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第一章
第66話 現れた六人組
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急ぎ足でギルドに入って来た奴らは俺達に気付きもせず、俺達が離れた受け付けにやって来た。
そこでギルドマスターが職員に渡している荷物を見て。
「あっ! 俺達の荷物だ! おい! 今持っていこうとしている物はたぶん俺達の荷物だ! ダンジョンで大量の魔狼に出くわしてよ。逃げるために投げ捨てたものだ」
「そうよ、中にギルドカードやダンジョンカードも入ってるのよ」
よし、いないところで何を言われるか分からないからな、一応捕まるところは確認しておこうか。
俺達は六人組の後方で見守る事に。荷物を片付けようとしていたギルドマスターと受け付けのお姉さんがチラリと俺達を見てきたので、俺は軽く頷いておく。すると受け付けのお姉さんが
一応職務を続ける。
「この荷物があなた方の物という事ですか?」
「そうだ。俺はルナール、ギルドカードも入れてあったからな。間違いなく俺達の物のはずだ。確認してもらえるか」
「魔狼に襲われ、身を軽くするため荷物を魔狼に投げつけて逃げた、リーダーのルナールさんと言うことですね。ギルドマスター。私もこの方を見た事があります。名前も確かそうだと記憶しています」
「分かった。本人確認を続けてくれ」
「はい。では次の方もお名前をどうぞ」
「俺は――」
受け付けのお姉さんが一人ひとりギルドカードの名前を確認しながらルナール達に聞いていく。
それに素直に答え『助かったぜ、金も放り込んであったからな』『クルミも多少残っていると良いんだが』と安堵した様子で笑顔を見せている。
「本人と確認が取れました。ギルドマスター」
「へへっ、どこの誰が届けてくれたが分からないが助かったぜ。ほら、荷物を返してくれよ、全部残っているか確認がしたいんでな」
「おまえ達、この荷物の持ち主に間違いないのだな、だがそうすると荷物も返す訳にはいかないな」
「は? なんでだよギルドマスター! 俺達の物だって分かったんだろ! 早く返してくれ!」
「返す訳にはいかないと言っただろう。おまえ達が何をやったか確認できている。魔狼の群れ、約三十匹に襲われ、この荷物を投げ捨て逃げたんだよな?」
「そうだって言ってるだろ!」
「そして男一人、女が五人のパーティーに魔狼を擦り付けたと」
「そうだ! あっ! ち、違う! なにを言いやがる! そんな事するわけ無いだろ! どこに証拠がある!」
(まずいぞ、あれを見ていた奴がいるのか!? それがバレたら俺達は犯罪奴隷、ここは強気でシラを切り通してやるぜ)
ほう。それは無駄なことだがな。ふっ、カウンターの奥から何人か出てきて囲み出したのを見てルナール達は――。
「ル、ルナール。後ろ······」
「嘘だろ、生きてやがったのか······」
「ああ。全て倒したぞ。魔物の擦り付けは犯罪だ。大人しく捕まることだな」
そして俺達の中にリーンがいるのを見付けた奴らは。
「リリリ、リーン! おまえダンジョンの街ラビュリントに行ったはずじゃ! なぜ王都にいやがる! そ、そうだ! コイツらが任せろって言ったんだ、そうだろリーン!」
(睨み付けておけばリーンならビビって言うこと聞くはずだ!)
「違うにゃ! ルナール達は『囮は任せたぜ!』『悪く思わないでね!』って言って加勢しようとしていた私達の横をすり抜け逃げたにゃ!」
「くそっ! そんな事を言ったら俺達が捕まるじゃねえか! 犯罪奴隷になっちまうんだぞ!」
「そうだな。立派な犯罪者だ大人しく――」
ルナール達は示し合わせたように一斉に走りだし、出入口に向かって獣人特有の加速で走り出したが、逃がすわけにはいかない。
「退きやがれ! ふん!」
突然逃げ出したルナール達に驚き、唖然としている職員達の間を各々がすり抜け、囲いから抜け出した。
「逃がすか!」
俺は一気に加速して、ルナール達を追い越し出入口へ回り込んで迎え撃つ。
「なっ! くそったれ! 死にたくなければそこをどけ! はっ!」
ルナール達はついに武器を抜き、回り込んだ俺に斬りかかってきた――が、俺は武器を使わず一人目!
「くぼっ!」
一番前にいた奴の腹をドガッと蹴り飛ばし、後ろにいた女二人にぶつける!
「「嘘っ!」」
蹴り飛んだ奴の体が当たり、逃げ足が止まり、崩れ落ちる女二人。さらに蹴った勢いそのままにくるりと体を反転させ、もう一人の男の腹をかかとで蹴り飛ばし残りの女にぶつけた。
「ぐはっ!」
「痛っ!」
残りは――!
「邪魔するんじゃねえ! 退きやがれ!」
「逃がすか! しっ!」
ルナールは抜き身の片手剣で俺に向かって上段から振り落としてきた!
俺は体を沈み込ませながら横にズレ、ブオンと片手剣が横を通り過ぎる音を聴きながら懐に入り込んで肘をルナールのお腹に一撃!
「ぐぼっ!」
ガシャン。音を立て落ちた片手剣と、ドサッと腹を抑え跪くように膝をつくルナール。
「取り押さえよ!」
ギルドマスターも流石に動きは早く、俺が迎え撃っている内に回り込んで出入口を塞いでいた。
ギルドマスターの声に動き出した職員は倒れた六人に掴みかかり、床に押し付け、素早くロープを出して縛り始める。
「ふう。まさかギルドの中で剣を抜くとはな」
「バカな奴らだ、罪を増やしやがって。おい、手足を縛ってしまえ! 誰か衛兵を呼んでくれ!」
そこでギルドマスターが職員に渡している荷物を見て。
「あっ! 俺達の荷物だ! おい! 今持っていこうとしている物はたぶん俺達の荷物だ! ダンジョンで大量の魔狼に出くわしてよ。逃げるために投げ捨てたものだ」
「そうよ、中にギルドカードやダンジョンカードも入ってるのよ」
よし、いないところで何を言われるか分からないからな、一応捕まるところは確認しておこうか。
俺達は六人組の後方で見守る事に。荷物を片付けようとしていたギルドマスターと受け付けのお姉さんがチラリと俺達を見てきたので、俺は軽く頷いておく。すると受け付けのお姉さんが
一応職務を続ける。
「この荷物があなた方の物という事ですか?」
「そうだ。俺はルナール、ギルドカードも入れてあったからな。間違いなく俺達の物のはずだ。確認してもらえるか」
「魔狼に襲われ、身を軽くするため荷物を魔狼に投げつけて逃げた、リーダーのルナールさんと言うことですね。ギルドマスター。私もこの方を見た事があります。名前も確かそうだと記憶しています」
「分かった。本人確認を続けてくれ」
「はい。では次の方もお名前をどうぞ」
「俺は――」
受け付けのお姉さんが一人ひとりギルドカードの名前を確認しながらルナール達に聞いていく。
それに素直に答え『助かったぜ、金も放り込んであったからな』『クルミも多少残っていると良いんだが』と安堵した様子で笑顔を見せている。
「本人と確認が取れました。ギルドマスター」
「へへっ、どこの誰が届けてくれたが分からないが助かったぜ。ほら、荷物を返してくれよ、全部残っているか確認がしたいんでな」
「おまえ達、この荷物の持ち主に間違いないのだな、だがそうすると荷物も返す訳にはいかないな」
「は? なんでだよギルドマスター! 俺達の物だって分かったんだろ! 早く返してくれ!」
「返す訳にはいかないと言っただろう。おまえ達が何をやったか確認できている。魔狼の群れ、約三十匹に襲われ、この荷物を投げ捨て逃げたんだよな?」
「そうだって言ってるだろ!」
「そして男一人、女が五人のパーティーに魔狼を擦り付けたと」
「そうだ! あっ! ち、違う! なにを言いやがる! そんな事するわけ無いだろ! どこに証拠がある!」
(まずいぞ、あれを見ていた奴がいるのか!? それがバレたら俺達は犯罪奴隷、ここは強気でシラを切り通してやるぜ)
ほう。それは無駄なことだがな。ふっ、カウンターの奥から何人か出てきて囲み出したのを見てルナール達は――。
「ル、ルナール。後ろ······」
「嘘だろ、生きてやがったのか······」
「ああ。全て倒したぞ。魔物の擦り付けは犯罪だ。大人しく捕まることだな」
そして俺達の中にリーンがいるのを見付けた奴らは。
「リリリ、リーン! おまえダンジョンの街ラビュリントに行ったはずじゃ! なぜ王都にいやがる! そ、そうだ! コイツらが任せろって言ったんだ、そうだろリーン!」
(睨み付けておけばリーンならビビって言うこと聞くはずだ!)
「違うにゃ! ルナール達は『囮は任せたぜ!』『悪く思わないでね!』って言って加勢しようとしていた私達の横をすり抜け逃げたにゃ!」
「くそっ! そんな事を言ったら俺達が捕まるじゃねえか! 犯罪奴隷になっちまうんだぞ!」
「そうだな。立派な犯罪者だ大人しく――」
ルナール達は示し合わせたように一斉に走りだし、出入口に向かって獣人特有の加速で走り出したが、逃がすわけにはいかない。
「退きやがれ! ふん!」
突然逃げ出したルナール達に驚き、唖然としている職員達の間を各々がすり抜け、囲いから抜け出した。
「逃がすか!」
俺は一気に加速して、ルナール達を追い越し出入口へ回り込んで迎え撃つ。
「なっ! くそったれ! 死にたくなければそこをどけ! はっ!」
ルナール達はついに武器を抜き、回り込んだ俺に斬りかかってきた――が、俺は武器を使わず一人目!
「くぼっ!」
一番前にいた奴の腹をドガッと蹴り飛ばし、後ろにいた女二人にぶつける!
「「嘘っ!」」
蹴り飛んだ奴の体が当たり、逃げ足が止まり、崩れ落ちる女二人。さらに蹴った勢いそのままにくるりと体を反転させ、もう一人の男の腹をかかとで蹴り飛ばし残りの女にぶつけた。
「ぐはっ!」
「痛っ!」
残りは――!
「邪魔するんじゃねえ! 退きやがれ!」
「逃がすか! しっ!」
ルナールは抜き身の片手剣で俺に向かって上段から振り落としてきた!
俺は体を沈み込ませながら横にズレ、ブオンと片手剣が横を通り過ぎる音を聴きながら懐に入り込んで肘をルナールのお腹に一撃!
「ぐぼっ!」
ガシャン。音を立て落ちた片手剣と、ドサッと腹を抑え跪くように膝をつくルナール。
「取り押さえよ!」
ギルドマスターも流石に動きは早く、俺が迎え撃っている内に回り込んで出入口を塞いでいた。
ギルドマスターの声に動き出した職員は倒れた六人に掴みかかり、床に押し付け、素早くロープを出して縛り始める。
「ふう。まさかギルドの中で剣を抜くとはな」
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