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第二章
第69話 海賊退治が終わりました
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階段の先から声が聞こえてきます。
「ったくどこに乗り上げたんだよ、今走ってる辺りに暗礁なんかあったか?」
「聞いたことねえなあ。しかし揺れもねえからあったんだろうさ、ほれ俺の勝ちだ」
「げっ、またかよ。このゲームはヤメだなおめえしか勝ってねえじゃねえか、何かコツはあんのか?」
何かゲームのような事をしているみたいですが、船がこの状態でも続けるなんて危機感も何もないですね。
(ライ! 後九隻の船があるのよ! それにお楽しみもあるんだからね! その部屋にいるんだからさっさとやっちゃいなさい!)
ですね。テラが念話で急かしてきた事もありますが、変わった魔力を持った存在がこの先にいるのですからやったゃいましょう♪
「次はカードで勝負だ! 早く出せ!」
「そんなに熱くなるとまた俺の勝ちだぜ······」
ドサッ
「おいおいどうした、なに寝てんだ?」
ドサッ
「何だよお前ま、で······」
ドサッドサッ
「うん。全員倒れたわね♪ ほらほら行くわよ」
「うん。何がいるのかなあ~」
「もう二人とも先に捕まってる人を助けなさいね! 私も気になってるけれど」
そして喋りながら船倉に入ると捕らわれた人達が一斉に僕達の事を見てきました。
「皆さん助けに来ましたよ」
その後、ゲームをしていた海賊さんが持っていた鍵でみんなの腕輪を外し、お屋敷に残りの海賊達と共に転移させ、ついにお待ちかねといきたいところですが、目を閉じぐったりとして動かない猫さん。
テラが言うには猫の妖精だそうです。もふもふです。そう言えばナインテールももふっもふでしたね。
「ケット・シーね。魔力は問題ないみたいだけどどうしたのかしら?」
「ん~、心配ですがとりあえず寝させておいて様子見しようか。プシュケが抱っこしておいてくれるかな? 僕も抱っこしたいけどまだ海賊船が九隻残っているからね」
「くふふふ。猫さんの事は任せておいて下さい。おお! ふわっふわのさらっさらですよ♪」
背負子のプシュケにケット・シーを渡して浜に戻り船を収納。
次の船を転移させ、海賊達を全員倒し、みんなを解放して屋敷に送る。同じことを繰り返し、その日の夕方には全ての海賊達を捕まえお屋敷に。
そしてケット・シーの後は特に楽しそうな事も、宝箱も少なかったですしテラもプシュケ少し不満を言ってましたが、ふと僕が言った『この海賊達もどこかの島にお宝隠してるのかな?』って言った後、絶対探そうって事になり機嫌が戻りました。
そして最後の転移の時には僕達も一緒にお屋敷へ戻りました。
そこには本当に沢山の方が。僕達は一隻ずつ、その都度転移でこちらに送っていましたから多いなぁくらいしか思っていませんでしたがまとまったところを見ると······。
「うわぁ、こんなにいたのですね、流石にこれだけの人がいるとお屋敷の庭も狭く感じますし、人攫いって僕が捕まえた奴らだけじゃないよね?」
「坊っちゃんこれで最後ですか?」
「あっ、カヤッツ。そうだよこれで海賊船十隻のみんなを助けたし、捕まえたよ」
カヤッツは喋りかけてきましたが、部下の人達は奴隷の魔道具をどこから調達してきたのか分かりませんが、大量に抱え、一人ひとり海賊達に嵌めていってます。
「坊っちゃん嵌めた後で起こして貰えますか? 流石に海賊共が多くて運べないですからね。自ら歩いてもらえれば水と少しの食料を持たせて庭の隅にでもいてもらおうと思いまして」
「あはは······。それ初めからやれば良かったね。うん、すぐでも大丈夫だよ。あっその前にマシューにオーク肉渡さないと駄目だよね?」
「王様が大量に奴隷のを提供してくれましたからね、最初からは無理でしたが、くくっ、確かにそうですよね。ええオークは沢山出してもらいませんとね。それに解体屋も手配して先ほど到着していますから」
「くふふふ。マシュー達だけでは無理がありますからね、じゃあそっちから行ってくるから嵌め終わったら呼んでねカヤッツ」
「はい。よろしくお願いいたしますね。そうだ坊っちゃん。人攫いの件ですが帝国は薄いですね。出て来る話はラビリンス王国に送られる冒険者達と、ダンジョン攻略には役に立たなかった者達の行方だけでした」
「じゃあ子供達の事は?」
「それが誰もその事を知りませんでした。帝国の貴族でさえ。奴らは双方の海賊相手に武器を卸していただけのようで」
「ふ~ん。どっちの海賊にも武器を売っていたのですか。そうだとするとじゃあどこなのかな? やっぱりラビリンス王国が怪しさが一番?」
「ええ。その可能性は高いですね」
「ん~まあ王様達が解決してくれますよね♪」
「くくっ、そうしてもらわないとですね。坊っちゃんはこれからはどちらに向かうのですか?」
「しばらくは海で泳ぎをマスターして、あっ、フィーアとティも誘ってあげた方がいいかな」
「そうですね。フィーア嬢もお元気で何よりです。さて嵌め終わったようですね」
「あっ、マシューのところへ行く前に済んじゃったね。うん。それじゃあ魔力を回復させておくね~、ぐるぐる~、ほいっと!」
元々海賊達の魔力だった物をお返しする形で回復させた後、カヤッツ達は一人ずつ海賊達のお尻を蹴りあげ起こしては庭の端に誘導しています。
それを見てからマシューを探し、解体屋さん達と一緒にいましたので驚く顔を見たかったのでオークをたっぷり出しておきました。皆さん目が点になっていましたよ。くふふふ。
そしてメニューですが夜もバーベキューにするしか間に合わないそうで、お昼に続き連続ですが捕まっていた人達には良いかも知れませんね。
そんなこんなで人攫いはまだ解決していませんが、海賊騒ぎは終わったのかな。
「参った。人攫いの被害に合っているのはこの国だけでは無いようだ」
父さんがそんなことを言いながらこちらに歩いてきました······。
「ったくどこに乗り上げたんだよ、今走ってる辺りに暗礁なんかあったか?」
「聞いたことねえなあ。しかし揺れもねえからあったんだろうさ、ほれ俺の勝ちだ」
「げっ、またかよ。このゲームはヤメだなおめえしか勝ってねえじゃねえか、何かコツはあんのか?」
何かゲームのような事をしているみたいですが、船がこの状態でも続けるなんて危機感も何もないですね。
(ライ! 後九隻の船があるのよ! それにお楽しみもあるんだからね! その部屋にいるんだからさっさとやっちゃいなさい!)
ですね。テラが念話で急かしてきた事もありますが、変わった魔力を持った存在がこの先にいるのですからやったゃいましょう♪
「次はカードで勝負だ! 早く出せ!」
「そんなに熱くなるとまた俺の勝ちだぜ······」
ドサッ
「おいおいどうした、なに寝てんだ?」
ドサッ
「何だよお前ま、で······」
ドサッドサッ
「うん。全員倒れたわね♪ ほらほら行くわよ」
「うん。何がいるのかなあ~」
「もう二人とも先に捕まってる人を助けなさいね! 私も気になってるけれど」
そして喋りながら船倉に入ると捕らわれた人達が一斉に僕達の事を見てきました。
「皆さん助けに来ましたよ」
その後、ゲームをしていた海賊さんが持っていた鍵でみんなの腕輪を外し、お屋敷に残りの海賊達と共に転移させ、ついにお待ちかねといきたいところですが、目を閉じぐったりとして動かない猫さん。
テラが言うには猫の妖精だそうです。もふもふです。そう言えばナインテールももふっもふでしたね。
「ケット・シーね。魔力は問題ないみたいだけどどうしたのかしら?」
「ん~、心配ですがとりあえず寝させておいて様子見しようか。プシュケが抱っこしておいてくれるかな? 僕も抱っこしたいけどまだ海賊船が九隻残っているからね」
「くふふふ。猫さんの事は任せておいて下さい。おお! ふわっふわのさらっさらですよ♪」
背負子のプシュケにケット・シーを渡して浜に戻り船を収納。
次の船を転移させ、海賊達を全員倒し、みんなを解放して屋敷に送る。同じことを繰り返し、その日の夕方には全ての海賊達を捕まえお屋敷に。
そしてケット・シーの後は特に楽しそうな事も、宝箱も少なかったですしテラもプシュケ少し不満を言ってましたが、ふと僕が言った『この海賊達もどこかの島にお宝隠してるのかな?』って言った後、絶対探そうって事になり機嫌が戻りました。
そして最後の転移の時には僕達も一緒にお屋敷へ戻りました。
そこには本当に沢山の方が。僕達は一隻ずつ、その都度転移でこちらに送っていましたから多いなぁくらいしか思っていませんでしたがまとまったところを見ると······。
「うわぁ、こんなにいたのですね、流石にこれだけの人がいるとお屋敷の庭も狭く感じますし、人攫いって僕が捕まえた奴らだけじゃないよね?」
「坊っちゃんこれで最後ですか?」
「あっ、カヤッツ。そうだよこれで海賊船十隻のみんなを助けたし、捕まえたよ」
カヤッツは喋りかけてきましたが、部下の人達は奴隷の魔道具をどこから調達してきたのか分かりませんが、大量に抱え、一人ひとり海賊達に嵌めていってます。
「坊っちゃん嵌めた後で起こして貰えますか? 流石に海賊共が多くて運べないですからね。自ら歩いてもらえれば水と少しの食料を持たせて庭の隅にでもいてもらおうと思いまして」
「あはは······。それ初めからやれば良かったね。うん、すぐでも大丈夫だよ。あっその前にマシューにオーク肉渡さないと駄目だよね?」
「王様が大量に奴隷のを提供してくれましたからね、最初からは無理でしたが、くくっ、確かにそうですよね。ええオークは沢山出してもらいませんとね。それに解体屋も手配して先ほど到着していますから」
「くふふふ。マシュー達だけでは無理がありますからね、じゃあそっちから行ってくるから嵌め終わったら呼んでねカヤッツ」
「はい。よろしくお願いいたしますね。そうだ坊っちゃん。人攫いの件ですが帝国は薄いですね。出て来る話はラビリンス王国に送られる冒険者達と、ダンジョン攻略には役に立たなかった者達の行方だけでした」
「じゃあ子供達の事は?」
「それが誰もその事を知りませんでした。帝国の貴族でさえ。奴らは双方の海賊相手に武器を卸していただけのようで」
「ふ~ん。どっちの海賊にも武器を売っていたのですか。そうだとするとじゃあどこなのかな? やっぱりラビリンス王国が怪しさが一番?」
「ええ。その可能性は高いですね」
「ん~まあ王様達が解決してくれますよね♪」
「くくっ、そうしてもらわないとですね。坊っちゃんはこれからはどちらに向かうのですか?」
「しばらくは海で泳ぎをマスターして、あっ、フィーアとティも誘ってあげた方がいいかな」
「そうですね。フィーア嬢もお元気で何よりです。さて嵌め終わったようですね」
「あっ、マシューのところへ行く前に済んじゃったね。うん。それじゃあ魔力を回復させておくね~、ぐるぐる~、ほいっと!」
元々海賊達の魔力だった物をお返しする形で回復させた後、カヤッツ達は一人ずつ海賊達のお尻を蹴りあげ起こしては庭の端に誘導しています。
それを見てからマシューを探し、解体屋さん達と一緒にいましたので驚く顔を見たかったのでオークをたっぷり出しておきました。皆さん目が点になっていましたよ。くふふふ。
そしてメニューですが夜もバーベキューにするしか間に合わないそうで、お昼に続き連続ですが捕まっていた人達には良いかも知れませんね。
そんなこんなで人攫いはまだ解決していませんが、海賊騒ぎは終わったのかな。
「参った。人攫いの被害に合っているのはこの国だけでは無いようだ」
父さんがそんなことを言いながらこちらに歩いてきました······。
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