32 / 210
第2章
第28話
しおりを挟む
俺がおっさんのとこへ着いたと同時に、『超高速移動魔法』の効果が切れた。
肉塊はボトボトと音を立てながら崩れ溶けていった。
「ぐぁっ!」「がぁっ!」
「…なんだ、この暖かい光は…」
「体に力がみなぎってくる…」
青龍騎士団は全滅、負傷した団員達は瞬時に回復した。
「おっさん!」
「レイ?!お前なんでここに、それよりありゃ…まぁいい全部お前がやってくれたのか、助かった。」
「それよりなんでこんな事になったんだ?」
「お前がバハルに入ってすぐのことじゃー」
おっさんの話によると、俺が突っ込んで行った後、青龍騎士団が何かを口にして暴走し、他の団員を襲ったという事だった。おそらくあいつの…
「アハハハハハ!」
「ん?」
大きな笑い声がした方に目をやると、バレルさんが嬉しそうに笑っていた。なかったはずの腕もはえており、前より魔力が格段に上がっている。
(姿が見えないと思ってたけど…あなたそんな感じのキャラでしたっけ?黒澤ルビィちゃんがリ○ロのペテルギウスみたいになってますけど…)
「全く君の力には驚かさるよ!この前やった空中戦でも思ったけど予想以上ですよ!」
「やっぱりお前か…」
「バレル!貴様自分の団員になにをしおった!」
「なに、簡単な事さ。洗脳してバハルの肉をほんの少し食わせただけです。」
「父さん?!おっさん今の本当なのか?」
「いや、儂も知らんかった…。あいつは捨て子で青龍の領地のやつらに育てられたと本人から聞いておったが…。だがなぜこんな事をする!」
「決まっているでしょぉ?この国を終わらせて、新たな龍の国を作ってこの世界を私たちの物にするんですよ!」
「なっ…貴様いかれておるのか!民おらずして国は成り立たんぞ!」
「民なら既にーそこにいる。」
ペテル…違ったバレルが指差した方を見るとバハルだった物から次々とゾンビのように、人間サイズの青黒い龍達が20匹ほど生まれていった。全員、魔力は最初のバハルと変わらないくらいだ。
「レイ君!予想通り核を壊してくれて感謝する!君の壊した核から出た成分が民を作り出したんだよ!」
「俺がやったのは計画通りってわけか…。おっさん、こいつらは全部俺が倒す。そっちは頼めるか?」
「…任せろ、こやつくらいは儂らでなんとかする。だが無茶はするなよ?」
「わかった!」
「アイナ!団員達の避難を頼む!ゼリス、儂とこやつを止めるのを手伝ってくれ!」
「わかったわ!皆、急いで城の方へ!」
「了解です、加勢します!」
「これはいい!五龍の2匹と殺りあえるとは!いい暇つぶしになりそうだ!」
俺は上空にロゼッタ向け引き金を引いた。
「『絶対魔法障壁!!』」
これにより、大陸のほとんどを障壁が覆った。これで好き勝手魔法を使っても、大丈夫だろう。
(レイのやつ、龍騎士団150人ではる障壁を1人でやりおって…。)
ガレアスはニヤリと笑うとゼリスと共にバレルに斬りかかった。
肉塊はボトボトと音を立てながら崩れ溶けていった。
「ぐぁっ!」「がぁっ!」
「…なんだ、この暖かい光は…」
「体に力がみなぎってくる…」
青龍騎士団は全滅、負傷した団員達は瞬時に回復した。
「おっさん!」
「レイ?!お前なんでここに、それよりありゃ…まぁいい全部お前がやってくれたのか、助かった。」
「それよりなんでこんな事になったんだ?」
「お前がバハルに入ってすぐのことじゃー」
おっさんの話によると、俺が突っ込んで行った後、青龍騎士団が何かを口にして暴走し、他の団員を襲ったという事だった。おそらくあいつの…
「アハハハハハ!」
「ん?」
大きな笑い声がした方に目をやると、バレルさんが嬉しそうに笑っていた。なかったはずの腕もはえており、前より魔力が格段に上がっている。
(姿が見えないと思ってたけど…あなたそんな感じのキャラでしたっけ?黒澤ルビィちゃんがリ○ロのペテルギウスみたいになってますけど…)
「全く君の力には驚かさるよ!この前やった空中戦でも思ったけど予想以上ですよ!」
「やっぱりお前か…」
「バレル!貴様自分の団員になにをしおった!」
「なに、簡単な事さ。洗脳してバハルの肉をほんの少し食わせただけです。」
「父さん?!おっさん今の本当なのか?」
「いや、儂も知らんかった…。あいつは捨て子で青龍の領地のやつらに育てられたと本人から聞いておったが…。だがなぜこんな事をする!」
「決まっているでしょぉ?この国を終わらせて、新たな龍の国を作ってこの世界を私たちの物にするんですよ!」
「なっ…貴様いかれておるのか!民おらずして国は成り立たんぞ!」
「民なら既にーそこにいる。」
ペテル…違ったバレルが指差した方を見るとバハルだった物から次々とゾンビのように、人間サイズの青黒い龍達が20匹ほど生まれていった。全員、魔力は最初のバハルと変わらないくらいだ。
「レイ君!予想通り核を壊してくれて感謝する!君の壊した核から出た成分が民を作り出したんだよ!」
「俺がやったのは計画通りってわけか…。おっさん、こいつらは全部俺が倒す。そっちは頼めるか?」
「…任せろ、こやつくらいは儂らでなんとかする。だが無茶はするなよ?」
「わかった!」
「アイナ!団員達の避難を頼む!ゼリス、儂とこやつを止めるのを手伝ってくれ!」
「わかったわ!皆、急いで城の方へ!」
「了解です、加勢します!」
「これはいい!五龍の2匹と殺りあえるとは!いい暇つぶしになりそうだ!」
俺は上空にロゼッタ向け引き金を引いた。
「『絶対魔法障壁!!』」
これにより、大陸のほとんどを障壁が覆った。これで好き勝手魔法を使っても、大丈夫だろう。
(レイのやつ、龍騎士団150人ではる障壁を1人でやりおって…。)
ガレアスはニヤリと笑うとゼリスと共にバレルに斬りかかった。
65
お気に入りに追加
5,972
あなたにおすすめの小説

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。


お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~
黒色の猫
ファンタジー
孤児院出身の僕は10歳になり、教会でスキル授与の儀式を受けた。
僕が授かったスキルは『眠る』という、意味不明なスキルただ1つだけだった。
そんな僕でも、仲間にいれてくれた、幼馴染みたちとパーティーを組み僕たちは、冒険者になった。
それから、5年近くがたった。
5年の間に、覚醒したスキルを使ってパーティーに、貢献したつもりだったのだが、そんな僕に、仲間たちから言い渡されたのは、パーティーからの追放宣言だった。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる