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〜くうの憂鬱〜8
しおりを挟むぽろぽろ泣いていたら……。
「ミキちゃん、空クン。
どうしたの?」
ミキちゃんの家に向かう途中のお花屋さんのお姉さんに声をかけられた。
僕もミキちゃんも上手く話せなくて
首を横に振った。
「もう……
あなた達はどんな顔でも可愛いのね。
ちょっと待ってて。」
ミキちゃんと僕は顔を見合わせた。
ミキちゃんは僕の頭を優しく撫でてくれた。
そしてギュッと抱きしめてくれた。
そこへお花屋さんのお姉さんが戻って来た。
「あらあらあらっ
少しは泣き止んだかな?
ミキちゃん、空クン
コレあげるから泣き止んで?
私は二人の笑顔に癒されてるからっ。
じゃっまたね!!」
お姉さんは
薔薇で出来た髪飾りをミキちゃんと僕に手渡したて笑顔で手を振りながらお店の中に消えてった。
ミキちゃんには白色の薔薇。
僕にはピンク色の薔薇。
ミキちゃんは凄く綺麗な笑顔で
「嬉しいね」と微笑んだ。
「うん」
また
二人で手を繋いで歩き始めた。
僕は何でいつもみんなに心配かけちゃうんだろう……。
僕は何でいつもみんなに迷惑かけちゃうんだろう……。
…………何でいつも
男の人に
声かけられるんだろう…………。
僕…………男の子なのに……
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