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第五章
第216話 お風呂でお話
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「じゃあシトリーとテラはムルムルに乗っていて下さいね、滑り台いきますよー♪ ぐるぐる~、ほいっと!」
「ひゃほーい♪ ライもっと早くしても良いわよ!」
「きゃぁぁぁぉー! はっやーい! くおー! 回転までぇぇぇー!」
「の、のう。テラ様に、シトリーは恥ずかしくないのかの? 私は人に肌を晒したのは初めてで、良く分からんのじゃが、ライにはなにやら付いておるし······」
「大丈夫ですよ、アミーは僕の奥さんになってくれるのですから、僕は見られても平気ですし。ん~、そうでした、女の人は結婚する人か、恋人にしか見られちゃ駄目なんです。ですからアミーは大丈夫です」
「そ、そうなのじゃな。この歳になって初めて知ったのじゃ。じゃったらシトリーは駄目なのではないのか?」
ん~? そう言えばそうですね。僕は滑り台を少しずつゆっくりにして、ムルムルを僕の方にするすると寄せてきます。
もちろんムルムルの上には小さくなっているテラと元々の大きさのシトリーが乗っています。
「ライ、どうしたの? 何かあった?」
「え? もしかして、もう誰かが攻略してきたのですか?」
「あのね。テラが前から言ってた女の人の裸は奥さんになる人か、恋人だけだって言ってたよね?」
「そうね。それがどうしたの?」
「うん。だからアミーは、ちゅってしたし、奥さんになってくれるみたいだけど、良く考えたらシトリーは大丈夫なのかなって」
シトリーは『え?』って顔をして、テラは『あっ!』って顔をしています。
「人族はそうなのですか? 私達の種族、妖精は元々裸で、なにも身に付けないのが普通で、そんなの知りませんでした······ど、どうしましょう」
「妖精はそうよね。でも大丈夫よ、種族が完全に違うんだから、どっちかっていうとリントと近い種族なの」
ふ~ん、そうなのですね、ケット・シーも妖精さんなのですね。
「そうなのですね。ほ~、私はダンジョンマスターになった時に、ここを護るって約束したので」
「そうなんだ。何から護るのですか? もし、悪い奴ならやっつけちゃいますよ?」
「無理ですよ。相手は神様なんですから、それも邪神ガープです」
「あら。それは中々強力な奴ね。ナベリウスよりも強いわよライ。でも、やっつけるんでしょ?」
「はい。奥さんにならなくても、せっかくこうやって遊べる友達になったのですから、友達を虐める奴は許しませんよ」
するとガープって名前を聞いた後、腕組みをして、何かを考えていたアミーが、『あっ!』と何かを思い出したように顔を上げ、こう言いました······。
『そうじゃ! 奴の居場所が分かるぞ! 奴は私の島にも何度もせめて来たからの、撃退した時にこっそり後を付けたのじゃ! 奴も海の真ん中にある私の島とは違い、小さな島じゃが火山の島でな、――ライ? 大丈夫か? こりゃいかん、ライがのぼせてしもうたぞ······ぬぬ? 私も······ふらふらするのじゃ······』
『あっ、そういえば結構長く入っていたわ、ムルムルお願い、ライをお風呂から出して上げて、アミーも顔が真っ赤よ! ムルムル二人ともお願い!』
『はわわわ! 私お水を用意してきます!』
『お願い! ムルムル、リビングよ! リビングに運んで!』
『まかせて、ほいっと!』
のぼせちゃいましたぁ~。
ムルムルが大きくなって、お風呂から持ち上げてくれました。お湯で温まった体を冷やしているのか少しひんやりして気持ちが良いです。
となりのアミーも『ふぅ、ふぅ』と一緒にのぼせちゃったみたいですね。
もにゅんもにゅんと揺られながらリビングに来て、シトリーがカップにお水を魔法で入れて、大きくなったテラに口に少しずつ流し入れてもらいました。
「ふぅ、ありがとう二人とも。アミーも大丈夫?」
「うむ。ありがとうなのじゃ。時が経つのを忘れるとはこの事じゃな。今宵はもう寝てしまおうぞ、こんな時はそれが一番じゃ」
「そうね。ムルムル、今日はこのまま寝ちゃうから寝台へ頼める? シトリー、お水をポットに入れてもらえない? 寝室に持っていっておきましょう」
「はい。任せてください! お水さん、出てきて下さい! ほいっと!」
流石、妖精さんの魔力の流れは綺麗ですね。あっ! ムルムルがシトリーの出したお水をにゅるんと体を伸ばして吸い取っちゃいました!
すると、別の突起を伸ばして僕とアミーの口に入って、そこから冷たくした水が出て来ました。
「おおー! ムルムル凄いです。それならカップ無しでも言えばすぐにお水が出せますね♪」
「うんうん。ムルムル、その調子よ、二人ともお水が欲しかったらムルムルに言いなさいね。シトリーもありがとう」
そして二階の寝台に運ばれて、お布団をかけられると眠くなってきました。僕はみんなの分の寝間着と、もちろん腹巻きを収納から出して着せちゃいました。
「もう目を開けてられません······テラ、ムルムル、アミー、シトリー、おやすみなさい······」
そして寝てからどれくらい経ったか分かりませんがふと目が覚めました。ダンジョン内ではありませんが、あのナベリウスに似た魔力が近付いてくるのが分かりました。
シトリーがいってたガープかな······ぐるぐる······。
「ひゃほーい♪ ライもっと早くしても良いわよ!」
「きゃぁぁぁぉー! はっやーい! くおー! 回転までぇぇぇー!」
「の、のう。テラ様に、シトリーは恥ずかしくないのかの? 私は人に肌を晒したのは初めてで、良く分からんのじゃが、ライにはなにやら付いておるし······」
「大丈夫ですよ、アミーは僕の奥さんになってくれるのですから、僕は見られても平気ですし。ん~、そうでした、女の人は結婚する人か、恋人にしか見られちゃ駄目なんです。ですからアミーは大丈夫です」
「そ、そうなのじゃな。この歳になって初めて知ったのじゃ。じゃったらシトリーは駄目なのではないのか?」
ん~? そう言えばそうですね。僕は滑り台を少しずつゆっくりにして、ムルムルを僕の方にするすると寄せてきます。
もちろんムルムルの上には小さくなっているテラと元々の大きさのシトリーが乗っています。
「ライ、どうしたの? 何かあった?」
「え? もしかして、もう誰かが攻略してきたのですか?」
「あのね。テラが前から言ってた女の人の裸は奥さんになる人か、恋人だけだって言ってたよね?」
「そうね。それがどうしたの?」
「うん。だからアミーは、ちゅってしたし、奥さんになってくれるみたいだけど、良く考えたらシトリーは大丈夫なのかなって」
シトリーは『え?』って顔をして、テラは『あっ!』って顔をしています。
「人族はそうなのですか? 私達の種族、妖精は元々裸で、なにも身に付けないのが普通で、そんなの知りませんでした······ど、どうしましょう」
「妖精はそうよね。でも大丈夫よ、種族が完全に違うんだから、どっちかっていうとリントと近い種族なの」
ふ~ん、そうなのですね、ケット・シーも妖精さんなのですね。
「そうなのですね。ほ~、私はダンジョンマスターになった時に、ここを護るって約束したので」
「そうなんだ。何から護るのですか? もし、悪い奴ならやっつけちゃいますよ?」
「無理ですよ。相手は神様なんですから、それも邪神ガープです」
「あら。それは中々強力な奴ね。ナベリウスよりも強いわよライ。でも、やっつけるんでしょ?」
「はい。奥さんにならなくても、せっかくこうやって遊べる友達になったのですから、友達を虐める奴は許しませんよ」
するとガープって名前を聞いた後、腕組みをして、何かを考えていたアミーが、『あっ!』と何かを思い出したように顔を上げ、こう言いました······。
『そうじゃ! 奴の居場所が分かるぞ! 奴は私の島にも何度もせめて来たからの、撃退した時にこっそり後を付けたのじゃ! 奴も海の真ん中にある私の島とは違い、小さな島じゃが火山の島でな、――ライ? 大丈夫か? こりゃいかん、ライがのぼせてしもうたぞ······ぬぬ? 私も······ふらふらするのじゃ······』
『あっ、そういえば結構長く入っていたわ、ムルムルお願い、ライをお風呂から出して上げて、アミーも顔が真っ赤よ! ムルムル二人ともお願い!』
『はわわわ! 私お水を用意してきます!』
『お願い! ムルムル、リビングよ! リビングに運んで!』
『まかせて、ほいっと!』
のぼせちゃいましたぁ~。
ムルムルが大きくなって、お風呂から持ち上げてくれました。お湯で温まった体を冷やしているのか少しひんやりして気持ちが良いです。
となりのアミーも『ふぅ、ふぅ』と一緒にのぼせちゃったみたいですね。
もにゅんもにゅんと揺られながらリビングに来て、シトリーがカップにお水を魔法で入れて、大きくなったテラに口に少しずつ流し入れてもらいました。
「ふぅ、ありがとう二人とも。アミーも大丈夫?」
「うむ。ありがとうなのじゃ。時が経つのを忘れるとはこの事じゃな。今宵はもう寝てしまおうぞ、こんな時はそれが一番じゃ」
「そうね。ムルムル、今日はこのまま寝ちゃうから寝台へ頼める? シトリー、お水をポットに入れてもらえない? 寝室に持っていっておきましょう」
「はい。任せてください! お水さん、出てきて下さい! ほいっと!」
流石、妖精さんの魔力の流れは綺麗ですね。あっ! ムルムルがシトリーの出したお水をにゅるんと体を伸ばして吸い取っちゃいました!
すると、別の突起を伸ばして僕とアミーの口に入って、そこから冷たくした水が出て来ました。
「おおー! ムルムル凄いです。それならカップ無しでも言えばすぐにお水が出せますね♪」
「うんうん。ムルムル、その調子よ、二人ともお水が欲しかったらムルムルに言いなさいね。シトリーもありがとう」
そして二階の寝台に運ばれて、お布団をかけられると眠くなってきました。僕はみんなの分の寝間着と、もちろん腹巻きを収納から出して着せちゃいました。
「もう目を開けてられません······テラ、ムルムル、アミー、シトリー、おやすみなさい······」
そして寝てからどれくらい経ったか分かりませんがふと目が覚めました。ダンジョン内ではありませんが、あのナベリウスに似た魔力が近付いてくるのが分かりました。
シトリーがいってたガープかな······ぐるぐる······。
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