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第一章
第62話 略式での叙爵
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『離せ、無礼だぞ! 私は父上に聴かないといけない事があるのだ!』
『そうです離しなさい! 不敬罪にしますよ!』
王子様達が扉の向こうに来ているようだが、止められている?
「まったく。あれほど部屋から出るなと言っておいたものを。朝食の準備は少し待て。おい、入れてやれ」
王様は食堂の扉前にいる二人の兵士に声をかけた。
「はっ」
王様は心底呆れ顔だが二人の王子様を部屋に入れるようだ。
二人の兵士により開けられた扉から、二人はバタバタと雪崩れ込んできた。
「父上! いったい何がどういう事か、ご説明下さい! それにあの者は何者ですか! 私の性欲処理の先生はどこなのですか! それにあの者は朝一番からごちゃごちゃと、あれしろ、これは駄目と、次期国王の私に指図するのですよ!」
「そうです父上! 私の先生はどこにおられるのですか! 王となる私の妾にする予定の者です! 朝はあの者にちんぽを咥えてもらわねば調子が出ないのですよ! 新しい奴は咥えようともしないのですよ!」
おい······なんだ? 奥さんにするつもりだったのか? それはちょっと可哀想だな、変な先生だったのかも知れないが、それならそれで······いや、王になるかも知れなかった二人をこんな状態に育てたとなると当然捕らわれ、罰も受けるだろうな。
「はぁ、レン、サン。私はお前達に部屋から出るなと言ったぞ? 父親としてではなく、王として命令をしたのは分かっているな?」
「あ、え、は、はい。分かっています」
「うっ、そ、それはもちろんです」
王様は二人を睨み付けながら、初めて聞く低い声で。
それを聞いた二人はさっきまでの勢いは鳴りを潜め、大人しくなり、返事をした。
「言っておくが、お前達はアレクサ辺境伯元に出す事にした」
「「え?」」
「そこで兵として勤めよ」
「なっ! ではそこで軍を動かす練習をしろと!?」
「兄上。それなら私の勝ちですね。戦遊戯では私がいつも勝っていますからね」
「何を! 遊びと本物の戦とは別物だ! 精々こき使ってやるからなサン」
「くくっ、何をおっしゃるかと思えば。そんな事はあり得ません。私がこき使うのですよレン」
はは······王様のあの表情、それを前にして、こんな茶番じみたやり取りができるとは、ある意味資質があるのか?
「レン、サン。良いか? 兵と言ったが、見習いからだ。辺境伯には厳しく教育せよと言い渡しておく」
「ま、待って下さい! それでは下働きをせよと!?」
「なっ! それでは兵を率いる側ではなく、兵でもなく!?」
やっと状況が飲み込めてきたのか、二人は焦りだしたようだ。
「それに、お前達は男爵だ。叙爵式は略式だがこの場で執り行うことにする。宰相。準備を」
「はっ」
「え? 男爵? どういう事ですか?」
「そ、そうですよ、王族なら公爵ですよね? やだなぁ父上。そんな事をお間違いになるなんて、あはは」
「間違ってはおらん。私の弟も準男爵を叙爵し、衛生兵見習いから公爵にまで上り詰めたのだからな。男爵なら優遇した方だぞ」
「え? 叔父様が? 準男爵? そんなまさか······」
「宮廷魔道師長もされてる叔父様が? 嘘だ······」
「何を今さら。そんな事も教えていなかったのかあの教育係は。だからお前達が次にこの城に入れる時は陞爵する時だ。ではこれも知らないのか、エイアは今回麻薬の蔓延を防いだ事と弟の公爵を暗殺から未然に防いだアイテールを見付けた事により、伯爵を予定している。王位継承権一位となった」
「エイアが伯爵で王位継承権一位!? 王とは男がなるものですよ父上!」
「そうです父上! エイアでは国を護れません!」
「あのな、エイアはわがままを聞くかわりに三年前、準男爵を叙爵し、学院でも実力で学年主席、魔法も魔物狩りができ、剣術もそうだ。昨年お前達が行く辺境伯領で、ゴブリン、オークを他の兵士達に交ざり百匹を超す群れを潰した実力もある。エイアの冒険者ギルドカードに出ているから間違いはない」
やるなエイア。確かに魔法もだが、オークに怯まず立ち向かっていたからな。
「で、ですが――」
「もう良い。お前達は午後、辺境伯の元へ出発せよ。これより略式の叙爵式を始める」
そこへ宰相様が宝剣を持ってきて、王様へ手渡した。
メイド達は壁際に退き、その場にいる兵士達は整列をして、王様を始め、王妃様、公爵様、奥様、エイア、セレーナが立ち上がり。
「アイテール、リーンも立ってくれるかい? 孫の叙爵なんだ」
「はい。リーン、立とうか」
「う、はい、前王妃様」
事のなり行きに呆然とした王子様達。その前に移動した王様。
「レン! サン! 跪きなさい!」
「「はっ!」」
目の前で王様に強く言われ、びくんと体を震わせた後、その場で跪いた。
「学院も、辺境伯のところに通える事になっている。良く学び、頭角を表せばすぐに兵士見習いでも一目置かれるだろう。同じ学院の者達が見習いだからな。言っておくが、真面目に勉学、魔法、剣術、兵法を学びなさい。王子だからと言って、甘い採点はしないようキツく学院側にも伝えてあるから実力で乗り越えてこい」
王様は二人の肩に、トン、トンと宝剣を乗せ、席に戻ってきた。これが叙爵か、えらく簡単なのは略式って事か。
「二人とも下がりなさい。頑張って来るんだぞ」
二人の王子様はよろよろと立ち上がり、部屋を出て――!
『そうです離しなさい! 不敬罪にしますよ!』
王子様達が扉の向こうに来ているようだが、止められている?
「まったく。あれほど部屋から出るなと言っておいたものを。朝食の準備は少し待て。おい、入れてやれ」
王様は食堂の扉前にいる二人の兵士に声をかけた。
「はっ」
王様は心底呆れ顔だが二人の王子様を部屋に入れるようだ。
二人の兵士により開けられた扉から、二人はバタバタと雪崩れ込んできた。
「父上! いったい何がどういう事か、ご説明下さい! それにあの者は何者ですか! 私の性欲処理の先生はどこなのですか! それにあの者は朝一番からごちゃごちゃと、あれしろ、これは駄目と、次期国王の私に指図するのですよ!」
「そうです父上! 私の先生はどこにおられるのですか! 王となる私の妾にする予定の者です! 朝はあの者にちんぽを咥えてもらわねば調子が出ないのですよ! 新しい奴は咥えようともしないのですよ!」
おい······なんだ? 奥さんにするつもりだったのか? それはちょっと可哀想だな、変な先生だったのかも知れないが、それならそれで······いや、王になるかも知れなかった二人をこんな状態に育てたとなると当然捕らわれ、罰も受けるだろうな。
「はぁ、レン、サン。私はお前達に部屋から出るなと言ったぞ? 父親としてではなく、王として命令をしたのは分かっているな?」
「あ、え、は、はい。分かっています」
「うっ、そ、それはもちろんです」
王様は二人を睨み付けながら、初めて聞く低い声で。
それを聞いた二人はさっきまでの勢いは鳴りを潜め、大人しくなり、返事をした。
「言っておくが、お前達はアレクサ辺境伯元に出す事にした」
「「え?」」
「そこで兵として勤めよ」
「なっ! ではそこで軍を動かす練習をしろと!?」
「兄上。それなら私の勝ちですね。戦遊戯では私がいつも勝っていますからね」
「何を! 遊びと本物の戦とは別物だ! 精々こき使ってやるからなサン」
「くくっ、何をおっしゃるかと思えば。そんな事はあり得ません。私がこき使うのですよレン」
はは······王様のあの表情、それを前にして、こんな茶番じみたやり取りができるとは、ある意味資質があるのか?
「レン、サン。良いか? 兵と言ったが、見習いからだ。辺境伯には厳しく教育せよと言い渡しておく」
「ま、待って下さい! それでは下働きをせよと!?」
「なっ! それでは兵を率いる側ではなく、兵でもなく!?」
やっと状況が飲み込めてきたのか、二人は焦りだしたようだ。
「それに、お前達は男爵だ。叙爵式は略式だがこの場で執り行うことにする。宰相。準備を」
「はっ」
「え? 男爵? どういう事ですか?」
「そ、そうですよ、王族なら公爵ですよね? やだなぁ父上。そんな事をお間違いになるなんて、あはは」
「間違ってはおらん。私の弟も準男爵を叙爵し、衛生兵見習いから公爵にまで上り詰めたのだからな。男爵なら優遇した方だぞ」
「え? 叔父様が? 準男爵? そんなまさか······」
「宮廷魔道師長もされてる叔父様が? 嘘だ······」
「何を今さら。そんな事も教えていなかったのかあの教育係は。だからお前達が次にこの城に入れる時は陞爵する時だ。ではこれも知らないのか、エイアは今回麻薬の蔓延を防いだ事と弟の公爵を暗殺から未然に防いだアイテールを見付けた事により、伯爵を予定している。王位継承権一位となった」
「エイアが伯爵で王位継承権一位!? 王とは男がなるものですよ父上!」
「そうです父上! エイアでは国を護れません!」
「あのな、エイアはわがままを聞くかわりに三年前、準男爵を叙爵し、学院でも実力で学年主席、魔法も魔物狩りができ、剣術もそうだ。昨年お前達が行く辺境伯領で、ゴブリン、オークを他の兵士達に交ざり百匹を超す群れを潰した実力もある。エイアの冒険者ギルドカードに出ているから間違いはない」
やるなエイア。確かに魔法もだが、オークに怯まず立ち向かっていたからな。
「で、ですが――」
「もう良い。お前達は午後、辺境伯の元へ出発せよ。これより略式の叙爵式を始める」
そこへ宰相様が宝剣を持ってきて、王様へ手渡した。
メイド達は壁際に退き、その場にいる兵士達は整列をして、王様を始め、王妃様、公爵様、奥様、エイア、セレーナが立ち上がり。
「アイテール、リーンも立ってくれるかい? 孫の叙爵なんだ」
「はい。リーン、立とうか」
「う、はい、前王妃様」
事のなり行きに呆然とした王子様達。その前に移動した王様。
「レン! サン! 跪きなさい!」
「「はっ!」」
目の前で王様に強く言われ、びくんと体を震わせた後、その場で跪いた。
「学院も、辺境伯のところに通える事になっている。良く学び、頭角を表せばすぐに兵士見習いでも一目置かれるだろう。同じ学院の者達が見習いだからな。言っておくが、真面目に勉学、魔法、剣術、兵法を学びなさい。王子だからと言って、甘い採点はしないようキツく学院側にも伝えてあるから実力で乗り越えてこい」
王様は二人の肩に、トン、トンと宝剣を乗せ、席に戻ってきた。これが叙爵か、えらく簡単なのは略式って事か。
「二人とも下がりなさい。頑張って来るんだぞ」
二人の王子様はよろよろと立ち上がり、部屋を出て――!
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