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第一章
第71話 聖女と女勇者
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「お前達やるな。お前達みたいに闘えるヤツは見た事なかったぞ」
「お姉ちゃ~ん。初めて~合った時は~、自己紹介だよ~」
セレーナによるとこの二人は聖女と女勇者か。身長と胸の大きさ以外よく似ているな姉妹なのか。
「そうだな。俺は聖女で姉のマルガリータだ」
ちょっと待て! セレーナに聞いてから何か引っ掛かっていたが、なぜ聖女が今の俺と同じようにダガーを二本装備しているんだよ!
「初めまして~。妹の~ミラーノです~。女勇者なんだよ~」
ま、まあ、華奢な体つきだが大剣を軽々と片手で、ブンブンして自己紹介してくれた。普通の冒険者のような装備だが、二人とも強いな。
「このパーティーのリーダーをしているアイテールだ」
「エ、エイアですわ。薬師ですの。アイテールの第一夫人です」
「セ、セレーナや。職は特にないけどアイテールの側室や」
「リーンにゃ。言っても良いのかにゃ? 私もアイテールの側室にゃ。聖女と女勇者かにゃ······」
だよな、お前達も驚くよな。って言葉遣いが驚きすぎて地に戻ってるし、だが、見れば青い長髪をうしろで無造作に束ねて、勇者パーティーの防具を身に付けている。
聖女も同じようにローブじゃなく、胸当てを装備しているから、職業間違えてないか?
リュールとアンジェラも挨拶をした後、ふと俺が思ったのは。
「マルガリータ、聖女なら魔物寄せの香を浄化できるか? 流石にこのまま残しておくと、魔物がまた集まってくる可能性があるんだ。俺達はこの草原をファイアーウォールで焼いてしまう予定だったんだが」
「広域の浄化か? 森から王都までニキロはあるな、これは一気には無理だぞ。ん~、二回······三回は必要に見えるから三日あればできない事はないぞ」
「三日か······分かった、魔力強化するからやってもらえるか? 残ったところはファイアーウォールで焼いてしまおう」
「だよな。三日もあればまた魔物が集まってくるだろうし、それが良いだろ」
「お姉~ちゃん。頑張れ~♪ 私も火魔法頑張るよ~」
マルガリータは『森から王都の間全部だよな。やれっところまでやってやるぜ!』と言いながら集中し始めた。
「頼んだ。じゃあ魔力強化! 魔力も補充できるぞ」
「これは! アイテールお前すげえな! こんな魔力強化初めてだぜ! くははは! 補充してくれ! これなら一気にやってしまえそうだ!」
俺は周囲から魔力を集め、マルガリータの肩に手を置いて流し込んでいく。それで気付いたが、俺と変わらないくらいの魔力を持っている。流石聖女と言ったところか。
「お姉ちゃん頑張れ~♪ あ~、パーティーメンバーが来ちゃいました~。アイテールさ~ん、肩の手は退けた方が良いですよ~。あの真ん中のおっきい方は~すごく~焼きもち焼きさんですから~」
「ちっ、うるさいアイツら来たのかよ。構わねえ、アイツらは勝手に付いてくるだけだから気にするな! うっし! 行くぞ! 広域ピュリフィケイションだ!」
パーティーメンバーだろ? 真っ赤な顔をした三人の男が魔狼達の囲いから離れ、こちらに向かって走りよってくる。
だが、こちらに到着する前にマルガリータは集めていた魔力を一気に使い、目を開けていられないほどの光を放って浄化の呪文を唱えた。
「「くっ!」」
マルガリータから、まるで強風が吹いたのかと錯覚するほどの魔力の圧が広がり、俺の見立てでは森の外縁部から、王都の街中まで広がったように思える。
これは凄いな。聖女とはここまで凄まじい力が出せるのか。
「やるな、いくら魔力強化と魔力の補充したとしても、ここまでとは思わなかったぞ」
「はれ······ちからがぬけちった······また······やりしゅぎたじぇ······」
「お、おい! マルガリータ! 大丈夫か!?」
マルガリータは俺の補充した魔力も全て使いきる寸前まで使ったのかふらふらと体を揺らし、膝がカクンと力が抜け、倒れそうに。
「おっと、張り切りすぎたようだな。でもありがとう、これで草原を燃やさなくても良さそうだ。よし、抱き抱えて街まで送るから少しだけ我慢してくれよ」
力が抜け、俺が手放せば倒れ込むだろうマルガリータを両手で抱える。
「あっ! お姫様抱っこにゃ! 羨ましいにゃ!」
「私もやってもらいましたが、羨ましいですわ」
「アイテール、私も後でやって欲しいねんけど、今はしゃあないな」
「お姉~ちゃん照れてる~。パーティーメンバーだと~触られるだけで~ダガー振り回すのに~。でも~私も~アイテールさんなら~してもらいたいですぅ~」
「にゃ! にゃにをいってるんだ! か、かっこいいかおがめのまえに!」
「おいお前! 俺のマルガリータに何してやがる! 離しやがれ!」
男達三人は俺に掴みかかろうと手を伸ばしてきたが――遅い!? どういう事だ? マルガリータはもちろんミラーノにもだが、この動きだとガイナス達より弱くないか? よく見たら三人とも勇者パーティーの装備をしているが、まさか――。
俺はさっきまで走りよって来ていたはずが、マルガリータの浄化の後、歩きに変わったよな。それについてよろよろしながら手を伸ばす奴らを軽く避け、聞いてみることにした。
「マルガリータ。もしかしてパーティーメンバーに身体強化をかけ続けていたのか?」
そう聞いたのだが。マルガリータは俺の首に力なく腕を回して見つめてくるだけだ。
「そうですよ~。身体強化かけないと~、まともに闘えませんから~。でも~今は~アイテールさんに夢中みたいで~解けちゃってますね~」
ミラーノが答えてくれたが······おいおい勇者パーティー大丈夫かよ······。
「お姉ちゃ~ん。初めて~合った時は~、自己紹介だよ~」
セレーナによるとこの二人は聖女と女勇者か。身長と胸の大きさ以外よく似ているな姉妹なのか。
「そうだな。俺は聖女で姉のマルガリータだ」
ちょっと待て! セレーナに聞いてから何か引っ掛かっていたが、なぜ聖女が今の俺と同じようにダガーを二本装備しているんだよ!
「初めまして~。妹の~ミラーノです~。女勇者なんだよ~」
ま、まあ、華奢な体つきだが大剣を軽々と片手で、ブンブンして自己紹介してくれた。普通の冒険者のような装備だが、二人とも強いな。
「このパーティーのリーダーをしているアイテールだ」
「エ、エイアですわ。薬師ですの。アイテールの第一夫人です」
「セ、セレーナや。職は特にないけどアイテールの側室や」
「リーンにゃ。言っても良いのかにゃ? 私もアイテールの側室にゃ。聖女と女勇者かにゃ······」
だよな、お前達も驚くよな。って言葉遣いが驚きすぎて地に戻ってるし、だが、見れば青い長髪をうしろで無造作に束ねて、勇者パーティーの防具を身に付けている。
聖女も同じようにローブじゃなく、胸当てを装備しているから、職業間違えてないか?
リュールとアンジェラも挨拶をした後、ふと俺が思ったのは。
「マルガリータ、聖女なら魔物寄せの香を浄化できるか? 流石にこのまま残しておくと、魔物がまた集まってくる可能性があるんだ。俺達はこの草原をファイアーウォールで焼いてしまう予定だったんだが」
「広域の浄化か? 森から王都までニキロはあるな、これは一気には無理だぞ。ん~、二回······三回は必要に見えるから三日あればできない事はないぞ」
「三日か······分かった、魔力強化するからやってもらえるか? 残ったところはファイアーウォールで焼いてしまおう」
「だよな。三日もあればまた魔物が集まってくるだろうし、それが良いだろ」
「お姉~ちゃん。頑張れ~♪ 私も火魔法頑張るよ~」
マルガリータは『森から王都の間全部だよな。やれっところまでやってやるぜ!』と言いながら集中し始めた。
「頼んだ。じゃあ魔力強化! 魔力も補充できるぞ」
「これは! アイテールお前すげえな! こんな魔力強化初めてだぜ! くははは! 補充してくれ! これなら一気にやってしまえそうだ!」
俺は周囲から魔力を集め、マルガリータの肩に手を置いて流し込んでいく。それで気付いたが、俺と変わらないくらいの魔力を持っている。流石聖女と言ったところか。
「お姉ちゃん頑張れ~♪ あ~、パーティーメンバーが来ちゃいました~。アイテールさ~ん、肩の手は退けた方が良いですよ~。あの真ん中のおっきい方は~すごく~焼きもち焼きさんですから~」
「ちっ、うるさいアイツら来たのかよ。構わねえ、アイツらは勝手に付いてくるだけだから気にするな! うっし! 行くぞ! 広域ピュリフィケイションだ!」
パーティーメンバーだろ? 真っ赤な顔をした三人の男が魔狼達の囲いから離れ、こちらに向かって走りよってくる。
だが、こちらに到着する前にマルガリータは集めていた魔力を一気に使い、目を開けていられないほどの光を放って浄化の呪文を唱えた。
「「くっ!」」
マルガリータから、まるで強風が吹いたのかと錯覚するほどの魔力の圧が広がり、俺の見立てでは森の外縁部から、王都の街中まで広がったように思える。
これは凄いな。聖女とはここまで凄まじい力が出せるのか。
「やるな、いくら魔力強化と魔力の補充したとしても、ここまでとは思わなかったぞ」
「はれ······ちからがぬけちった······また······やりしゅぎたじぇ······」
「お、おい! マルガリータ! 大丈夫か!?」
マルガリータは俺の補充した魔力も全て使いきる寸前まで使ったのかふらふらと体を揺らし、膝がカクンと力が抜け、倒れそうに。
「おっと、張り切りすぎたようだな。でもありがとう、これで草原を燃やさなくても良さそうだ。よし、抱き抱えて街まで送るから少しだけ我慢してくれよ」
力が抜け、俺が手放せば倒れ込むだろうマルガリータを両手で抱える。
「あっ! お姫様抱っこにゃ! 羨ましいにゃ!」
「私もやってもらいましたが、羨ましいですわ」
「アイテール、私も後でやって欲しいねんけど、今はしゃあないな」
「お姉~ちゃん照れてる~。パーティーメンバーだと~触られるだけで~ダガー振り回すのに~。でも~私も~アイテールさんなら~してもらいたいですぅ~」
「にゃ! にゃにをいってるんだ! か、かっこいいかおがめのまえに!」
「おいお前! 俺のマルガリータに何してやがる! 離しやがれ!」
男達三人は俺に掴みかかろうと手を伸ばしてきたが――遅い!? どういう事だ? マルガリータはもちろんミラーノにもだが、この動きだとガイナス達より弱くないか? よく見たら三人とも勇者パーティーの装備をしているが、まさか――。
俺はさっきまで走りよって来ていたはずが、マルガリータの浄化の後、歩きに変わったよな。それについてよろよろしながら手を伸ばす奴らを軽く避け、聞いてみることにした。
「マルガリータ。もしかしてパーティーメンバーに身体強化をかけ続けていたのか?」
そう聞いたのだが。マルガリータは俺の首に力なく腕を回して見つめてくるだけだ。
「そうですよ~。身体強化かけないと~、まともに闘えませんから~。でも~今は~アイテールさんに夢中みたいで~解けちゃってますね~」
ミラーノが答えてくれたが······おいおい勇者パーティー大丈夫かよ······。
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