俺は神剣に選ばれ最強になる! 封印されてたツンデレ悪魔を引き連れ修行旅~ところで外れスキルの『努力』ってどういう事だよ!~【俺と悪魔】

いな@

文字の大きさ
132 / 149
第一章

第132話 サイクロプス

しおりを挟む
 オルトロスを倒した後に色々と聞かれたりするのが面倒だったから、皆が混乱している内にやって来た第一ダンジョンは、迷宮になっていた。

 石造りで足元もしっかりとしているが、問題は魔物の気配を感じられないと、曲がり角でいきなり鉢合わせすることになる。

 それを防ぐため、ユウ姉ちゃん達に気配の感じ方を教えながら、迷宮は俺も始めてだから一緒に迷宮での気配の感じ方を練習して進めている。

 もう一つ、入った時に心配だった槍の扱いも、天井や壁があっても当てたりすることもなく問題ないようにあつかっているからすげえよな。

 何度か突然の鉢合わせにバタバタしたが、一階層、二階層と進む内に、流石渡り人と思える上達ぶりで、不意打ちはほぼなくなった。

 そして三階層を超え、四階層に入ったところでそろそろ引き返さないと、このダンジョンで夜営になるんだが、小さな部屋を見つけ、戻るのも面倒だとそこを拠点にしばらくもぐり続けることにした。

「ケントったらどうせ戻って色々聞かれるのが嫌なんでしょ~」

「おう、まあな、面倒だろ? おっし、土魔法で壁を作ったんだが、こんなもんか?」

 小部屋の入口を土でしっかり蓋をするように壁を作り、コンコンと叩いてみるが、石と変わりないほどの固さがありそうだ。

「ん~、良さそうだけど、小さな隙間を開けておいた方が良いかも。気配は分かるだろうけど、音も聞こえた方がいいでしょ?」

「それに酸素が心配だから、上と下に隙間があると良いかも。火を使うなら煙を抜く穴もだし、二酸化炭素も抜けてほしいしね」

 アンラの言う音も、ユウ姉ちゃんの煙抜きも分かるんだが、にさんかなんとかはよく分からん。

 まあ穴を上と下にも開けておくか。

 その日から階層を進みながら、その階層にある小部屋を夜営場所にして、何だかんだで十日ほどダンジョンにもぐっているんだが、なんで三十四階層までしか行けて無いんだ?
  今俺達がいるのは四十階層のボス部屋前だ。
 ここに来るまでも、そう苦戦はしてないし、長年突破できてなかった三十階層のミノタウロスも、デカいだけで動きは鈍く、苦労するほどでもなかった。
 俺とアンラだけでも、ユウ姉ちゃん達だけでも余裕で倒せたくらいだからな。

 その後も、兄ちゃん達は食料不足と言ってたが、三十階層以降も食べられる魔物が結構いたから俺達はそんなこともなく、ここまで進んでこれた。

 まあ、そろそろ塩や調味料の類いが減ってきたから、この階層で引き上げるつもりだ。

「んじゃ、準備は良いか? 扉の彫り物じゃ何か分かんねえな、眼が一つ彫られてるだけだしよ」

 両開きの大きな扉の真ん中に一つだけ眼が彫られていて、俺達を睨んでいるようにも見える。

「ん~、そだね~サイクロプスくらいしか思い付かないけど、とりあえず入っちゃおうよ」

「おお! サイクロプスですか! 確か単眼の巨人ですよね! みんな、頑張ろうー!」

「「は~いは~い」」

 アンラの予想したサイクロプスとか言う単眼の巨人か、どんな強さか楽しみだな。

 扉にてを添えて、グッと力を込めると、重かったんは最初だけで後は勝手に開いていった。

 そして開いた先に見えたのは――。

『予想通りサイクロプスです! ミノタウロスと同様に動きは遅いですが、防御力と攻撃力は桁違いです! まずは足を止めましょう!』

「おっしゃっ! 俺とアンラは右足だ! ユウ姉ちゃん達は左を頼む!」

「「ほ~い♪はい!」」

 俺達は二十メートルくらいある高い天井で、相当広い百メートル四方はありそうな部屋に走り込み、二手に分かれ、部屋の真ん中にデカいこん棒って言うより大木を持った、十五メートルは背の高さがあるサイクロプスに向かう。

 俺とアンラはクロセルとダーインスレイブに魔力をこめて、俺が足首を、アンラは膝へ向けて横薙に振り抜く。

 ユウ姉ちゃん達はこのダンジョンの途中から持ち変えたハルバードをぐるぐると回転させ、一番速度が乗ったところで前後左右から五人同時に足首へ打ち込んだ。

「グボガアァァー!」

 ズバッ、ズシャと断ち切る事はできなかったが、そこそこ効いたようだ。

 ズズンと立っていられないサイクロプスは、たまらず膝をつくが、アンラが膝に一撃してあるため、そこでも踏ん張りきれない。
 斜めに倒れかけた体を支えるために、大木を手放し四つん這いになった。

「畳み掛けっぞ! しゃっ!」

 俺はサイクロプスの足からクロセルと解体用ナイフでサイクロプスに突き刺しながら背中に登る。

 四つん這いになったが高さは五メートル近くある背中を走り、心臓めがけて高く飛び、全開まで魔力をこめたクロセルで心臓めがけて背中に――。

 アンラは腹の下に入り込み、右から左に向けてダーインスレイブをサイクロプスの腹に――。

 ユウ姉ちゃん達は頭に回り込み、戦斧に持ち変えて低くなっていた単眼に――。

 突き刺し、切り裂き、叩き込んだ。

「倒れやがれ! くぬっ!」

 アンラは腹を切り裂いてサイクロプスの下からはすでに出て、少し離れたところでこっちを振り向いた。

 ユウ姉ちゃん達のハルバードは五本ともデカい単眼に刺さったまま、後ろに飛び退いたようで、こちらも離れたところで俺を見ている。

 俺はクロセルをさらに無理矢理押し込んでやった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく

かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。 ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!? 俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。 第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。 「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」 信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。 賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。 様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する! 異世界ざわつき転生譚、ここに開幕! ※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。 ※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。

クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」 気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。 しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。 「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。 だが……一人きりになったとき、俺は気づく。 唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。 出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。 雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。 これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。 裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか―― 運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。 毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります! 期間限定で10時と17時と21時も投稿予定 ※表紙のイラストはAIによるイメージです

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

処理中です...