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第1章
第5話
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それからは毎日強くなるための特訓の日々だった。
午前中にレイラかリゼから魔法を教わり、午後には文字とこの世界の簡単な歴史や身分などについて少しだけ読むことにした。
今俺がいる国は『ダライアス王国』という所らしい。現国王は、ダグラス・リラ・ダライアスという人物だ。
貴族の階級は何段階かあり、王の下には公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵・準男爵・ナイト爵があり、父親のジークは伯爵にあたるそうだ。結構偉い地位だったので驚いたが、屋敷の広さやメイドと執事の数を見れば納得だった。
魔法については、俺に7つの属性の適性(空間は見せると怖がられそうなので見せなかった)があるのが母さんの授業でわかり、家族のみんなが喜んでいた。リゼに至っては興奮気味に「賢者様になれますよ!!」とか言っていた。
リゼによれば5歳になると皆、洗礼を受けるらしい。そこで初めて自分の詳細なステータスがわかるそうなので、そこであまり低いステが出ないように毎晩にこっそり抜け出して魔法の練習や体術の練習をした。
それのおかげか幾つか発見があった。
まず空間魔法についてだ。文字通り空間を使った魔法なのだが、異世界定番の魔法袋を使えるのがわかった時は興奮した。何をどれだけ入れても容量オーバーにならないのは今後も使えそうだった。
また異世界特有の、転移使えるのがわかった。これはもう孫○空が使う瞬間移動のような物だった。
だが一度行った場所にしか使えず、結構魔力を使うのでまだ1日に10回が限界というのがわかった。他にも索敵や飛行などがあったが今はいいだろう。
そしてこれが1番ヤバかったのだが、絶対神のおかげなのか自分オリジナルの魔法を作ることが出来た。
一度屋敷からかなり離れた所にある、魔物の森に行った時のことだ。やっぱり異世界に転生したからにはアニメで憧れていた技を試してみたくなるのは、アニオタとしては当然だ。何を試すか迷っていたところ、森から水色のスライムが出てきた。見た目は弱そうだが、異世界初のスライムに興奮した。
「おぉスライムだ!待てよ、もしかしたらリ○ルばりにチート級のスライムかもしんないな…よしとりあえず倒すか!」
俺は頭の中で転生前に見ていたアニメの数々を思い浮かべた。とりあえず強い人で浮かび上がった人の技にする事にした。
まず両手を前に突き出し両方の手首をくっつけた。
(サ○ヤ人の王子はこんな感じだったかな…よしいくぞ!)
そして魔力の0.5割ほどを両手に流すようにして、頭にイーメジを浮かべた。
「えーっと…ファイナルフ…」
技名を言い切ろうとした瞬間、両手の前に魔法陣が浮かびそこから光属性のビームがスライムめがけて飛び出した。
スライムは一瞬にして消え、ビームは森の中心で大爆発を起こし、森があった場所は何もなくなった。
(う、嘘だろ?!全然魔力使ってねぇぞ?!てかこれなおさないと!)
俺は森のあった中心部へと行き、再生魔法をイメージすると森は来た時と同じように復活した。
次の日、森がなくなり再生したという噂が王国に広まったらしい。
そんな生活を続け3年の月日が経ち、俺は5歳の洗礼の日を迎えた。
午前中にレイラかリゼから魔法を教わり、午後には文字とこの世界の簡単な歴史や身分などについて少しだけ読むことにした。
今俺がいる国は『ダライアス王国』という所らしい。現国王は、ダグラス・リラ・ダライアスという人物だ。
貴族の階級は何段階かあり、王の下には公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵・準男爵・ナイト爵があり、父親のジークは伯爵にあたるそうだ。結構偉い地位だったので驚いたが、屋敷の広さやメイドと執事の数を見れば納得だった。
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それのおかげか幾つか発見があった。
まず空間魔法についてだ。文字通り空間を使った魔法なのだが、異世界定番の魔法袋を使えるのがわかった時は興奮した。何をどれだけ入れても容量オーバーにならないのは今後も使えそうだった。
また異世界特有の、転移使えるのがわかった。これはもう孫○空が使う瞬間移動のような物だった。
だが一度行った場所にしか使えず、結構魔力を使うのでまだ1日に10回が限界というのがわかった。他にも索敵や飛行などがあったが今はいいだろう。
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一度屋敷からかなり離れた所にある、魔物の森に行った時のことだ。やっぱり異世界に転生したからにはアニメで憧れていた技を試してみたくなるのは、アニオタとしては当然だ。何を試すか迷っていたところ、森から水色のスライムが出てきた。見た目は弱そうだが、異世界初のスライムに興奮した。
「おぉスライムだ!待てよ、もしかしたらリ○ルばりにチート級のスライムかもしんないな…よしとりあえず倒すか!」
俺は頭の中で転生前に見ていたアニメの数々を思い浮かべた。とりあえず強い人で浮かび上がった人の技にする事にした。
まず両手を前に突き出し両方の手首をくっつけた。
(サ○ヤ人の王子はこんな感じだったかな…よしいくぞ!)
そして魔力の0.5割ほどを両手に流すようにして、頭にイーメジを浮かべた。
「えーっと…ファイナルフ…」
技名を言い切ろうとした瞬間、両手の前に魔法陣が浮かびそこから光属性のビームがスライムめがけて飛び出した。
スライムは一瞬にして消え、ビームは森の中心で大爆発を起こし、森があった場所は何もなくなった。
(う、嘘だろ?!全然魔力使ってねぇぞ?!てかこれなおさないと!)
俺は森のあった中心部へと行き、再生魔法をイメージすると森は来た時と同じように復活した。
次の日、森がなくなり再生したという噂が王国に広まったらしい。
そんな生活を続け3年の月日が経ち、俺は5歳の洗礼の日を迎えた。
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