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男尊女卑
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「違っ‼」
「私は悪魔なんだろう? それなら私の子を孕むお前は私の花嫁、悪魔の花嫁だ」
(うん。悪魔の花嫁、美形なこいつにハマってるね)
現世ではきっとこの発言は問題だろうが、中世ならばまだ作られていないから問題ないはずだ。
「んっんっちがっ違うっ! くっ、んっお前が、あっあっ! つ、まっおんっなっああああっ‼」
(こだわるなあ。男ってことにプライド持ってるタイプなのかな。それとも妻にやり返されてることが嫌なの?)
反省する素振りが全く見えない理由は分からないが、この男の役に立たない誇りなどバッキバキにへし折らなければならない。
私の男運に糞男のプライドなど必要ないのだ。
掴んでいた前を放し、腰の動きをゆっくりにして男がしっかり私の言葉を理解できるようにする。
「妻? 馬鹿だな、そんなこと気にして」
「っ?!」
快楽と反抗心に歪んでいた男の顔が、茫然としたように呆けた。
「な、に? 私の妻を……」
(私の? 自分のモノ扱いねえ。その癖大事にしないなんて、本当に糞だな)
「お前の妻などどこにもいない」
「何をしたッ?!」
「悪魔の子を孕むお前に、妻など最初からいらなかった」
いっちょまえに絶望したような顔をしている男がムカつき、ひっくり返して四つん這いにさせ、思い切り腰を打ち付けた。
「ぐあっ! アッアッアぁあああっ! つよっ! やめっやあっあぐっあんっんんんんっ‼」
ぱんっぱんっ! と肌と肌がぶつかり合う音と卑猥な湿った音が倒錯的で気分が上がって来る。
「あっあっあっああんっやあっああーっ‼」
男の体が上手に快感を拾い始めたからか、私も気持ち良くなってきた。
快感がどんどん高まっていくが、果たして私のモノのようなそうでないような私は射精出来るのだろうか。そうふと疑問に思った途端、先っぽが男の奥をこそげるように抉った。
「やあああああっ‼」
一際高い声を上げて男が精を放つ。
またか、と思って全身を痙攣させている男の腹の下を覗いてみると、絨毯の上は何かさらりとした液体で濡れていた。
(これ精子じゃないな。潮吹いた? おもらし?)
男が中で逝ったのだと気付き、達成感に溢れた。
しかしここで終わっては単にこの男を気持ちよくしてあげただけだ。
(こいつがこの人を抱いたのは……今、見える記憶では6回か)
全ての記憶が酷いものしかないので、もしかしたら酷いセックスだけが私に見えて、普通の営みは山ほどしていても私には見えないのかもしれない。
こちらとしても業に関係しない他人様の閨事情など見たくないので別に良いのだけれど。
(とりあえず、私が6回イクまで犯そうっと)
頭の上に腕を伸ばして両手を組んだままぐったりと上半身を横たえ膝立ちしている男は、私自身がねじ込まれたままの尻だけをこちらに向けている。
とんでもなくエロい姿だ。
意図せず煽られて、ノリノリになって男の骨盤を両手で掴んで再び腰を振った。
「なっ?! やっもっもうっ逝っ! いった! 逝ったからぁぁぁあああぁっ! もっだめっやああっああああっ‼」
思うように力が入らず弛緩している男の尻を叩く。
ぱんっ!
「ヒッ‼」
突然の刺激に、羨ましいほどのプリケツにびくりと力が入る。
(あ、気持ちいい)
「そうだ、淫らに私を咥え込んで満足させろ」
尊大な糞男を上回る糞な振る舞いをするよう意識しつつガツガツと中を掻きまわし、男の尻が緩んだら平手で叩くのを繰り返す。
(この平手打ちは美少女シャンティちゃんの分だ!)
「ヒんっ! んっんっんうっも、ヒッ‼ もうっアッアッあああっだめだっだめえっ‼」
男の中が私を飲み込むようにうねり、それにつれて男の腰がガクガクと激しく前後に揺れ始める。
もう自分の意思では止められないし止めようとも思っていないようだ。
駄目だと言いつつ私の動きに合わせるように前後に腰を動かし、嬌声を上げる男には以前の冷徹な空気はどこにもない。
ぎゅんぎゅんと絞められて、私も体の奥から何かがせりあがって来るのを感じた。
(きっとこれが射精感だな)
得難い体験に感激しつつ、快感の頂点を目指して激しく腰を振る。
「んんあああああぁああっ‼ ゆるしてっも、ゆるしてぇええぇッ!」
喘ぎ声というより悲鳴に近い声を上げ始めた男の尻の奥に、思い切り己を突き刺したのと同時に、せりあがってきた何かが体から出ていくのを圧倒的な快感と共に感じた。
(男のオーガズムも気持ちいいんだなあ)
快感の余韻が背筋をぞくぞくさせるのを噛みしめるように味わいながら、男の後孔からずるりと自分を引き抜く。すぐさまトロリとした何かが孔からこぼれてきたので、咄嗟に指で塞いだ。
「んうっ」
びくりと男の尻が動くのを止め、近くに転がっていた下履きをそこに押し当てる。
(えっと――こいつは何て言って終わらせたんだっけな?)
「……子種をこぼすなよ。しっかり孕め」
(ほんっとうに最低だな)
自分(前世)の言葉に呆れ果て、大きくため息を吐いたのと同時に、男の体が横倒しになった。
どうやら失神してしまったようだ。
「私は悪魔なんだろう? それなら私の子を孕むお前は私の花嫁、悪魔の花嫁だ」
(うん。悪魔の花嫁、美形なこいつにハマってるね)
現世ではきっとこの発言は問題だろうが、中世ならばまだ作られていないから問題ないはずだ。
「んっんっちがっ違うっ! くっ、んっお前が、あっあっ! つ、まっおんっなっああああっ‼」
(こだわるなあ。男ってことにプライド持ってるタイプなのかな。それとも妻にやり返されてることが嫌なの?)
反省する素振りが全く見えない理由は分からないが、この男の役に立たない誇りなどバッキバキにへし折らなければならない。
私の男運に糞男のプライドなど必要ないのだ。
掴んでいた前を放し、腰の動きをゆっくりにして男がしっかり私の言葉を理解できるようにする。
「妻? 馬鹿だな、そんなこと気にして」
「っ?!」
快楽と反抗心に歪んでいた男の顔が、茫然としたように呆けた。
「な、に? 私の妻を……」
(私の? 自分のモノ扱いねえ。その癖大事にしないなんて、本当に糞だな)
「お前の妻などどこにもいない」
「何をしたッ?!」
「悪魔の子を孕むお前に、妻など最初からいらなかった」
いっちょまえに絶望したような顔をしている男がムカつき、ひっくり返して四つん這いにさせ、思い切り腰を打ち付けた。
「ぐあっ! アッアッアぁあああっ! つよっ! やめっやあっあぐっあんっんんんんっ‼」
ぱんっぱんっ! と肌と肌がぶつかり合う音と卑猥な湿った音が倒錯的で気分が上がって来る。
「あっあっあっああんっやあっああーっ‼」
男の体が上手に快感を拾い始めたからか、私も気持ち良くなってきた。
快感がどんどん高まっていくが、果たして私のモノのようなそうでないような私は射精出来るのだろうか。そうふと疑問に思った途端、先っぽが男の奥をこそげるように抉った。
「やあああああっ‼」
一際高い声を上げて男が精を放つ。
またか、と思って全身を痙攣させている男の腹の下を覗いてみると、絨毯の上は何かさらりとした液体で濡れていた。
(これ精子じゃないな。潮吹いた? おもらし?)
男が中で逝ったのだと気付き、達成感に溢れた。
しかしここで終わっては単にこの男を気持ちよくしてあげただけだ。
(こいつがこの人を抱いたのは……今、見える記憶では6回か)
全ての記憶が酷いものしかないので、もしかしたら酷いセックスだけが私に見えて、普通の営みは山ほどしていても私には見えないのかもしれない。
こちらとしても業に関係しない他人様の閨事情など見たくないので別に良いのだけれど。
(とりあえず、私が6回イクまで犯そうっと)
頭の上に腕を伸ばして両手を組んだままぐったりと上半身を横たえ膝立ちしている男は、私自身がねじ込まれたままの尻だけをこちらに向けている。
とんでもなくエロい姿だ。
意図せず煽られて、ノリノリになって男の骨盤を両手で掴んで再び腰を振った。
「なっ?! やっもっもうっ逝っ! いった! 逝ったからぁぁぁあああぁっ! もっだめっやああっああああっ‼」
思うように力が入らず弛緩している男の尻を叩く。
ぱんっ!
「ヒッ‼」
突然の刺激に、羨ましいほどのプリケツにびくりと力が入る。
(あ、気持ちいい)
「そうだ、淫らに私を咥え込んで満足させろ」
尊大な糞男を上回る糞な振る舞いをするよう意識しつつガツガツと中を掻きまわし、男の尻が緩んだら平手で叩くのを繰り返す。
(この平手打ちは美少女シャンティちゃんの分だ!)
「ヒんっ! んっんっんうっも、ヒッ‼ もうっアッアッあああっだめだっだめえっ‼」
男の中が私を飲み込むようにうねり、それにつれて男の腰がガクガクと激しく前後に揺れ始める。
もう自分の意思では止められないし止めようとも思っていないようだ。
駄目だと言いつつ私の動きに合わせるように前後に腰を動かし、嬌声を上げる男には以前の冷徹な空気はどこにもない。
ぎゅんぎゅんと絞められて、私も体の奥から何かがせりあがって来るのを感じた。
(きっとこれが射精感だな)
得難い体験に感激しつつ、快感の頂点を目指して激しく腰を振る。
「んんあああああぁああっ‼ ゆるしてっも、ゆるしてぇええぇッ!」
喘ぎ声というより悲鳴に近い声を上げ始めた男の尻の奥に、思い切り己を突き刺したのと同時に、せりあがってきた何かが体から出ていくのを圧倒的な快感と共に感じた。
(男のオーガズムも気持ちいいんだなあ)
快感の余韻が背筋をぞくぞくさせるのを噛みしめるように味わいながら、男の後孔からずるりと自分を引き抜く。すぐさまトロリとした何かが孔からこぼれてきたので、咄嗟に指で塞いだ。
「んうっ」
びくりと男の尻が動くのを止め、近くに転がっていた下履きをそこに押し当てる。
(えっと――こいつは何て言って終わらせたんだっけな?)
「……子種をこぼすなよ。しっかり孕め」
(ほんっとうに最低だな)
自分(前世)の言葉に呆れ果て、大きくため息を吐いたのと同時に、男の体が横倒しになった。
どうやら失神してしまったようだ。
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