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第1章
第7話
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意識が戻ってくると、12の像の持っている石が全て輝いており皆それを見て絶句していた。母さんだけは当然よと言わんばかりの顔だったが。
「おぉなんという事だ…12の神々が加護をお与えになるとは…こんな事は初めてだ。」
そりゃたった今全員と会ってきましたからねなんて口が裂けても言えない。神父の驚きぶりを見て、ラノベで異世界転生した主人公がなんで自分のステータスを隠すのかなんとなくわかった気がする。
「これにて洗礼を終わります。レイ様、本日はお越しいただきありがとうございました。」
「こちらこそありがとございました。」
「いえいえ、今日は大変珍しいものを見させていただきました。またいつでもお越しくださいね。」
「はい。あ、それとさっき起こった事は内密に…」
「わかっております。洗礼の内容は他言無用ですから。それではお気をつけて。」
話がわかる神父で良かったと思い、教会をあとにした。
教会を出ると家族に詰め寄られた。まぁ母さんはさして気にしていないようだったが、父さんと姉さんは違った。
「レイ、さっきのあれはなんだ!ステータス見せてくれないか?」
「私も初めて見ました。レイ、私は行きで見せた代わりと言ってはなんだが私にも見せてくれないか?」
「あら~そういうことならなら私も見たいわ。一緒に魔法の練習もしたものね。」
「えっと、今じゃないとダメですか?」
とりあえずここで見せるのは何としても避けたかった。多分異世界セオリーでいくと、予想だが俺のステータスは既に化け物レベルになっているはずなので自分で確認して、魔法などで数字を書き換えられるならそうしたかった。
「そうだな、じゃあとりあえず今日の夜はお前の誕生パーティーがあるからその時にでも見せてくれりゃいい。」
「わ、わかりました。」
「よし、じゃあ王都で買い物でもするか!みんな行きたい所があったら言ってくれ」
「そうですねぇ、私はお洋服がみたいです。」
「それなら私も母様とご一緒します。」
「レイラとエマは相変わらず服か…。レイはどうする?」
父さんに言われて悩む間も無くあの場所を答えた。
「冒険者のギルドに行ってみたいです!」
そう、異世界お馴染みの冒険者ギルドだ。前世の世界にはもちろんなかったが、フェ○リーテイルやゴブ○ンスレイヤーなどで目にしているので転生してからずっと気になっていたのだ。
「ギルドかぁ久しく行ってねぇけど大丈夫かな…」
「何か心配事でもあるんですか?」
「いや、酔っ払った冒険者とかがレイの服とかみて金を寄越せとか言ってこないか心配でな。」
(あ、本当にそんなやつらいるんだ。)
「だ、大丈夫ですよ!もし絡まれたとしても僕はわりと強いと思うので。」
「まぁ確かにさっきの洗礼を見た感じ大丈夫そうだけど、俺はレイラとエマについてくからレイはエドと一緒に行ってもらうか。」
「かしこまりました。」
「決まりだな。じゃあ今から2時間後にここに再集合で。」
「レイ、何かあったら返り討ちにしていいからね?あ、でも殺してはダメよ?」
やり返していいんだ思いながらも、とりあえずギルドに行く事に決まった。
ギルドへの途中で、この世界のギルドがどのようなものか気になったのでエドに聞いてみた。
「エド、ここのギルドってどんな感じなの?」
「今向かっているギルドは王都でも1番大きなギルドです。私は冒険者ではないのでギルドの仕組みは人並み程度にしか知らないのですが、依頼を受けられるのは10歳からとギルド協定で決まっております。着いたら受付嬢の方に詳しい話を聞いてみましょうか。」
そんな話をしているうちに、それっぽい木造の二階建ての大きな建物が見えてきた。
「レイ様、あちらがこの国最大のギルド『アミュレット・サーガ』になります。」
「うわぁ、本当にデカイね!」
ギルドに感動している俺をみて、エドはニコリと笑った。
「エドはここら辺で待っててくれる?なんか目立っちゃいそうだし。」
「しかし、旦那様にも頼まれていますし離れるわけには…」
「問題ないって!すぐ戻ってくるから!」
俺は異世界初のギルドへと入っていった。
ギルドに入ると、まさに前世で見た物と似ていてパーティーメンバーで何か話している人達や酒を飲んで盛り上がっている人達、壁に掛かったボードの依頼書を選んでいる人達など、アニオタにはたまらん光景が広がっていた。
とりあえず受付の女性にギルドについて聞くとこにした。
「すいません。」
「あら?どうしたの僕、何か困り事?」
「あと何年かしたらギルドに登録したいと思っているんですけど…どんな仕組みか知りたくて。」
「そういう事ね。わかったわ、私の名前はアリア。このギルドの受付嬢をしているのよろしくね。」
「僕の名前はレイです。よろしくお願いします!」
やはり異世界の受付嬢可愛いなと思っていると早速説明が始まった。
「じゃあ始めるわね。まず知ってると思うけど、ここは『アミュレットサーガ』っていう王都でも1番大きいギルドよ。ここと同じくらいの大きさのギルドは西の街にも1つあって、他の街にもここよりは小さいのがいくつかあるんだけど、依頼の数とかで言うならうちが1番ね。」
「西のギルドよりも依頼が多いんですか?」
「そう、ギルドにはギルド協会っていうのがあってすべのギルドはそこに参加するんだけど、そこのトップがここのギルドマスターだから、依頼量的には他より多いのかも。
それと冒険者ランクについてね。冒険者のランクには低い方からF・E・D・C・B・A・S・EXがあるけどEXは今の所いないわね。」
「Sランクの方はどれくらいいるんですか?」
「そうねぇ、うちのギルドマスターもSだしこの国なら4、5人って所かしら。大体の冒険者はB、CどまりでたまにAランクの人が出るけどそれでも珍しい方よ。それにAとSの間には圧倒的に差があるしね。」
(なるほど…まぁ異世界に来たし男の性としてEXを目指すか。)
「ランクを上げるにはどうすればいいんですか?」
「王都から少し離れた所にギルド管轄のダンジョンがあるの。ダンジョンにはB~Fまであって自分のランクのダンジョンをクリアすれば上のランクに上げられるわ。AからSに上がるには自分の所属するギルドのマスターと模擬戦をして、マスターの承認を得られれば上げてもらえるわ。だからレイ君もSランクを目指すなら、たくさん依頼をこなして強くならなきゃね。」
「はい!EX目指して頑張ります!」
「ふふっ、大きくでたわね。期待しているわ。あとは依頼の種類についてなんだけど…」
アリアが説明を続けようとすると、後ろから男の声がした。
「おい、ガキがこんな所に何しに来てんだぁ?」
後ろを振り返ると、すっかり出来上がった冒険者らしきジジィがいた。
(うわっ、本当にこんなテンプレみたいな馬鹿いるんだ。)
アニメを見ていたのでなんとなく予想出来ていたが、まさか本当にいるとは思わなかったと同時にエドの呆れた顔が浮かんだ。
「おぉなんという事だ…12の神々が加護をお与えになるとは…こんな事は初めてだ。」
そりゃたった今全員と会ってきましたからねなんて口が裂けても言えない。神父の驚きぶりを見て、ラノベで異世界転生した主人公がなんで自分のステータスを隠すのかなんとなくわかった気がする。
「これにて洗礼を終わります。レイ様、本日はお越しいただきありがとうございました。」
「こちらこそありがとございました。」
「いえいえ、今日は大変珍しいものを見させていただきました。またいつでもお越しくださいね。」
「はい。あ、それとさっき起こった事は内密に…」
「わかっております。洗礼の内容は他言無用ですから。それではお気をつけて。」
話がわかる神父で良かったと思い、教会をあとにした。
教会を出ると家族に詰め寄られた。まぁ母さんはさして気にしていないようだったが、父さんと姉さんは違った。
「レイ、さっきのあれはなんだ!ステータス見せてくれないか?」
「私も初めて見ました。レイ、私は行きで見せた代わりと言ってはなんだが私にも見せてくれないか?」
「あら~そういうことならなら私も見たいわ。一緒に魔法の練習もしたものね。」
「えっと、今じゃないとダメですか?」
とりあえずここで見せるのは何としても避けたかった。多分異世界セオリーでいくと、予想だが俺のステータスは既に化け物レベルになっているはずなので自分で確認して、魔法などで数字を書き換えられるならそうしたかった。
「そうだな、じゃあとりあえず今日の夜はお前の誕生パーティーがあるからその時にでも見せてくれりゃいい。」
「わ、わかりました。」
「よし、じゃあ王都で買い物でもするか!みんな行きたい所があったら言ってくれ」
「そうですねぇ、私はお洋服がみたいです。」
「それなら私も母様とご一緒します。」
「レイラとエマは相変わらず服か…。レイはどうする?」
父さんに言われて悩む間も無くあの場所を答えた。
「冒険者のギルドに行ってみたいです!」
そう、異世界お馴染みの冒険者ギルドだ。前世の世界にはもちろんなかったが、フェ○リーテイルやゴブ○ンスレイヤーなどで目にしているので転生してからずっと気になっていたのだ。
「ギルドかぁ久しく行ってねぇけど大丈夫かな…」
「何か心配事でもあるんですか?」
「いや、酔っ払った冒険者とかがレイの服とかみて金を寄越せとか言ってこないか心配でな。」
(あ、本当にそんなやつらいるんだ。)
「だ、大丈夫ですよ!もし絡まれたとしても僕はわりと強いと思うので。」
「まぁ確かにさっきの洗礼を見た感じ大丈夫そうだけど、俺はレイラとエマについてくからレイはエドと一緒に行ってもらうか。」
「かしこまりました。」
「決まりだな。じゃあ今から2時間後にここに再集合で。」
「レイ、何かあったら返り討ちにしていいからね?あ、でも殺してはダメよ?」
やり返していいんだ思いながらも、とりあえずギルドに行く事に決まった。
ギルドへの途中で、この世界のギルドがどのようなものか気になったのでエドに聞いてみた。
「エド、ここのギルドってどんな感じなの?」
「今向かっているギルドは王都でも1番大きなギルドです。私は冒険者ではないのでギルドの仕組みは人並み程度にしか知らないのですが、依頼を受けられるのは10歳からとギルド協定で決まっております。着いたら受付嬢の方に詳しい話を聞いてみましょうか。」
そんな話をしているうちに、それっぽい木造の二階建ての大きな建物が見えてきた。
「レイ様、あちらがこの国最大のギルド『アミュレット・サーガ』になります。」
「うわぁ、本当にデカイね!」
ギルドに感動している俺をみて、エドはニコリと笑った。
「エドはここら辺で待っててくれる?なんか目立っちゃいそうだし。」
「しかし、旦那様にも頼まれていますし離れるわけには…」
「問題ないって!すぐ戻ってくるから!」
俺は異世界初のギルドへと入っていった。
ギルドに入ると、まさに前世で見た物と似ていてパーティーメンバーで何か話している人達や酒を飲んで盛り上がっている人達、壁に掛かったボードの依頼書を選んでいる人達など、アニオタにはたまらん光景が広がっていた。
とりあえず受付の女性にギルドについて聞くとこにした。
「すいません。」
「あら?どうしたの僕、何か困り事?」
「あと何年かしたらギルドに登録したいと思っているんですけど…どんな仕組みか知りたくて。」
「そういう事ね。わかったわ、私の名前はアリア。このギルドの受付嬢をしているのよろしくね。」
「僕の名前はレイです。よろしくお願いします!」
やはり異世界の受付嬢可愛いなと思っていると早速説明が始まった。
「じゃあ始めるわね。まず知ってると思うけど、ここは『アミュレットサーガ』っていう王都でも1番大きいギルドよ。ここと同じくらいの大きさのギルドは西の街にも1つあって、他の街にもここよりは小さいのがいくつかあるんだけど、依頼の数とかで言うならうちが1番ね。」
「西のギルドよりも依頼が多いんですか?」
「そう、ギルドにはギルド協会っていうのがあってすべのギルドはそこに参加するんだけど、そこのトップがここのギルドマスターだから、依頼量的には他より多いのかも。
それと冒険者ランクについてね。冒険者のランクには低い方からF・E・D・C・B・A・S・EXがあるけどEXは今の所いないわね。」
「Sランクの方はどれくらいいるんですか?」
「そうねぇ、うちのギルドマスターもSだしこの国なら4、5人って所かしら。大体の冒険者はB、CどまりでたまにAランクの人が出るけどそれでも珍しい方よ。それにAとSの間には圧倒的に差があるしね。」
(なるほど…まぁ異世界に来たし男の性としてEXを目指すか。)
「ランクを上げるにはどうすればいいんですか?」
「王都から少し離れた所にギルド管轄のダンジョンがあるの。ダンジョンにはB~Fまであって自分のランクのダンジョンをクリアすれば上のランクに上げられるわ。AからSに上がるには自分の所属するギルドのマスターと模擬戦をして、マスターの承認を得られれば上げてもらえるわ。だからレイ君もSランクを目指すなら、たくさん依頼をこなして強くならなきゃね。」
「はい!EX目指して頑張ります!」
「ふふっ、大きくでたわね。期待しているわ。あとは依頼の種類についてなんだけど…」
アリアが説明を続けようとすると、後ろから男の声がした。
「おい、ガキがこんな所に何しに来てんだぁ?」
後ろを振り返ると、すっかり出来上がった冒険者らしきジジィがいた。
(うわっ、本当にこんなテンプレみたいな馬鹿いるんだ。)
アニメを見ていたのでなんとなく予想出来ていたが、まさか本当にいるとは思わなかったと同時にエドの呆れた顔が浮かんだ。
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