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第1章

第6話 面白い事って! ①

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『これだけ食料とかオマケがあれば大丈夫かな?』

 と、止まった?

 木箱や袋に入ったなにかと、武器や防具なんかが、祭壇を埋めつくしたところでようやくとまったみたいだ。

『そだ、ヒントを一つ♪ 下の祭壇と~、上の祭壇を入れ替えたら面白いことになるからね~、頑張って~、君の事は面白いからたまに覗いておくから、ばいば~い♪』

 は? いやいやロリっ子! 何かいっぱいくれたみたいだけど、ここからの脱出のやり方とか、いっそのこと外に出してくれるとかじゃないの!?

 呼ぼうが叫ぼうが返事はない。はない。
 じゃなくて、これからどうしたら良いんだよ……もう返事も来ないし……。

 よし、一旦落ち着け! し、深呼吸だ……って息してないし!

 ま、まずは現状を把握するんだ、扉は――閉まってる。
 小窓に一度挑戦はするとして、ロリっ子が出していった物は脱出前に全部収納しておくべきだよね。

 高く山積みにされている物を一つずつ、収納しながら鑑定していく事にする。
 こんなのは勢いよく全部まとめて収納しちゃうのがテンプレで『あっ! これ最初に拾ったヤツだよ!』とかやるには良いかもだけど、それは小説とかの話であって、実際にこの状況だと何があるか知っておかないとマズイ気がするし。

 ロリっ子が出したもので見えなくなった祭壇に、ぽよぽよと近付いて端から鑑定しながら収納していく。

 どれどれ最初はこの袋からだな、一袋の大きさは俺の倍くらいか、ぼこぼこして何が入ってるか分からないけど、あまり大きな物は入っていないいみたいだな、よし、鑑定っと。

 ――――――――――――――――――――

 じゃがいも 美味
 魔法の麻袋 じゃがいも入り

 ――――――――――――――――――――

 うん、食料だね、でもじゃがいもを選ぶか普通……。

 ま、まあ、まともな食材ではあるし、次の見てみよう。

 ――――――――――――――――――――

 ピメンタ 日本では胡椒
 魔法の麻袋 ピメンタ入り

 ――――――――――――――――――――

 おお胡椒じゃん! ピメンタとか知らない名前だからさ、そのままだと絶対分からないけど、鑑定のお陰だよね♪

 でもこれでバターがあれば、よく作った、じゃがバター胡椒風味が出きるじゃん!

 バター様かもーん! おいでー! こわくないよー。

 ――――――――――――――――――――

 チーズ(各種) 色んなチーズ
 魔法の麻袋 色んなチーズ入り

 ――――――――――――――――――――

 ちょっと違うけどチーズ来たぁぁぁー!

 と、最初はドキドキしながら鑑定&収納を繰り返していたんだけどさ、バターは見付からず、積まれてた麻袋は無くなった。

 次は多くはないが、魔法の麻袋とそう大きさが変わらない木箱に移ったんだけど、食材だけじゃなくて、鉄とか銅、銀、金なんかの素材に始まり、衣類なんかも入っていた……スライムの服って無いよね……王冠とマントがあればワンチャン……。

 一つずつ中身を確かめながら、木箱も収納し終わると、残りは剣とか槍、盾に鎧と装備品は剥き出しで積まれてあってので、鑑定するまでもなく収納してまわった。

 途中で王冠っぽいけど腕輪、力が上がる魔法の腕輪を見付けたから頭に乗せておく。

 ちょっと王様気分で麻袋と木箱、装備各種を収納し終えて気付いたんだけど、小さな革袋が一袋ポツンと落ちている。

 体を伸ばしてつついてみると、チャラチャラと細かくて、そこそこ硬い何かが入ってるようだ。

 何も考えずに鑑定してみると。

 ――――――――――――――――――――

 種(確定前) 種(確定前)
 魔法の革袋 種入り

 ――――――――――――――――――――

 は? 種? 何の種なの? 確定前ってことは何が育つのか植えてみないと分からないってことかな? それとも確定してから植えれば良いのか?

 謎だけど、一応神様だろロリっ子は、ってことはこれをどこかに植えるんだろうと思うけど……。

 まわりをぐるりと見渡してみても、召喚された部屋で、絵や鏡を収納した時見たけど石の壁に床、天井だろ?

 後ろを振り向けば見上げる祭壇……まだ上に乗ってるじゃん!

 回収するのは当然として、後は扉と、この祭壇だけだし、種を植えるところないよな。

 ……よし、収……これ、この革袋って模様が入っていてちょっと格好いいしマントにできそうだよね……うん、装備しておこう!
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