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第十八章
戦いの中で-06
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「シロサカ・シュウイチ……いや、ヒューマン・ユニットと呼ぶべきか?」
「どちらでも構わないけれど、君には城坂修一と呼んで欲しいよ」
「シュウイチ、お前はもう終わりだ。大人しくしていれば、私がお前を殺してやろう」
「君らしからぬ事を言う。やはり君は老いたんじゃないか? 昔の君なら、僕を殺すなんて事の為に自分で出張るなどなかった。
君は年を取り、感傷に流される様になったのではないかな」
「否定はしない。私は年老いた。随分と衰えて、ここまで走るのにもだいぶ苦労をした。デスクワークで鈍っている」
「でも、それが嬉しい。僕は君と、こうして一度ゆっくり話をしたかった」
「私もだ。だが、何もかも遅すぎた」
「遅くなんかないさ! 僕がこれから、どれだけでも時間を作ってやる。
勿論これからも君は、統一された国家の軍部で、才能ある兵士を育てる教育者となり得るだろう。
けれど、それはあくまで自衛の為に必要となる軍備だけだ。
君達アメリカ軍の様に、他国の争いへ無駄に介入し、国家警察を気取る必要なんかない、そんな平和な世の中を作り上げようとしているんだよ、僕は」
「いいや遅いのさ。お前の野望は絶たれたよ」
「君が僕を殺すからかい?」
「いいや――お前や私が考えている程、次世代を担う若者達は、この世界に絶望なんかしちゃいない。
どうせお前も、何かしらの共有手段で聞いているのだろう? クスノキは、お前を否定した」
「ああ、そうだね。きっと聖奈だって僕を否定するんだろう。誰もが僕の願いや理想を、受け止める事をしない。
けれど、僕はそれでもいいと思う。それこそ次世代を担う若い子供たちを守る為に、僕の過激で大胆な革命家モドキのやり方が、どこかで必ず必要となる筈だから」
「なぁ、シュウイチ――お前は、今のオリヒメと、抱き合えるか?」
「あの子が許してくれるのならば、僕はあの子を力の限り抱きしめる。痛いと言われようが、気色悪いと言われようが、僕はあの子の父親だから」
「私は、あの子の義父として、ダディと呼ばれた。
あの子が小さい頃、私の事をパパと呼べと教えても、あの子は頑なに、私をパパと、父と呼ぶことはなく、ただダディと呼んだ。
その意味が、分かるか?」
「……分からない。僕には、あの子の気持ちが、分からないよ。
あの子は、僕が目を覚ますまでにどれだけの人を殺した?
人を殺す為の銃を、ADを、ありとあらゆる人の殺し方を、教えたのは誰だ?
それは君だ、ガントレット。親友として、あの子の父親として、あの子を育ててくれた事には感謝する。
けれど、あの子にはもっともっと、違う生き方があったと……雷神プロジェクトという夢物語を信じる権利があるのだと、そう教える事も出来た筈なのに、君はあの子に、兵士として戦う道を指し示したんだろう?」
「それを望んだのは、オリヒメ本人だった。それを受け入れたのは、オリヒメ本人だった」
「義父ならば、それを誤った道だと教える事が出来ただろう。お前の様な子供にそんな道は似合わないと、オモチャの銃でも与える事が出来ただろう。
これが八つ当たりなんて事は百も承知だけれど、親友として、あの子の父として、僕は君に言わなければ気が済まないんだ。
レビル・ガントレット――君はどうして、織姫にその道を指し示し、別の選択肢を与えなかった?」
「……セイナにも似たような事を問われ、その時には上手く答える事が出来なかったが、今なら分かる。
私は、あの子のダディでしかなかった。父でも、パパでも、お父さんでも無い。
オリヒメは、心のどこかで自分の父親であるお前の事を考えていたのだろう。私を育ての親として、一線を置いていたのだろう。
勿論あの子なりに、私への親愛を抱いてくれていただろう事は分かっている。
けれど、それでもあの子は、お前と言う親父と、私と言うダディの存在を、分けたんだ。
あの子は強い。あの子は聡い。私は――そんなあの子が、愛おしかった。
そんな幼い子供の心を否定する事なんかできなかった。
『シュウイチは死んだ、もういない、私がお前のパパなんだぞ』と、そう言ってお前の事を忘れさせることが、出来なかった。
だから私は、あの子がなりたいと願う姿へと至る道を示した。
ADに乗りたい、兵士になりたいと言ったあの子の望みを可能な限り叶え、それでもダディとして、あの子が生き残る為に必要な技術を叩き込んだ。
私は私なりに、あの子の幸せを、願っていたんだ」
「……ガントレット。君が僕へ問うた言葉を、君へ繰り返そう。
君は、今の織姫と、抱き合えるか?」
「ああ、出来る。だが、もうお前があの子を抱く権利はない」
「どうして? 僕は君が言ったように、あの子の父だ。お父さんだ。パパだ。
なのになぜ、僕があの子と抱き合う事が許されないッ!?」
「お前はどれだけあの子の事を裏切った? お前はどれだけあの子の想いを踏みにじった?
そんな冷たくて熱も無い体に堕ちたとしても『世界の平和なんか知るか、オレは子供を抱きに行く、愛している子供たちの元へと行く』と、そう言えなかったお前が、あれほどまでに強くて聡いあの子の父を名乗る事なんて、許される筈が無い……ッ!!
それは、ダディである私が許さない――ッ!!」
「どうして、どうして皆分かってくれないッ!?
僕だってこの体へと堕ちた時、それでもあの子たちを抱きしめに帰りたかったさッ!
けど、織姫や楠と言う自分の子供を兵器として仕上げてしまって、今のこの世界を、ADという兵器が生み出された結果の世界に秩序をと、それが僕の背負うべき業なんだと決意した僕の想いを、願いを、どうして皆理解してくれないんだ――ッ!!」
「そんな事決まっているだろう。お前が勝手に背負うと決めた業なんか、子供たちには一切関係ないッ!
そんな手前勝手な贖罪なんかより、お前が泣きながら帰ってきて、抱きしめてくれていた方が、よっぽどあの子たちにとっては救いだったんだよ――ッ!!」
「――ガントレットぉおっ!!」
「――シュウイチぃいいっ!!」
「どちらでも構わないけれど、君には城坂修一と呼んで欲しいよ」
「シュウイチ、お前はもう終わりだ。大人しくしていれば、私がお前を殺してやろう」
「君らしからぬ事を言う。やはり君は老いたんじゃないか? 昔の君なら、僕を殺すなんて事の為に自分で出張るなどなかった。
君は年を取り、感傷に流される様になったのではないかな」
「否定はしない。私は年老いた。随分と衰えて、ここまで走るのにもだいぶ苦労をした。デスクワークで鈍っている」
「でも、それが嬉しい。僕は君と、こうして一度ゆっくり話をしたかった」
「私もだ。だが、何もかも遅すぎた」
「遅くなんかないさ! 僕がこれから、どれだけでも時間を作ってやる。
勿論これからも君は、統一された国家の軍部で、才能ある兵士を育てる教育者となり得るだろう。
けれど、それはあくまで自衛の為に必要となる軍備だけだ。
君達アメリカ軍の様に、他国の争いへ無駄に介入し、国家警察を気取る必要なんかない、そんな平和な世の中を作り上げようとしているんだよ、僕は」
「いいや遅いのさ。お前の野望は絶たれたよ」
「君が僕を殺すからかい?」
「いいや――お前や私が考えている程、次世代を担う若者達は、この世界に絶望なんかしちゃいない。
どうせお前も、何かしらの共有手段で聞いているのだろう? クスノキは、お前を否定した」
「ああ、そうだね。きっと聖奈だって僕を否定するんだろう。誰もが僕の願いや理想を、受け止める事をしない。
けれど、僕はそれでもいいと思う。それこそ次世代を担う若い子供たちを守る為に、僕の過激で大胆な革命家モドキのやり方が、どこかで必ず必要となる筈だから」
「なぁ、シュウイチ――お前は、今のオリヒメと、抱き合えるか?」
「あの子が許してくれるのならば、僕はあの子を力の限り抱きしめる。痛いと言われようが、気色悪いと言われようが、僕はあの子の父親だから」
「私は、あの子の義父として、ダディと呼ばれた。
あの子が小さい頃、私の事をパパと呼べと教えても、あの子は頑なに、私をパパと、父と呼ぶことはなく、ただダディと呼んだ。
その意味が、分かるか?」
「……分からない。僕には、あの子の気持ちが、分からないよ。
あの子は、僕が目を覚ますまでにどれだけの人を殺した?
人を殺す為の銃を、ADを、ありとあらゆる人の殺し方を、教えたのは誰だ?
それは君だ、ガントレット。親友として、あの子の父親として、あの子を育ててくれた事には感謝する。
けれど、あの子にはもっともっと、違う生き方があったと……雷神プロジェクトという夢物語を信じる権利があるのだと、そう教える事も出来た筈なのに、君はあの子に、兵士として戦う道を指し示したんだろう?」
「それを望んだのは、オリヒメ本人だった。それを受け入れたのは、オリヒメ本人だった」
「義父ならば、それを誤った道だと教える事が出来ただろう。お前の様な子供にそんな道は似合わないと、オモチャの銃でも与える事が出来ただろう。
これが八つ当たりなんて事は百も承知だけれど、親友として、あの子の父として、僕は君に言わなければ気が済まないんだ。
レビル・ガントレット――君はどうして、織姫にその道を指し示し、別の選択肢を与えなかった?」
「……セイナにも似たような事を問われ、その時には上手く答える事が出来なかったが、今なら分かる。
私は、あの子のダディでしかなかった。父でも、パパでも、お父さんでも無い。
オリヒメは、心のどこかで自分の父親であるお前の事を考えていたのだろう。私を育ての親として、一線を置いていたのだろう。
勿論あの子なりに、私への親愛を抱いてくれていただろう事は分かっている。
けれど、それでもあの子は、お前と言う親父と、私と言うダディの存在を、分けたんだ。
あの子は強い。あの子は聡い。私は――そんなあの子が、愛おしかった。
そんな幼い子供の心を否定する事なんかできなかった。
『シュウイチは死んだ、もういない、私がお前のパパなんだぞ』と、そう言ってお前の事を忘れさせることが、出来なかった。
だから私は、あの子がなりたいと願う姿へと至る道を示した。
ADに乗りたい、兵士になりたいと言ったあの子の望みを可能な限り叶え、それでもダディとして、あの子が生き残る為に必要な技術を叩き込んだ。
私は私なりに、あの子の幸せを、願っていたんだ」
「……ガントレット。君が僕へ問うた言葉を、君へ繰り返そう。
君は、今の織姫と、抱き合えるか?」
「ああ、出来る。だが、もうお前があの子を抱く権利はない」
「どうして? 僕は君が言ったように、あの子の父だ。お父さんだ。パパだ。
なのになぜ、僕があの子と抱き合う事が許されないッ!?」
「お前はどれだけあの子の事を裏切った? お前はどれだけあの子の想いを踏みにじった?
そんな冷たくて熱も無い体に堕ちたとしても『世界の平和なんか知るか、オレは子供を抱きに行く、愛している子供たちの元へと行く』と、そう言えなかったお前が、あれほどまでに強くて聡いあの子の父を名乗る事なんて、許される筈が無い……ッ!!
それは、ダディである私が許さない――ッ!!」
「どうして、どうして皆分かってくれないッ!?
僕だってこの体へと堕ちた時、それでもあの子たちを抱きしめに帰りたかったさッ!
けど、織姫や楠と言う自分の子供を兵器として仕上げてしまって、今のこの世界を、ADという兵器が生み出された結果の世界に秩序をと、それが僕の背負うべき業なんだと決意した僕の想いを、願いを、どうして皆理解してくれないんだ――ッ!!」
「そんな事決まっているだろう。お前が勝手に背負うと決めた業なんか、子供たちには一切関係ないッ!
そんな手前勝手な贖罪なんかより、お前が泣きながら帰ってきて、抱きしめてくれていた方が、よっぽどあの子たちにとっては救いだったんだよ――ッ!!」
「――ガントレットぉおっ!!」
「――シュウイチぃいいっ!!」
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