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4月21日。眠れなくなってから今日で11日目。
一説によると不眠14日目で人は死ぬらしい。つまり僕は3日後には永眠する。
嫁と子供を置いて死ぬなんて嫌だ。そう思うほど、夢から遠ざかる。
4月22日。12日目。
出社してみた。眠るための苦肉の策だ。
デスクにつくと、早速上司が睨んできた。
「10日も休むなんてよっぽど死にたいらしいな」
4月23日。13日目。
幻覚が見える。虹色の動物達が優雅に泳いでいる。画材を買ってきてそれらを描いた。芸術作品として評価されるかもしれない。家族の生活の足しになるかもしれない。
4月24日。最期の日。
今日は家族と過ごす。妻が気を利かせ、手作りの料理をテーブルいっぱいに並べてくれた。楽しく最期を迎えるのだ。
妻が突然クラッカーを弾いた。
「ドッキリ大成功! あなたが口にするもの全てに、カフェイン錠剤を仕込んでいましたー!」
「ドッキリかよ! びっくりしたよ!」
僕は勢いよく倒れた。
おやすみ。
一説によると不眠14日目で人は死ぬらしい。つまり僕は3日後には永眠する。
嫁と子供を置いて死ぬなんて嫌だ。そう思うほど、夢から遠ざかる。
4月22日。12日目。
出社してみた。眠るための苦肉の策だ。
デスクにつくと、早速上司が睨んできた。
「10日も休むなんてよっぽど死にたいらしいな」
4月23日。13日目。
幻覚が見える。虹色の動物達が優雅に泳いでいる。画材を買ってきてそれらを描いた。芸術作品として評価されるかもしれない。家族の生活の足しになるかもしれない。
4月24日。最期の日。
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妻が突然クラッカーを弾いた。
「ドッキリ大成功! あなたが口にするもの全てに、カフェイン錠剤を仕込んでいましたー!」
「ドッキリかよ! びっくりしたよ!」
僕は勢いよく倒れた。
おやすみ。
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