166 / 241
第四章
第166話 沢山捕まえますよ
しおりを挟む
「ぼ、坊っちゃん《きゃっ》」
二人は慌てて離れちゃいました。
「邪魔をしてごめんなさい。でも今は急ぎですので、この後詰所の前に沢山の人攫いを送りますから、捕まえておいて下さい。じゃあ······くふふ。お仕事中ですから見付からないようにね♪ 転移!」
パッ
「あはは······マリーア、見られたな。おっと、また坊っちゃんの無茶が始まったみたいだ、戻るよ」
「うふふ。見られちゃいましたね、そうですね、私も戻ります······ちゅ。頑張ってね」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
お屋敷から戻ると、さらに沢山の方が門の正面見えている大通りから、こちらに向かってくるのが見えました。
早速気絶した方達をお屋敷に転移させながら向かってくる方のぐるぐるです。
「え? 消えたと思ったら、それに今度は倒れた者が消えていく!?」
「はい。犯罪奴隷として、引き取って貰っています。おっと、まともな方達がこちらに来ましたね」
「呼ばれて来たのだが、これはどういう事だ? 次から次へ倒れていってるのだが」
僕は話しかけてきたおじさんに説明しながらも、ぐるぐると転移を続けています。
「――と、言うわけです。これが僕のギルドカードです。どうですか? 僕は捕まるような事はしてませんよね?」
「うむ、どこから見ても本物のギルドカードに見えるが、よし、一度冒険者ギルドに同行してもらい、確認するのは良いか?」
なるほど、それなら確実に信用してもらえますね。
「はい。それで良いですよ。でも後少し待ってくださいね~、はい終わり、転移!」
今、門前の広場に入ってきた方達全員で、とりあえずこちらに向かって来る方は終わりました。
「よし、では俺達に付いて······なっ、なんだと······」
「班長、残ってるのは二人減りましたが、私達の班、班長を入れて八名だけですね、他の皆は全員そうだったのですか?」
「そうね、残念だけどその通りよ。まったく、何て街かしら、二百名以上駄目だったんじゃない? それに持ち場を離れられない者達がいるはずだから、後でそいつらも捕まえなきゃね、ライ」
「そうだね。あまり時間はかけたくありませんが、この街のためですからね。テラも協力してね、もしかしたらそこを歩いてる方も人攫いの可能性もありますから」
「まさか! いや、可能性はあるのか、今の管理監がやって来た時にごっそりと入れ替わったからな、俺達は昔からこの街の衛兵だったが、先任者にほとんどが付いていき、残ったものは辞めるか、今の管理監に雇われた者だけだからな」
「じゃあその管理監もたぶん駄目ね、仕方ないわ、今日はこの街だけで終わっちゃいそうだけど、さっさと冒険者ギルドに行きましょうよ、ぐずぐずしてたらいくら時間があっても終わらないわよ」
そして、八人の衛兵さん全員で行くわけにもいかず、隊長さんだけが僕達と冒険者ギルドに、残りは門番の仕事をするそうです。
(ライ、あの露店の前にいる槍持ちもよ)
(了解。ぐるぐる~、ほいっと! はい倒れる前に転移!)
門前の広場にある冒険者ギルドに行くだけなのに、これで三人目です。
「くっ、またか。どれ程の者がこの街にいると言うのだ、よし付いたぞ、ここだ」
そして中に入ると。
(食事どころで朝からお酒なんてね、あの端にいる女性冒険者のパーティー以外は全滅ね)
(は~い。ぐるぐる~、ほいっと!)
(それに依頼を見ているあのハゲた人と――)
「おいおい、マジかよ」
(それから職員にもいるわね、あの人にあの人も――)
(ぐるぐる~、ほいっと! 転移!)
(それから、裏方にもいるわね、そうね、魔道具持ってるやつは全員やっちゃって。それでギルドは終わりね)
そして、ギルド内は、朝の混雑が一気に閑散となり、冒険者はパラパラ、職員も数名残っているだけになりました。
「はは、こりゃまいった······」
「おいおい! これはどういう事だ! 衛兵! お前も見ただろ、突然人がきえていったのを!」
「あ、ああ。確かに見た。それもだが、この子のギルドカードが本物かどうか、見て欲しいんだが、済まないなこんな時に」
「何か、やらかしたのか? ちっ、受け付けが全滅だぞ、仕方ねえ俺が見るからギルドカード出しな」
「はい。よろしくお願いしますね」
テラと僕のギルドカードを奥からやって来たおじさんに手渡すとやはり。
「は? Sランク? いや、その情報は来ていた、名前も、そして特徴。十歳の少年で、肩にはスライムと同じくらいの少女······い、一応魔道具は通させてもらうぞ」
くふふ。ちょっと震えてますね、あなたは人攫いじゃないので飛ばしませんから大丈夫ですよ。
そして震えながらも魔道具に僕達のギルドカードを通して、二回頷くと。
「問題ない。本物のギルドカードでこの二人はSランクだ、それと『スライム使い』の二つ名持ちだな」
「分かった。よし、君の言った通りだな。それでだギルドマスター、この人が消えた訳だが――」
よし、説明面倒だなぁって思っていましたから、衛兵さんがしてくれてますので助かりました。
「それじゃあ消えた奴らは!」
「ああ、俺も半信半疑だったが、目の前で消えていく者を見て、それからSランクが動いているとなると、って考えてな。だからそのギルドカードが本物ならそれは本当の事で、違うならこの少年を何としてでも捕まえると。だが」
「本物だな。ヒュドラの九本首に、ファイアーアントの巣を単独パーティーで壊滅させたのだからな、そんなやつが動いてるか、この後はどうするつもりだ『スライム使い』」
「この街の人攫い達を全員捕まえる予定ですので、安心して下さいね、できれば人がいなくなりますから、混乱が起きないようにしてもらえますか?」
僕がそう言うとギルドマスターさんと、衛兵さんは頷いてくれましたので、僕は早速行動を開始する事にしました。
二人は慌てて離れちゃいました。
「邪魔をしてごめんなさい。でも今は急ぎですので、この後詰所の前に沢山の人攫いを送りますから、捕まえておいて下さい。じゃあ······くふふ。お仕事中ですから見付からないようにね♪ 転移!」
パッ
「あはは······マリーア、見られたな。おっと、また坊っちゃんの無茶が始まったみたいだ、戻るよ」
「うふふ。見られちゃいましたね、そうですね、私も戻ります······ちゅ。頑張ってね」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
お屋敷から戻ると、さらに沢山の方が門の正面見えている大通りから、こちらに向かってくるのが見えました。
早速気絶した方達をお屋敷に転移させながら向かってくる方のぐるぐるです。
「え? 消えたと思ったら、それに今度は倒れた者が消えていく!?」
「はい。犯罪奴隷として、引き取って貰っています。おっと、まともな方達がこちらに来ましたね」
「呼ばれて来たのだが、これはどういう事だ? 次から次へ倒れていってるのだが」
僕は話しかけてきたおじさんに説明しながらも、ぐるぐると転移を続けています。
「――と、言うわけです。これが僕のギルドカードです。どうですか? 僕は捕まるような事はしてませんよね?」
「うむ、どこから見ても本物のギルドカードに見えるが、よし、一度冒険者ギルドに同行してもらい、確認するのは良いか?」
なるほど、それなら確実に信用してもらえますね。
「はい。それで良いですよ。でも後少し待ってくださいね~、はい終わり、転移!」
今、門前の広場に入ってきた方達全員で、とりあえずこちらに向かって来る方は終わりました。
「よし、では俺達に付いて······なっ、なんだと······」
「班長、残ってるのは二人減りましたが、私達の班、班長を入れて八名だけですね、他の皆は全員そうだったのですか?」
「そうね、残念だけどその通りよ。まったく、何て街かしら、二百名以上駄目だったんじゃない? それに持ち場を離れられない者達がいるはずだから、後でそいつらも捕まえなきゃね、ライ」
「そうだね。あまり時間はかけたくありませんが、この街のためですからね。テラも協力してね、もしかしたらそこを歩いてる方も人攫いの可能性もありますから」
「まさか! いや、可能性はあるのか、今の管理監がやって来た時にごっそりと入れ替わったからな、俺達は昔からこの街の衛兵だったが、先任者にほとんどが付いていき、残ったものは辞めるか、今の管理監に雇われた者だけだからな」
「じゃあその管理監もたぶん駄目ね、仕方ないわ、今日はこの街だけで終わっちゃいそうだけど、さっさと冒険者ギルドに行きましょうよ、ぐずぐずしてたらいくら時間があっても終わらないわよ」
そして、八人の衛兵さん全員で行くわけにもいかず、隊長さんだけが僕達と冒険者ギルドに、残りは門番の仕事をするそうです。
(ライ、あの露店の前にいる槍持ちもよ)
(了解。ぐるぐる~、ほいっと! はい倒れる前に転移!)
門前の広場にある冒険者ギルドに行くだけなのに、これで三人目です。
「くっ、またか。どれ程の者がこの街にいると言うのだ、よし付いたぞ、ここだ」
そして中に入ると。
(食事どころで朝からお酒なんてね、あの端にいる女性冒険者のパーティー以外は全滅ね)
(は~い。ぐるぐる~、ほいっと!)
(それに依頼を見ているあのハゲた人と――)
「おいおい、マジかよ」
(それから職員にもいるわね、あの人にあの人も――)
(ぐるぐる~、ほいっと! 転移!)
(それから、裏方にもいるわね、そうね、魔道具持ってるやつは全員やっちゃって。それでギルドは終わりね)
そして、ギルド内は、朝の混雑が一気に閑散となり、冒険者はパラパラ、職員も数名残っているだけになりました。
「はは、こりゃまいった······」
「おいおい! これはどういう事だ! 衛兵! お前も見ただろ、突然人がきえていったのを!」
「あ、ああ。確かに見た。それもだが、この子のギルドカードが本物かどうか、見て欲しいんだが、済まないなこんな時に」
「何か、やらかしたのか? ちっ、受け付けが全滅だぞ、仕方ねえ俺が見るからギルドカード出しな」
「はい。よろしくお願いしますね」
テラと僕のギルドカードを奥からやって来たおじさんに手渡すとやはり。
「は? Sランク? いや、その情報は来ていた、名前も、そして特徴。十歳の少年で、肩にはスライムと同じくらいの少女······い、一応魔道具は通させてもらうぞ」
くふふ。ちょっと震えてますね、あなたは人攫いじゃないので飛ばしませんから大丈夫ですよ。
そして震えながらも魔道具に僕達のギルドカードを通して、二回頷くと。
「問題ない。本物のギルドカードでこの二人はSランクだ、それと『スライム使い』の二つ名持ちだな」
「分かった。よし、君の言った通りだな。それでだギルドマスター、この人が消えた訳だが――」
よし、説明面倒だなぁって思っていましたから、衛兵さんがしてくれてますので助かりました。
「それじゃあ消えた奴らは!」
「ああ、俺も半信半疑だったが、目の前で消えていく者を見て、それからSランクが動いているとなると、って考えてな。だからそのギルドカードが本物ならそれは本当の事で、違うならこの少年を何としてでも捕まえると。だが」
「本物だな。ヒュドラの九本首に、ファイアーアントの巣を単独パーティーで壊滅させたのだからな、そんなやつが動いてるか、この後はどうするつもりだ『スライム使い』」
「この街の人攫い達を全員捕まえる予定ですので、安心して下さいね、できれば人がいなくなりますから、混乱が起きないようにしてもらえますか?」
僕がそう言うとギルドマスターさんと、衛兵さんは頷いてくれましたので、僕は早速行動を開始する事にしました。
0
お気に入りに追加
1,638
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる