初期スキル《魔導精暴》で世界一の魔導士である大賢人を目指そうと思います

七瀬ねこ男

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第1章:旅立日ち、そして怒涛の1日

第7話 おやすみ

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結局俺はレべリア帝国軍の人に紹介してもらったレべリア帝国の宿で一晩泊まることになった。



なぜウリエル王国近衛兵団がいきなりレべリア帝国軍と俺が喋っている時に来たかをユリスに聞くと、ウリエル王国近衛兵団がレべリア大森林の魔物の討伐をしに来た時、俺とレべリア帝国軍が喋っているところをたまたま見つけ、俺とユリスは友達の関係だから念のため、レべリア帝国軍に俺を放せと要求したとのことだ。



一応レべリア帝国とウリエル王国は敵対国だからレべリア帝国軍の人たちが焦っていたのはその影響らしい。



ユリスにはレべリア帝国の宿で寝て良いと言われたので一晩泊まることになった。

確か部屋番号は083だったよな……………



あった!

開けよう!!



「あぁーん?

あんた誰じゃあぁー?」



え、なにこのヤンキーづらしたおっさん。

俺、部屋番号間違えたのかな?



「チッ……………ガキは来るなよな!

たく………最近の若いのは部屋の場所すらも分からんのか」



あ、もしかしておっさん、あんた老害系ですか?

まぁいいや。



部屋番号をもう一度見よう。

……………やっぱり083なんだよな。



もしかしてこのおっさんが間違えているのか?

でも、そんなこといったら怒られそうだし…………



「おい、早く出てけぇや。

ぶち殺されてぇーのか?

あぁーん?」

「いや、あのこれ」

「あぁーん?」



俺は部屋番号が書かれてある紙を老害おっさんに渡した。



「……………あんた、まんまと騙されたなぁー。

これ、有名な詐欺だぞ。

本当は部屋なんて用意それてねぇーんだ。

金だけ取る悪質な詐欺だよ。

仕方ねぇーな。俺の部屋に泊めてやるよ。

特別だぞぉー?

この俺様と一緒に寝れるんだからな」



え、詐欺?



「でも、レべリア帝国軍の人はOK言ってくれましたし……………」

「それはレべリア帝国軍の人だろぉー?

この宿の主さんが詐欺をすればそんなの関係なくなるって話だぁー」



そ………んな。

俺は一晩中。



老害おっさんと過ごさなきゃいけないのか。

しかもこの人、自分が偉い立場と思っている。



この老害おっさんのどこが偉大なのかがよくわからん。

でも、野宿よりかはマシか。



早く寝よう。

そして俺は老害オッサンのくっさい匂いに耐えながら寝た。



朝起きた時はグッドモーニングなんてレベルじゃなかった。
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