初恋

俺の居場所。

美波の部屋には行けない。

でも美波から離れられない。

昼休み

食べたくもない弁当を持って美波の教室に行く。

向かい合って食べる。

美波は優しい。

来るなとは言わない。








週末

２人のアパートに行く。

２人に抱かれる。

イヤなはずなのに

美波に抱いてもらえない淋しさを２人に求める。





俺は汚い。

もう美波に触れるコトは出来ない。

キレイな美波を汚してしまうから。






２人に抱かれる度に

俺の腕に２本の傷ができる。

こんな浅い傷じゃ俺の汚れた血は

キレイにならない。

美波にキレイにしてもらわないと……

俺の汚れはキレイにならない。

でも

美波を汚してしまうから

近づけない。









ウチにも帰りたくない。

どこにも行けない。

美波が俺を必要としていない。

俺がいなくても……弥生さんを見る目は
シアワセそうだ。


もう
俺は要らない。









俺を貪る２人が俺の居場所だ。