147 / 148
森の主編
146話 ちぐはぐ
しおりを挟む
重力を操ることの出来る青年を真っ先に倒さなければならないのに攻撃が当たるどころか掠りもしない。
男子生徒の隙をつき、死角から横一線に切り払った剣による攻撃はあっさりと避けられてしまった。
迫り来る木のツルを空中で後方宙返りを行う事により避けることに成功をしたヒビキが、両手を掲げて武舞台上に着地をする。
ヒビキの足が床につくのとほぼ同時。
「後ろへ」
パートナーである男子生徒がヒビキの背後に迫る木のツルに気付き大声を上げる。
「うん」
小さく頷いて背後を確認すること無く、男子生徒の声を信じて大きく後退をしたヒビキの目と鼻の先をシュッと、空気を裂くような摩擦音と共に木のツルが通過する。
先は丸くなっているとはいえ直撃すれば体を貫通するほどの勢いだった。
「今の攻撃が直撃をしていたら俺の体を貫通していたよね」
身体への攻撃を避けることに成功をしたヒビキが肝を冷やす。
恐怖心から小刻みに体を震わせて女子生徒に視線を向ける。顔面蒼白となったヒビキの集中力が散漫になったところで、木のツルが父からプレゼントされた剣の側面に勢い良く打ち付けられた。
完全にヒビキの視線は女子生徒に向いていたため、急な衝撃に対応することが出来なかった。
剣はヒビキの手から放れて、弧を描くようにして空中に押し上げられる。
今さら剣に視線を向けても後の祭りだった。
ヒビキを狙った攻撃を避けられてしまったとは言え、対戦相手の武器を弾くことに成功をした女子生徒は感情を包み隠すこと無くピョンピョンと何度も跳び跳ねる。
武器を弾かれて焦っているヒビキを視界に入れて喜んでいた。
女子生徒の視線はヒビキに向いているため僅かな隙が出来た。些細な隙を見落とすことなく、いち早く反応を示したヒビキのパートナーは女子生徒目掛けて一目散に駆け出した。
チラッと横目で銀騎士団騎馬隊員達の視線が自分に向けられていることを確認する事を忘れない。
大勢の騎士達と目が合った。
今度はしっかりと銀騎士達の視線を一身に集めていた。
既に小柄な男子生徒の頭の中では、今後自分がどのような動きをするのか未来像が出来上がっていた。
背負っている剣を素早く手にとって、女子生徒に向かって振り下ろす。
その時に女子生徒に打ち付けるのは剣の側面側。
敢えて剣の側面を打ち付けることによって、女子生徒の皮膚に切り傷がつかないように手加減をする。
そんな男子生徒を銀騎士団が何て気が利くんだ、敢えて剣の側面を打ち付ける事により女子生徒が大怪我をすることを避けるなんてと、接戦の中でも余裕を見せる男子生徒を褒め称える。
そんな先の未来を想像して、にやけ顔を隠しきれないでいる小柄な男子生徒は、自分の方に観戦者全ての視線が向くように大声を上げる。
「ふぉー!」
他に全身に力が入るような掛け声は無かったのだろうか。
何とも力の抜けるような奇妙な掛け声を上げた男子生徒を不審に思った生徒や、教師達や、銀騎士団員の視線が男子生徒に向けられる。
剣を両手に持ち高々と掲げた男子生徒の目の前に、思い描いていた光景が広がった。
後は女子生徒に向けて振り上げた剣を振り払い、その側面を打ち付けるだけ。
キメ顔をして剣を右上から左下へ振り下ろそうとした男子生徒の後頭部に、先ほど弾かれたヒビキの剣の柄が直撃したのは偶然だった。
鈍い音が会場内に上がり、音から痛みを想像した生徒や教師達が渋い顔をする。
男子生徒の気持ちになり、自らの頭を両手で抑えて痛みを想像し表情を歪める生徒も複数名確認することが出来る。
「あいたぁ!」
後頭部に強い衝撃を受けた男子生徒は、驚きと共に大声を上げて大きく仰け反った。
全く予想外の攻撃を思わぬ方向から受けて、目を白黒させる。
背後に敵が迫っていることに全く気づかなかったと今さら後悔をしても遅い。
これ以上攻撃をされては堪らない。
素早く背後を振り向いて、剣を構えた男子生徒の視界にそれは入り込んだ。
カランカランカランと音を立てて武舞台上に打ち付けられたのは、パートナーであるはずのヒビキが手にしていた剣である。
柄に豪華な龍の装飾品が施された剣は見るからに高級品。
レア物の剣なのだろうと予想をしていた男子生徒の頭の中は疑問符で埋め尽くされる。
対戦相手の女子生徒や男子生徒、観戦者達の視線を一身に集めている小柄な男子生徒は時期にいたたまれない気持ちに苛まれることになるだろう。
ほんの一瞬出来た隙をヒビキは見逃さなかった。
カランカランカランと剣が音を立てている間に、素早く重力を操る男子生徒の背後に移動をしたヒビキは手加減することなく手の尺側面を打ち付けた。
重力を操ることの出来る男子生徒の術は、発動し相手を捕えることが出来れば簡単には抜け出すことの出来ない最強の拘束魔法になるのだろうけれど、敏捷性を著しく上げる術を操るヒビキの前では手も足も出なかった。
舞台上に倒れ込んだ男子生徒を肩に担ぎ上げて、素早く場外に転がしたヒビキは警戒心が強い。
場外に出てしまえば、その場で敗北が決まる。
1人残された女子生徒は、不安を抱きつつも勝利を諦めてはいない。
ありったけの魔力を込めて舞台上に発動した魔法陣から複数の木のツルを出現させる。
重力使いを倒した事により油断をしていたヒビキの足首を、木のツルは見事に捕えることに成功した。
呪文の詠唱を阻止するためにヒビキの口を封じ、指を鳴らしたり腕をスライドさせたりと術を発動するのに何らかのアクショを行わなければならないヒビキの行動を制するために、その両手足を拘束する。
逆さ吊りにされることは無かったものの、頭の上で一纏めにされた両腕。両足や口を封じられてしまったため囚われの身となってしまったヒビキは羞恥心から、そっと目蓋を閉じて現実逃避をする。
手を握りこぶしにした状態のまま拘束されてしまったため、ヒビキの特殊能力の1つである、刀や剣を自由に出現させる能力も使えない。
完全にお手上げ状態である。
「え、うそ……身動きを封じられちゃった」
女子生徒が発動した木のツルがヒビキを拘束するのは瞬く間だった。瞬きをしている間に二番目の兄が拘束され、身動きを封じられてしまったためため焦ったアヤネの顔から血の気が引く。
「手足と共に口を封じられてしまっては呪文を唱えることすら出来ませんね。ヒビキ君は完全にお手上げ状態ですか。頼ることが出きるのは、パートナーである彼だけですが果たして助けに行きますかね」
まるで他人事のように表情に笑みを浮かべて言葉を続ける副会長は、ヒビキのパートナーである小柄な男子生徒に視線を向ける。
小柄な男子生徒は顔を真っ赤にして怒りを露にしていた。
歯を食いしばりヒビキを睨み付けているため、助けに行くどころかヒビキに向かって攻撃を仕掛けそうな勢いである。
「さっき剣の柄が当たっちゃったのは、おに……ヒビキ君は悪くないのに」
会長と副会長の前で、お兄様と口に出してしまえば兄妹であることを知られてしまう。
身元を隠して密かに学園に通っているアヤネは、ヒビキと兄妹である事実を友達である会長や副会長に知られることを拒んだ。
兄と言いかけてヒビキ君と言い直したアヤネの表情は強張っている。
お兄様の事を名前で呼んでしまったと、恐れるアヤネは兄であるはずのヒビキに対して一体どのようなイメージを持っているのか。
身内であると知られる前は、あれほど気軽に声をかけて来てくれて、驚くほど近い距離でコロコロと変わる表情を見せてくれていたのに僅かに開いた目蓋の隙間から、うっすらと見えるアヤネの顔からは血の気が引き表情が強張っている。
離れた距離にいるとは言えアヤネの甲高い声は良く通るため、ヒビキの耳にもアヤネの言葉はしっかりと入っていた。
怯えながらもヒビキ君と名前を呼んでくれた妹に対する嬉しい気持ちと、名前を呼ぶ声がか細くて怯えているようなアヤネの気持ちを察してしまって、悲しい気持ちと複雑な感情を抱いたヒビキは再び目蓋を閉じる。
50,000,000Gに目が眩んでしまった過去の自分を恨んだ。
手足を拘束されてしまっては、相手を倒すどころか指先1つ動かすことが出来ない。
これ以上、妹であるアヤネに嫌われたくはない。恥をさらしたくはない。
無様に拘束されてしまった兄の姿を目にしてアヤネは幻滅しただろうか。
声を聞いている限りでは心配してくれているようにも思える。しかし、顔は真っ青のため兄であるヒビキに対して怯えているようにも思える。
男子生徒の隙をつき、死角から横一線に切り払った剣による攻撃はあっさりと避けられてしまった。
迫り来る木のツルを空中で後方宙返りを行う事により避けることに成功をしたヒビキが、両手を掲げて武舞台上に着地をする。
ヒビキの足が床につくのとほぼ同時。
「後ろへ」
パートナーである男子生徒がヒビキの背後に迫る木のツルに気付き大声を上げる。
「うん」
小さく頷いて背後を確認すること無く、男子生徒の声を信じて大きく後退をしたヒビキの目と鼻の先をシュッと、空気を裂くような摩擦音と共に木のツルが通過する。
先は丸くなっているとはいえ直撃すれば体を貫通するほどの勢いだった。
「今の攻撃が直撃をしていたら俺の体を貫通していたよね」
身体への攻撃を避けることに成功をしたヒビキが肝を冷やす。
恐怖心から小刻みに体を震わせて女子生徒に視線を向ける。顔面蒼白となったヒビキの集中力が散漫になったところで、木のツルが父からプレゼントされた剣の側面に勢い良く打ち付けられた。
完全にヒビキの視線は女子生徒に向いていたため、急な衝撃に対応することが出来なかった。
剣はヒビキの手から放れて、弧を描くようにして空中に押し上げられる。
今さら剣に視線を向けても後の祭りだった。
ヒビキを狙った攻撃を避けられてしまったとは言え、対戦相手の武器を弾くことに成功をした女子生徒は感情を包み隠すこと無くピョンピョンと何度も跳び跳ねる。
武器を弾かれて焦っているヒビキを視界に入れて喜んでいた。
女子生徒の視線はヒビキに向いているため僅かな隙が出来た。些細な隙を見落とすことなく、いち早く反応を示したヒビキのパートナーは女子生徒目掛けて一目散に駆け出した。
チラッと横目で銀騎士団騎馬隊員達の視線が自分に向けられていることを確認する事を忘れない。
大勢の騎士達と目が合った。
今度はしっかりと銀騎士達の視線を一身に集めていた。
既に小柄な男子生徒の頭の中では、今後自分がどのような動きをするのか未来像が出来上がっていた。
背負っている剣を素早く手にとって、女子生徒に向かって振り下ろす。
その時に女子生徒に打ち付けるのは剣の側面側。
敢えて剣の側面を打ち付けることによって、女子生徒の皮膚に切り傷がつかないように手加減をする。
そんな男子生徒を銀騎士団が何て気が利くんだ、敢えて剣の側面を打ち付ける事により女子生徒が大怪我をすることを避けるなんてと、接戦の中でも余裕を見せる男子生徒を褒め称える。
そんな先の未来を想像して、にやけ顔を隠しきれないでいる小柄な男子生徒は、自分の方に観戦者全ての視線が向くように大声を上げる。
「ふぉー!」
他に全身に力が入るような掛け声は無かったのだろうか。
何とも力の抜けるような奇妙な掛け声を上げた男子生徒を不審に思った生徒や、教師達や、銀騎士団員の視線が男子生徒に向けられる。
剣を両手に持ち高々と掲げた男子生徒の目の前に、思い描いていた光景が広がった。
後は女子生徒に向けて振り上げた剣を振り払い、その側面を打ち付けるだけ。
キメ顔をして剣を右上から左下へ振り下ろそうとした男子生徒の後頭部に、先ほど弾かれたヒビキの剣の柄が直撃したのは偶然だった。
鈍い音が会場内に上がり、音から痛みを想像した生徒や教師達が渋い顔をする。
男子生徒の気持ちになり、自らの頭を両手で抑えて痛みを想像し表情を歪める生徒も複数名確認することが出来る。
「あいたぁ!」
後頭部に強い衝撃を受けた男子生徒は、驚きと共に大声を上げて大きく仰け反った。
全く予想外の攻撃を思わぬ方向から受けて、目を白黒させる。
背後に敵が迫っていることに全く気づかなかったと今さら後悔をしても遅い。
これ以上攻撃をされては堪らない。
素早く背後を振り向いて、剣を構えた男子生徒の視界にそれは入り込んだ。
カランカランカランと音を立てて武舞台上に打ち付けられたのは、パートナーであるはずのヒビキが手にしていた剣である。
柄に豪華な龍の装飾品が施された剣は見るからに高級品。
レア物の剣なのだろうと予想をしていた男子生徒の頭の中は疑問符で埋め尽くされる。
対戦相手の女子生徒や男子生徒、観戦者達の視線を一身に集めている小柄な男子生徒は時期にいたたまれない気持ちに苛まれることになるだろう。
ほんの一瞬出来た隙をヒビキは見逃さなかった。
カランカランカランと剣が音を立てている間に、素早く重力を操る男子生徒の背後に移動をしたヒビキは手加減することなく手の尺側面を打ち付けた。
重力を操ることの出来る男子生徒の術は、発動し相手を捕えることが出来れば簡単には抜け出すことの出来ない最強の拘束魔法になるのだろうけれど、敏捷性を著しく上げる術を操るヒビキの前では手も足も出なかった。
舞台上に倒れ込んだ男子生徒を肩に担ぎ上げて、素早く場外に転がしたヒビキは警戒心が強い。
場外に出てしまえば、その場で敗北が決まる。
1人残された女子生徒は、不安を抱きつつも勝利を諦めてはいない。
ありったけの魔力を込めて舞台上に発動した魔法陣から複数の木のツルを出現させる。
重力使いを倒した事により油断をしていたヒビキの足首を、木のツルは見事に捕えることに成功した。
呪文の詠唱を阻止するためにヒビキの口を封じ、指を鳴らしたり腕をスライドさせたりと術を発動するのに何らかのアクショを行わなければならないヒビキの行動を制するために、その両手足を拘束する。
逆さ吊りにされることは無かったものの、頭の上で一纏めにされた両腕。両足や口を封じられてしまったため囚われの身となってしまったヒビキは羞恥心から、そっと目蓋を閉じて現実逃避をする。
手を握りこぶしにした状態のまま拘束されてしまったため、ヒビキの特殊能力の1つである、刀や剣を自由に出現させる能力も使えない。
完全にお手上げ状態である。
「え、うそ……身動きを封じられちゃった」
女子生徒が発動した木のツルがヒビキを拘束するのは瞬く間だった。瞬きをしている間に二番目の兄が拘束され、身動きを封じられてしまったためため焦ったアヤネの顔から血の気が引く。
「手足と共に口を封じられてしまっては呪文を唱えることすら出来ませんね。ヒビキ君は完全にお手上げ状態ですか。頼ることが出きるのは、パートナーである彼だけですが果たして助けに行きますかね」
まるで他人事のように表情に笑みを浮かべて言葉を続ける副会長は、ヒビキのパートナーである小柄な男子生徒に視線を向ける。
小柄な男子生徒は顔を真っ赤にして怒りを露にしていた。
歯を食いしばりヒビキを睨み付けているため、助けに行くどころかヒビキに向かって攻撃を仕掛けそうな勢いである。
「さっき剣の柄が当たっちゃったのは、おに……ヒビキ君は悪くないのに」
会長と副会長の前で、お兄様と口に出してしまえば兄妹であることを知られてしまう。
身元を隠して密かに学園に通っているアヤネは、ヒビキと兄妹である事実を友達である会長や副会長に知られることを拒んだ。
兄と言いかけてヒビキ君と言い直したアヤネの表情は強張っている。
お兄様の事を名前で呼んでしまったと、恐れるアヤネは兄であるはずのヒビキに対して一体どのようなイメージを持っているのか。
身内であると知られる前は、あれほど気軽に声をかけて来てくれて、驚くほど近い距離でコロコロと変わる表情を見せてくれていたのに僅かに開いた目蓋の隙間から、うっすらと見えるアヤネの顔からは血の気が引き表情が強張っている。
離れた距離にいるとは言えアヤネの甲高い声は良く通るため、ヒビキの耳にもアヤネの言葉はしっかりと入っていた。
怯えながらもヒビキ君と名前を呼んでくれた妹に対する嬉しい気持ちと、名前を呼ぶ声がか細くて怯えているようなアヤネの気持ちを察してしまって、悲しい気持ちと複雑な感情を抱いたヒビキは再び目蓋を閉じる。
50,000,000Gに目が眩んでしまった過去の自分を恨んだ。
手足を拘束されてしまっては、相手を倒すどころか指先1つ動かすことが出来ない。
これ以上、妹であるアヤネに嫌われたくはない。恥をさらしたくはない。
無様に拘束されてしまった兄の姿を目にしてアヤネは幻滅しただろうか。
声を聞いている限りでは心配してくれているようにも思える。しかし、顔は真っ青のため兄であるヒビキに対して怯えているようにも思える。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺わかば🌱
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる