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9.神様

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はー。神様があんなに美しいなんて、聞いてない!!




『はい。大丈夫です。』



「うっうん?」



その困った顔まで素敵とか直視できないっっ



『それで、なぜ私はここにいるのですか?』



心がしんどい。心がしんどいよ!!!



「なっなんか心の声と、行動があってない気がするけど。それはね。僕が呼んだんだけど君に伝えたいことがあるんだ。僕のせいで君は女神に呪われてしまったんだよ。」



その悲しそうな顔心が痛む。



『そうなんですか。どうしてそうなったのか聞いても?』



「なんか、女神が僕のことを好きになったみたいで」



あー。分かりますよ。好きになる気持ち。うんうん



『え?それと私、何が関係するんですか?』



「とばっちり?みたいな。君はとても優しいから、それで僕が君になにかしてあげたいなって思ってしようとしたら、女神がそれに嫉妬して。本当にごめんなさい。」




『謝らないでください。褒めてくれてありがたいですが、そこまで言われるようなことはしてませんよ。』



「君は色々な人を助けたり、僕が人間の世界の暮らしをこの目で見ようと犬の姿で人間界にいた時ちょっとしくじっちゃって、車に轢かれそうになったところを助けてもらった恩もあるし。
僕はあの姿でいる時は本当に死んでしまうんだよ。」



リスクがあるんですね。
犬ってもしかして銀色の毛並みに、オッドアイのあの可愛いわんちゃん?
すっごい昔だけど。




「可愛いかは分からないけどそうだよ。あ。あの時はありがとね。恩を仇で返すようになってしまって本当にごめんなさい。」



まるで犬の耳としっぽが、下に垂れ下がっているように見えた



『いえいえ。大丈夫ですよ!』




「ありがとう。あのね。君の呪いを解くには女神を封印するか...」



『するか?』



「殺すしかないんだよ。」



!!殺す?



「君の前世で起こった両親からの虐待、君の相談に乗ってくれて助けてくれた少年が死んでしまったこと、君がはねられて死んでしまったことすべて女神の呪いのせいなんだ。
君の両親は本当はとても心優しい両親だったんだよ。
でも、僕が関わってしまったせいで、女神に体を乗っ取られあんな酷いことをしてしまったんだ。
しかも、意識を残したまま。」



そんな。



「信じられないだろうけど。そうなんだ。
この世界は僕がすべて作ったからあまり女神に干渉されないはずだ。
けど、女神は僕ぐらいの力を持っている。だから、呪いなんてものを君にかけられたとおもう。」



...。



「これまで女神は力を使いすぎたから、今は女神の力が弱まってきている。夜だと、余計に呪いが弱くなっている。君は夜だと膨大な魔力を使えると思うよ。
そうだ!
君の魔法が使える時間を君が決めて使えるようにしてあげるよ!
夜に魔法を使える時間。大体1日13時間くらいかな?
使い始めた時から13時間魔法を使えるようにしてあげる。日付が変わるとリセットされるから気をつけてね。
呪いを解くことは出来ないけど、それなら出来る。」



『いいんですか?』



「うん。せめてもの償いとしてしてこれぐらいはさせて?」



そのコテンって感じやめて。萌え死ぬ。



『ありがとうございます!』



「もし、僕に聞きたいこととかあったら、いつでもこれで呼んで?すぐに君のもとに駆けつけるから!」



そういい、
ネックレス状のとても綺麗な神様の瞳のような宝石がついたものを貰った。



『どうやって呼んだらいいのですか?』



「その宝石を握って僕の名前を呼べばいいよ。」



待ってこんな綺麗な神様きたら死にそう。



『ありがとうございます!』



「そろそろ戻ろうか。本当にごめんね。」



そして光に包まれた。次の瞬間には、元の場所に戻っていた。



神様綺麗だったな。





「ディーあなたの呪いは私たちでなんとかしてみるわ。ごめんなさい。もう少し待ってて」

お母様も謝ってる。謝らなくていいのに。

『大丈夫よ。お母様。ありがとう』
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