48 / 241
第二章
第48話 エルフの町の今後について
しおりを挟む
「ムルムル凄いよ! 凄いですけどお腹は大丈夫なの?」
辺り一面に散らばっていたゴブリンの血液なんかも全て綺麗に取り込んで戻ってきました。
ぷるぷる
「もちろんよ♪ ムルムルは私の騎獣ですもの♪ こんなの余裕よ♪」
ぷるぷる
余裕そうです。
「あはは♪ よしこれで取り敢えずの心配は無くなったね。戻るよ」
ムルムルを地面から掬い上げ、肩に乗せます。
そう言えばプシュケは背負子に乗ったままでしたね~。
「何だかんだでそろそろお昼ごはんだよね、早く帰ってお昼ごはんにしよう」
「はい、私も背負子に乗っていただけなのですが、お腹は空きますね♪」
「でしょ♪ よし帰ろう」
ここに来た時と同じ様に枝から枝へ。
「あっ! これってクルミだよね!」
途中まで帰ってきて気付いたのですが、ポコポコ緑色の果実が実った木がそこかしこにあって、行きには気付きませんでしたが沢山ありました。
「まあ! そうです沢山ありますよ! 村の近くにもあったのでよく採取しに行ってました! ここは沢山あるので取り放題です♪」
「あら、気付いてなかったの? この辺りは結構広い範囲でクルミが群生しているから私用に一つ残しておいて、木の半分くらいは取っちゃっても良いわよ。野生動物もこの辺りはあまりいないから」
「そうなの? イノシシさんとかいないのかな? 後はサルさんにリスさんとか?」
「リスはいるけれど、イノシシやサルは魔物にほとんどやられちゃってこの辺りにはいないわ。海近くにはいるかも知れないわね」
「ならリスの分を残してクルミを取りましょう!」
プシュケを背負子から下ろして、籠を渡してあげます。
僕は木に登って枝から、プシュケは低い所と落ちてしまっている物で虫食いしていないものを拾いながら籠にある程度集まったら僕が収納をします。
途中やっぱりお腹が空いたのでマシュー特製シチューと、僕が色んな魔物の形にした魔物パンでお昼を済ませ、何籠収納したのか分かりませんが採取を終え、町に戻った時はもう夕方でみんな畑仕事が終わったのか外には誰もいませんでした。
ですが町の中には昼間と違い大通りには人が溢れていました。
門のところで再会した朝の門番さんに連れられ、泊まるところを紹介してもらいます。
「ここは外から人が来ないから宿はないんですよ。ですから私の家で泊まっていって下さい」
指差したのは大通りを進み広場に面した家が門番さんの家のようです。
「そっか! ハイエルフの村も、このエルフの町も知られてないですからね~。でもどうやってこんなに人が集まったのですか?」
家に着き、応接室のような部屋でお茶をいただきながらちょっと疑問だった事を聞いてみました。
「元々ここには小さな村があったそうです。伝わっているのは海の向こうからこの地に流れ着いたのが始まりと」
へえ。海の向こうにも大陸があるとは知っていましたが。そんな昔から海を渡る船を作っていたのですね。
「そしてこの場所を切り開き村を作りました。そしてその小さな村から出ていく者がいて、そしてその者達に聞いたのか、この村に来るものが現れ、出ていく者より来る者が増え、村から町になっていったのです」
ほお、少しずつ増えて沢山になったのですね。こんなに開墾できるのでしたらサーバル男爵領の領地を開拓してもらいたいですね。
あっ、そうするとハイエルフの村の食料が······ん? それは自分達でやってもらえば良いのかな?
「あの、少し聞いても良いですか?」
「はい。何か分からないところがありましたか?」
「いえ、皆さんはここでハイエルフの村の用の食料も作っているのですよね? なぜそんな事になっているのかなって気になったので」
「ああ、それは······それはなぜそんな事をやり始めたのでしょうか······」
腕を組み考える体勢になった時、腕に魔力を帯びた質素な腕輪が見えました。
「ねえテラ。ここの皆さん同じ腕輪かネックレス着けていて、それらか魔力が出てるのですよ。これって」
「ちょっと待ってね。んん~! あちゃ~それのせいね。これって偽装されているから普通なら分からないけれど奴隷にする魔道具よ」
「「なんですと!」」
エルフのおじさんは信じられないって顔で叫び、プシュケは口に手を当てこちらも信じられないって顔をしています。
「じゃあそれを取ってしまえば良いのかな? どう思う?」
「そうね、取ってもまだ食料を渡すって思っているなら良いけど、たぶんそんな人はいないでしょうね♪ うふふ♪ プシュケの両親を殺そうとした仕返しが出来そうね♪」
「え! じ、じゃあ」
「うんうん♪ あの人達にはあの人達で頑張ってねって事かな♪」
「それにここの土地はしばらく休ませないとどんどん収穫量が減るはずよ。そうでしょ?」
テラはそんな事を言いましたが、どうなのでしょうか?
「は、はい。ハイエルフの村に食料を持っていった後の残りではこの冬を越すのは難しいかと。収穫量は年々減り続けここ数年は毎年冬になると食べるものが少なく何人か亡くなっております」
おお、流石テラ。植物に関してだからお見通しなんだね。でも······
「そんな······私達って······」
やっぱりそれを聞いたプシュケはうつむき、黙ってしまいました。
よし、なんにせよまずは奴隷の腕輪を使えなくしてからです!
「じゃあそれ使えなくしても良いですよね?」
「そうね、ライやっちゃいなさい!」
「うん、よ~し! 町ごといっくよ~! ほいっと!」
町全体に魔力行き渡らせ、奴隷の魔道具に内封されている魔力をぐるぐるさせて吸い上げてしまいましょう!
どんどんこの家の上空に魔力を集めて行きます。
すると家の外から沢山の怒声が聞こえだしました。
『俺達は今まで何やらされてたんだ!』『嘘っ! 去年死んだ娘が生きられたかもしれないのに!』『うちの息子もだ! まだ三歳だったんだぞ!』『こんなところにいられるか! 町長だ! 町長に相談するんだ!』『よし! みんなを村長宅の前に集めるんだ!』『分かった! よし! そっちのお前は、すまないが長老達も呼んで来てくれ!』『分かったわ! 馬車で迎えに行ってくる!』
何やら騒がしくなってきましたよ······。
「ねえテラ、ヤバくないかな?」
「くふふふ。ライ、あなたのお父さんの領地に招待してあげれば? 開墾する場所はあるのでしょ?」
するとその事を聞いていたのか、ズザザザと膝をついたままこちらに向かってきました。
「ほ、本当ですか! この町の住民全てが行く事は無いかもしれませんが数千人、いくら少なく見積もっても千人は移動しかねませんよ! この町には三千人近くいます、それでも大丈夫なのでしょうか!」
「はい、たぶん全員来ても大丈夫ですよ。山や森もありますが、大きな川と湖、それに支流も通っていたし、草原もまだまだ沢山ありますし、開拓し始めてそんなに経っていないですから手付かずな土地はいっぱいありますね」
跪いた体勢のまま僕の言葉を真剣な目で見ています。
「その土地だって父さんが若い時に戦争で武勲を上げ騎士爵から陞爵して男爵になったのと同時に領地をいただいたそうで、まあ元々は誰も見向きもしない辺鄙な場所なので国の直轄地でしたし、今も少ない人達で細々と開墾している最中ですから」
「きっ、貴族のご子息様でしたか! ご無礼いたしました!」
詰め寄っていたのに、向かってきた時とは逆に、ズザザザと離れていきました。
「くふふふ。良いですよ♪ 僕は三男ですから家は継ぎませんので♪」
叙爵は決まっていますがこの場では誰も、テラとムルムルは知ってますが内緒で良いですよね。
「ほっ、ではお父上の領地に私達が行く事になっても良いのでしょうか?」
「この森には住んでいる人がいるなんて知らないと思いますので、ここの領主さんもいなくなっても気付くことは無いでしょうね♪」
「な、なるほど。ではその事を皆に報せなければなりませんね町長として」
え! 町長さんだったの!
横を見ると目の前のテラも、横に座っているプシュケも驚いているようです。
コンコンコン
『町長、皆さんが町長に会いたいと前の広場に集まってきていますが』
「分かった! すぐに行くので広場を照らすように、篝火の用意を頼む!」
『はい、分かりました』
「では私は皆のところに行きます。サーバル男爵領、場所は知るものがいれば良いのですが」
「一番近くの町で聞くのが一番かな。そうだ! 手紙を、父さん宛の手紙を書きますね♪」
「はい。助かります! では後程!」
町長は立ち上がり部屋を出ていきました。
辺り一面に散らばっていたゴブリンの血液なんかも全て綺麗に取り込んで戻ってきました。
ぷるぷる
「もちろんよ♪ ムルムルは私の騎獣ですもの♪ こんなの余裕よ♪」
ぷるぷる
余裕そうです。
「あはは♪ よしこれで取り敢えずの心配は無くなったね。戻るよ」
ムルムルを地面から掬い上げ、肩に乗せます。
そう言えばプシュケは背負子に乗ったままでしたね~。
「何だかんだでそろそろお昼ごはんだよね、早く帰ってお昼ごはんにしよう」
「はい、私も背負子に乗っていただけなのですが、お腹は空きますね♪」
「でしょ♪ よし帰ろう」
ここに来た時と同じ様に枝から枝へ。
「あっ! これってクルミだよね!」
途中まで帰ってきて気付いたのですが、ポコポコ緑色の果実が実った木がそこかしこにあって、行きには気付きませんでしたが沢山ありました。
「まあ! そうです沢山ありますよ! 村の近くにもあったのでよく採取しに行ってました! ここは沢山あるので取り放題です♪」
「あら、気付いてなかったの? この辺りは結構広い範囲でクルミが群生しているから私用に一つ残しておいて、木の半分くらいは取っちゃっても良いわよ。野生動物もこの辺りはあまりいないから」
「そうなの? イノシシさんとかいないのかな? 後はサルさんにリスさんとか?」
「リスはいるけれど、イノシシやサルは魔物にほとんどやられちゃってこの辺りにはいないわ。海近くにはいるかも知れないわね」
「ならリスの分を残してクルミを取りましょう!」
プシュケを背負子から下ろして、籠を渡してあげます。
僕は木に登って枝から、プシュケは低い所と落ちてしまっている物で虫食いしていないものを拾いながら籠にある程度集まったら僕が収納をします。
途中やっぱりお腹が空いたのでマシュー特製シチューと、僕が色んな魔物の形にした魔物パンでお昼を済ませ、何籠収納したのか分かりませんが採取を終え、町に戻った時はもう夕方でみんな畑仕事が終わったのか外には誰もいませんでした。
ですが町の中には昼間と違い大通りには人が溢れていました。
門のところで再会した朝の門番さんに連れられ、泊まるところを紹介してもらいます。
「ここは外から人が来ないから宿はないんですよ。ですから私の家で泊まっていって下さい」
指差したのは大通りを進み広場に面した家が門番さんの家のようです。
「そっか! ハイエルフの村も、このエルフの町も知られてないですからね~。でもどうやってこんなに人が集まったのですか?」
家に着き、応接室のような部屋でお茶をいただきながらちょっと疑問だった事を聞いてみました。
「元々ここには小さな村があったそうです。伝わっているのは海の向こうからこの地に流れ着いたのが始まりと」
へえ。海の向こうにも大陸があるとは知っていましたが。そんな昔から海を渡る船を作っていたのですね。
「そしてこの場所を切り開き村を作りました。そしてその小さな村から出ていく者がいて、そしてその者達に聞いたのか、この村に来るものが現れ、出ていく者より来る者が増え、村から町になっていったのです」
ほお、少しずつ増えて沢山になったのですね。こんなに開墾できるのでしたらサーバル男爵領の領地を開拓してもらいたいですね。
あっ、そうするとハイエルフの村の食料が······ん? それは自分達でやってもらえば良いのかな?
「あの、少し聞いても良いですか?」
「はい。何か分からないところがありましたか?」
「いえ、皆さんはここでハイエルフの村の用の食料も作っているのですよね? なぜそんな事になっているのかなって気になったので」
「ああ、それは······それはなぜそんな事をやり始めたのでしょうか······」
腕を組み考える体勢になった時、腕に魔力を帯びた質素な腕輪が見えました。
「ねえテラ。ここの皆さん同じ腕輪かネックレス着けていて、それらか魔力が出てるのですよ。これって」
「ちょっと待ってね。んん~! あちゃ~それのせいね。これって偽装されているから普通なら分からないけれど奴隷にする魔道具よ」
「「なんですと!」」
エルフのおじさんは信じられないって顔で叫び、プシュケは口に手を当てこちらも信じられないって顔をしています。
「じゃあそれを取ってしまえば良いのかな? どう思う?」
「そうね、取ってもまだ食料を渡すって思っているなら良いけど、たぶんそんな人はいないでしょうね♪ うふふ♪ プシュケの両親を殺そうとした仕返しが出来そうね♪」
「え! じ、じゃあ」
「うんうん♪ あの人達にはあの人達で頑張ってねって事かな♪」
「それにここの土地はしばらく休ませないとどんどん収穫量が減るはずよ。そうでしょ?」
テラはそんな事を言いましたが、どうなのでしょうか?
「は、はい。ハイエルフの村に食料を持っていった後の残りではこの冬を越すのは難しいかと。収穫量は年々減り続けここ数年は毎年冬になると食べるものが少なく何人か亡くなっております」
おお、流石テラ。植物に関してだからお見通しなんだね。でも······
「そんな······私達って······」
やっぱりそれを聞いたプシュケはうつむき、黙ってしまいました。
よし、なんにせよまずは奴隷の腕輪を使えなくしてからです!
「じゃあそれ使えなくしても良いですよね?」
「そうね、ライやっちゃいなさい!」
「うん、よ~し! 町ごといっくよ~! ほいっと!」
町全体に魔力行き渡らせ、奴隷の魔道具に内封されている魔力をぐるぐるさせて吸い上げてしまいましょう!
どんどんこの家の上空に魔力を集めて行きます。
すると家の外から沢山の怒声が聞こえだしました。
『俺達は今まで何やらされてたんだ!』『嘘っ! 去年死んだ娘が生きられたかもしれないのに!』『うちの息子もだ! まだ三歳だったんだぞ!』『こんなところにいられるか! 町長だ! 町長に相談するんだ!』『よし! みんなを村長宅の前に集めるんだ!』『分かった! よし! そっちのお前は、すまないが長老達も呼んで来てくれ!』『分かったわ! 馬車で迎えに行ってくる!』
何やら騒がしくなってきましたよ······。
「ねえテラ、ヤバくないかな?」
「くふふふ。ライ、あなたのお父さんの領地に招待してあげれば? 開墾する場所はあるのでしょ?」
するとその事を聞いていたのか、ズザザザと膝をついたままこちらに向かってきました。
「ほ、本当ですか! この町の住民全てが行く事は無いかもしれませんが数千人、いくら少なく見積もっても千人は移動しかねませんよ! この町には三千人近くいます、それでも大丈夫なのでしょうか!」
「はい、たぶん全員来ても大丈夫ですよ。山や森もありますが、大きな川と湖、それに支流も通っていたし、草原もまだまだ沢山ありますし、開拓し始めてそんなに経っていないですから手付かずな土地はいっぱいありますね」
跪いた体勢のまま僕の言葉を真剣な目で見ています。
「その土地だって父さんが若い時に戦争で武勲を上げ騎士爵から陞爵して男爵になったのと同時に領地をいただいたそうで、まあ元々は誰も見向きもしない辺鄙な場所なので国の直轄地でしたし、今も少ない人達で細々と開墾している最中ですから」
「きっ、貴族のご子息様でしたか! ご無礼いたしました!」
詰め寄っていたのに、向かってきた時とは逆に、ズザザザと離れていきました。
「くふふふ。良いですよ♪ 僕は三男ですから家は継ぎませんので♪」
叙爵は決まっていますがこの場では誰も、テラとムルムルは知ってますが内緒で良いですよね。
「ほっ、ではお父上の領地に私達が行く事になっても良いのでしょうか?」
「この森には住んでいる人がいるなんて知らないと思いますので、ここの領主さんもいなくなっても気付くことは無いでしょうね♪」
「な、なるほど。ではその事を皆に報せなければなりませんね町長として」
え! 町長さんだったの!
横を見ると目の前のテラも、横に座っているプシュケも驚いているようです。
コンコンコン
『町長、皆さんが町長に会いたいと前の広場に集まってきていますが』
「分かった! すぐに行くので広場を照らすように、篝火の用意を頼む!」
『はい、分かりました』
「では私は皆のところに行きます。サーバル男爵領、場所は知るものがいれば良いのですが」
「一番近くの町で聞くのが一番かな。そうだ! 手紙を、父さん宛の手紙を書きますね♪」
「はい。助かります! では後程!」
町長は立ち上がり部屋を出ていきました。
0
お気に入りに追加
1,638
あなたにおすすめの小説
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる