60 / 93
素直に…。
しおりを挟むノブからメッセージが届いた。
『イクはもう大丈夫だそうです。
これからミキ姫とそちらに向かいます。』
「良かった……とりあえず一安心だね。」
義弥さんがそう言った時、義弥さんのスマホが震えた。
「はい。……はいっ……
今すぐ向かいます。」
真剣な表情での会話。
何かあったのか……オレはまた不安になった。
「圭吾くん、コウ君、ゴメンね
ちょっと用事が出来ちゃったから失礼するね?
美月帰って来るんでしょ?
ゆっくりしてってね……明日、郁弥のトコ行くなら泊まっていってもいいし……。
慌ただしくてゴメンね。」
どうやら仕事の連絡だったらしい。
義弥さんは、またスーツに着替えて出かけていった。
「コウ、良かったな。イク、大丈夫って。」
「うん。」
「ちゃんと自分の気持ちに素直になれよ?」
「……うん。」
「イクはお前の事、離したくないみたいだからな。」
「でも……ミキちゃんが……」
「姫のコト考えても仕方ないだろ?
コウはコウの気持ちしか分からないんだから。」
「……そうだね…」
ミキちゃんの事を思うと苦しくなる
でも
オレは
イクの隣りから
離れたくない。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる