26 / 241
第一章
第26話 呪い回収
しおりを挟む
「よし! 全体を把握しましたよ! いっけぇぇぇー!」
嫌な気配をぐるぐる螺旋状に上空に押し上げて一か所に集めて行く。
最初は薄いねずみ色、徐々に濃くなり直径一メートルほどの球体を形成しだす。
「その調子よ! ムルムルはなんとか無事よ、お願い魔石をちょうだい、もう少しで崩壊するところだったわ」
「嘘っ! えっとえっと! そうだ! 魔狼の上位種ガルムの魔石を、ほいっと! テラ、これをムルムルに!」
「うん! ガルムの魔石なら十分よ! ほらムルムル取り込んじゃえ!」
ぐるぐる回し続ける僕の肩にいるムルムルに三十センチほどの魔石を両手で持ち上げ近付ける。
ムルムルは弱々しく体を伸ばし、魔石を包み込んで行きます。
魔石を包みきり、僕は両手でムルムルごと抱えるようにして、ムルムルの魔力の流れを補助。
「ライ! その調子で魔力も流し込んであげて!」
「うん! 嫌な気配を抜いた魔力をムルムルに流し込むよ! ん~、ほいっと!!」
魔力を流し込み始めると、見てる間にガルムの魔石が小さくなって行きます。
僕は収納から同じ物をもう一つ追加。
上空の玉は黒さを増し、真っ黒になってきていますがまだまだ集めきれていません。
ムルムルに七つ目の魔石を追加した辺りで集まってくる気配が無くなり、玉は三メートルほどにまで大きくなり漆黒、艶のある黒い玉が完成した。
「良いわ、収納しちゃって、ムルムルももう大丈夫よ」
「分かった、収納!」
収納し終わると、お城中が綺麗になった感覚が分かりました。
「ライ、お疲れ様。そしてありがとうね、ガルムの魔石を七つも持っているなんて助かったわ、ゴブリン、オークなら百個取り込んでもここまで復活するのに相当時間が掛かるでしょうね」
「はぁぁぁ、良かったよムルムル、ごめんね、苦しかったよね」
ぷるぷる
「ところでテラ、あの石像みたいな置物も収納しちゃうの?」
「そうね、既に用をなさなくなっているけどあんな物無い方が良いに決まっているわ、ライ、やっちゃって」
「うん、収納!」
屋上に置かれていた石像を回収して周り、屋上からは七つ、それから、あの王子の部屋から九つ回収しようとしたのですが。
「ライよ、それはそのままにしておいてもらおうか、奴が帰って来た時にそれが無ければ警戒もするだろうからな、奴は今宵捕縛し奴隷の首輪を着け全てを吐かせるとしよう」
なぜ王子の部屋に居るかと言うと、僕達は屋上の物を収納した後すぐに王様の執務室に行き、屋上の事を話しました。
屋上、それともう一つ、ある場所から呪いが出ていたのを話し、その場所に行くと王子の部屋だったわけです。
「分かりました、ではこのままで」
そして思い出しました。
「あの、屋上の物はどこにも向かわずあの付近にだけ漂っていたのですが、この部屋の物はどこかに繋がっていたようです、どこにこの呪いは向かっていたのでしょうか?」
「ふむ、方角は分かるか?」
屋上で感じた事を話すと王様は腕を組み難しい顔をしています。
「一つは学院であろうな、他は思い付かんが······」
すると屋上ヘ案内してくれたメイドさんが直言の許しを貰い話し始めました。
「二つほど心当たりが、一つはスラム、もう一つは商業街、その他はもしかして、他の領地に」
「ふむ、その二つの方角は合っておるな、他領地か」
スラムと商業街ですか、王様は腕を組み眉間に皺を寄せています。
「王よ、ならばその場には王子の魅了に掛かった者が居るだろうな、まあ、一度魅了に掛かったならば、呪いが無くともしばらくは同じ状態を持続させ、何かの切っ掛けで魅了は解かれるが、早ければ数日中に解かれるだろうな」
おお、そうなのですね。
ならそのまま放っておくのでしょうか? 僕なら魅了の魔力を抜く事も出来ますが。
「うむ、猶予は数日か······だがそれは調べなければならんな、奴が何を企んでいたかは夕食時に判明するとして、ライよ、その場に行けば魅了を浄化する事が出来るのだな?」
「はい、出来ると思います、今から行ってきましょうか?」
やるなら早い方がよいでしょうし。
あっ! クション? クションで良いか、クションにバレるのが駄目なら、捕まえてからの方が良いのですよね?
「むぅ、学院からだが······奴が学院を出た後、いや、馬車に乗り、走り出した後が良いな、その後は夕食時の事が終わった後、宵闇に紛れ騎士団を連れてスラム、商業街を回って貰いたいのだが頼めるか?」
頑張っちゃいますよ! あっ、その前に。
「分かりました、頑張りますね、その前にお城の中をやっちゃいましょうか? 絶対魅了魔法を掛けられている人達がいると思いますので」
「うむ、頼めるか?」
よし、ならこれも頼めるかな?
「はい、どなたか案内をお願いしますね、僕はお城の中は詳しくありませんし、一人でうろつくのも時間の無駄ですから」
「そうだな、ディーバ、お前が一番良いと思うのだが、行ってくれるか?」
「ですね、他の貴族に合って時間を取られる心配は無いしな、騎士を一人か二人付けて貰えれば良いか」
公爵様ですからね、ティパパお義父さん♪ もしかすると抵抗されるかも知れませんが、僕が守りますよ!
「うむ、副団長を付けよう」
まぁ、それは付きますよね、あはは。
最初は騎士団、それからメイド、公務のため登城していた貴族達、料理人や馬番、庭師、色々回りました。
酷かったのは、王子の側近の貴族、王子付きのメイド達は全滅。
魅了を解いた途端、怒りのため喚く貴族達、静かに怒りを燃やすメイドさん達、幸いな事に体に手は出されていない事。
女の人に手を出して、怪我とかしたら駄目です、僕でしたら、絶対怪我とかさせないように守りますからね♪ そこだけは評価してあげても良いかも知れませんね。
お義父さんが貴族達には、今夜の事が終わるまでは今まで通りの態度をして貰うよう要請し、この場は納得して貰った。
メイドさん達にもお願いしたのですが、顔を見るのも嫌だと言う者もおり、難航しかけたのですが、数人の者が協力して貰えることになり、他の者は裏方に回って貰い、表には今夜だけ出なくても良い事となりました。
そして、僕は学院に向け、裏方に回ったメイドさんの一人と、騎士三人の少人数で目立たない様に小さめの馬車で、王子のお迎え馬車に続きお城を出発しました。
まだ、授業が行われている時間であり、学院の門をくぐり馬車を乗り入れても、学生は見当たらずお迎えの馬車はいつも通り校舎の正面に停めます。
僕達は他の貴族用の駐車場に馬車を停め、しばらく待機になるようです。
「まだ少し時間があるみたいですから、一応魅了の魔力があるかどうか、調べてみますね」
「うむ、ライ殿よろしくお願いします」
騎士の二人は御者台にいますが(執事風に服を着替えています)、残りの騎士一人はいつも通りの騎士服に腰には剣を装備して馬車内にいます。
その横にはメイドさんがいるのですが小窓から王子が居るであろう教室を見て、動きが無いか監視してくれています。
僕は辺りの魔力を感じ取り、ゆっくりとぐるぐるさせ範囲を広げて行きます。
ん~、あっ、いるね。
「メイドさんが見ている教室は全滅です」
そう全員が魅了に掛かっていました。
「なんと、王子のクラス全員がですか······」
兄さん達は居なさそうですね、あれ? 隣のクラス······兄さん達ですね♪ うんうん、ちゃんとぐるぐるしている様です。
それに気が付いたみたいです♪ あははは。
「いかがなさいましたか? また何か?」
「いえ、兄達が僕に気付いたようですね、兄達のクラスの先生も含めて約半数が魅了に掛かった状態です」
「そう言えば、この学院に通っていらっしゃるとおっしゃっていましたね」
「サーバル男爵家のお二人は有名ですからね。学問、武術、魔法も学院の一位、二位を取り続けていると」
「その様な事を聞いています。僕の自慢の兄さん達です♪」
そして、カーン カーンと鐘が鳴り響き、授業の終わりを告げました。
僕はまだまだ途中だった魅了魔法をさぐりだしいつでも解除出来るようぐるぐるを、ぐわ~っと広げておきましょう!
嫌な気配をぐるぐる螺旋状に上空に押し上げて一か所に集めて行く。
最初は薄いねずみ色、徐々に濃くなり直径一メートルほどの球体を形成しだす。
「その調子よ! ムルムルはなんとか無事よ、お願い魔石をちょうだい、もう少しで崩壊するところだったわ」
「嘘っ! えっとえっと! そうだ! 魔狼の上位種ガルムの魔石を、ほいっと! テラ、これをムルムルに!」
「うん! ガルムの魔石なら十分よ! ほらムルムル取り込んじゃえ!」
ぐるぐる回し続ける僕の肩にいるムルムルに三十センチほどの魔石を両手で持ち上げ近付ける。
ムルムルは弱々しく体を伸ばし、魔石を包み込んで行きます。
魔石を包みきり、僕は両手でムルムルごと抱えるようにして、ムルムルの魔力の流れを補助。
「ライ! その調子で魔力も流し込んであげて!」
「うん! 嫌な気配を抜いた魔力をムルムルに流し込むよ! ん~、ほいっと!!」
魔力を流し込み始めると、見てる間にガルムの魔石が小さくなって行きます。
僕は収納から同じ物をもう一つ追加。
上空の玉は黒さを増し、真っ黒になってきていますがまだまだ集めきれていません。
ムルムルに七つ目の魔石を追加した辺りで集まってくる気配が無くなり、玉は三メートルほどにまで大きくなり漆黒、艶のある黒い玉が完成した。
「良いわ、収納しちゃって、ムルムルももう大丈夫よ」
「分かった、収納!」
収納し終わると、お城中が綺麗になった感覚が分かりました。
「ライ、お疲れ様。そしてありがとうね、ガルムの魔石を七つも持っているなんて助かったわ、ゴブリン、オークなら百個取り込んでもここまで復活するのに相当時間が掛かるでしょうね」
「はぁぁぁ、良かったよムルムル、ごめんね、苦しかったよね」
ぷるぷる
「ところでテラ、あの石像みたいな置物も収納しちゃうの?」
「そうね、既に用をなさなくなっているけどあんな物無い方が良いに決まっているわ、ライ、やっちゃって」
「うん、収納!」
屋上に置かれていた石像を回収して周り、屋上からは七つ、それから、あの王子の部屋から九つ回収しようとしたのですが。
「ライよ、それはそのままにしておいてもらおうか、奴が帰って来た時にそれが無ければ警戒もするだろうからな、奴は今宵捕縛し奴隷の首輪を着け全てを吐かせるとしよう」
なぜ王子の部屋に居るかと言うと、僕達は屋上の物を収納した後すぐに王様の執務室に行き、屋上の事を話しました。
屋上、それともう一つ、ある場所から呪いが出ていたのを話し、その場所に行くと王子の部屋だったわけです。
「分かりました、ではこのままで」
そして思い出しました。
「あの、屋上の物はどこにも向かわずあの付近にだけ漂っていたのですが、この部屋の物はどこかに繋がっていたようです、どこにこの呪いは向かっていたのでしょうか?」
「ふむ、方角は分かるか?」
屋上で感じた事を話すと王様は腕を組み難しい顔をしています。
「一つは学院であろうな、他は思い付かんが······」
すると屋上ヘ案内してくれたメイドさんが直言の許しを貰い話し始めました。
「二つほど心当たりが、一つはスラム、もう一つは商業街、その他はもしかして、他の領地に」
「ふむ、その二つの方角は合っておるな、他領地か」
スラムと商業街ですか、王様は腕を組み眉間に皺を寄せています。
「王よ、ならばその場には王子の魅了に掛かった者が居るだろうな、まあ、一度魅了に掛かったならば、呪いが無くともしばらくは同じ状態を持続させ、何かの切っ掛けで魅了は解かれるが、早ければ数日中に解かれるだろうな」
おお、そうなのですね。
ならそのまま放っておくのでしょうか? 僕なら魅了の魔力を抜く事も出来ますが。
「うむ、猶予は数日か······だがそれは調べなければならんな、奴が何を企んでいたかは夕食時に判明するとして、ライよ、その場に行けば魅了を浄化する事が出来るのだな?」
「はい、出来ると思います、今から行ってきましょうか?」
やるなら早い方がよいでしょうし。
あっ! クション? クションで良いか、クションにバレるのが駄目なら、捕まえてからの方が良いのですよね?
「むぅ、学院からだが······奴が学院を出た後、いや、馬車に乗り、走り出した後が良いな、その後は夕食時の事が終わった後、宵闇に紛れ騎士団を連れてスラム、商業街を回って貰いたいのだが頼めるか?」
頑張っちゃいますよ! あっ、その前に。
「分かりました、頑張りますね、その前にお城の中をやっちゃいましょうか? 絶対魅了魔法を掛けられている人達がいると思いますので」
「うむ、頼めるか?」
よし、ならこれも頼めるかな?
「はい、どなたか案内をお願いしますね、僕はお城の中は詳しくありませんし、一人でうろつくのも時間の無駄ですから」
「そうだな、ディーバ、お前が一番良いと思うのだが、行ってくれるか?」
「ですね、他の貴族に合って時間を取られる心配は無いしな、騎士を一人か二人付けて貰えれば良いか」
公爵様ですからね、ティパパお義父さん♪ もしかすると抵抗されるかも知れませんが、僕が守りますよ!
「うむ、副団長を付けよう」
まぁ、それは付きますよね、あはは。
最初は騎士団、それからメイド、公務のため登城していた貴族達、料理人や馬番、庭師、色々回りました。
酷かったのは、王子の側近の貴族、王子付きのメイド達は全滅。
魅了を解いた途端、怒りのため喚く貴族達、静かに怒りを燃やすメイドさん達、幸いな事に体に手は出されていない事。
女の人に手を出して、怪我とかしたら駄目です、僕でしたら、絶対怪我とかさせないように守りますからね♪ そこだけは評価してあげても良いかも知れませんね。
お義父さんが貴族達には、今夜の事が終わるまでは今まで通りの態度をして貰うよう要請し、この場は納得して貰った。
メイドさん達にもお願いしたのですが、顔を見るのも嫌だと言う者もおり、難航しかけたのですが、数人の者が協力して貰えることになり、他の者は裏方に回って貰い、表には今夜だけ出なくても良い事となりました。
そして、僕は学院に向け、裏方に回ったメイドさんの一人と、騎士三人の少人数で目立たない様に小さめの馬車で、王子のお迎え馬車に続きお城を出発しました。
まだ、授業が行われている時間であり、学院の門をくぐり馬車を乗り入れても、学生は見当たらずお迎えの馬車はいつも通り校舎の正面に停めます。
僕達は他の貴族用の駐車場に馬車を停め、しばらく待機になるようです。
「まだ少し時間があるみたいですから、一応魅了の魔力があるかどうか、調べてみますね」
「うむ、ライ殿よろしくお願いします」
騎士の二人は御者台にいますが(執事風に服を着替えています)、残りの騎士一人はいつも通りの騎士服に腰には剣を装備して馬車内にいます。
その横にはメイドさんがいるのですが小窓から王子が居るであろう教室を見て、動きが無いか監視してくれています。
僕は辺りの魔力を感じ取り、ゆっくりとぐるぐるさせ範囲を広げて行きます。
ん~、あっ、いるね。
「メイドさんが見ている教室は全滅です」
そう全員が魅了に掛かっていました。
「なんと、王子のクラス全員がですか······」
兄さん達は居なさそうですね、あれ? 隣のクラス······兄さん達ですね♪ うんうん、ちゃんとぐるぐるしている様です。
それに気が付いたみたいです♪ あははは。
「いかがなさいましたか? また何か?」
「いえ、兄達が僕に気付いたようですね、兄達のクラスの先生も含めて約半数が魅了に掛かった状態です」
「そう言えば、この学院に通っていらっしゃるとおっしゃっていましたね」
「サーバル男爵家のお二人は有名ですからね。学問、武術、魔法も学院の一位、二位を取り続けていると」
「その様な事を聞いています。僕の自慢の兄さん達です♪」
そして、カーン カーンと鐘が鳴り響き、授業の終わりを告げました。
僕はまだまだ途中だった魅了魔法をさぐりだしいつでも解除出来るようぐるぐるを、ぐわ~っと広げておきましょう!
0
お気に入りに追加
1,642
あなたにおすすめの小説
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
引きこもりが乙女ゲームに転生したら
おもち
ファンタジー
小中学校で信頼していた人々に裏切られ
すっかり引きこもりになってしまった
女子高生マナ
ある日目が覚めると大好きだった乙女ゲームの世界に転生していて⁉︎
心機一転「こんどこそ明るい人生を!」と意気込むものの‥
転生したキャラが思いもよらぬ人物で--
「前世であったことに比べればなんとかなる!」前世で培った強すぎるメンタルで
男装して乙女ゲームの物語無視して突き進む
これは人を信じることを諦めた少女
の突飛な行動でまわりを巻き込み愛されていく物語
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
さよなら聖女様
やなぎ怜
ファンタジー
聖女さまは「かわいそうな死にかた」をしたので神様から「転生特典」を貰ったらしい。真偽のほどは定かではないものの、事実として聖女さまはだれからも愛される存在。私の幼馴染も、義弟も――婚約者も、みんな聖女さまを愛している。けれども私はどうしても聖女さまを愛せない。そんなわたしの本音を見透かしているのか、聖女さまは私にはとても冷淡だ。でもそんな聖女さまの態度をみんなは当たり前のものとして受け入れている。……ただひとり、聖騎士さまを除いて。
※あっさり展開し、さくっと終わります。
※他投稿サイトにも掲載。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
【完結】炎の戦史 ~氷の少女と失われた記憶~
朱村びすりん
ファンタジー
~あらすじ~
炎の力を使える青年、リ・リュウキは記憶を失っていた。
見知らぬ山を歩いていると、人ひとり分ほどの大きな氷を発見する。その中には──なんと少女が悲しそうな顔をして凍りついていたのだ。
美しい少女に、リュウキは心を奪われそうになる。
炎の力をリュウキが放出し、氷の封印が解かれると、驚くことに彼女はまだ生きていた。
謎の少女は、どういうわけか、ハクという化け物の白虎と共生していた。
なぜ氷になっていたのかリュウキが問うと、彼女も記憶がなく分からないのだという。しかし名は覚えていて、彼女はソン・ヤエと名乗った。そして唯一、闇の記憶だけは残っており、彼女は好きでもない男に毎夜乱暴されたことによって負った心の傷が刻まれているのだという。
記憶の一部が失われている共通点があるとして、リュウキはヤエたちと共に過去を取り戻すため行動を共にしようと申し出る。
最初は戸惑っていたようだが、ヤエは渋々承諾。それから一行は山を下るために歩き始めた。
だがこの時である。突然、ハクの姿がなくなってしまったのだ。大切な友の姿が見当たらず、ヤエが取り乱していると──二人の前に謎の男が現れた。
男はどういうわけか何かの事情を知っているようで、二人にこう言い残す。
「ハクに会いたいのならば、満月の夜までに西国最西端にある『シュキ城』へ向かえ」
「記憶を取り戻すためには、意識の奥底に現れる『幻想世界』で真実を見つけ出せ」
男の言葉に半信半疑だったリュウキとヤエだが、二人にはなんの手がかりもない。
言われたとおり、シュキ城を目指すことにした。
しかし西の最西端は、化け物を生み出すとされる『幻草』が大量に栽培される土地でもあった……。
化け物や山賊が各地を荒らし、北・東・西の三ヶ国が争っている乱世の時代。
この世に平和は訪れるのだろうか。
二人は過去の記憶を取り戻すことができるのだろうか。
特異能力を持つ彼らの戦いと愛情の物語を描いた、古代中国風ファンタジー。
★2023年1月5日エブリスタ様の「東洋風ファンタジー」特集に掲載されました。ありがとうございます(人´∀`)♪
☆special thanks☆
表紙イラスト・ベアしゅう様
77話挿絵・テン様
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる