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第一章
第58話 緊張の晩餐
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大きな円卓で始まりそうな夕食、不安を抱えたまま前に置かれたガラス製の高そうなグラスにワインがそそがれ、王様が手に取ると皆が同じように手に取った。
ここでまずは食前酒か。俺も合わせるように手に取ると、王様が挨拶を始めた。
「良く集まってくれた、感謝する。今宵は新たな家族を招いた夕食だ、ゆっくり楽しもう」
「え? 家族? この者達が?」
「父上? それは本当ですか?」
「うむ。エイアの婿になるアイテール、それから知っているだろ? エイアと共に嫁ぐ予定だったセレーナ。それと今度弟の養子となったリーンだ。おまえ達も仲良くするのだぞ」
そう紹介されたのだ。挨拶くらいはしておかないとな。
俺が立ち上がると、隣でリーンも少し慌てながらだが、一緒に立ち上がる。
「王妃様、王子様方、初めまして。アイテールと言います。リーン共々よろしく頼みます」
「お、王妃様、王子様。は、初めましてにゃ、じゃにゃくて、初めまして。リーンと申します。どうかよろしくお願いいたします」
俺達は合わせるように三人に向かって頭を下げる。
「うふふ。初めまして。第一王妃のマリです。よろしくお願いいたしますね」
「うむ。初めまして、長男のレンだ。よろしく頼む」
「へえ。エイアのお婿さんね。初めまして、次男のサンだよ。二人ともよろしくね。」
にこやかな王妃様に続き、王子様が二人ともちょっと『なんだコイツら』って顔だが挨拶をしてくれた。
二人はお父さんの王様に似て、金髪の青目、中々の美形だ。エイアは、黒髪緑の瞳だから完全に王妃様に似たようだ、エルフだしな。
「うむ。その内他の家族にも紹介するが、今夜はこの第一王妃と長男、次男だけにした。よし、二人とも座りなさい。今後は家族として接するように、正式には叙爵の式典にて発表するからそれまでは口外しないように。では始めようか、料理を頼む」
メイド達が動き始め、料理を乗せた台車が部屋に入ってきた。王子様二人はまだなにか言いたそうだが。
「アイテール、リーンも挨拶は終わった、座りなさい」
「「はい」」
王様の言葉で言葉を飲み込んだようだ。
俺達が席に座ると、メイドたちは円卓に料理が綺麗に並べ始めた。
並べ終わったのかメイド達は壁際まで下がり、それを見計らったように王様がワインに口をつけるとそれにならい、俺達も皆がワインを口に。
「では、いただこうか」
飲んだ物はたぶん美味いワインなのだろうが、味など分かるはずもない。
食事は声も出さず静かなまま進み、なんとか見様見真似で隣のエイアとリーンを挟んで向こうのセレーナの手元を見ながら食事を済ませる事ができた。
食後のお茶が入れられ、やっと肩の力が抜けた時、次男のサン王子様が声を出した。
「アイテール殿だったね、どこの貴族だったかな? そちらのリーン嬢も見た事がないのだけど。兄さんは見た事ある?」
「いや。見た事はないな。もしや隣国の?」
「いや――」
俺が答えようとしたのを公爵様が遮り声を出す。
「サンにレン。アイテールはこの後パナケア王国貴族の伯爵を叙爵する者だ。それにエイアとセレーナ、リーンの夫となる伯爵家当主だからな、仲良くすると良い、それに強いぞ」
それを聞いた二人、サン王子様は素直に驚きの顔を見せ、レン王子様は少し顔を歪め、喋り出した。
「お父様、よろしいのですか? 先程から聞きたかったのですが、我がパナケア王国の貴族が獣人を娶る事になるなど、小競り合いが続く獣王国に······もしや獣王国の姫君!? 見ればあの噂に聞く獣王様と同じ猫耳の美姫! 停戦、友好の証でなら私かサンに話が来るのが当然ですが!」
「ん? リーン、そうなのか? 私が獣王国に訪ねた時に見た姫は確か、黒耳だったはずだが」
「ち、違いますにゃ! じゃなくて違います。私は田舎育ちで父も母も貴族ですらありません! ご期待に添えず申し訳ないでふっ――舌噛んだ······」
「くくくっ、だろうな。名もリリシェだったか、なあ兄さん」
「うむ。レン、それに小競り合いとは言っても闘技場でだ。もしおまえ達が獣王国の姫君を娶りたいと言うなら話を持って行く事もできるぞ? 近々獣王国にコイツが行く。それに付いて行き、口説いてきても良い。いや、口説いてこい」
「兄さんはまた無茶を······いや、エルフの国でマリを口説いてきたのは兄さんだしな。それも今のおまえ達と歳も変わらない時にだ。よし、一ヶ月後だがその予定だ、予定を組んでおくのだぞ。くくくっ」
くくっ、相当驚いているようだな、公務についていって向こうの姫様をもらってくるなんてな。
「その話は本当ですか! 初めて聞きました」
「なら、私も一緒に行って、競争ですね兄さん。負けませんよ」
そんな話が続き、その場はお開きとなった。
客室に通された俺は、その広さに驚きながら、部屋付きの風呂に入った。
そこは湯気がもうもう立ち上ぼり、さっと桶で体に湯をかけ膝下ほどの深さがある湯船に俺は身をゆだねた。
「ふう、緊張した体が解されていってる気がするな」
「お背中を流しに来ました」
カチャと風呂の戸が開き、そう言って裸のメイドが入ってきたのだが――!
ここでまずは食前酒か。俺も合わせるように手に取ると、王様が挨拶を始めた。
「良く集まってくれた、感謝する。今宵は新たな家族を招いた夕食だ、ゆっくり楽しもう」
「え? 家族? この者達が?」
「父上? それは本当ですか?」
「うむ。エイアの婿になるアイテール、それから知っているだろ? エイアと共に嫁ぐ予定だったセレーナ。それと今度弟の養子となったリーンだ。おまえ達も仲良くするのだぞ」
そう紹介されたのだ。挨拶くらいはしておかないとな。
俺が立ち上がると、隣でリーンも少し慌てながらだが、一緒に立ち上がる。
「王妃様、王子様方、初めまして。アイテールと言います。リーン共々よろしく頼みます」
「お、王妃様、王子様。は、初めましてにゃ、じゃにゃくて、初めまして。リーンと申します。どうかよろしくお願いいたします」
俺達は合わせるように三人に向かって頭を下げる。
「うふふ。初めまして。第一王妃のマリです。よろしくお願いいたしますね」
「うむ。初めまして、長男のレンだ。よろしく頼む」
「へえ。エイアのお婿さんね。初めまして、次男のサンだよ。二人ともよろしくね。」
にこやかな王妃様に続き、王子様が二人ともちょっと『なんだコイツら』って顔だが挨拶をしてくれた。
二人はお父さんの王様に似て、金髪の青目、中々の美形だ。エイアは、黒髪緑の瞳だから完全に王妃様に似たようだ、エルフだしな。
「うむ。その内他の家族にも紹介するが、今夜はこの第一王妃と長男、次男だけにした。よし、二人とも座りなさい。今後は家族として接するように、正式には叙爵の式典にて発表するからそれまでは口外しないように。では始めようか、料理を頼む」
メイド達が動き始め、料理を乗せた台車が部屋に入ってきた。王子様二人はまだなにか言いたそうだが。
「アイテール、リーンも挨拶は終わった、座りなさい」
「「はい」」
王様の言葉で言葉を飲み込んだようだ。
俺達が席に座ると、メイドたちは円卓に料理が綺麗に並べ始めた。
並べ終わったのかメイド達は壁際まで下がり、それを見計らったように王様がワインに口をつけるとそれにならい、俺達も皆がワインを口に。
「では、いただこうか」
飲んだ物はたぶん美味いワインなのだろうが、味など分かるはずもない。
食事は声も出さず静かなまま進み、なんとか見様見真似で隣のエイアとリーンを挟んで向こうのセレーナの手元を見ながら食事を済ませる事ができた。
食後のお茶が入れられ、やっと肩の力が抜けた時、次男のサン王子様が声を出した。
「アイテール殿だったね、どこの貴族だったかな? そちらのリーン嬢も見た事がないのだけど。兄さんは見た事ある?」
「いや。見た事はないな。もしや隣国の?」
「いや――」
俺が答えようとしたのを公爵様が遮り声を出す。
「サンにレン。アイテールはこの後パナケア王国貴族の伯爵を叙爵する者だ。それにエイアとセレーナ、リーンの夫となる伯爵家当主だからな、仲良くすると良い、それに強いぞ」
それを聞いた二人、サン王子様は素直に驚きの顔を見せ、レン王子様は少し顔を歪め、喋り出した。
「お父様、よろしいのですか? 先程から聞きたかったのですが、我がパナケア王国の貴族が獣人を娶る事になるなど、小競り合いが続く獣王国に······もしや獣王国の姫君!? 見ればあの噂に聞く獣王様と同じ猫耳の美姫! 停戦、友好の証でなら私かサンに話が来るのが当然ですが!」
「ん? リーン、そうなのか? 私が獣王国に訪ねた時に見た姫は確か、黒耳だったはずだが」
「ち、違いますにゃ! じゃなくて違います。私は田舎育ちで父も母も貴族ですらありません! ご期待に添えず申し訳ないでふっ――舌噛んだ······」
「くくくっ、だろうな。名もリリシェだったか、なあ兄さん」
「うむ。レン、それに小競り合いとは言っても闘技場でだ。もしおまえ達が獣王国の姫君を娶りたいと言うなら話を持って行く事もできるぞ? 近々獣王国にコイツが行く。それに付いて行き、口説いてきても良い。いや、口説いてこい」
「兄さんはまた無茶を······いや、エルフの国でマリを口説いてきたのは兄さんだしな。それも今のおまえ達と歳も変わらない時にだ。よし、一ヶ月後だがその予定だ、予定を組んでおくのだぞ。くくくっ」
くくっ、相当驚いているようだな、公務についていって向こうの姫様をもらってくるなんてな。
「その話は本当ですか! 初めて聞きました」
「なら、私も一緒に行って、競争ですね兄さん。負けませんよ」
そんな話が続き、その場はお開きとなった。
客室に通された俺は、その広さに驚きながら、部屋付きの風呂に入った。
そこは湯気がもうもう立ち上ぼり、さっと桶で体に湯をかけ膝下ほどの深さがある湯船に俺は身をゆだねた。
「ふう、緊張した体が解されていってる気がするな」
「お背中を流しに来ました」
カチャと風呂の戸が開き、そう言って裸のメイドが入ってきたのだが――!
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