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ヒビキの奪還編
74話 トロールの種族は妖精
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思わぬ部分に激しい一撃を受けた男の顔は血の気が引き青白く変化する。
仰向けに横たわり呻く男をリンスールは見下ろしていた。
その表情はひきつっており、表情を隠すように口元を手で覆っている。
ヒビキからの思わぬ攻撃を受けたのは大男であるはずなのに、リンスールの顔からも血の気が引き青白く変化していた。
「加減なしですか」
ヒビキに向かって恐る恐る声をかけたリンスールの声は震えている。
「加減は全くしてないけど」
即答だった。
首を捻って見せたヒビキは、何故リンスールが顔面蒼白になっているのか理解する事が出来ずにいた。
きっとヒビキは今までに一度も急所を打ち付ける経験をしていないのだろう。
「顔色が悪いように思えるけど」
口元を手で覆い隠したまま身動きを止めてしまったリンスールにヒビキが問いかけると同時に3秒間が経過したため大男の放った術が解けヒビキの体を包むようにして巨大な炎の渦が出現する。
赤とオレンジの二色から成り立つ炎は瞬く間に広がり、脳内の酸素が不足し吐き気を催してる大男に襲いかかった。
「あらやだ、何あの子。急に雰囲気が変わったわね。ヒビキ君っていったかしら。体が縮んでると思えば急に成長するし、衣も一瞬にして変わったわね。一体、何者かしら」
藍色に輝く木の幹に体をベッタリと寄せて身を隠している人物が、ヒビキを見つめていた。
程よく筋肉のついた体格と、2メートルを超える長身を持つ青年だ。足首まで長さのある黒いロングコートは彼の体をすっぽりと包み込んでいる。
見た目と口調が異なる青年は、魔王に仕える直属の騎士、暗黒騎士団の調査員である。
暗黒騎士団の隊長を務めるギフリードからヒビキの居所を調べるようにと指示を受け、魔界から遠く離れた妖精界までやって来た。
傍から見ると木にべったりと身を寄せている調査員の姿は滑稽に思えるかもしれない。
しかし、本人は至って真面目であり、その表情は真剣そのものだ。
「私の足を、くすぐるのは誰かしら?」
木の幹にベッタリと身を寄せる調査員の足に絡むようにして、モフモフの毛並みを持つ生き物が身を寄せ始めると調査員は、くすぐったさから身じろぎをする。
太ももにまとわりつき、ちょっかいをかけ始めた生き物に対して調査員は、くねくねと体をくねらせた。
「くすぐったいってば!」
太ももに絡む生き物を右手で掴むと引き離す。
引き離された事で寂しさを感じたのか、キュウと弱々しい鳴き声を上げた生き物が再び調査員の太ももにまとわりつく。
「ちょっと、くすぐったいんだってば!」
ぴとっと調査員に身を寄せる生き物を、右手で掴むと再び引き離す。
調査員に怒られても尚めげることなく、ぴとっと調査員の太ももにくっついた生き物は本当に寂しがりやさん。
「やめてっていってるでし……! ぅおおおおおおお!」
本気で怒ることの出来ない調査員は優しい口調で生き物を叱りつけようとした。
しかし、小さな生き物を予想していた調査員が背後を振り向くと、そこには巨大な鉄の塊を構えたトロールが佇んでおり、身の危険を感じた調査員の声はドスの利いたものに変化する。
ずっしりとした巨体がゆっくりと前進する。
キュウと何とも可愛らしい音が上がった。
「随分と可愛らしい足音を立てるんだな……おい」
てっきり小柄な生き物の鳴き声であると思いこんでいた音がトロールの足音である事実を知った調査員が、ぽつりと本音を漏らす。
調査員はへっぴりごしのままトロールが前進した分だけ足を引く。
後退した調査員の視界に白くモフモフとした衣が入り込むと
「モフモフしてたのは白い毛並みを持つ衣ですか」
トロールが身に纏っている衣に視線を向けた調査員が淡々とした口調で呟いた。
「なぁんて、呑気に眺めてる場合じゃないのよ。何でトロールが妖精界にいるのよ!」
しかし、すぐに我にかえった調査員が甲高い叫び声を上げる。
気配を隠して覗き見をしていたはずなのにトロールから逃れる事を優先した調査員が、体を大きくのけ反らせながら木陰から飛びだした。
「そう言えばトロールの種族は妖精だったわね。トロールが妖精界にいるのは当たり前の事だわ」
調査員の後を追いかけるトロールの種族は妖精。妖精が妖精界にいるのは当たり前の事である。
落ち着きを取り戻したのか、穏やかな口調で呟いた調査員が一気に息を吐き出した。
「でも、580レベルって記されてたじゃないのよ。レベルが高すぎるのよ!」
一度落ち着きを取り戻した口調が一変する。
甲高い声を上げてピシッとトロールに指先を向ける。
「あらやだ、思ったよりも近いわね」
調査員が考えていたよりも移動速度の速かったトロールがすぐ目の前に迫ってきており、淡々とした口調で本音を漏らした調査員は急いで身を翻す。
がに股であるとか、右腕と右足が同時に前に出ているだとか正直どうでもいい。形振り構うこと無く全力で走り出す。
木陰から勢いよく飛び出して全速力で走り出した調査員はトロールから逃れるため必死。喚く事も忘れて逃げ惑う調査員の姿を見るなり、薄ら笑いを浮かべた人物がいた。
「もしかしてヒビキを奪い返しに来たのかなぁ?」
サヤの元を離れてヒビキの元へ向け足を進めるユキヒラは、迷う事もなく地面に転がっている大男の顔を跨ぐ。
ヒビキの体を包み込む巨大な炎の渦に触れないように、距離をとり離れた位置で足を止めると調査員を指差した。
「やっつけちゃってよ」
調査員がヒビキの仲間である事を知りながら、敢えてユキヒラはヒビキに調査員を倒すようにと指示を出す。
ユキヒラの出した指示に対して、ヒビキは首を左右に振ることの出来る立場では無い。
「うん、分かったよ」
本当は嫌だと言ってしまいたい。
しかし、断った所でユキヒラはサヤに指示を出すだろう。
サヤはユキヒラの魔力操作によって強制的に術の発動をする事になる。
人を傷つけたくないと涙を流すサヤを見る事になる事は明らかで、ヒビキは複雑な心境を表情に表す事なく頷いた。
表情や声からヒビキの感情を読み取ることは出来ない。
ユキヒラは迷うこと無く頷いたヒビキの姿を見て満足そう。
そんなヒビキの態度を間近で見ていた調査員の顔から血の気が引く。
しかし、ヒビキが行動を起こす前に、狙いを調査員からヒビキに変更したトロールが左足を軸に体を回転させる。
佇んでいるヒビキの体を鷲掴みにしようとした。
咄嗟に前進したヒビキがトロールの左足に腕をかける。
体重をかける事でトロールの姿勢を崩して、勢いのまま巨体を押し倒そうとした。
同時に炎の渦が無数の炎の塊へと変化して、呑気に見物を決め込んでいる調査員に襲いかかる。
油断していた事もあり、急な攻撃を受けた調査員が甲高い悲鳴を上げた。
両手を掲げ右足を軸に体を回転させる事により炎の塊を避ける。
「ちょっとぉ!」
残り2つの炎の塊を空中に飛び上がる事により避けた調査員が大声を張り上げた。
「ちゃんと狙いなさいよ。敵はあっちよ!」
ピシッピシッと何度もトロールを指さして言葉を続ける調査員から、ヒビキは視線を逸らす。
足を一歩引くことにより、姿勢を保ったトロールが地を蹴り大きく後退をする。
今にも攻撃を仕掛けてきそうなヒビキから逃れるようにして距離を取ると、武器を両手に持ちかえて構えをとる。
「もしかして、このトロールさぁ知恵があるんじゃない?」
後退したトロールを間近で見ていたユキヒラが、少し離れた位置に佇む妖精王に問いかけた。
仰向けに横たわり呻く男をリンスールは見下ろしていた。
その表情はひきつっており、表情を隠すように口元を手で覆っている。
ヒビキからの思わぬ攻撃を受けたのは大男であるはずなのに、リンスールの顔からも血の気が引き青白く変化していた。
「加減なしですか」
ヒビキに向かって恐る恐る声をかけたリンスールの声は震えている。
「加減は全くしてないけど」
即答だった。
首を捻って見せたヒビキは、何故リンスールが顔面蒼白になっているのか理解する事が出来ずにいた。
きっとヒビキは今までに一度も急所を打ち付ける経験をしていないのだろう。
「顔色が悪いように思えるけど」
口元を手で覆い隠したまま身動きを止めてしまったリンスールにヒビキが問いかけると同時に3秒間が経過したため大男の放った術が解けヒビキの体を包むようにして巨大な炎の渦が出現する。
赤とオレンジの二色から成り立つ炎は瞬く間に広がり、脳内の酸素が不足し吐き気を催してる大男に襲いかかった。
「あらやだ、何あの子。急に雰囲気が変わったわね。ヒビキ君っていったかしら。体が縮んでると思えば急に成長するし、衣も一瞬にして変わったわね。一体、何者かしら」
藍色に輝く木の幹に体をベッタリと寄せて身を隠している人物が、ヒビキを見つめていた。
程よく筋肉のついた体格と、2メートルを超える長身を持つ青年だ。足首まで長さのある黒いロングコートは彼の体をすっぽりと包み込んでいる。
見た目と口調が異なる青年は、魔王に仕える直属の騎士、暗黒騎士団の調査員である。
暗黒騎士団の隊長を務めるギフリードからヒビキの居所を調べるようにと指示を受け、魔界から遠く離れた妖精界までやって来た。
傍から見ると木にべったりと身を寄せている調査員の姿は滑稽に思えるかもしれない。
しかし、本人は至って真面目であり、その表情は真剣そのものだ。
「私の足を、くすぐるのは誰かしら?」
木の幹にベッタリと身を寄せる調査員の足に絡むようにして、モフモフの毛並みを持つ生き物が身を寄せ始めると調査員は、くすぐったさから身じろぎをする。
太ももにまとわりつき、ちょっかいをかけ始めた生き物に対して調査員は、くねくねと体をくねらせた。
「くすぐったいってば!」
太ももに絡む生き物を右手で掴むと引き離す。
引き離された事で寂しさを感じたのか、キュウと弱々しい鳴き声を上げた生き物が再び調査員の太ももにまとわりつく。
「ちょっと、くすぐったいんだってば!」
ぴとっと調査員に身を寄せる生き物を、右手で掴むと再び引き離す。
調査員に怒られても尚めげることなく、ぴとっと調査員の太ももにくっついた生き物は本当に寂しがりやさん。
「やめてっていってるでし……! ぅおおおおおおお!」
本気で怒ることの出来ない調査員は優しい口調で生き物を叱りつけようとした。
しかし、小さな生き物を予想していた調査員が背後を振り向くと、そこには巨大な鉄の塊を構えたトロールが佇んでおり、身の危険を感じた調査員の声はドスの利いたものに変化する。
ずっしりとした巨体がゆっくりと前進する。
キュウと何とも可愛らしい音が上がった。
「随分と可愛らしい足音を立てるんだな……おい」
てっきり小柄な生き物の鳴き声であると思いこんでいた音がトロールの足音である事実を知った調査員が、ぽつりと本音を漏らす。
調査員はへっぴりごしのままトロールが前進した分だけ足を引く。
後退した調査員の視界に白くモフモフとした衣が入り込むと
「モフモフしてたのは白い毛並みを持つ衣ですか」
トロールが身に纏っている衣に視線を向けた調査員が淡々とした口調で呟いた。
「なぁんて、呑気に眺めてる場合じゃないのよ。何でトロールが妖精界にいるのよ!」
しかし、すぐに我にかえった調査員が甲高い叫び声を上げる。
気配を隠して覗き見をしていたはずなのにトロールから逃れる事を優先した調査員が、体を大きくのけ反らせながら木陰から飛びだした。
「そう言えばトロールの種族は妖精だったわね。トロールが妖精界にいるのは当たり前の事だわ」
調査員の後を追いかけるトロールの種族は妖精。妖精が妖精界にいるのは当たり前の事である。
落ち着きを取り戻したのか、穏やかな口調で呟いた調査員が一気に息を吐き出した。
「でも、580レベルって記されてたじゃないのよ。レベルが高すぎるのよ!」
一度落ち着きを取り戻した口調が一変する。
甲高い声を上げてピシッとトロールに指先を向ける。
「あらやだ、思ったよりも近いわね」
調査員が考えていたよりも移動速度の速かったトロールがすぐ目の前に迫ってきており、淡々とした口調で本音を漏らした調査員は急いで身を翻す。
がに股であるとか、右腕と右足が同時に前に出ているだとか正直どうでもいい。形振り構うこと無く全力で走り出す。
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同時に炎の渦が無数の炎の塊へと変化して、呑気に見物を決め込んでいる調査員に襲いかかる。
油断していた事もあり、急な攻撃を受けた調査員が甲高い悲鳴を上げた。
両手を掲げ右足を軸に体を回転させる事により炎の塊を避ける。
「ちょっとぉ!」
残り2つの炎の塊を空中に飛び上がる事により避けた調査員が大声を張り上げた。
「ちゃんと狙いなさいよ。敵はあっちよ!」
ピシッピシッと何度もトロールを指さして言葉を続ける調査員から、ヒビキは視線を逸らす。
足を一歩引くことにより、姿勢を保ったトロールが地を蹴り大きく後退をする。
今にも攻撃を仕掛けてきそうなヒビキから逃れるようにして距離を取ると、武器を両手に持ちかえて構えをとる。
「もしかして、このトロールさぁ知恵があるんじゃない?」
後退したトロールを間近で見ていたユキヒラが、少し離れた位置に佇む妖精王に問いかけた。
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