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ヒビキの奪還編
84話 どうやら手を組むようです
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「二十代前半? 赤子じゃあるまいし年はギフリードと似たようなもんだろう。400前後か?」
乱れた呼吸を整える魔王は涙を指先で拭う。
魔族の寿命を基準とする魔王はユタカの年齢を400前後だろうと予想した。
「400……」
唖然とするユタカが、ぽつりと声を漏らす。
口を半開きにしたまま身動きを止めてしまった国王の姿を視界に入れる事なく、魔王の考えを耳にして驚いてしまったヒビキが口を開く。
「人間の寿命は100歳前後だよ。殆どの人はモンスターにやられてしまうか病気にかかって亡くなってしまうから、100歳まで生き延びることが出来る人は少ないけどね」
端整な顔立ちがヒビキの顔を覗きこむようにして近づくと
「近いよ」
魔王の頬に手を添えて眉尻を下げたヒビキが首を左右にふる。
「たった100年しか生きられないのか」
近いと言ったヒビキの言葉を聞き流した魔王が唖然とする。
寂しいものだなと、魔王は素直に考えを口にした。
「それにしても、国王と良く似ておるな。髪の色や瞳の色まで同じ。ユキヒラに二人が親子だと気づかれるのは時間の問題だと思うが」
全く顔を離すつもりのない魔王に対して、ヒビキが狐耳付きフードを手にとり引くことにより顔を深く隠そうとする。
「そうだな。ヒビキと私に血の繋がりがある事はユキヒラもすぐに気づくだろう」
我が子の狼狽える姿を物珍しそうに眺める国王が魔王の考えに同意する。
「気づかれないためにも、国王は人間界へ避難しなければならなかったのに」
分かっているのなら何故、人間界へ避難しなかったのか。
本音を漏らした魔王が小さなため息を吐き出した。
「避難すべきだったか。しかし、魔王を見捨てて一人で人間界に逃げ帰ったとなれば、魔王の敗北を知った魔族が憤りを感じて人間界に乗り込んでくるのでは無いかと思ったんだ。予想以上にユキヒラの魔界への到着が早すぎた。どのみち魔王が敗北すればユキヒラはヒビキや妖精王を連れて人間界へやってくるだろう。国民を避難させているだけの時間はないだろうし。それに、ユキヒラをおよがせて国王暗殺を持ち掛けた人物を特定しようか、ユキヒラを捕らえて国王暗殺を指示している人物を強引に聞き出そうか迷ってる」
国王はヒビキが第二王子だと気づかれないようにするためにも、ユキヒラが魔界へ到着する前に人間界へ避難するべきだった。
しかし、妖精の森で出会ったガーゴイルの正体が魔王だったため、魔界を統べる魔王を残して自分一人、人間界に逃げることに疑問を抱いた国王は魔界に残ることに決めた。
魔族の主である魔王を残して自分だけ人間界へ逃げてしまえば万一、魔王が命を落とすことがあれば責められるのは自分。
国王だけ安全な場所に逃れたとなれば、魔族達が黙ってはいない。
魔界と人間界で対立することになるだろう。
「もしも彼女が口をわらなかった場合どうする?」
魔王の問いかけに対して、国王が苦笑する。
「彼女はすぐに口を割るだろう。彼女の目的は国王暗殺後、人間界を裏で操る事を目的としている訳だし。命がなければ人間界を牛耳ることも出来ないだろうから。首謀者をかばうためにユキヒラが死を覚悟して拷問に耐えるとも思えないのだが」
国王と魔王の視線がヒビキに向く。
ユキヒラの側に長くいたのはヒビキであり意見を求めると、ヒビキが目元まで隠すようにして引いたフードに魔王が手をかけると強引にめくり上げる。
国王と魔王の視線が自分の方に向いている事を確認したヒビキが大きく肩を振るわせた。
「首謀者とユキヒラの関係が分からないので、ひと口に……はいそうですとは言えませんが、ユキヒラが口を割る可能性は高いと思います」
真剣な眼差しを向ける国王と魔王に、ヒビキが動揺を隠すようにして表情を引き締めると考えを口にする。
「しかし、ユキヒラを捕らえる事に失敗すると国王の命が危険に晒される事になるが?」
魔王の問いかけに対して国王は頷いた。
「あぁ。分かっている。失敗した時には私の代わりに……」
「子供達や人間界を頼むってか? 悪いけど、その頼み事は聞けないぞ」
もしも、ユキヒラを捕らえる事を失敗した場合、国王の命が危険に晒される。
命を奪われる所まではいかなかったとしても拘束される事になるだろう。
もしも、その時は人間界と子供達を魔王や妖精王に託そうとした国王の言葉を遮るようにして魔王が言葉を続けたため国王の眉間にしわがよる。
「何故だ?」
問いかけに対して魔王は考えを口にした。
「ヒビキの父親は貴方にしかつとまらないだろう。それに、魔族の私が人間界をまとめることは不可能だ。人間は私達魔族を恐れているから。まぁ、この場で考えていても仕方がないな」
苦笑する魔王と、無表情のまま国王が互いに顔を見合わせる。
国王が魔王の言葉に納得をしたのか、小さく頷いた。
それから間もなくの事だった。
「敵の数が多すぎる」
ヒビキの体を解放した魔王が、ユキヒラに聞こえるように大声をあげる。
「あぁ、そうだな」
魔王の言葉に同意するようにして国王が手にしていた氷の剣を消滅させると、両手を胸の高さまで持ち上げた。
「敗けを認めるのですか?」
突然無抵抗になってしまった魔王と国王に対して妖精王が声をかけると
「あぁ、勝ち目は無さそうだからな」
魔王が即答する。
「敗けを認めるそうですが、どうしますか?」
魔王や国王が敗けを認めることをユキヒラに伝えた妖精王が、どうするのか問いかけた。
しかし、ユキヒラは全く別の事を考えていたようで
「国王とヒビキが、僕にはよく似た顔立ちだと思えるのだけど」
淡々とした口調で呟いたユキヒラが、魔王の手から逃れる事に成功して目の前に降り立ったヒビキに声をかける。
「え? 似てないと思うけどな」
きょとんとするヒビキが首をかしげた。
本心はどうであれ、ユキヒラの考えを否定したヒビキの態度に
「そう?」
チラッと国王に視線を向けたユキヒラが首を傾ける。
ヒビキと同じ髪色。
同じ瞳の色を持つ国王とヒビキを見比べる。
「私にもよく似た顔立ちに見えるのだけど」
唖然とするサヤがユキヒラの言葉に同意するようにして頷いた。
「敗けを認めると言っていますが、どうしますか?」
見事に問いかけを右から左へ流されてしまった妖精王がユキヒラの前に降り立つと再び声をかける。
両手を上げる国王と魔王を囲むようにして妖精達が弓を構える。
国王を指差した妖精王の問いかけに対してユキヒラの表情にニヤニヤと締まりのない笑みが浮かび始めた。
「ねぇ。彼の意識を奪うことは出来る? 僕の言うことを何でも聞くお人形さんになってもらいたいのだけどぉ」
国王を指差して妖精王に問いかけたユキヒラに対して
「えぇ。出来ますよ」
妖精王は即答した。
ユキヒラの元から距離があるとは言え、魔王はユキヒラと妖精王の会話をしっかりと耳にしていた。
国王にユキヒラの考えを伝えると、国王の表情が瞬く間に強ばる。
「ほら、妖精王が手招きしておるぞ」
国王の背中を叩く魔王が気を抜けば、にやけそうになる表情を引き締める。
「早く妖精王の元へ向かわなければ怪しまれるぞ」
冷や汗を流す国王に声をかける。
「あぁ。分かっているがユキヒラが私を操ると言い出す何て考えてもいなかった」
動揺する国王が本音を漏らす。
「大丈夫だろう。妖精王も私と同じで国王の味方だから悪いようにはならないと思うが」
弱音をはく国王。予想外の展開になったとしても顔色を変えることなく対処すると思っていれば国王の弱気な態度に魔王が苦笑する。
「指示に従わなければ疑われる。降りるぞ」
飛行術を解いた魔王が妖精王の元へ向かう。
「そうだな」
魔王の言葉に同意するようにして頷いた国王が、魔王を追うようにして妖精王の目の前に降り立った。
乱れた呼吸を整える魔王は涙を指先で拭う。
魔族の寿命を基準とする魔王はユタカの年齢を400前後だろうと予想した。
「400……」
唖然とするユタカが、ぽつりと声を漏らす。
口を半開きにしたまま身動きを止めてしまった国王の姿を視界に入れる事なく、魔王の考えを耳にして驚いてしまったヒビキが口を開く。
「人間の寿命は100歳前後だよ。殆どの人はモンスターにやられてしまうか病気にかかって亡くなってしまうから、100歳まで生き延びることが出来る人は少ないけどね」
端整な顔立ちがヒビキの顔を覗きこむようにして近づくと
「近いよ」
魔王の頬に手を添えて眉尻を下げたヒビキが首を左右にふる。
「たった100年しか生きられないのか」
近いと言ったヒビキの言葉を聞き流した魔王が唖然とする。
寂しいものだなと、魔王は素直に考えを口にした。
「それにしても、国王と良く似ておるな。髪の色や瞳の色まで同じ。ユキヒラに二人が親子だと気づかれるのは時間の問題だと思うが」
全く顔を離すつもりのない魔王に対して、ヒビキが狐耳付きフードを手にとり引くことにより顔を深く隠そうとする。
「そうだな。ヒビキと私に血の繋がりがある事はユキヒラもすぐに気づくだろう」
我が子の狼狽える姿を物珍しそうに眺める国王が魔王の考えに同意する。
「気づかれないためにも、国王は人間界へ避難しなければならなかったのに」
分かっているのなら何故、人間界へ避難しなかったのか。
本音を漏らした魔王が小さなため息を吐き出した。
「避難すべきだったか。しかし、魔王を見捨てて一人で人間界に逃げ帰ったとなれば、魔王の敗北を知った魔族が憤りを感じて人間界に乗り込んでくるのでは無いかと思ったんだ。予想以上にユキヒラの魔界への到着が早すぎた。どのみち魔王が敗北すればユキヒラはヒビキや妖精王を連れて人間界へやってくるだろう。国民を避難させているだけの時間はないだろうし。それに、ユキヒラをおよがせて国王暗殺を持ち掛けた人物を特定しようか、ユキヒラを捕らえて国王暗殺を指示している人物を強引に聞き出そうか迷ってる」
国王はヒビキが第二王子だと気づかれないようにするためにも、ユキヒラが魔界へ到着する前に人間界へ避難するべきだった。
しかし、妖精の森で出会ったガーゴイルの正体が魔王だったため、魔界を統べる魔王を残して自分一人、人間界に逃げることに疑問を抱いた国王は魔界に残ることに決めた。
魔族の主である魔王を残して自分だけ人間界へ逃げてしまえば万一、魔王が命を落とすことがあれば責められるのは自分。
国王だけ安全な場所に逃れたとなれば、魔族達が黙ってはいない。
魔界と人間界で対立することになるだろう。
「もしも彼女が口をわらなかった場合どうする?」
魔王の問いかけに対して、国王が苦笑する。
「彼女はすぐに口を割るだろう。彼女の目的は国王暗殺後、人間界を裏で操る事を目的としている訳だし。命がなければ人間界を牛耳ることも出来ないだろうから。首謀者をかばうためにユキヒラが死を覚悟して拷問に耐えるとも思えないのだが」
国王と魔王の視線がヒビキに向く。
ユキヒラの側に長くいたのはヒビキであり意見を求めると、ヒビキが目元まで隠すようにして引いたフードに魔王が手をかけると強引にめくり上げる。
国王と魔王の視線が自分の方に向いている事を確認したヒビキが大きく肩を振るわせた。
「首謀者とユキヒラの関係が分からないので、ひと口に……はいそうですとは言えませんが、ユキヒラが口を割る可能性は高いと思います」
真剣な眼差しを向ける国王と魔王に、ヒビキが動揺を隠すようにして表情を引き締めると考えを口にする。
「しかし、ユキヒラを捕らえる事に失敗すると国王の命が危険に晒される事になるが?」
魔王の問いかけに対して国王は頷いた。
「あぁ。分かっている。失敗した時には私の代わりに……」
「子供達や人間界を頼むってか? 悪いけど、その頼み事は聞けないぞ」
もしも、ユキヒラを捕らえる事を失敗した場合、国王の命が危険に晒される。
命を奪われる所まではいかなかったとしても拘束される事になるだろう。
もしも、その時は人間界と子供達を魔王や妖精王に託そうとした国王の言葉を遮るようにして魔王が言葉を続けたため国王の眉間にしわがよる。
「何故だ?」
問いかけに対して魔王は考えを口にした。
「ヒビキの父親は貴方にしかつとまらないだろう。それに、魔族の私が人間界をまとめることは不可能だ。人間は私達魔族を恐れているから。まぁ、この場で考えていても仕方がないな」
苦笑する魔王と、無表情のまま国王が互いに顔を見合わせる。
国王が魔王の言葉に納得をしたのか、小さく頷いた。
それから間もなくの事だった。
「敵の数が多すぎる」
ヒビキの体を解放した魔王が、ユキヒラに聞こえるように大声をあげる。
「あぁ、そうだな」
魔王の言葉に同意するようにして国王が手にしていた氷の剣を消滅させると、両手を胸の高さまで持ち上げた。
「敗けを認めるのですか?」
突然無抵抗になってしまった魔王と国王に対して妖精王が声をかけると
「あぁ、勝ち目は無さそうだからな」
魔王が即答する。
「敗けを認めるそうですが、どうしますか?」
魔王や国王が敗けを認めることをユキヒラに伝えた妖精王が、どうするのか問いかけた。
しかし、ユキヒラは全く別の事を考えていたようで
「国王とヒビキが、僕にはよく似た顔立ちだと思えるのだけど」
淡々とした口調で呟いたユキヒラが、魔王の手から逃れる事に成功して目の前に降り立ったヒビキに声をかける。
「え? 似てないと思うけどな」
きょとんとするヒビキが首をかしげた。
本心はどうであれ、ユキヒラの考えを否定したヒビキの態度に
「そう?」
チラッと国王に視線を向けたユキヒラが首を傾ける。
ヒビキと同じ髪色。
同じ瞳の色を持つ国王とヒビキを見比べる。
「私にもよく似た顔立ちに見えるのだけど」
唖然とするサヤがユキヒラの言葉に同意するようにして頷いた。
「敗けを認めると言っていますが、どうしますか?」
見事に問いかけを右から左へ流されてしまった妖精王がユキヒラの前に降り立つと再び声をかける。
両手を上げる国王と魔王を囲むようにして妖精達が弓を構える。
国王を指差した妖精王の問いかけに対してユキヒラの表情にニヤニヤと締まりのない笑みが浮かび始めた。
「ねぇ。彼の意識を奪うことは出来る? 僕の言うことを何でも聞くお人形さんになってもらいたいのだけどぉ」
国王を指差して妖精王に問いかけたユキヒラに対して
「えぇ。出来ますよ」
妖精王は即答した。
ユキヒラの元から距離があるとは言え、魔王はユキヒラと妖精王の会話をしっかりと耳にしていた。
国王にユキヒラの考えを伝えると、国王の表情が瞬く間に強ばる。
「ほら、妖精王が手招きしておるぞ」
国王の背中を叩く魔王が気を抜けば、にやけそうになる表情を引き締める。
「早く妖精王の元へ向かわなければ怪しまれるぞ」
冷や汗を流す国王に声をかける。
「あぁ。分かっているがユキヒラが私を操ると言い出す何て考えてもいなかった」
動揺する国王が本音を漏らす。
「大丈夫だろう。妖精王も私と同じで国王の味方だから悪いようにはならないと思うが」
弱音をはく国王。予想外の展開になったとしても顔色を変えることなく対処すると思っていれば国王の弱気な態度に魔王が苦笑する。
「指示に従わなければ疑われる。降りるぞ」
飛行術を解いた魔王が妖精王の元へ向かう。
「そうだな」
魔王の言葉に同意するようにして頷いた国王が、魔王を追うようにして妖精王の目の前に降り立った。
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