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第一章
第86話 追跡
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村に入った俺達は、国から派遣されている常駐の衛兵に盗賊を引き渡した後、馬車も預け、休憩もそこそこに馬に乗り走り出した。
「聞いてくれ、これから馬達に身体強化をかける。一気に速度が上がるだろうから振り落とされるなよ」
「アイテールも長時間の身体強化ができるのだったな。疲れたら代わるからいつでも言ってくれ」
「何!? そんな事ができるのでしょうか? 数分強化したからと言って、そう到着時間は、······そうか、交代でかけ続けるのですね」
「あのですね~、この二人の身体強化は~凄いのですよ~。パーティーメンバー全員に~かけ続ける事ができちゃうのですよ~」
「その通りだ。一応サイラスとヤードにもかけておくから、慌てなければ振り落とされる事はないはずだ。行くぞ、身体強化!」
乗り換え用に並走させている馬もあわせて十頭と俺達五人に身体強化をかけ、一気に加速する。
「な、なんだと! ここまで速度が上がるのか!」
「おお! すげえ! 部長これなら今夜中に追い付けるかも知れないぞ! アイテール様素晴らしいです!」
「アイテールの身体強化の方が俺のより強力なようだ。流石だな」
「うんうん。馬さんは~私達を乗せていても~全然余裕でしょうね~。頑張ってくださいよ~」
馬達はミラーノの言葉に答えるように嘶き、跳ねるように加速する。
魔物と出会うこともなく、たまにすれ違う馬車や、追い抜く者達を置いて走り続ける。
「あの、アイテール殿。襲歩でそろそろ二時間は走っているのですが、それなのに疲れた様子がないのはどういう事ですか」
「ん? それはマルガリータが回復魔法をかけているからだな。だが、そろそろ休憩を挟もう。水や塩をやらないと、可哀想だし、俺達も少しは体を伸ばしたいからな」
「流石アイテールだな、無詠唱でかけていたのに気付くとは」
「ああ。昨晩の回復魔法と同じ感じがあったからな。見たら馬達と一緒に俺達も回復してくれていたのを感じたんだ。あっ、サイラス、この先に水場があるはずだ、そこで休憩をしよう」
「はい。馬も交代してもらおうと思います」
俺達は休憩を挟みながら馬を交代させ、走る。約二時間おきに繰り返して夕方になり、そろそろ夜営の準備を始め出した横を通り、俺は鑑定で隣国の兵士がいないか確かめ、いないと分かれば先に進む。
軽食を食べてまた走り、深夜も過ぎて、朝に近い時間帯にたどり着いた夜営地には、馬車が五台、気配では二十人の者達が休んでいるのが分かった。
鑑定をすると、······いた。
俺が先頭に立ち、街道から外れ、夜営地に入る。
初めから決めてあった事で、何も言わず夜営地に入れば、隣国の兵士を見付けた合図にしてあった。
馬達を水場に繋いだ俺達は、夜警をしている者達に近付き、ヤードが話しかける。
「お疲れさん。ちょっと湯を湧かすのに火を貸してもらえねえかな?」
「なんだお前らは、こんな時間に移動してるなんて、それも馬を十頭も連れてだ」
「ああ。急ぎの配達でね、明日の昼までに渓谷手前の街まで届けなくちゃ行けなくてな、貴族さんの依頼で仕方なく夜通し走ってるって奴だ」
見張りは初めは怪しんでいたが、ヤードの馴れ馴れしい話し方で警戒心が解れたのか、ヤードが持っていたポットを指差し『火にかけて良いぞ』と手招きしてくれた。
「おっ、すまねえな。兄さん達は見た感じ兵士かい? それもその剣の紋章は隣国だな、パナケアに最近来た隣国の貴族様ってえと······誰かいたかな? てかお疲れ様、護衛も気が張って疲れるもんなぁ」
上手いな、サイラスとマルガリータ、ミラーノは馬の世話をして俺はヤードについて来たわけだ。
馬車の中で寝ているのか、テントは張っていない。馬もすぐに走り出せるよう馬車に繋がれたままだ。
外にいるのは焚き火前の四人、しっかり鑑定した結果、どの馬車の屋根にも遠見筒、遠くの景色を見るための魔道具が取り付けられている。間違いなさそうだ。俺はまず目の前の四人を結界で拘束してしまい。他の気配のある四台の馬車も、逃げられないように囲っておいた。
「ヤード、捕まえたぞ。遠見筒も各馬車に取り付けてあるからな」
「流石です。縛ってしまいますね」
ヤードに俺は二本ロープを渡し、俺も二人を拘束してしまう。
馬の世話をしていた三人もそれに気付いてこちらにやって来た。
「サイラス。一番手前の馬車が空いているからそこにまとめて放り込もう、それから真ん中の馬車には貴族が一人、斥候部隊長が乗っているからそいつを詰問すれば良いだろう」
「はっ、ではコイツらから放り込んでしまいましょう。ヤード、やるぞ」
サイラス達は二人ずつ抱えて空の馬車に軽く放り込んでしまった。
そして一人だけ、一台の馬車を使って寝ている奴以外を同じ馬車に放り込んだ後、最後の一人を結界で拘束して外に出し、焚き火のところに寝たままの格好で引きずってきた。
「じゃあ尋問はサイラス達に任せるよ。その間俺達は朝飯でも作るとしよう」
「はい。おそらく先行して走っている者はいないでしょうから、聞き出した話によっては仮眠する時間もとれるかもしれません。奴隷の魔道具を使いますのですぐに済みますしね」
ヤードが高級そうな服を着た男の手首に魔道具を嵌めた後、手足を縛り終えたから結界を外しておいた。
「命令だ。起きろ!」
サイラスは、まだ寝たままの男に蹴りを入れて起こし、目を開いた男に命令をした。
「逃げたり、抵抗はするな。俺達が聞くことには無駄なことは言わず正直に答えよ。命令だ。まずは名前を――」
「聞いてくれ、これから馬達に身体強化をかける。一気に速度が上がるだろうから振り落とされるなよ」
「アイテールも長時間の身体強化ができるのだったな。疲れたら代わるからいつでも言ってくれ」
「何!? そんな事ができるのでしょうか? 数分強化したからと言って、そう到着時間は、······そうか、交代でかけ続けるのですね」
「あのですね~、この二人の身体強化は~凄いのですよ~。パーティーメンバー全員に~かけ続ける事ができちゃうのですよ~」
「その通りだ。一応サイラスとヤードにもかけておくから、慌てなければ振り落とされる事はないはずだ。行くぞ、身体強化!」
乗り換え用に並走させている馬もあわせて十頭と俺達五人に身体強化をかけ、一気に加速する。
「な、なんだと! ここまで速度が上がるのか!」
「おお! すげえ! 部長これなら今夜中に追い付けるかも知れないぞ! アイテール様素晴らしいです!」
「アイテールの身体強化の方が俺のより強力なようだ。流石だな」
「うんうん。馬さんは~私達を乗せていても~全然余裕でしょうね~。頑張ってくださいよ~」
馬達はミラーノの言葉に答えるように嘶き、跳ねるように加速する。
魔物と出会うこともなく、たまにすれ違う馬車や、追い抜く者達を置いて走り続ける。
「あの、アイテール殿。襲歩でそろそろ二時間は走っているのですが、それなのに疲れた様子がないのはどういう事ですか」
「ん? それはマルガリータが回復魔法をかけているからだな。だが、そろそろ休憩を挟もう。水や塩をやらないと、可哀想だし、俺達も少しは体を伸ばしたいからな」
「流石アイテールだな、無詠唱でかけていたのに気付くとは」
「ああ。昨晩の回復魔法と同じ感じがあったからな。見たら馬達と一緒に俺達も回復してくれていたのを感じたんだ。あっ、サイラス、この先に水場があるはずだ、そこで休憩をしよう」
「はい。馬も交代してもらおうと思います」
俺達は休憩を挟みながら馬を交代させ、走る。約二時間おきに繰り返して夕方になり、そろそろ夜営の準備を始め出した横を通り、俺は鑑定で隣国の兵士がいないか確かめ、いないと分かれば先に進む。
軽食を食べてまた走り、深夜も過ぎて、朝に近い時間帯にたどり着いた夜営地には、馬車が五台、気配では二十人の者達が休んでいるのが分かった。
鑑定をすると、······いた。
俺が先頭に立ち、街道から外れ、夜営地に入る。
初めから決めてあった事で、何も言わず夜営地に入れば、隣国の兵士を見付けた合図にしてあった。
馬達を水場に繋いだ俺達は、夜警をしている者達に近付き、ヤードが話しかける。
「お疲れさん。ちょっと湯を湧かすのに火を貸してもらえねえかな?」
「なんだお前らは、こんな時間に移動してるなんて、それも馬を十頭も連れてだ」
「ああ。急ぎの配達でね、明日の昼までに渓谷手前の街まで届けなくちゃ行けなくてな、貴族さんの依頼で仕方なく夜通し走ってるって奴だ」
見張りは初めは怪しんでいたが、ヤードの馴れ馴れしい話し方で警戒心が解れたのか、ヤードが持っていたポットを指差し『火にかけて良いぞ』と手招きしてくれた。
「おっ、すまねえな。兄さん達は見た感じ兵士かい? それもその剣の紋章は隣国だな、パナケアに最近来た隣国の貴族様ってえと······誰かいたかな? てかお疲れ様、護衛も気が張って疲れるもんなぁ」
上手いな、サイラスとマルガリータ、ミラーノは馬の世話をして俺はヤードについて来たわけだ。
馬車の中で寝ているのか、テントは張っていない。馬もすぐに走り出せるよう馬車に繋がれたままだ。
外にいるのは焚き火前の四人、しっかり鑑定した結果、どの馬車の屋根にも遠見筒、遠くの景色を見るための魔道具が取り付けられている。間違いなさそうだ。俺はまず目の前の四人を結界で拘束してしまい。他の気配のある四台の馬車も、逃げられないように囲っておいた。
「ヤード、捕まえたぞ。遠見筒も各馬車に取り付けてあるからな」
「流石です。縛ってしまいますね」
ヤードに俺は二本ロープを渡し、俺も二人を拘束してしまう。
馬の世話をしていた三人もそれに気付いてこちらにやって来た。
「サイラス。一番手前の馬車が空いているからそこにまとめて放り込もう、それから真ん中の馬車には貴族が一人、斥候部隊長が乗っているからそいつを詰問すれば良いだろう」
「はっ、ではコイツらから放り込んでしまいましょう。ヤード、やるぞ」
サイラス達は二人ずつ抱えて空の馬車に軽く放り込んでしまった。
そして一人だけ、一台の馬車を使って寝ている奴以外を同じ馬車に放り込んだ後、最後の一人を結界で拘束して外に出し、焚き火のところに寝たままの格好で引きずってきた。
「じゃあ尋問はサイラス達に任せるよ。その間俺達は朝飯でも作るとしよう」
「はい。おそらく先行して走っている者はいないでしょうから、聞き出した話によっては仮眠する時間もとれるかもしれません。奴隷の魔道具を使いますのですぐに済みますしね」
ヤードが高級そうな服を着た男の手首に魔道具を嵌めた後、手足を縛り終えたから結界を外しておいた。
「命令だ。起きろ!」
サイラスは、まだ寝たままの男に蹴りを入れて起こし、目を開いた男に命令をした。
「逃げたり、抵抗はするな。俺達が聞くことには無駄なことは言わず正直に答えよ。命令だ。まずは名前を――」
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