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第2章
第16話
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拝啓、父さん母さん、兄さん姉さん、リゼ 俺は今日…
「む、遅かったな…待ちわびたぞ人間よ。いや人間ではないのか ガハハハハハ!」
目の前の真っ赤なドラゴンに食われるかもしれません。
なんでこなったのかというと-
フェンリルを狩ってから、特に問題もなく森エリアの攻略は進んでいった。基本普通の魔物を狩って、たまにユニコーンやらグリフォンやらヴリトラといった神獣に遭遇して少し苦戦はしつつも、今では全て俺の魔法袋に眠っている。ファーブニルとかいうドラゴンを倒した時は、巣に財宝をたくさん隠していたので全部もらっておいたりもした。
結局半年くらい経った頃には、森エリアの魔物や神獣はいくら地図や探索を使っても気配がなかったので、中心部に位置する山に登る事にした。
「これ富士山よりでかいでかいんじゃねえか?」
中心部に位置する山が大きすぎて飛行で行こうと思ったが、修行なので横着はせずに歩いて行く事にした。
山ではほとんど魔物が出てくる事は無かったが、結局頂上に着くまで3週間ほどかかってしまった。
「はぁ…やっと着いた!」
とりあえず腰掛けてあたりを見ると、ここ一帯が見渡せてかなりいい景色だった。
「そーいえば絶対神が友達どうこう言ってたような…」
確か半年ちょっと前の電話で、山頂に友達を置いてくとかどうとか…
俺が記憶を探っていると、急に山頂に影がかかった。
「あれ、晴れてたのに雨でも降るのか…」
不思議に思い空を見上げると、何かの生物の腹が俺の眼前に迫っていた。
「ちょっ、なんだこ-」
何かも理解する事なく俺は巨大なソレに踏み潰された。
「おかしいな…確かに気配はしたんじゃが…気のせいだったかの…」
(なんかが俺を踏んづけて喋ってる…って)
「死ぬわボケ!」
「うぉっ?!」
俺はなんとかそれを持ち上げて放り投げたが、投げた物を見て俺は目を疑った。
俺が投げたのは真紅の鱗を持ったドラゴンだったのだ。そして今に至る-
「ガハハハ、いやすまんな。お前が小さすぎて気付かんかったわ!」
「う、嘘だろ…」
「しかしこの儂を持ち上げるとはなかなかやるな。お前名前はなんという。」
「レイ。レイ・トライデント・レストリアだ。おっさんあんたは?」
「この儂をおっさん呼ばわりとは。小僧なかなかいい度胸をしておるの。」
確かに半年前の俺だったら、「おじさんは誰ですか?」って言っていたかもしれないが、屋敷に居た頃の5歳児ぶる癖は、ここに来て魔物を狩りまくるうちに消え失せていた。
「儂の名はガレアス。お前達の国では確か…サラマンダーとか呼ばれておったかな。」
サラマンダー。何回かアニメやラノベで見た事があるが、目の前にいる本物はめちゃくちゃかっこよかった。
「よしレイよ、儂の背中に乗れ!」
「え?なんで?」
「いいから早くせんか!こっちはお前がくだらんスライムと契約してる時からここにおったんだぞ。」
「ベムを知ってんのか?!あいついい奴でさ、まぁ一緒に過ごしたのは10分くらいだったけど…」
「わかったから早くしろ!」
ガレアスに急かされ俺は背中に飛び乗った。
「振り落とされるなよ?」
そう言うとガレアスは勢いよく飛び出した。自分で飛行魔法を使う時とは違い、これはこれで楽しかった。
「…ていうかこれどこ向かってんの?」
「あぁ、儂の世界じゃ。」
「はぁ?!」
「*******」
ガレアスがよくわからない言葉で詠唱をすると、前方に巨大な魔法陣が出現しガレアスと俺はその中へと消えていった。
気がつくと、見たことのない景色の広がる世界にいた。
たくさんの島が空中に浮かび、何匹ものドラゴンが優雅に空を舞っていた。下には黒い海が広がっている。
「ガレアスのおっさん!ここどこだ?!」
「ここは儂の住んでいる世界だ。お前のいる世界とはまた別の次元にある。とりあえず家へ行くぞ。」
5分くらい飛ぶと、赤い城が見えてきた。ガレアスは城の入り口に着地し俺を下ろした。
「でかい城だなぁ…っていうかおっさんここ入れんの?その大きさだと壊す未来しか見えないんですけど。」
「安心せい、ちょっと待ってろ。*******」
また訳のわからない言葉で詠唱すると、ガレアスが真紅に光り出した。なんだか幼少期にゲームで見たポケ○ンの進化みたいだった。
「まぶしっ、なに?進化?!Bボタン押すから進化しないで!」
光が消えると、そこには赤い甚兵衛を着たイケメンがいた。くそ、元がかっこいいやつは姿が変わってもイケメンってか。
「な、大丈夫じゃろ?」
「確かに…便利なんだな」
「ハハハ!さ、城に入るぞ。」
そして何故ここに連れてこられたのかわからないまま、俺達は城へと入っていった。
「む、遅かったな…待ちわびたぞ人間よ。いや人間ではないのか ガハハハハハ!」
目の前の真っ赤なドラゴンに食われるかもしれません。
なんでこなったのかというと-
フェンリルを狩ってから、特に問題もなく森エリアの攻略は進んでいった。基本普通の魔物を狩って、たまにユニコーンやらグリフォンやらヴリトラといった神獣に遭遇して少し苦戦はしつつも、今では全て俺の魔法袋に眠っている。ファーブニルとかいうドラゴンを倒した時は、巣に財宝をたくさん隠していたので全部もらっておいたりもした。
結局半年くらい経った頃には、森エリアの魔物や神獣はいくら地図や探索を使っても気配がなかったので、中心部に位置する山に登る事にした。
「これ富士山よりでかいでかいんじゃねえか?」
中心部に位置する山が大きすぎて飛行で行こうと思ったが、修行なので横着はせずに歩いて行く事にした。
山ではほとんど魔物が出てくる事は無かったが、結局頂上に着くまで3週間ほどかかってしまった。
「はぁ…やっと着いた!」
とりあえず腰掛けてあたりを見ると、ここ一帯が見渡せてかなりいい景色だった。
「そーいえば絶対神が友達どうこう言ってたような…」
確か半年ちょっと前の電話で、山頂に友達を置いてくとかどうとか…
俺が記憶を探っていると、急に山頂に影がかかった。
「あれ、晴れてたのに雨でも降るのか…」
不思議に思い空を見上げると、何かの生物の腹が俺の眼前に迫っていた。
「ちょっ、なんだこ-」
何かも理解する事なく俺は巨大なソレに踏み潰された。
「おかしいな…確かに気配はしたんじゃが…気のせいだったかの…」
(なんかが俺を踏んづけて喋ってる…って)
「死ぬわボケ!」
「うぉっ?!」
俺はなんとかそれを持ち上げて放り投げたが、投げた物を見て俺は目を疑った。
俺が投げたのは真紅の鱗を持ったドラゴンだったのだ。そして今に至る-
「ガハハハ、いやすまんな。お前が小さすぎて気付かんかったわ!」
「う、嘘だろ…」
「しかしこの儂を持ち上げるとはなかなかやるな。お前名前はなんという。」
「レイ。レイ・トライデント・レストリアだ。おっさんあんたは?」
「この儂をおっさん呼ばわりとは。小僧なかなかいい度胸をしておるの。」
確かに半年前の俺だったら、「おじさんは誰ですか?」って言っていたかもしれないが、屋敷に居た頃の5歳児ぶる癖は、ここに来て魔物を狩りまくるうちに消え失せていた。
「儂の名はガレアス。お前達の国では確か…サラマンダーとか呼ばれておったかな。」
サラマンダー。何回かアニメやラノベで見た事があるが、目の前にいる本物はめちゃくちゃかっこよかった。
「よしレイよ、儂の背中に乗れ!」
「え?なんで?」
「いいから早くせんか!こっちはお前がくだらんスライムと契約してる時からここにおったんだぞ。」
「ベムを知ってんのか?!あいついい奴でさ、まぁ一緒に過ごしたのは10分くらいだったけど…」
「わかったから早くしろ!」
ガレアスに急かされ俺は背中に飛び乗った。
「振り落とされるなよ?」
そう言うとガレアスは勢いよく飛び出した。自分で飛行魔法を使う時とは違い、これはこれで楽しかった。
「…ていうかこれどこ向かってんの?」
「あぁ、儂の世界じゃ。」
「はぁ?!」
「*******」
ガレアスがよくわからない言葉で詠唱をすると、前方に巨大な魔法陣が出現しガレアスと俺はその中へと消えていった。
気がつくと、見たことのない景色の広がる世界にいた。
たくさんの島が空中に浮かび、何匹ものドラゴンが優雅に空を舞っていた。下には黒い海が広がっている。
「ガレアスのおっさん!ここどこだ?!」
「ここは儂の住んでいる世界だ。お前のいる世界とはまた別の次元にある。とりあえず家へ行くぞ。」
5分くらい飛ぶと、赤い城が見えてきた。ガレアスは城の入り口に着地し俺を下ろした。
「でかい城だなぁ…っていうかおっさんここ入れんの?その大きさだと壊す未来しか見えないんですけど。」
「安心せい、ちょっと待ってろ。*******」
また訳のわからない言葉で詠唱すると、ガレアスが真紅に光り出した。なんだか幼少期にゲームで見たポケ○ンの進化みたいだった。
「まぶしっ、なに?進化?!Bボタン押すから進化しないで!」
光が消えると、そこには赤い甚兵衛を着たイケメンがいた。くそ、元がかっこいいやつは姿が変わってもイケメンってか。
「な、大丈夫じゃろ?」
「確かに…便利なんだな」
「ハハハ!さ、城に入るぞ。」
そして何故ここに連れてこられたのかわからないまま、俺達は城へと入っていった。
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