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2-1.じゃあ君のために姉になるよ
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「どうしたんだよ、そんなに疲れ果てて・・・」
僕は友人の変わり果てた姿を見て、驚きを通り越して悲しくなった。
「もう、いいんだよ。俺は疲れた。気にしないでくれ。時間が経てばなんとかなるだろう」
疲れきった表情で無理に作る笑顔。
僕は胸を刺されたような感じがした。
なんとかしてあげたい。
だって小学校から親友の友人は
失恋でこんなに落ち込んでいる・・・
10も年上の女は友人が大学に入学した途端に新しい男を見つけた。
友人はその女の為にがんばって難しい大学に入ったのに。
女は友人に言った。
「私、頭いい人、苦手みたい」
ひどい話だ。
いい大学に行くよう言ったのは、その女だったのに。
僕は言った。
「・・・・・大学、全然行ってないんだろう。
せっかく、あんなに勉強して入ったのに」
友人は目を宙に浮かせて言う。
「もうちょっとしたら行くよ。どうしても行く気にならなくて。
行こうと思って電車乗ると頭がぐらぐらするんだよ」
「そんなにひどいのか・・・」
友人は真面目なのだ。
そんな友人をこんな目に合わせて・・・・
いくら、姉貴でも許せない。
そう。友人をふった女とは僕の年上の姉貴なのだ。
「あんなに僕にK大に入れって言って、入ったら僕の同級生を男にしちゃうんだから。
ひどい人だね・・・」
そう言うと友人は黙り込んでしまった。
しかし、
僕にはアイデアがあった。
「ちょっと・・・・トイレ借りるよ」
僕は家から持ってきた姉貴のランジェと服をトイレの中で着替えた。
パンストも穿き、ヒールも履いた。
手際よくメークもした。
実は僕には女装の癖があって、いつも姉になりたかったのだ。
だから、姉になるのには自信があった。
馬鹿げたアイデアだけど、僕はただ友人を慰めたかったのだ。
僕は友人の変わり果てた姿を見て、驚きを通り越して悲しくなった。
「もう、いいんだよ。俺は疲れた。気にしないでくれ。時間が経てばなんとかなるだろう」
疲れきった表情で無理に作る笑顔。
僕は胸を刺されたような感じがした。
なんとかしてあげたい。
だって小学校から親友の友人は
失恋でこんなに落ち込んでいる・・・
10も年上の女は友人が大学に入学した途端に新しい男を見つけた。
友人はその女の為にがんばって難しい大学に入ったのに。
女は友人に言った。
「私、頭いい人、苦手みたい」
ひどい話だ。
いい大学に行くよう言ったのは、その女だったのに。
僕は言った。
「・・・・・大学、全然行ってないんだろう。
せっかく、あんなに勉強して入ったのに」
友人は目を宙に浮かせて言う。
「もうちょっとしたら行くよ。どうしても行く気にならなくて。
行こうと思って電車乗ると頭がぐらぐらするんだよ」
「そんなにひどいのか・・・」
友人は真面目なのだ。
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いくら、姉貴でも許せない。
そう。友人をふった女とは僕の年上の姉貴なのだ。
「あんなに僕にK大に入れって言って、入ったら僕の同級生を男にしちゃうんだから。
ひどい人だね・・・」
そう言うと友人は黙り込んでしまった。
しかし、
僕にはアイデアがあった。
「ちょっと・・・・トイレ借りるよ」
僕は家から持ってきた姉貴のランジェと服をトイレの中で着替えた。
パンストも穿き、ヒールも履いた。
手際よくメークもした。
実は僕には女装の癖があって、いつも姉になりたかったのだ。
だから、姉になるのには自信があった。
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