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転生幼児は友達100人は作れない24
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「おとうさん! おとうさん! ええええええん!」
泣きながらしがみつくテスを抱き上げ、スルトは愛おしげに小さな背中を撫でる。
「大丈夫だぞ、お父さんは死んでないぞ」
「うええぇええぇえ! じんじゃやだぁあっ! おどおざああぇええええんっ!!」
「大丈夫、大丈夫だからな! テスを置いてお父さんは死んだりなんかしないからな!」
「うびゃああぁあぁああん!」
テスを宥めているうちに死に別れる脳内イメージが湧いてきてしまったらしく、スルトまで涙ぐんで来ている。
「テス!」
「おどおじゃあああぁああぁあぁぁん!」
ひしと抱き締め合う父子をぼうっと眺めていると、トールが私の眼の前で膝を付いた。
しっかりと私と目を合わせてくる。
「ティカ、わかったか? 噛んでしまうと一方に何かがあったら番までもが巻き込まれてしまう。だから村では人を噛んで魂を繋げることを禁止しているんだ」
「首の後ろじゃなければいいんじゃない?」
「……そもそも人を傷付けることはいけないことだろ?」
「うん」
「だから噛んじゃ駄目だ。でも魂を繋げて番の命を危険に晒すよりは、体に傷を付けるだけだからまだマシだ。だからスルトの兄は罰労働なんだ」
「……」
「しかし故意にーー事故ではなく、噛みつこうと思って人を噛んだなら『魂を繋げようとした』と見られて罪が重くなる。うなじを噛む本能を抑えられない者は”狂い狼”と見なされるんだ。掟でも愛情でも縛れない者は、追放か死刑でしか対処出来ないからな」
「だったら! テスのおじさんだって、わざと噛んだんだから追放か死刑にならないと駄目でしょ!」
「わざとじゃない。あいつには好きな奴がいるんだ。テスと繋がりたいわけじゃないのは誰もが知っている」
「……」
子供に欲情する性癖の人は今世にいないのだろうか、とか、スルト兄の好きな人まで一族皆に知られているらしいというプライバシー皆無な我が村に慄きを感じたりとか、色々と思わないものが無いわけでは無かったが、納得は出来た。
今世は危険な獣も、村を襲う敵も身近に存在している。そのため村人は自分と一族の存続の為に戦わなければならず、それによって死ぬ可能性は多分にあった。
そんな状況で大事な戦力、マンパワーをむざむざ減らすようなことは出来ない。
アルファがうなじを噛んでオメガと番になることで史上の幸福を得るというのは、前世ではお馴染みの設定だった。一方が死んだらもう一方も生きてはいられないほどの愛によってお互いが繋がるという、何とも胸熱な設定、何ともロマンチックな関係だ。かく言う私も大好きだった。
しかし現状では大変恐ろしいシステムなのだと実感した。
無傷なのに、伴侶が死んだら片割れまでもが問答無用で死んでしまうのだ。致死率100%とはどんな疫病よりも恐ろしい。回避しようと対策するのは当然だと思えた。
「うん、分かった」
大きく頷いた私に、トールは心配そうにちょっと眉尻を下げたが、くしゃりと頭を撫でてくれた。タウカも手を伸ばし、私のおでこをつるんと手のひらで包むように撫でてくれた。
二人には守るべき家族、子どもたちがいる。それを放り捨てることは出来ず、村の掟が罰を下すのならば村人である彼等にとっては、それに従うのが最適解なのだろう。
タウカとトールが何故テスを傷付けた人間に報復をしないのか、その理由が分かった。しかし私の小さな友人を傷付けた人を見逃すつもりは私には無い。
要は、掟を破らないようにしつつ、しっかりきっかり仕返しをすればいいのだ。成人女性として生きていた精神を持つ私ならば簡単なことだった。
ーー今はまだ良い方法が思いつかないけれど。きっと後でひらめくだろう。たぶん。おそらく。
うん、と自分を励ますように自分に向かって頷いてから、私はタウカに向かって両腕を上げた。
抱っこお強請りポーズだ。
「ティカ!」
まんまとタウカの心を鷲掴み出来たようで、我が父は綺麗なオッドアイを潤ませ、すぐさま抱き上げてくれた。
首っ玉にしがみつき、頬を擦り寄せる。
「……」
痛い。
剃り残したらしいタウカの右頬のヒゲが不快だったので、反対側の頬に寄る。
左側はチクチクしなかったので、私は安心して頬と頬をくっつけた。
自分の目の前に映る余計な脂肪などついていない、しなやかなタウカのうなじを見つめる。
剥き出しだ。
私達が住む村は基本的に暖かく、年間を通して貫頭衣と下着くらいしか着ていない。余程寒かったり狩りに行くのでもない限りズボンも履かないし、毛皮を被るのは氷が張るような真冬の一瞬くらいだ。
魔獣狩りに行く一の村の男達を見かけたことがあるが、彼等も貫頭衣にズボンだ。ごく少数、革の小手や脛当てを身に着けている人がいたが、それだけだった。
噛まれてしまったら遠隔無理心中が可能になってしまう、急所が無防備なのは何故なのか。
タウカを含め、呑気すぎる村人たちを放っておけなく思った。危機意識の低い彼等を守り導くのが、今世の私の使命なのではないだろうか。
胸の奥から湧き起こる熱い思いに駆り立てられ、一層強くタウカ首にしがみつく。
「ん? どうした? 俺も大好きなティカ置いて死んだりなんかしないからな」
テスのように、父親の死を想像して悲しくなったのだと思われたようだ。
優しく背中をポンポンされ、やぶさかではない気持ちになったので、そういう事にしておく。
そう言えば、テスの泣き声が聞こえなくなったな、と疑問に思って我が家の扉の方を見てみると、うるうるした目の小さな友人と目が合った。
「ひっく……?」
何とか泣き止んだようだ。
「……」
きょとんとしている。
「……」
「……!?」
「……」
「……ふ……ふえぇえぇん!」
まんまるお目々でこっちを見ていたテスだったが、すぐにハッとして再び泣き出した。
一瞬、何故自分が泣いているのか、理由を忘れてしまっていたらしい。
かわヨ。
思い出してすぐ、気を取り直して改めて泣き出すところも全部が全部愛らしい。
可愛らしい友人と、困っているんだか嬉しいんだか判別できない表情のスルトを眺めているうちに、タウカの背中ぽんぽんにやられてしまい、気が付いたら私は睡魔に意識を刈り取られていた。
泣きながらしがみつくテスを抱き上げ、スルトは愛おしげに小さな背中を撫でる。
「大丈夫だぞ、お父さんは死んでないぞ」
「うええぇええぇえ! じんじゃやだぁあっ! おどおざああぇええええんっ!!」
「大丈夫、大丈夫だからな! テスを置いてお父さんは死んだりなんかしないからな!」
「うびゃああぁあぁああん!」
テスを宥めているうちに死に別れる脳内イメージが湧いてきてしまったらしく、スルトまで涙ぐんで来ている。
「テス!」
「おどおじゃあああぁああぁあぁぁん!」
ひしと抱き締め合う父子をぼうっと眺めていると、トールが私の眼の前で膝を付いた。
しっかりと私と目を合わせてくる。
「ティカ、わかったか? 噛んでしまうと一方に何かがあったら番までもが巻き込まれてしまう。だから村では人を噛んで魂を繋げることを禁止しているんだ」
「首の後ろじゃなければいいんじゃない?」
「……そもそも人を傷付けることはいけないことだろ?」
「うん」
「だから噛んじゃ駄目だ。でも魂を繋げて番の命を危険に晒すよりは、体に傷を付けるだけだからまだマシだ。だからスルトの兄は罰労働なんだ」
「……」
「しかし故意にーー事故ではなく、噛みつこうと思って人を噛んだなら『魂を繋げようとした』と見られて罪が重くなる。うなじを噛む本能を抑えられない者は”狂い狼”と見なされるんだ。掟でも愛情でも縛れない者は、追放か死刑でしか対処出来ないからな」
「だったら! テスのおじさんだって、わざと噛んだんだから追放か死刑にならないと駄目でしょ!」
「わざとじゃない。あいつには好きな奴がいるんだ。テスと繋がりたいわけじゃないのは誰もが知っている」
「……」
子供に欲情する性癖の人は今世にいないのだろうか、とか、スルト兄の好きな人まで一族皆に知られているらしいというプライバシー皆無な我が村に慄きを感じたりとか、色々と思わないものが無いわけでは無かったが、納得は出来た。
今世は危険な獣も、村を襲う敵も身近に存在している。そのため村人は自分と一族の存続の為に戦わなければならず、それによって死ぬ可能性は多分にあった。
そんな状況で大事な戦力、マンパワーをむざむざ減らすようなことは出来ない。
アルファがうなじを噛んでオメガと番になることで史上の幸福を得るというのは、前世ではお馴染みの設定だった。一方が死んだらもう一方も生きてはいられないほどの愛によってお互いが繋がるという、何とも胸熱な設定、何ともロマンチックな関係だ。かく言う私も大好きだった。
しかし現状では大変恐ろしいシステムなのだと実感した。
無傷なのに、伴侶が死んだら片割れまでもが問答無用で死んでしまうのだ。致死率100%とはどんな疫病よりも恐ろしい。回避しようと対策するのは当然だと思えた。
「うん、分かった」
大きく頷いた私に、トールは心配そうにちょっと眉尻を下げたが、くしゃりと頭を撫でてくれた。タウカも手を伸ばし、私のおでこをつるんと手のひらで包むように撫でてくれた。
二人には守るべき家族、子どもたちがいる。それを放り捨てることは出来ず、村の掟が罰を下すのならば村人である彼等にとっては、それに従うのが最適解なのだろう。
タウカとトールが何故テスを傷付けた人間に報復をしないのか、その理由が分かった。しかし私の小さな友人を傷付けた人を見逃すつもりは私には無い。
要は、掟を破らないようにしつつ、しっかりきっかり仕返しをすればいいのだ。成人女性として生きていた精神を持つ私ならば簡単なことだった。
ーー今はまだ良い方法が思いつかないけれど。きっと後でひらめくだろう。たぶん。おそらく。
うん、と自分を励ますように自分に向かって頷いてから、私はタウカに向かって両腕を上げた。
抱っこお強請りポーズだ。
「ティカ!」
まんまとタウカの心を鷲掴み出来たようで、我が父は綺麗なオッドアイを潤ませ、すぐさま抱き上げてくれた。
首っ玉にしがみつき、頬を擦り寄せる。
「……」
痛い。
剃り残したらしいタウカの右頬のヒゲが不快だったので、反対側の頬に寄る。
左側はチクチクしなかったので、私は安心して頬と頬をくっつけた。
自分の目の前に映る余計な脂肪などついていない、しなやかなタウカのうなじを見つめる。
剥き出しだ。
私達が住む村は基本的に暖かく、年間を通して貫頭衣と下着くらいしか着ていない。余程寒かったり狩りに行くのでもない限りズボンも履かないし、毛皮を被るのは氷が張るような真冬の一瞬くらいだ。
魔獣狩りに行く一の村の男達を見かけたことがあるが、彼等も貫頭衣にズボンだ。ごく少数、革の小手や脛当てを身に着けている人がいたが、それだけだった。
噛まれてしまったら遠隔無理心中が可能になってしまう、急所が無防備なのは何故なのか。
タウカを含め、呑気すぎる村人たちを放っておけなく思った。危機意識の低い彼等を守り導くのが、今世の私の使命なのではないだろうか。
胸の奥から湧き起こる熱い思いに駆り立てられ、一層強くタウカ首にしがみつく。
「ん? どうした? 俺も大好きなティカ置いて死んだりなんかしないからな」
テスのように、父親の死を想像して悲しくなったのだと思われたようだ。
優しく背中をポンポンされ、やぶさかではない気持ちになったので、そういう事にしておく。
そう言えば、テスの泣き声が聞こえなくなったな、と疑問に思って我が家の扉の方を見てみると、うるうるした目の小さな友人と目が合った。
「ひっく……?」
何とか泣き止んだようだ。
「……」
きょとんとしている。
「……」
「……!?」
「……」
「……ふ……ふえぇえぇん!」
まんまるお目々でこっちを見ていたテスだったが、すぐにハッとして再び泣き出した。
一瞬、何故自分が泣いているのか、理由を忘れてしまっていたらしい。
かわヨ。
思い出してすぐ、気を取り直して改めて泣き出すところも全部が全部愛らしい。
可愛らしい友人と、困っているんだか嬉しいんだか判別できない表情のスルトを眺めているうちに、タウカの背中ぽんぽんにやられてしまい、気が付いたら私は睡魔に意識を刈り取られていた。
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