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第17話
しおりを挟む柊生の家に着いた。
「おじゃまします」
「どうぞどうぞ」
家に入る時電気はどこもついておらず真っ暗だった。
「誰もいないの?」
「うん、殆どいないって前言わなかったっけ?」
「言ってたけど、夜もいないんだ」
「俺んちここ以外にも家があってさ、両親はそっちにいる事の方が多いんだよね。姉貴は多分今頃飲み歩いてるし」
「そうなんだ」
家が他にもあるって柊生のうちは相当お金持ちなのか?確かに柊生の家は立派な一戸建てだ。でもこの状況で誰もいないとなると‥‥。
「じゃあ早速だけど一緒にお風呂入ろ?」
「えっ?」
私が荷物を置いて座った瞬間に言ってきた。
「早く行こ?」
ポカンとする私は手を引っ張りお風呂場まで連れて行かれた。
「ちょ、ちょっと待って!一緒は無理だよ」
「なんで?俺たち付き合ってるんだしいいじゃん」
「そうだけど‥‥流石に恥ずかしいよ」
「電気暗くするからさ、お願い!」
柊生はもう待ちきれないといった様子で私の目を見つめる。
「‥‥わかったよ。じろじろ見ないでよ」
「やったぁ!」
柊生はそう言うと、完全に真っ暗にならないように廊下の電気だけ付け、脱衣所と浴室の電気を切った。
「脱ぐからあっち向いて」
「俺も脱ぐし全然見えないから大丈夫だよ!お湯今貯めてるから、ももちゃん先に洗って浸かっておいてもいいよ」
「そうだね、じゃあそうする」
私は柊生の言う通り先に入り頭と体を洗うと湯船に浸かり柊生に声をかけた。
「やばっ!ももちゃんこんな真っ暗でよく洗えたね」
「うん、なんとか」
柊生が体を洗っているが暗さと湯気でよく見えない。
「俺も洗えたから浸かるね」
「じゃあ私先に上がるよ」
私がそう言い湯船から上がろうとしたら柊生に引き止められた。そして柊生も湯船に入ってきた。
「一緒に入ろって言ったじゃん」
「‥‥うん」
先程までは見えないからと思って油断していたが、同じ湯船に浸かり、それも二人で入るには少々狭く体が触れる。意識しないようにしていても体が触れている部分に全神経がいってしまう。
「ももちゃん」
柊生はそう言うと、ぐっと体を寄せ、キスをしてきた。
「柊生‥‥?」
「ごめん、我慢出来なくて」
柊生は狭い浴槽の中で体操座りしていた私の脇を持ち、自分の上に跨るように乗せた。
「当たってるよ‥‥」
「知ってる」
柊生はそう言いながら徐に私の胸を両手で掴み揉んだ。
「あっ//」
「やばい、可愛い‥‥」
この時私もスイッチが入ってしまった。
柊生は私の首筋を舌でなぞりながら口を下に向かわせていく。
「はぁ‥‥はぁ‥‥」
私の息は荒くなっていた。
そして柊生が両手で私の胸を掴みながら、その先端を舌で弾いた。
「あっ//」
その瞬間体がビクッとなった。
「もっとしてほしい?」
「‥‥うん」
私はすごく感じていた。柊生が年下なのを忘れてしまうほど男を感じていた。
柊生は私の胸の先端を口に含み舌で転がした。
「もう我慢出来ないかも‥‥」
柊生はそう言うと私の腰を持ち少し浮かせると、自分の硬くなった物を入れた。
「あっ//んっ//はぁ‥‥」
「やばい、ももちゃん気持ちいい‥‥」
「私も‥‥んっ‥‥やばい」
柊生が動く度に体がじーんと麻痺するような感覚に襲われる。
「ももちゃん‥‥い、い‥‥」
そして柊生は果てた。
私たちはしばらく放心状態になっていた。
「のぼせちゃったね」
私がそう言うと柊生は笑っていた。
シャワーで体をもう一度洗い、上がった。不思議な事にさっきまであれだけ恥ずかしがっていた私だったが平気になっていた。
「ももちゃんってさ、本当ずるいよね」
「なにが?」
「さっきしたのに、ももちゃんの体見るとまたしたくなる」
「もう、変な事言わないでよ」
と言いつつも私も無意識に柊生の体を見てしまっていた。
「今日はよく寝れそうだよ」
「そうだね」
そして柊生は私にお姉さんのパジャマを貸してくれた。
「もちろん隣で寝てくれるよね?」
柊生がベットに入り、布団をめくって言った。
「うん、いいよ」
私がそう言うと嬉しそうに笑う柊生。
普段は可愛いのに、あの時とのギャップが少し癖になりそうだった。それと同時に自分は淫乱なのではないかと不安にもなった。
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