それは、偽りの姿。冒険者達の物語

しなきしみ

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学園都市編

93話 洞窟

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 ヒビキの顔を指さして考えを口にした国王が眉間にしわを寄せる。
 大間違いだからと言葉を続けた国王の指先が小刻みに震えている。
 きっと勢いに任せて指を差したのだろうと予想したヒビキが吹き出した。

「申し訳ございません」
 咄嗟に国王から視線を逸らして口元を手で覆い隠す。
 深々と頭を下げて謝ってはみたものの声が震えている。
 小刻みに肩を震わせる姿から笑っていることは一目瞭然ではあるものの、言葉を続けようと口を開いたヒビキが苦笑する。

「意識が戻った後、どうせ父上は俺の事など気にもとめていないのだろうと考えて連絡を怠りました。申し訳ございません。深く反省しています」
 笑いながら口にする言葉では無い。
 しかし、父の表情と実際に思っている事が正反対だと気付いてしまったヒビキの表情は緩んだまま。

「今の会話の中に笑う要素はあったか?」
 口元を両手で覆い隠したヒビキの表情の変化に気づいたユタカが戸惑っている。
 ヒビキの感情が表情から読み取ることが出来るのは珍しい。
 しかし、真面目な話をしていたはずなのに自然と表情が緩むヒビキの考えが分からずに疑問を抱いて問いかける。

「笑う要素は無かったですね。申し訳ございません。学園に到着をしたら、すぐに無事にたどり着いたと報告を行います」
 国王から今の会話の中に笑う要素があったかと指摘を受けたヒビキが、咄嗟に言い訳を考えようとする。
 しかし、良い言い訳は思い浮かばずに素直に謝罪をする。
 父を目の前にして冷静さを失っていた事を反省したヒビキが、気を引き締めるために手加減をすることなく左右両方向から頬に手の平を打ち付けた。
 パンッと乾いた音がする。

「痛い」
 表情を引き締めるために行った行動は思いの外、頬に強い衝撃を与えた。
 ヒビキの頬に浮かび上がった真っ赤な手形を呆然と眺めていた国王が唖然とする。
 ヒリヒリと痛む頬に指先を添えて渋い表情を浮かべたヒビキの、意外な一面を知った国王の表情が緩む。

「加減する事なく両頬に手の平を打ち付けたんだ。それは痛いだろう」
 小刻みに肩を震わせている国王に視線を向けて唖然とするヒビキは、初めて国王の表情の変化を目の当たりにする。
 困ったように笑う国王を見て、ヒビキの脳裏に人懐っこい笑顔を見せるタツウミの表情が浮かぶ。
 親子である父とタツウミの表情が重なって見えたヒビキは、深呼吸をして頭の中を整理する。
 父にも人間らしい部分があったんだなと、失礼な事を考えるヒビキは疑問を抱いて問いかける。

「もしかして、影武者ですか?」
 両頬に手形をつけたまま父の姿を、まじまじと見つめたヒビキは目の前に佇む人物が、もしかしたら影武者なのかもしれないという考えに至る。

「影武者に見えるか?」
 まさか、影武者かもしれないと疑いを持たれてしまう事になるとは予想もしていなかった国王は苦笑する。
 
 「はい」
 即答しても良いものだろうかと考えた結果、ヒビキは素直に頷いた。
 目の前の国王を影武者だと考えれば表情から感情を読み取ることが出来る事も納得がいく。

「そう思うのであれば、影武者だと思って接してくれても構わないよ」
 随分と穏やかな口調だった。何とも曖昧な返事である。

「後が怖いのですが。影武者だと思って接していたら実は本人でしたって事にはなりませんか?」
 人の反応を見て楽しんでいるような、そんな印象を国王から受けるのは何故だろう。

「後の事は後になってみなければ分からないな」
 淡々とした口調だった。
 口元に笑みを浮かべて言葉を続ける人物に何だか、おちょくられているような気がしてヒビキは困惑する。

「話を元に戻すけど洞窟内には集団行動を行うモンスターが多く生息しているから気をつけて」
 結局のところ目の前に佇んでいる人物が影武者なのか、それとも本人なのか分からないまま話が進んでしまう。
 珍しく戸惑っているヒビキの反応を見て状況を楽しんでいる国王は、表情に穏やかな笑みを浮かべたまま不安な気持ちを口にした。
 洞窟内の出入り口はレベルの低いモンスターが屯しているけれども、洞窟の中央になるにつれてモンスターのレベルは高くなる。
 疲れがたまってきた所で高レベルのモンスターと対峙する事になる。
 ヒビキは気を付けますと返事をしてくれたけれども、学園都市に到着したと連絡を受けるまでは不安は拭えないだろう。
 穏やかな笑みを浮かべる父の姿を呆然と眺めていたヒビキが、再び首を傾げて問いかける。

「本当に影武者ですか?」
 威圧的な態度を取る父の姿しか見たことが無かったため目の前に佇む人物が父か、それとも影武者なのかヒビキは見分ける事が出来ずにいた。

「影武者に見えるか?」
 やはり、目の前に佇んでいる人物は曖昧な返事しかくれなくて、ヒビキは困った様子で眉尻を下げる。

「はい」
 即答しても良いものだろうかと再び頭を悩ませる事になったヒビキは目蓋を閉じると、ぽつりと本音を漏らす。

「性格が悪いと、周りの者達から言われる事はありませんか?」
 ヒビキの困りきった様子を見て口元に笑みを浮かべる国王は、状況を見て楽しんでいる様子。

「よく言われる」
 穏やかな口調て言葉を続けた人物は、なかなか事実を教えてくれない。
 困惑するヒビキを観察して満足したのだろう。
 ヒビキの元へ足を進めた国王が表情を引き締める。
 ヒビキの額を指先で突っつくと、真面目な顔をして口を開く。

「私は影武者を雇っていない。今後も影武者を雇うつもりはないよ」
 目を大きく見開いたヒビキに衝撃的な事実を告げる。
 ついつい性格が悪いと本音を口にしてしまった矢先に実は本人でしたと事実を告げられて、驚いて思考がまとまらないヒビキの肩を国王はポンポンと叩く。
 唖然とするヒビキの顔を覗き込み、放心状態に陥っているヒビキに対して国王は透明な結界魔法を施した。

「魔力を上手いこと扱うことが出来ない状況であることを忘れないように。道中、気をつけて」
 ヒビキの背中を優しく叩く。

「行ってきます」
 小さく頷き頭を下げたヒビキが身を翻す。
 冷静を装ってはいたものの、驚きと共に激しく動揺していたヒビキが国王に対して性格が悪いと言ってしまった事を責められる事は無かったため安堵する。
 室内から足を踏み出して扉を閉めたところで、ヒビキは小さなため息を吐き出した。
 
 向かう先は学園都市。
 まずは学園都市へ続く洞窟を目指すために一定の間隔を開けて設置された窓の一つを開き、窓枠に足をかけて飛び立とうとする。

「あ……」
 城内から足を踏み出そうとした所で気がついた。ぽつりと声を漏らす。

「飛行術を発動するだけの魔力が回復していなかった」
 このまま窓枠を蹴り付け城の外へ飛び立てば、たちまち重力に従って体は降下する。
 激しく地面に叩きつけられて命を落とす事になっていただろう。
 一度開いた窓に手をかけて、勢いよく閉じたヒビキが足早に城の出入り口に向かって移動する。

 今から向かう洞窟は東の森の中央にある。
 ボスモンスター討伐隊の仲間達と共に何度も足を踏み入れてレベルを上げるために狩りを行っていた場所である。
 森の出入り口を抜けて真っ直ぐ突き進むと、やがて崖に突き当たる。
 そこから西へ足を進めていくと徐々に木々が増え、地面から生える雑草の数も多くなる。
 足元には小石が敷き詰められている。
 歩きづらい小石の上を通り、徐々に大きくなる草を手でかき分けながら真っ直ぐ進むと、やがて目の前に大きな洞窟が見える。
 洞窟内には複数の隠し通路があり、中にはゴブリンが集団行動を行い冒険者狩りを楽しんでいるような広間もある。
 知能を持つゴブリン達の集団である。
 間違って足を踏み入れたら最後。
 殆どの冒険者は抜け出すことが出来ずに命を失ってしまう。
 例え隠し通路に足を踏み入れる事なく狩りを楽しんでいたとしても、洞窟内に生息しているゴブリンは基本的に集団行動を行っている。
 集団で冒険者に襲い掛かるゴブリンに対処しきれずに大怪我を負ってしまう冒険者も少なくは無い。

 ゴブリンのレベルは洞窟の奥に進むにつれて高くなり、洞窟の中間地点を超えると学園都市に近づくにつれて少しずつゴブリンのレベルも低くなっていく。
 そのため、学園都市で生活する国民達と、城が佇んでいる都市中央で生活する国民が洞窟内で出会う事は滅多に無い。
 都市中央の街を抜けると東の森に足を踏み入れたヒビキが、口元に手を添えて大きな欠伸をする。
 ヒビキの姿を見つけて嬉しそうに満面の笑みを浮かべて、こん棒を掲げて迫るゴブリンは10レベル程。
 魔界のドワーフの塔でレベルを上げを行ったヒビキにとっては難なく倒せるレベルである。

「焼きつくせ!」
 丁度ヒビキが東の森を突き進んでいる頃。
 クリーム色の髪の毛を耳の上でまとめ上げたツインテールの少女が杖を掲げて炎属性の魔法の発動を行っていた。
 洞窟内を炎の渦で包み込み迫り来るゴブリンを焼き尽くす。
 少女の身に着けている服は黒を基調としたものであり、Sクラスの生徒である事は一目瞭然である。
 ヒビキの妹アヤネが、ヒビキの行く先で狩りを行っていた。
 アヤネの放った容赦の無い攻撃魔法により、こん棒を投げ捨てて逃げ惑うゴブリンが次から次へと砂となって消えていく。

「アヤネさん、もう少し術の発動範囲を狭めませんか?」
 笑みを表情に張り付けてはいるものの、ため息を吐きした男子生徒が眉尻を下げる。
 アヤネの発動した炎属性の魔法の範囲は広く、身の危険を感じた生徒は咄嗟に防壁を張り巡らせていた。
 少女と同じ、黒を基調とした制服を身に纏っている生徒も同じSクラスだろう。
 
 灰色がかった髪は肩にかかる程の長さがあり
「副会長も戦ってください!」
 副会長と呼ばれた生徒は、アヤネからの指示を受けて肩を小刻みに震わせる。

「全く人の話を聞いていないのですから、仕方がないですね」
 ため息を吐き出すと背負っていた剣の柄に手をかけた副会長は勢いよく剣を引き抜いた。
 集団で今にも襲いかかろうと、じりじりと迫り来るゴブリンに向かって構えを取る。

「集団で襲いかかってくるのは良いのですが、横一列に並んでいると一網打尽にする事が出来ますね」
 眉尻を下げて苦笑する副会長が言葉を続けるのと同時に、右足を軸にして体を回転させる。
 横一列に並び笑顔で迫り来るゴブリンを薙ぎ払った。
 ゴブリンのレベルは30前後であり、前方のゴブリンは囮だと気づいた副会長が咄嗟に背後を振り向いた。
 しかし、気づくのが遅かった。
 背後から襲いかかるゴブリンは副会長のすぐ目の前に迫る。
 今から足を引いても間に合わない。

 目蓋を閉じて衝撃を覚悟した副会長が衝撃を待つ。
 しかし、時間がたっても想像していた衝撃が襲っては来ない。

 疑問を抱いて恐る恐る目蓋を開くと、予想外の光景が広がっていた。
 背後から襲い掛かるゴブリンを副会長が避ける事は出来ないと判断をしたアヤネが機転を利かせて攻撃魔法を発動した。
 ゴブリン達は副会長に攻撃を放つ前に、アヤネの発動した炎属性の攻撃魔法に焼かれて砂となって消えていく。

「感謝しなさいよ!」
 ピシッと副会長を指差してウインクをしたアヤネが、指先を呑気に見物を決め込んでいる会長に向けて大声を張り上げる。

「会長! 会長も見ていないで戦ってください!」
 副会長を迫り来るゴブリンから助け出す事に成功したアヤネは鼻高々になっていた。
 しかし、有頂天になるアヤネはゴブリンに四方八方を囲まれてしまっている事に気が付き息を呑む。
 ガクガクと体を震わせて唇を真っ青にしたアヤネは、身動きを取る事が出来ずに泣きべそをかく。
 アヤネの視線の先には毛先の跳ね上がった金色の髪、金色の瞳を持つ青年が険しい表情を浮かべたまま佇んでいた。
 
「はぁ……生きて帰れる心地がしねぇ」
 会長は大きなため息を吐き出すと共に、更にアヤネに追い討ちをかけるような事実を知らせようとする。
 アヤネに背後を見るようにと指示を出した会長が本音を漏らす。
 背負っている剣に手をかけて引き抜いてはみたものの、構えを取る会長の腕は小刻みに震えている。
 会長の視線の先を目で追うために、視線を背後に移した少女が大きく目を見開いた。
 あんぐりと口を開く少女の顔から瞬く間に血の気が引く。

「100レベルのドラゴン?」
 妖精王がヒビキの通り道である洞窟に100レベルのドラゴンが出現するように考えて術を発動していた。
 例えヒビキがスキルを発動する事が出来ずに武器のみで戦う事になったとしても、ヒビキには倒せるレベルに設定したドラゴンである。
 しかし、妖精王の思惑通りとは行かなくてヒビキが洞窟の中央にたどり着く前に姿を現してしまう。

 たまたまクエストを進行するために洞窟内へ足を踏み入れていた生徒達とドラゴンが鉢合わせすることになってしまった。

「敵う相手ではありません。逃げますよ!」
 咄嗟にドラゴンから逃れることを決めた副会長が大声を張り上げる。
 素早く反応を示した会長が副会長の後に続き走り出す。

「おい、アヤネ!」
 しかし、顔面蒼白のまま佇んでいるアヤネは身動きを取る事が出来ずに逃げ遅れていた。
 怯えるアヤネに気づいた会長が勢いよく身を翻す。
 咄嗟に剣を構えてドラゴンに向かって走り出したけれども、ドラゴンがアヤネに向かって火の玉を打ち付ける方が早かった。
 大きく開いた口から火の玉が放たれる。

「防壁!」
 咄嗟に防壁を唱えて火の玉を弾いたアヤネが後ずさる。
 しかし、アヤネが逃げ出すよりも早くドラゴンがアヤネの張った防壁に向かって尾を叩きつけたため、アヤネの体は防壁を張り巡らせたまま弾き飛ばされる事になった。

「会長、上です」
 勢いよく洞窟内を転がったアヤネに気をとられていた会長を踏みつぶすためにドラゴンが足をあげる。
 会長の背後に素早く移動したドラゴンの行動を目で追っていた副会長が大声を上げる。

「上?」
 副会長の言葉につられるようにして視線を上げた会長が勢いよく地面を蹴りつけて大きく後退したため、ドラゴンの攻撃は空振りに終わる。
 しかし、咄嗟に尾を会長の横腹に打ち付けたドラゴンの行動により、会長の体は激しく地面に打ち付けられることになった。
 防壁を張る間もなく尾を打ち付けられ、地面に叩きつけられる事になった会長は瞬く間に意識を失ったのだろう。
 横たわったまま、ぴくりとも反応を示さない。
 アヤネと会長が意識を失い戦闘不能状態に陥ると、すぐにドラゴンの攻撃対象は副会長に向く。

「あぁああ……ったく、どうしろと言うんだ」
 ドラゴンが放った火の玉を剣を打ち付ける事により弾いた副会長が悪態をつく。
 眉間にしわをよせて、ドラゴンに向かって剣を構えた副会長は考える。
 アヤネと会長を置いて、この場から自分一人だけ逃げ出す事は出来ない。
 この場から逃げ出す選択肢は無いため副会長は、ありったけの魔力を込めて術を発動する。
 ドラゴンの放った火の玉に水の玉を打ち付ける事により攻撃を打ち消すと、続けてドラゴンに向かって走り出す。
 地面を蹴りつけて飛び上がると、ドラゴンの頭にかって剣を突き立てた。
 ありったけの力を込めて振り下ろされた剣は副会長の願いもむなしく呆気なく弾かれてしまう。
 ドラゴンに止めを刺すどころか、皮膚を傷つけることすら出来なかった。

 反動で身体のバランスを崩した副会長の目の前で、大きく口を開いたドラゴンが火の玉を放とうとした。
 空中に体が浮いたままの状態でドラゴンの攻撃を避ける事は出来ない。
 防壁を張り巡らせる事が出来れば良かったものの、100レベルのドラゴンの炎攻撃魔法を打ち消してしまう程の威力を込めた水の玉を発動したため、全ての魔力を使いきってしまっていた副会長はなす術もなく目蓋を閉じる。

「諦めないで!」
 死をイメージしていた副会長に声をかける人物がいた。
 背中から地面に叩きつけられようとしている副会長に声をかけた人物がいた。
 ドラゴンの鳴き声を聞き、全速力で洞窟の中央まで足を運んだヒビキは強く地面を蹴りつけて高く飛び上がる。
 声に反応をした副会長が閉じていた目蓋を開けて空中で半回転。
 姿勢を正すと地面に着地をした。
 副会長とドラゴンの間に移動すると共に放たれた火の玉を剣を使って受け流した少年を、ドラゴンが大きく口を開くとパクッと食べてしまう。

「は……」
 目の前に現れた助けに目を輝かせていた副会長が間の抜けた声を出す。
 見知らぬ少年ではあるけれども、もしかしたら助かるかもしれないと、ほんの少しの希望を持った矢先の出来事だった。
 瞬く間に姿を消したけれど、狐耳フード付きのケープを身に纏った少年だったと思う。
 フードを深々と被っていたため、種族を判断する事は出来なかった。
 もしかしたら、助け船を出してくれた少年の種族は魔族だったのかもしれないけれど、100レベルのドラゴンから助け出してくれるかもしれないと考えた副会長の淡い希望は絶望に変わる。

「もう駄目だ」
 肩を落として地面に膝をついた副会長が顔をうつむかせる。
 弱々しく声を漏らすと、その場に頽れた。
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