強制的に1人の女性と結婚を『義務化』させざるを得ない程に男性同士の恋愛は珍しくないんだよ。


もし異性と望んで結婚するような男性がいたとすれば、それはビッチか詐欺士か、贅沢な生活の為……所謂、お金の為なんだ。


まぁ、全員が全員とは思わないけど、それくらい異性間での結婚はこの日本だと色々とあるんだよね。前世も今世も形は違えど、なんとも人間とは業が深い生き物なんだろうね。



そして、今のボクは『ノーマル』になりました………。

前世の記憶を思い出した結果、『ノーマル』になったんだよ。本当だよ!




「あ、ぁ、ぁ…………」



大切な事だからもう一度言うけど、ボクは『ノーマル』になったんだッ!

布団にくるまってボクは震えた。(ガクブル)



前世で海外出張した際、とある男性(心は乙女)に追い掛け回され警察沙汰になった事があるんだ。

あの時は、本当に危なかった。主にボクの下半身の後ろにある小さな聖域が。

あの夜、あの道に偶然通りがかってくれた人がいなければ………。



「アアァァァア゛ーーーーッッッ!!」


ボクは頭抱えて喉が枯れんばかりに布団の中で叫んだ。

前世の記憶を思い出したのは嬉しいけれど、こんな恐怖の記憶まで思い出したくなかった……。

ボクを転生させた存在が神か誰か知らないけど、都合良く消しておいて欲しかった。


言っておくけど、ボクだって恋愛や結婚というのは、年齢や国籍、性別を問わず自由だと思うよ。

でも今の僕は何度も言っているけど、『ノーマル』なんだ………。




「ううぅぅぅ、早く家に帰ろう。………金庫にある禁断の腐敗物をほろぼさなければッ!」


ボクはバサッと布団を跳ね飛ばして枕元に置いてある卵型のナースコールを掴み取り、ボタンをポチッと押した。

これで数分もしたら、天使なナースがやって来てボクの傷付いた心を癒してくれる。

そして、さっさと退院するんだ。腐敗物は、全て浄化だーーッ!





◆◆◆◆◆





『はい、こちらナースステーションです』


あれ、枕側の壁から声がする。この複数の穴が空いた所から聞こえているのかな。

なんだ、ナースコールを押せば直ぐ来てくれる訳じゃないのか……。前世と違うな~。



「えっと、三井遥です。今しがた起きたのですが」


ボクは正座して壁に話し掛ける。ある意味シュールな光景だ。

なんか、前世でToutubeを撮ってたのを思い出す。

初めて撮った時は正直恥ずかしかった。だって、カメラやマイクを使って独り言の様に話したり、盛り上がったり、歌ったりしてたんだよ。

ボクは慣れるまでちょっと時間が掛かった。



『私は竹山と申します。三井様、目を覚まされたのですね。ナース一同いちどう、心よりお喜び申し上げます』

「これはこれは、ありがとうございます………」


少々丁寧な言い回しに違和感を覚える。『ナース一同いちどう』だなんて大げさだな、と思うのはボクだけだろうか。思わず、壁にお辞儀してしまったよ。



「それでは早速で申し訳ないのですが、退院手続きをして頂きたいのですが」

『なりません』

「……………え?」

『受けて頂かねばならない検査が複数御座います』

「………………」

『ご理解の程、よろしくお願い申し上げます』

「…………えっと、断ることは」

『不可能です』


ボクの願いは早々に砕け散った。

出来る、出来ないじゃなくて、『不可能』って言われたらもうどうしようもないよね。

脳裏に『監禁』というワードが浮かぶけど、検査の為なら仕方ないのかな? それとも、この日本の病院『ならでは』なのかな? 良く分からん。

でも、案外不可能って言われても交渉の余地ってあるんじゃないかな。



「そこを曲げて何とか。実は、ボクには可及的速やかに家へと帰らなければならない非常に重要な用件があるのですが……」

『存じ上げております』


なん、だと………ッ!!

ボクは竹山さんからハッキリと言われた言葉に、冬に冷水を浴びせられたような気分となって震えた。


竹山さん、あんた一体何者なんだい。なんでボクの家の金庫の中を知っているのッ!?。



藤原さんのセクシーなアンナ姿やコンナ姿の(元)コレクショングッズが第三者に全て把握されているなんて………。恥ずか死ぬる、切腹ものだ!!


もしや只のナースじゃないのかな。忍者か!?



ボクはこの精神の動揺を隠し、冷静な状態を装って話を進める。



「その、竹山さんは…………『見た』のですか?」

『いえ、伺っております』

「なん、だと………ッ!」


ボクは次にはムンクの叫びの様な表情をして驚きの余り思った事を口に出してしまった。

それよりも肝心なのは竹山さんが『見た側』ではなく、『聞いた側』という事である。これは他の人にまで知られているという事だろう。



「ボクは今後、どうすれば良いのでしょう」


ボクはまるで神に祈り、懺悔するように手を握って言葉を吐いた。心から湧き上がる正直な今の気持ちだった。



「時間が解決してくれます」


これが天の声……神は存在したんだ!

竹山さんはナースでも天使でもなく、『女神』なのかもしれないッ。

ボクの腐った心が浄化されていく。



しかし、次の竹山さんの言葉にボクは冷静さ取り戻した。



『なにぶん家の修理とは得てして時間が掛かるものです。暫くはこの病院を家だと思って入院なさってください』

「ん………家の修理?」

『左様で御座います』

「なんで、家の修理?」

『申し訳ございません。三井様は御存じありませんでしたか?』

「ごめんなさい。何を指して話されているのか良く分かりません」


いや、本当に………。

一体全体どういうこと。我が家は修理が必要なレベルで何かあったのッ!?



『では、このままお話させて頂きます』



それから竹山さんから聞いたことはボクが家で意識を失う前にあった話と、ボクが眠っている間の話だった。


結論から言えば、ボクが帰る事が不可能な理由は我が家が『現在工事中』で人が住める状態ではないからだった。


どうやら大福で窒息死しそうなボクを助けに来てくれた男性護衛官たちが家の中を彼方此方あちこちブッ壊してしまったらしい…………。まぁ、ボクの目の前でもリビングの扉が消滅させられてたもんね。

そんで今はタワマンの管理会社が間に入ってくれて建設業者に依頼し、修理作業が進められている状態なんだってさ。


竹山さんから請求書はボク宛ではなく男護だんご機関――男性護衛官が所属する公安組織――の方に行くから『ご安心下さい』と言われた。

そして、今いる場所はやはり病院施設だった。ただ驚いたことにボクは丸2日も此処で眠っていたらしい。

ボクの寝ている間にも色々検査されたようだけど、男性護衛官がいる時以外は一切体に触れてないから、ここでも『ご安心ください』と言われた。



「なるほど。丁寧にご説明頂き、ありがとうございました。また色々とお世話になったようで、重ね重ねありがとうございました」

『構いません』

「この後、ボクはどんな検査を受けるのでしょう」

『様々ありますが、先ずドクターを三井様の部屋に向かわせますので少々お待ちいただけますか』

「分かりました。よろしくお願いします」


どうやら先ずはお医者さんが診に来てくれるようだ。ワクワクする。

どんな女医が来てくれるんだろう。この日本では美女が多いのは知っているからね、非常に楽しみだ。


ちなみに、もう家の金庫は諦めた。少なくとも、退院してから家に帰ってから浄化作業に取り掛かっても間に合うだろう。

それにタワマンの管理会社が手配した建設業者は優良みたいだし、ボクの服の匂いくらいは『クンカ、クンカ』嗅ぐかもしれないけれど、流石に金庫の開錠を試みるなんてしない筈だ。



そんなことを考え腕を組んでいると、病室のスライドドアからノックする音が聞こえた。

ボクは姿勢を正し、緊張した面持ちで「はい、どうぞ」と告げるとドアが少しずつ開かれていった。

このとき、何故かボクの脳内には世界的有名映画――星間大戦争のBGM『インペリアル・ロード』という行進曲が聞こえてきた。


相手の姿形が徐々に見えて来ると、まるでスローモーションの様に時間が長く感じる。



「………………」


「プシュ~、スゥー、プシュ~、スゥー」


「………………ッ!?」


ボクはギョッとして相手を見つめ、自分の目を疑った。

だって心待ちにしていた『白衣の美女』がいなかったんだもん。

そこにいたのは…………





――――『宇宙服』に身を包んだ誰かだった。





ボクって、病院にいるつもりで、宇宙ステーションか、航空宇宙局にでも来たのだろうか。ここ、日本だよね…………?




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